入居日と引っ越し日&退去日はずらすべき?同じ日にすべき?

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今住んでいるアパートやマンションから新たな引っ越し先に引っ越す時に考えなければならないのが引っ越し日(退去日)と入居日です。

引っ越し日と入居日を同じにしておけば問題ないようにも思えますが、引っ越しがスムーズに行くとは限りません。

新居への入居日と旧住居の退去日はどの程度ずらすのが良いのか理由も含めて紹介していきます。

入居日と引っ越し日(退去日)をずらすべき3つの理由

結論から言えば、新居先の入居と今住んでいる物件の退去日は1日~3日程度ずらすのが理想です。

入居日は旧住居の退去日よりも数日手前の日付にしておくと、何かあったときにも対処ができるのでおすすめです。

  • 新居の入居日:入居希望日の前日
  • 旧住居の退去日:入居日の1日~3日後
  • 引っ越し日:入居日と同日以降~退去日まで

入居日=入居できる日というのは正確な表現ではありません。

入居日は”家賃が発生する日”のことを指すので実際に住み始めた日から計算されるわけではありません。

原則として入居日までに入居できる状態にしなければならないので鍵渡しも入居日までには行われます。

引っ越しの荷物等を運べるのは原則として入居日以降ということになるので、無駄な家賃を払わないためにも”いつから入居できそうか”はよく考えておいたほうが良いです。

ちなみに入居日は多少遅らせたりすることも可能ですが、あまりにも遅いと大家の収益も減ってしまうので限度があります。

だいたい2週間程度までだったら断られるようなことはありません。

部屋探しから実際に賃貸物件に入居するまでにかかる最短日数

退去日は設定した日の23:59までに退去しなければなりません。

引っ越し日や入居日の前に退去日を設定してしまうとスムーズに行かなかったときに困るので、必ず入居日同日以降に設定しておきましょう。

また退去日は規約上退去の1ヶ月前以上に申請が必要となっているため、退去したいからといってすぐに引っ越せるわけではありません。

物件によっては2ヶ月前以上の申請が必要になることもあるため、賃貸借契約書を一度確認しておきましょう。

退去の申請が遅くなればなるほど二重家賃の発生が増えるので注意してください。

引っ越し日は新居の入居日より後、旧住居の退去日より前に設定しておきましょう。

入居日前に引っ越し日を設定してしまった場合、荷物の置き場所がなくなってしまうため困ります。

最近では引っ越し業者の『荷物一時預かりサービス』なども提供されていますが、入居日同日以降に設定しておくのが理想です。

引っ越し業者に依頼する場合、繁忙期ではなかなか予約が取れないため引っ越し先が確定して入居日が固まった時点ですぐに予約を取りましょう。

新居の入居日と引っ越し日や退去日をずらすべき理由はいくつかあります。

鍵の受け取りがスムーズに行かない可能性があるため

通常、鍵の受け渡しは入居日の前日~当日までに行われます。

オンラインで対応できる不動産会社であれば郵送で入居日に届くように鍵を送ってもらうことができますが、基本的には仲介を行った不動産会社まで鍵を取りにくい必要があります。

当日に鍵を受け取った場合は、だいたいお昼ごろとなってしまうため『午前中までに荷運びしたかったのにできない』といったことが発生するリスクがあります。

引っ越し業者に依頼する場合も自分で荷運びする場合でも鍵の受け渡しがうまくいかなければ、入居がスムーズにできなくなってしまうというわけです。

入居日は希望した日の前日にしておけば確実に入居希望日までに鍵を所持することができるため、当日の引っ越しもスムーズに行えます。

荷造りがスムーズに行えない可能性があるため

荷造りがスケジュールに行えなかった場合、退去日までに間に合わなければ引っ越しを行うことができません。

荷造りには『必要個数のダンボール』『ベッドなど大型家具の分解』『ダンボールに物を詰める』といった作業が必要になります。

「ダンボールが足らない」となれば遅れを取ることになりますし、「忙しくて荷造りできなかった」となれば元も子もありません。

退去日は設定した以上、必ず退去しなければならないため荷造りの準備が出来ていない場合は自分の荷物をすべて外へ運び出さなければなりません。

荷造りがスケジュール通りに行くとは限らないため『万が一』のことを考えて数日ほど退去日に余裕を持たせておいたほうが良いというわけです。

旧住居の掃除をする時間が取れなくなるため

退去時に掃除をしたからといって退去費用そのものが安くなるとは限りませんが、掃除する箇所によっては費用が抑えられたり、掃除をすることで『部屋をキレイに使った』と印象付けることができます。

掃除をしてもしなくても必ずかかる費用を『必須』、汚れ具合に応じて別途かかる費用を『任意』として料金相場をまとめてみました。

項目必須/任意料金相場
基本のハウスクリーニング代必須約32,000円
(20㎡前後)
壁紙(クロス)の張り替え任意約1,200円
(1㎡)
フローリングの張り替え任意約8,000円~20,000円
(1㎡)
畳の張り替え任意約4,000円~35,000円
(1畳)
エアコン清掃費必須約10,000円~13,000円
(1台)

壁紙の汚れは意外と市販品で落とすことができたり、フローリングの小さな傷であれば『かくれん棒』などの商品で隠すことが可能です。

入居日と退去日、引っ越し日を同じ日にしてしまうと荷運びだけで1日が終わってしまうため、その日の清掃が出来なくなります。

部屋全体が汚れていると判断されると、規定の料金以上に請求されることもあるため注意が必要です。

入居日と退去日をずらすことによるデメリットは二重家賃

万が一のことを考えると入居日と退去日はずらしたほうが良いですが、ずらすことで二重家賃が発生してしまいます。

二十家賃とは今住んでいる物件と入居予定の物件の家賃が重複してしまい、どちらも家賃が発生する期間を言います。

数日程度なら微々たる金額なので問題ありませんが、入居日と退去日が大きくずれることで2週間~3週間の二重家賃が発生することもあります。

二重家賃

審査が通るのが意外と早くて二重家賃が大きくなってしまったり、入居日を早く決めすぎると負担が大きくなるので注意しましょう。

賃貸借契約では特約を設けていない限り日割り家賃となるため、数日であれば家賃が高くても数千円で済ませることができます。

新居に引っ越す上で気を付けておきたいポイント

引っ越しをする上で気を付けておきたいポイントについてまとめてみました。

入居日より退去日の方が早くならないようにする

今住んでいるアパートの退去日が新居の入居日よりも遅い分には問題ありません。

1日や2日分の日割り家賃を払えばいいだけですし、余裕をもって引っ越しを行う場合はそれが適切な判断です。

ただ、間違えて”新居の入居日より今住んでいるアパートの退去日の方が早い”と「家がない期間」が発生するのでホームレスになります。

ただ、家がないだけなら漫画喫茶に泊まったり、友人の家に泊まらせてもらったりして数日過ごすことはそこまで難しくはないでしょう。

ただ、こうなると部屋にある荷物を置く場所がなくて困ります。冷蔵庫、洗濯機、ベッドなどの大型家具・家電はほんとどうしようもないのでこの点が大問題。

もし、こういう状況になったらレンタル倉庫を借りる他ないでしょうね。レンタル倉庫もお金がかかるので、まさしくお金の無駄遣いとなってしまうので注意してください。

入居日よりも引っ越し日(退去日)を先に決めておく

引っ越しの際は新居の入居日よりも今住んでいるお部屋の退去日を先に決めるのが一般的です。

退去の連絡は基本的に1ヶ月以上前にしなければならないため、すぐに退去することはできず、融通が利きません。

入居先が決まった時点ですばやく退去の連絡をすることによって退去日を確定させ、二重家賃も最小限にとどめることができます。

一方、入居日は審査が通った時点で決定されますが、ある程度の融通が利きます。

即入居可物件の場合は申し込みを含めて2週間~3週間程度ですが、交渉によって最大1ヶ月程度先まで延ばすことも可能です。

入居までの流れ

大家としては一刻も早く入居してもらい、家賃収入を得たいと考えているため限度はありますが退去日よりも融通が利きやすいのが特徴です。

退去予定物件も審査が通ってから入居可能な日付を聞いた上で退去の連絡を入れて退去日を確定させます。

退去日が決まった後で同様に入居日を決めていくといった流れです。

部屋を見つけて入居するまでに平均で約2週間ほどかかると言われています。

退去日までに引っ越し作業が終わらない時の対処法

部屋探しに時間がかかってしまって退去日までに新居に入居できなかったり、忙しくて荷造りがどうしても終わらなくて退去日なのに退去できないという人も中にはいるかと思います。

こういった時にどうすべきなのかその対処法についてご紹介していきます。

大家や管理会社に相談する

どうしても間に合わないと思ったら取りあえず退去する予定の管理会社に連絡をしてみましょう。

通常は1ヶ月以上前に退去することを連絡することで次の入居者を募集します。

退去予定物件の入居者募集の時期

すでに入居者が決まっている場合でも退去した瞬間すぐに入居できるわけではなく、そこからハウスクリーニング等を行うので実際に次の人が入居するまでにはある程度時間があります。

これは管理会社にもよりますが、融通が利くところであれば退去日をずらしてくれる可能性があります。

また新たに退去の書類作成をしたり立ち合い日の調整も行わなければならなくなってしまうので最悪の場合は仮に退去日を遅らせてもらえたとしても新たに家賃が1か月分かかることもあります。

日割り家賃で済むこともありますがこればかりは管理会社次第です。

無理かどうかの確認という意味でもまずは連絡をしてみましょう。

新居に荷物を置かせてもらえないか相談する

すでに荷造りは終えているけど引っ越し業者への依頼が遅れたことで引っ越しができないというのであれば引っ越し先の管理会社に相談してみましょう。

入居日前でも新居に荷物だけは置かせてもらえる可能性があります。

鍵の引き渡しは入居日当日や前日ですが、相談をして了承してもらえるとそれよりも早く鍵を受け取ることができます。

実際僕は相談したことで荷物を入居日の2日前に運ぶことができました。

これも管理会社次第な部分があるので注意してください。

引っ越し業者の預かりサービスを利用する

荷造りはできているけど新居が決まっていない場合は引っ越し業者の荷物預かりサービスを利用するのも手です。

退去日と入居日をうまく調節できずに失敗する人って結構いますし、都合が合わずに荷物をすぐに運ばないとならないという人もいるので最近の引っ越し業者は一時的に荷物を預かってくれます。

当社では搬入先のご住所とお預かりする期間が決まっている場合に限り、ご家財の一時預かりサービスを承っております。
ご希望期間当社にてお荷物をお預かりし、改めてご転居先にお届けいたします。
基本的にお荷物のお預かりには保管料をいただいております。

参照:アート引っ越しセンター

相場は1ヶ月で15,000円~20,000円ほど。

1日あたりだとだいたい2,000円前後が相場と言われています。これは荷物の料や利用する引っ越し業者に結構左右されるのであくまで目安として見てください。

引っ越し業者のサービスを使うとそのまま預かった後に引っ越し先に届けてくれるというのが利点ですね。

ただし「自力で引っ越ししたい」という人にとっては利用できないサービス。

レンタル倉庫(トランクルーム)を借りる

自力で引っ越し作業をしたい人におすすめなのがレンタル倉庫です。

レンタル倉庫はその名の通り一時的に自分の荷物をコンテナに預けるサービスで、割とどこの地域にもあるので「いったん退去した物件の近くに預ける」という選択もできますし「どうせなら新居の近くに預ける」ということも可能です。

月額料金相場は8,000円~20,000円ほど。場所によって結構値段が変わるのとトランクルームの種類によっても値段は変わります。

トランクルームの場合は利用にあたって初期費用がかかることがほとんどなので1日~2日程度借りたいという人は正直あまり向きません。

ものすごい安い賃貸物件のような感覚に近いので数日単位で貸し出してくれていることがほとんどなく、契約も1ヶ月単位となってしまいます。

「まだ入居先が決まっていない」人にとっては良いサービスだと思います。

レンタカーを借りる

退去日が入居日よりも1日早いというような超短期で荷物をなんとかしたい場合はレンタカーを使いましょう。

荷物を一時的にレンタカーに載せることになるのでワゴンや軽トラックなど運べる量が多い車を選んでください。

ベッドなどの大きな家具がある場合はワゴンですら入らない可能性が高いので軽トラックのほうが良いと思います。

レンタカーを借りたら新居の駐車場等に一時的に止めて入居日になったらそのまま荷下ろし作業をします。

荷物量に左右される方法なので正直そこまでおすすめできるものではありませんが、めちゃくちゃ困っていてどうしようもない場合は選択肢としてはありだと思います。

最近は余計な手続きをすることなく借りられるカーシェアサービスで簡単に借りることができるので、引っ越しの際は有効活用してみてください。

まとめ

  • 入居日と引っ越し日&退去日は数日ずらしたほうが良い
  • スムーズに引っ越しができるのであればすべて同じ日でも問題ない
  • 入居日と退去日をずらすことで二重家賃が発生してしまう
  • 退去日は必ず入居日よりも後にしよう

今現在賃貸物件に住んでいるのであれば、退去日は入居日よりも1~2日程度あとにずらしておいた方がもしもの時に困らなくて済む。

ということです。

最もこれは「自分で引っ越し作業を行う場合」なので引っ越し業者に任せる場合は入居日と引っ越し日が同じでも問題ないと思います。

家賃は入居日から発生してしまっているので、あまりずらすのも勿体ないですが、リスクがあることを理解しておいてください。

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