【転居理由の記載例】引っ越し理由の書き方は入居審査に影響する?

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入居審査で最も重要なのは職業と年収です。

ただ、賃貸物件を借りる場合は引っ越したい理由を申し込み用紙に記入する必要があります。

『なんとなく引っ越したい』『金銭的にきついから引っ越したい』など引っ越し理由を明確に書きにくい場合もあるかと思います。

今回は引っ越し理由の書き方1つで入居審査に影響が出るのか、転居理由の記載例について紹介していきます。

引っ越し理由は入居審査にあまり影響しない

結論から言えば、申し込み書に記載する「転居理由」は入居審査に大きく影響するものではありません。

転居理由と入居審査の影響度

転居理由のせいで入居審査に落ちてしまうということはほとんどなく、基本的には年収や職業といったメインの項目が重要視されています。

東京大学空間情報科学研究センターが2020年9月に発表した「民間賃貸住宅市場における入居審査と家賃滞納」のデータによれば、全体の入居審査の通過率は82.8%となっています。

入居対象入居審査通過率
単身者83.6%
カップル82.8%
夫婦88.7%

入居審査が通らない理由
  • 不安定な職についている場合
  • 年収が家賃に見合わない場合

入居理由がどんなものでも、大家側の本心は「家賃さえしっかり払えていれば良い」と考えています。

正社員で年収もそこそこあれば審査に通らないということは滅多にありません。

転居理由の記載では「どのぐらい住んでくれるか」といった目安を測る項目として認識されています。

例えば入居者が決まったとしてわずか1ヶ月で出て行ってしまった場合、「修繕費」「広告掲載料」「仲介手数料」で大家は赤字になってしまいます。

入居者が長く住んでくれれば広告費も十分に回収できますし、維持費を含めても収益になるため長く住み続けてくれそうな人のほうが通過率も高くなります。

NGな転居理由の記載例

入居審査にほとんど影響しないとは言っても、しっかりとした理由を記載するに越したことはありません。

NGな転居理由の例
  • 特に理由はない
  • 騒音トラブルにより追い出されてしまったため
  • 一時的に住める部屋を探しているため
  • 家賃が払えなくなったため

「入居してもすぐに引っ越してしまいそう」「住民トラブルを引き起こしそう」と判断されるような理由は基本的にNGです。

特に理由がなかったとしてもストレートに記載してしまのは好ましくありません。

正直に「騒音トラブルで追い出されてしまった」と記載するのも避けるべきです。

引っ越し理由とその人のプロフィールが合致しない場合も貸主は不自然さを感じるので人気物件だあと落とされる可能性があります。

例えば年収1,000万円の人が「今住んでいる家賃が高いので安いところに引っ越したい」という理由で3万円のアパートに引っ越したら明らかに不自然ですよね。

もちろん家賃3万円なら簡単に審査は通ってしまいますが、違和感というのはこういうことです。

入居理由は二の次ではありますが、審査に全く関係ないわけでないですし、場合によっては審査を少し通しやすくすることもあるので適当な理由はあまり書かない方が良いですね。

よくある転居理由の記載例まとめ

実際に引っ越しする際によく使われる転居理由を紹介していきます。

ちょうど引っ越しすべきタイミングで引っ越すことが多いため、明確な理由を記載することが可能です。

進学や就職

最も多いのが進学や就職を理由とした引っ越しです。

主に1月~3月頃になると、実家から通えない距離の学校に進学したり、就職することになり今住んでいる部屋から通えないという理由から引っ越しを検討することが多くなります。

不動産業界でも繁忙期となり、不信感としては一切ありませんが就職を理由にする場合には【内定通知書】を同時に求められることが多いため注意が必要です。

今現在働いていない人が部屋を借りるためにこれから働くことを証明するためのものとなっているため、内定通知書がないと審査に落ちる可能性が高いです。

実際、僕自身も就職の際に内定通知書を求められました。

転職・部署の異動

会社に勤めていると部署の配分等から異動が求められたり、勤めている支店が変わって引っ越しを与儀なくされることがあります。

住んでいる部屋から通勤が難しい場合はこのタイミングで引っ越しをする人も多く、転居理由は「転職」「部署異動」となります。

源泉徴収票があれば特に求められる書類も通常の引っ越しと変わりません。

同棲・同棲の解消

恋人と同棲するために単身者向けの部屋から2人で住む部屋に引っ越したり、逆に同棲を解消するために引っ越しを考える人も多いです。

同棲を理由にする場合には住みたい物件が2人入居可である必要があります。

同棲解消を理由に単身者向けの物件に引っ越す際には収入を証明できれば問題ありません。

契約更新

賃貸物件の場合、2年に1度契約更新がされ、更新する場合には更新料として賃料1ヶ月分を支払わなければなりません。

株式会社タスが調査した賃貸住宅市場レポートによれば月別の更新確率平均は繁忙期の引っ越し時期であっても約43%~44%となっています。

更新を機に引っ越しているかどうかまではわかりませんが、更新時期に引っ越す人の割合は約56%~57%ということになります。

転居理由としては「契約更新のため」と記載しておけば問題ありません。

住んでいる部屋の設備や環境への不満

suumoが400名を対象に行った「引っ越したきっかけランキング」という調査によると第1位は『前住んでいた物件に不満があったから』となっています。

住んでいて不満に感じてる点が多かったりすれば引っ越したくなる気持ちは当然なので、正直な理由を記載する人も多いようです。

引っ越し件数から言っても「前住居への不満」はよくある理由となるため、審査で落ちる原因となることはありません。

特に理由がない場合に使える入居理由の書き方例

ちゃんとした理由が欲しいところですが、なんとなくだったり理由を言えない事情がある人もいると思います。

僕も同棲していて別れた時に入居先の入居理由蘭に「同棲を解消したから」と書くべきか悩みました。

実際よくあることなので問題ないけど審査に影響するリスクを考えると記載しにくいのも事実です。

無難な入居理由についていくつかご紹介していきます。

誰でも使える入居理由

誰でも使える入居理由
  1. 賃貸契約更新日が近い
  2. 隣人がうるさすぎる
  3. 駅から遠いから(駅近に引っ越す場合)
  4. 車の音がうるさすぎて寝れない(大通りに住んでいる場合)
  5. 物件が古いから(築年数が浅い物件に引っ越す場合)
  6. 日当たりが悪いから
  7. 交通の便が悪いため
  8. 猫を飼いたいので(ペット可物件の場合)

一番手っ取り早いのは契約更新日が近いという理由。

同じ土地だと管理会社が一緒の場合がありますが、他の土地なら調べようがないのでこの理由で問題ありません。

他は今いる物件に不満があるという理由でも十分です。

フリーターの場合、アルバイト先が変わるという理由でもいいと思います。

重要なのは「長く住む予定」ということを相手に伝えることです。

同棲解消したというのも明確な理由なので問題ないようですね。

初めて一人暮らしをする場合

初めて一人暮らしする場合
  1. 実家が手狭になったため
  2. 実家から独立したいと思ったため
  3. 通勤・通学に都合が良いため
  4. 転職することになり勤務先が変わるため
  5. 部署が変わったため

単純に一人暮らしをしたいと思って部屋を借りる場合は”なぜ一人暮らしをしたいのか”を明確にしてその理由を書くのが好ましいですね。

「年齢的にそろそろ独立しないといけない」というのはしっかりとした理由になりますし、転職だったり部署移動で職場が変わるので引っ越しをする人も多いのでこれも理由になります。

大学生だったり専門学生なら「通学に都合が良いので」と書けば問題ありません。

学生の場合は長期間住むことが想像できるため、連帯保証人さえしっかりしていればまず落ちることはありません。

同棲する場合

同棲するとなると1LDKや2DKのような少し広めな部屋を選ぶことがほとんどですが、審査時に同棲することを告げて良いものか迷うところです。

大家によっては同棲自体に嫌な顔をすることもありますし、年収の都合上片方は同居人という形で後から入居することにしたほうが良い場合もあります。

同棲する場合
  1. 荷物が多くて今の部屋だと手狭なため
  2. 新たに寝室が欲しいため
  3. 結婚予定のため

同棲の場合は婚約予定とか結婚予定とか今後一緒になることを前提とした理由を書いた方が納得してもらいやすいのでおすすめです。

実際に結婚する予定がなかったとしても管理会社は「別れたときに家賃滞納とかされると困る」と考えるので不安をなるべく少なくした方が入居審査は通りやすくなります。

内緒で同棲して広い部屋に住む場合には納得できるだけの理由を書く必要があります。

「荷物が多い」「寝室が欲しい」とかは真っ当な理由となりますし、広い部屋じゃないとダメな理由になるのでおすすめです。

入居審査は適正年収であれば審査は通る

入居審査には年収・収入が大きく影響すると言われていて、これはデータによっても示されています。

収入入居審査通過率
家賃の1倍未満40.3%
家賃の1倍~2倍未満56.3%
家賃の2倍~3倍未満84.6%
家賃の3倍~4倍未満87.1%
家賃の4倍~5倍未満84.8%

例えば入居したい物件の家賃が5万円で自分の収入が5万円未満であれば入居審査率は約40%となります。

公表データでは家賃の1倍~2倍未満までの入居率は低いですが、家賃の2倍以上であれば入居審査通過率は80%を超えるため、標準的な値にまで持っていくことができます。

家賃6万円であれば最低月収12万円~18万円ほどあれば最低限の条件はクリアしているということになります。

理想を言えば家賃の3倍の月収があれば転居理由で落とされることはほとんどなくなります。

【審査が通る収入の目安(ボーナス込み)】

家賃適正収入
(月収)
適正収入
(年収)
6万円18万円216万円
7万円21万円252万円
8万円24万円288万円
9万円27万円252万円
10万円30万円360万円
11万円33万円396万円

不安定な職業だと若干通過率も下がる

フリーターや自営業者、夜の仕事など収入が不安定な職業ほど入居審査率も若干下がります。

職業入居審査通過率
不安定な地位64.7%
安定的な地位85.4%

不安定な職には無職・アルバイトなども含まれているため安定的な職についている人と開きが顕著になっています。

職業も多少なりとも関係性はありますが、不安定な職業は収入も低くなるため相対的に入居審査の通過率も落ちているという点も関係しています。

フリーター、フリーランスで審査に通るか不安な場合は引っ越し理由を明確にしておいた方が相手も安心できるので何か考えておきましょう。

転居理由で困った場合は仲介不動産に相談してみよう

仲介業者は契約させるのが仕事となるため、特に理由がなくて困った場合は「なんて書けばいいですかね?」と相談してみましょう。

直接顔を合わせて相談するのが嫌であればイエプラがおすすめ。

イエプラ公式ページへ

運営会社株式会社エヌリンクス
口コミ評価(google)★★★★☆(4.5)
対応エリア関東・関西
店舗数2店舗
物件数約10万件以上
仲介手数料基本賃料1ヶ月分+税(保有不動産に依存)
利用料金無料
会員登録必要
おとり物件0件
特徴自宅にいながら部屋探しができる
チャットでやり取りが可能
新着物件を手に入れられる
業者専用サイト「ATBB」が見られる
設定できない細かい条件を伝えられる

イエプラは不動産というよりも部屋を探してもらうサービス会社ですが、2021年5月までの審査通過率は平均で98.1%となっており、利用した人が審査落ちする確率はわずか1.9%となっています。

チャットで相談できるので「明確な引っ越し理由がないですが、何と書けば良いでしょうか」と聞くだけで審査に影響ないような理由を一緒に考えてくれます。

審査通過率を見ても普通の不動産を利用するぐらいならイエプラを利用して部屋を借りたほうが審査は通りやすいです。

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まとめ

MEMO
  • 引っ越し理由が入居審査に影響することは少ない
  • 転居理由は「どのぐらい住んでくれるか」の指標となる
  • 入居審査で重要視されるのは「年収」と「職業」
  • 困ったら利用する不動産に正直に話して相談してみよう

入居審査にそこまで大きく影響するものではありませんが、基準値ギリギリの年収だと電話で転居理由について聞かれる場合もあります。

転居理由は審査に通るかどうか微妙なラインの場合のみのサブ的な審査項目となっているため、ある程度余裕があるならそこまで深く考える必要はありません。

不安な場合は利用する不動産の営業マンに相談して、どのように記載すべきかを一緒に考えてもらうのがおすすめです。

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