一人暮らしで雨戸やシャッターを閉めっぱなしにするデメリット!いつ閉めるべき?

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賃貸物件によっては窓やベランダに雨戸やシャッターが設置されているお部屋もあります。

物件情報にも記載がなく、内見時に気付くことも多いですが、この1枚の隔たりが意外と生活する上では役に立ちます。

ただ、実際に利用してみると毎回開閉するのが面倒で閉めっぱなしにしてしまう人も多いです。

そこで今回は『雨戸やシャッターは閉めっぱなしでも問題ないの?』『閉めっぱなしによるデメリットはある?』といった疑問を解消していきます。

雨戸とシャッターの違い

実はこの2つ、似ていますが微妙に意味合いが異なります。

雨戸

雨戸は窓の外側部分に設置されている引き戸型の戸のことです。

もともとは雨や風をしのぐために作られましたが、最近のガラスは昔と違い嵐が来ても簡単に割れることがないのでなくても全く問題ありません。

最近の物件でシャッター付きというのは徐々に減ってきています。

シャッター

シャッターは窓上部に設置されていて上から下に降ろすような造りになっています。

雨戸よりもやや薄いものが多いですが、基本的な効果は同じです。

古い物件ほど雨戸の比率が高いですが、最近は新築や築浅で自動タイプのシャッターが備わっている物件が増えてきています。

自分で降ろさなくてもボタン1つで開閉ができるので非常に便利です。

開閉は途中で止めることもできるため、日差しの強さや好みでシャッターの範囲を選択することができます。

雨戸やシャッターを閉めっぱなしにするデメリット

雨戸やシャッターがついている物件に住むと、全く使用しないか面倒臭がってずっと閉めっぱなしにしているかの二極化することが多いです。

結論から言えば、雨戸やシャッターを閉めっぱなしにするのは一定のリスクがあるため、できることなら適度に開閉を行うべきです。

雨戸やシャッターを閉めっぱなしにするデメリットについて紹介していきます。

室内にカビが生えやすくなる

雨戸やシャッターを閉めっぱなしにすると部屋の換気が行えず、空気が滞留してしまうため湿度があがりカビが生えやすくなります。

雨戸やシャッターを開けることで空気の入れ替えはもちろん、日の光も入るためカビ対策にもなります。

文部科学省におけるカビ対策マニュアルによれば室内の湿度を60%以下に抑えることが重要だと記載されています。

必ずその環境に適した微生物が生育してくることは避けられないため、最終的にはあらゆる微生物が発生しにくい環境に空間を制御するのが最善である。すなわち相対湿度は60パーセントを超えないように、また空間や資料周りを清浄に保つことが重要である。

引用:文部科学省

乾燥する時期であれば問題ないものの、梅雨の時期となる6月・7月付近はいつの間にかカビが発生していることも。

日の光が入らないため昼夜逆転しやすくなる

日の光を浴びないと昼夜逆転しやすくなります。

人間の体内リズムは25時間(サーカディアンリズム)周期となっており、太陽の光を浴びることでうまく体内時計を調節する働きがあります。

日中外にも出ずに家に引きこもっていると昼夜逆転しやすいのはこのため。

仕事や学校等で日中は外出しているのであれば雨戸やシャッターを閉めっぱなしにしておいても昼夜逆転することはありませんが、在宅ワーカーなど家にいる時間が長いのであれば生活リズムを整えるためにも開けたほうが良いということです。

換気ができなため部屋が臭くなる

閉めっぱなしにすることで部屋の空気の循環が悪くなり、換気ができないため”いつの間にか部屋が臭くなっている”という状態に陥りやすいです。

料理の臭いはもちろん、気づきにくい自分の体臭も空気には含まれているため友人を呼んだ時に『なんか臭い』と思われる可能性があります。

YKK APによれば部屋の換気は正面から風が入ってくる状態で35分、横向きの場合は入れ替えに1時間15分かかります。

1日1度換気をしないと空気が滞留してしまい、衣類や布団などに臭いが付着してしまいます。

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洗濯物ができない

閉めっぱなし生活をしていると洗濯物をベランダに干すことができません。

『部屋干しが中心』という人でも外からの風を取り入れたほうが早く乾かすことができます。

洗濯物を干すときだけ雨戸やシャッターを開けるなら問題にはなりませんが、いちいち開けなければならないのも大変。

ただし、浴室乾燥機を使用したり、ドラム式洗濯機を持っているなら外干しする機会も少ないので問題ないでしょう。

雨音や風による揺れでうるさく感じる

車の騒音に対しては雨戸やシャッターを閉めることで防音対策となりますが、雨粒が直接当たることで発生する音は意外とうるさく感じます。

また、シャッターや雨戸には開閉しやすいように隙間が設けられているため、強風であればあるほど振動が間近で伝わり、うるさく感じます。

開けてみたら静かになることに気付かず、睡眠の質を低下させていることもあるので閉めっぱなしが良いとは限りません。

雨戸やシャッターがあることのメリット

メリット
  • 保温性が保たれる
  • 昼間でも寝やすい
  • 防犯対策になる
  • 騒音対策になる
  • 窓が汚れにくい

設置されていても活用しなければ意味がないものですが、実際に感じたメリットはこんな感じです。

保温性が保たれる

雨戸やシャッターを使用することによって部屋の温度が外気に触れにくくなるため保温効果があります。

こちらは「日本サステナブル建築協会」がまとめている住宅の熱の流れを表したものです。

部屋の暖気が逃げ出す割合
窓(開口部)48%
外壁19%
換気口17%
10%
屋根6%

部屋の熱の約48%は窓から逃げ出してしまうため、シャッターや雨戸があれば2重窓と似た恩恵を受けることができます。

雨戸やシャッターがついていて締め切っているとエアコンを切った状況でも保温性が保たれるので電気代節約に繋がります。

夏場はともかく冬場はかなり電気代も高いですし、エアコンをつけっぱなしにしていると喉が乾燥して風邪を引いたりするので雨戸やシャッターはかなり効果的です。

雨戸やシャッターを閉めていないと意味ないですが、あるのとないのでは全然温度が違います。

昼間でも寝やすい

夜勤のある仕事をしている人や昼夜逆転している人は昼間に寝ることもあるかと思います。

いくらカーテンがあっても完全に光を防ぐことはできませんが、雨戸やシャッターを閉めておけば100%光を防ぎ、真っ暗な状態に部屋を保つことができるので睡眠の質も高いです。

寝る以外にも、恋人を呼んで部屋を暗くて映画鑑賞する、必要なときに部屋を真っ暗にすることができるのも魅力です。

防犯対策になる

部屋の中が見れない状態にするのは防犯対策において大きな効果をもたらします。

私の友達も空き巣に入られた時
窓ガラス割られて入られて、
雨戸せめて閉めておけば良かったって言ってたよ。

これから民泊も拡大していくらしいし、どこでどんな人がいるかなんて分からないんだから絶対閉めた方がいいと思う。

参照:ガールズちゃんねる

外から見てみるとカーテンの色だけで男性なのか女性なのか判断できますし、ちょっとカーテンの隙間から部屋内部が覗ければ色んな情報が外部に漏れてしまいます。

窓からの侵入は空き巣被害の定番ですが、雨戸やシャッターを閉めておくと外から侵入しにくくなります。

警視庁がまとめている令和4年における侵入窃盗の侵入方法によれば、窓からの侵入経路は高くなっていることがわかります。

種類1位2位3位
一戸建住宅
(53.5%)
表出入口
(21.3%)
非常口
(0.1%)
共同住宅(3階建以下)表出入口
(47.3%)

(40.7%)
非常口
(0.1%)
共同住宅(4階以上)表出入口
(60.7%)

(24.5%)
非常口
(1.9%)
警視庁:令和4年(侵入窃盗の侵入口)

また、侵入手口の第1位は『鍵の閉め忘れ』で、第2位は『ガラス破り』となっていますが、雨戸やシャッターを閉めていれば鍵が開いていても外からはわかりません。

種類1位2位3位
一戸建住宅無締り
(51.2%)
ガラス破り
(30.7%)
合鍵
(3.1%)
共同住宅(3階建以下)無締り
(51.5%)
ガラス破り
(18.0%)
合鍵
(11.8%)
共同住宅(4階以上)無締り
(40.6%)
合鍵
(23.5%)
ガラス破り
(11.3%)
警視庁:令和4年(侵入窃盗の侵入手口)

雨戸やシャッター自体は外からでも簡単に開けられますが、開閉音が大きいため狙われにくいという側面もあります。

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多少の騒音対策になる

二重サッシほどではありませんが、雨戸やシャッターにも防音効果があります。

シャッターが締まりきっている状態では約30dBほど騒音をカットできると言われています。

大通りとかに住んでいると車やトラックが通過する音は常時聞こえてしまいますし、防音性の高い窓を使っていても甲高いバイクや救急車のサイレン音を完全に防ぐことはできません。

大通りじゃなくても雨が降れば雨粒が地面や屋根に当たるのでその音が気になって眠れないとか仕事に集中できないという人も中にはいるかと思います。

雨戸同士が接触して逆にうるさいという意見もたまに見かけますが、そういう場合は”使わない”という選択ができるので問題ありません。

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窓が汚れにくい

雨戸がない物件の問題点はが台風とか強風+雨が降った時に窓ガラスが汚れてしまうことです。

こればかりは対策のしようがありませんし、嵐が過ぎ去った後に自分でお手入れをして窓を拭くしかありません。

雨戸やシャッターがあることでこういった砂や塵を未然に防ぐことができるのでお手入れをせずともキレイな状態を保つことができます。

自分1人で生活する分には問題ないですが、友達や恋人を呼んだときにこういった窓ガラスが汚れているとだらしない雰囲気が出てしまうので雨戸は便利です。

雨戸やシャッターを閉める時間は日の入りの夜がおすすめ

日中は明るいため空き巣被害にも遭いにくく、洗濯物を干したりとベランダを使用することもあるので基本的には開けておきましょう。

閉める時間帯は”日が落ちてから”が正解です。

東京の日の入り時間
夏至
(6月21日)
19:00
冬至
(12月21日)
16:31
参考:国立天文台(2023年データ)より

夏場であれば19時頃、冬場であれば17時頃になったら閉めておけば問題ありません。

夜は温度が一気に下がり、部屋の温度も下がってしまうので窓から熱を逃がさないようにします。

また、防犯対策としても夜に狙われる可能性は高くなるため、ちょうど良い時間帯となります。

ただし、深夜の時間帯なると開閉音が近隣の迷惑となる可能性もあるため、寝る前に閉めるのではなく『暗くなってから』という意識を持ちましょう。

知らずに近所迷惑になって苦情を入れられてしまう可能性があります。

まとめ

MEMO
  • 雨戸やシャッターは保温効果・防犯性が高い
  • 閉めっぱなしにすると部屋にカビが生えやすくなる
  • 最低でも1日に1度は開閉を行うべき

雨戸やシャッターは電気代の節約や防犯対策としても効果が高いものとなっているため、使用して得られるメリットは大きいです。

ただし、閉めっぱなしにしていると気づかないうちにカビが生えやすい環境になってしまっていたり、部屋が臭くなるといったリスクもあるので注意してください。

閉めっぱなしが絶対にダメというわけではないですが、効率的に換気したいなら窓の開け閉めが必要になります。

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