リノベーション賃貸は虫やゴキブリが出やすい?1年間住んで感じたデメリット

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部屋を探す時に誰しも思うことですが、内装が綺麗で駅からなるべく近く、部屋は綺麗で快適な物件にできれば住みたいですよね。

ただ築浅物件は家賃が高くて借りる際にはちょっと手が出しにくいのも事実です。

そんな中でも内装がリノベーションされていて家賃が比較的低い築年数の経っているリフォーム済み賃貸物件はちょっと魅力的に見えますが、虫が多かったりゴキブリ出現率は高いのか約1年住んでみたので感想を踏まえて紹介していきます。

リフォームとリノベーション物件の違い

リフォームとリノベーション物件は微妙に意味合いが異なります。

リフォームとは建物を新築の状態に戻すことを基本としています。

入居者が2年住んで退去した時に老朽化した部分の工事を行うのはリフォームです。

古い建物の場合、例えば1970年の物件は”その当時の新築に戻す”という意味合いになるのでリフォーム済だからといって現在の新築とは全く異なるので注意しましょう。

風呂釜、キッチン部分などいくら戻しても古さが残ります。

リノベーションは大規模工事をすることによりその物件を新築以上の状態にすることを言います。

古い物件の風呂場やキッチンを2最新のものに変えたらリノベーションです。

リフォームとリノベーションの違い

つまり、物件を探した時にリフォームと書かれているよりはリノベーション済みと書かれている方が良いというわけです。

築年数が30年以上の物件はリノベーションされていることが多いので、あまり気にする必要もないかもしれません。

正確にはリノベーションは一度部屋内の壁とかを取っ払った工事を行うものですが、不動産業界での使われ方は上記が多くなっています。

リノベーションと書かれているのに押入れはそのままの状態とか、壁部分は建設当時のままとかになっているなら正しくはリフォームということです。

リフォームよりもリノベーションの方がより内装がキレイになっているということだけ覚えておきましょう。

リノベーション賃貸物件は虫が出やすいの?

リノベーション済みということは築年数の古い建物です。

イメージとしては建物が古くなればなるほど虫も多く出現しやすそうですが、実際のアンケート調査でも虫出現率の高さが証明されています。

オウチーノが568名に対して行った「住居内の「虫トラブル」実態調査」がこちら。

築年数ゴキブリクモ
1年~5年1.43回7.36回4.25回
6年~10年1.87回9.43回6.45回
11年~20年3.23回12.96回5.46回
21年以上13.91回13.91回8.48回

築年数が古くなればなるほど比例して虫の出現率も高くなっていることがお分かりいただけると思います。

新築や築浅と比較してみるとゴキブリ出現率は約10倍となっています。

リノベーション賃貸の場合、築年数が40年以上の物件も多いため、上記の数字よりも虫の出現率は高くなっている可能性が高いです。

築年数が古くなればなるほど、その建物を住処とする虫が増えてしまうので必然的に見る機会も多くなるというわけです。

築48年のリフォーム済み物件に1年住んでみた感想

築年数築48年(リノベ済み)
構造RC造
階数1階
ゴキブリ出なかった
クモよく出た
その他の害虫出た

僕が住んでいたのは1Kで10.5畳ある家賃5.2万円の鉄筋コンクリートマンションと条件は良かったものの、1階で少し日当たりが悪い物件でした。

外観は案の定オンボロでしたが内装は新築に近い綺麗さでリフォームされていて水回り部分に関しても特に気になるレベルではありませんでした。

住む前に若干気になったのがフローリングの振動音。

歩くだけで部屋全体が揺れるような振動を感じて内見後1ヶ月ぐらい敬遠していましたが、他に良い物件がないのでこの物件にしました。

住んでみて良かった点はやっぱり相場よりも圧倒的に安い家賃。

嫌だったのは2点あり、1つは虫が定期的に出現してしまうこと。

クモやよくわからない羽の生えた虫が部屋に出現して虫嫌いの僕にとってはかなり苦痛でした。

一応ゴキブリ対策のためにハーブを置いたり、スプレー等を購入して対策していたおかげか意外にもゴキブリは1度も見かけませんでした。

他の虫にはあまり効き目はなく、蛾やよくわからない比較的大きめの虫が出現していました。

築年数が古いというより、1階の角部屋で周りも草むらに覆われているような立地が問題だったような気がします。

2つ目は日当たりの悪さです。

1日1時間ぐらいか日が当たらない状態だったのでクローゼットの荷物にカビが生えました。

防音性に関しては思っている以上に高かったように思えます。

隣人の生活音が聞こえてきたことはありません(ドアを閉める音は聞こえる)し、気にしていたフローリングも足音はなぜか全く聞こえませんでした。

昔と今だと施工方法も違いますし、土台はそのままにされていることも多いので防音性は違うんでしょうけど意外と大丈夫でしたね。

ただ、虫嫌いの僕には環境が耐えられなくて1年で退去することに。

それ以外はそこまで問題ではなかったのでリフォーム済み物件に次住むとすれば1階だけは避けたいと思いました。

リフォーム済み物件のメリット

メリットは目に見えるものが大きく、住んでだんだん体感してくるものではありません。

家賃が安く抑えられる

一番のメリットはやはり家賃が抑えられる点です。

種類最寄り駅築年数間取り家賃
リフォーム物件大宮徒歩10分築24年1K(19.8㎡)5.6万円
リフォーム物件大宮徒歩7分築16年1K(30㎡)7.8万円
一般的な物件大宮徒歩6分築3年1K(19.1㎡)6.6万円
一般的な物件大宮徒歩5分築6年1K(29.6㎡)8.3万円

家賃は毎月発生するムダ金です。

いかに抑えるかで生活で使える額も変わりますし、趣味や娯楽に使える額も変わります。

良い物件は家賃が高いことがほとんどなので、抑えつつ快適に過ごせるのは大きいですね。

僕が以前住んでいたリフォーム済みの物件も鉄筋コンクリート造で新宿まで30分圏内なのに家賃5.2万円という破格の安さでした。

相場が7万円ほどだったのでかなり安い印象を受けました。

家賃って支払額の中でかなり大きな負担となるので精神的にも安いほうが良いのは間違いありません。

内装は新築のような綺麗さ

リフォーム、リノベーションが行われている物件はびっくりするぐらい内装が綺麗です。

内装だけで言えば正直新築物件とさほど変わりません。

【築43年】

リフォーム済み

【築51年】

築51年

「綺麗な物件に住みたいけど家賃が高くて手が出せない」って人にリフォーム済みの物件はもってこいです。

インターホンやトイレに関しても全て工事していて新しいものに取り換えられていることも多いです。

僕が住んでいた物件は残念ながらトイレは温水便座がついていませんでしたが、モニター付きのインターホンが完備されていました。

リフォーム済み物件のデメリット

メリットと違い、デメリットは住んでいると徐々に感じてくる部分が大きいような気がします。

住む前に知っておかないと後悔することもあるのでしっかりと把握しておきましょう。

ところどころ古い部分が見受けられる

一見すると綺麗に見えるリフォーム済みの賃貸物件もしっかりと確認すると配管部分や水回り部分等は古さを感じてしまいます。

お風呂

お風呂のタイルが少し昔っぽくてなんとなく抵抗を感じてしまう人はいると思います。

またリフォーム済み賃貸物件あるあるの1つが配管がむき出しになってしまうケースです。

間取りを変えても配管の位置をずらすことができないのでむき出し状態や簡単な塗装をおこなっただけになっていることが多いです。

生活にかかせない水道水、もっと言えば配管部分って工事が難しく、リフォームを行うにしても建物全体を修繕することになるのでやらないことが多いです。

表面的なクロスやフローリングなどはピカピカにきれいになっていても、設備配管はそのまま、という物件は決して珍しいことではありません。

参照元:Yahoo!不動産

配管が古ければ、うがいをしたりお米を炊くときに使う時にも抵抗感があるのでかなり嫌ですが、管理がしっかりしている物件の場合は15年ほどに1度修繕工事等を行うそうです。

また、水質に関する検査は定期的に行っているのであまりにも酷いということは日本ではほぼないと考えて良いでしょう。

法廷検査で、水質を維持する義務がマンションの管理組合や賃貸なら大家さんにありますので、受水槽の清掃は、しているはずです。

参照元:Yahoo!不動産

水質等の問題はなくとも見栄えが良いものではないので、抵抗を感じる人は一定数いるでしょうね。

虫が出やすい

個人的に一番気になるデメリットは出現率です。

虫嫌いにとっては一度でも虫は見たくないものですが古い物件=虫が出やすいというのは事実です。

実際に住んでみても虫が多く出現していたので築年数が古い=虫が出るというイメージは間違っていませんでした。

【虫の出現率】木造アパート<鉄筋コンクリートマンション・低層階<高層階

ちなみに建物の構造によっても虫の発生率は変わります。

特に1階に飲食店が入っているような物件はかなり虫の発生率は高いので選ばないようにしましょう。

住人が多い集合住宅、団地は当然発生率も増えます。

部屋の虫よけ対策グッズ総まとめ

防音性が低い可能性がある

建築基準法は1981年に大幅な改正が行われているため、最近の物件よりも耐震性が低くなっています。

年代における耐震性の違い
  • 1981年未満(旧耐震):「震度5程度の中規模の地震で大きな損傷を受けないこと」が基準
  • 1981年以降(新耐震):「震度6程度の大規模な地震で建物の倒壊や損傷を受けないこと」が基準

耐震性はいわば建物の強度です。

強度が高ければ高いほど厚みを持たせたり、使う資材が変わるため防音性にも多少なりとも影響をもたらせます。

建築基準法によれば壁の厚さに対しての基準値は設けられていませんが、床の厚さ(スラブ)は下限値が設けられていて古い建物だと120mmで最近のものは150mm前後と言われています。

スラブ厚

つまり、古い建物は鉄筋コンクリートマンションであっても「音が響きやすい」「耐震性が低い」といったデメリットがあります

鉄筋コンクリート造の場合はしっかりと修繕すれば100年以上持つと言われているほどですが、賃貸として貸し出している限界はだいたい築50年ほどです。

木造アパートの場合、修繕費が高くつくため取り壊されており、築50年頃の物件はほとんど見かけません。

外観が古い

内装は綺麗にリフォームされていても外観はそのままにしている物件が多いので見た目かなり古く感じます。

見た目だけで言うと「こんなところ住みたくないな」という印象になってしまう人もいると思います。

それぐらい外観は古いですね。

定期的に塗装やメンテナンス工事はありますが、外観にコストをかけても集客率は変わらないので大きな工事はやっていない物件も多いです。

恋人とか友人が若干呼びづらくなるのと、見た目が古いのが受け入れなられない人にとっては結構なデメリット。

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内見時のチェックポイント

やはり築年数が古いということはそれだけ慎重に選ぶ必要があります。

内見でチェックしておきたいポイントについてまとめておきました。

チェックポイント
  1. キッチン下の給排水管(ビス止めされているがドライバーで開けられる)
  2. 窓部分の開閉(古いと開閉がスムーズでない場合がある)
  3. エアコンが新しいかどうか
  4. 水回り部分が綺麗かどうか
  5. フローリングの防音性や振動(ジャンプしてみると確認できる)

1に関しては配管が古いかどうかをチェックする唯一の方法です

。ただ、こんなことをしなくても不動産の方に聞いてみるだけで確認してくれますので面倒ならやる必要はありません。

3に関しては虫の出現率と電気代に関わる問題です。

虫はエアコンの通気口等から侵入することがよくありますし、古いエアコンは異常に電気代を食います。やはり新しくなっていた方が安心です。

最後に4ですがこれは一目見れば新しいかどうかは判断できるかと思います。

リノベーションの際に一番お金のかかるのがこの水回り、具体的にはキッチン部分と風呂場部分です。

特に古い物件だと浴槽は四角で配管はむき出し・・・なんてこともあるので個人的には結構気になるところです。

しっかりと水回りにもお金をかけてリノベーションされている物件というのは=管理も行き届いていることが多いので今後の問題にも関わってきます。

5は畳からリフォームされているような物件のチェックポイント。昔の物件って畳からフローリングに変更していることが多いので足音が響かないかどうかはちゃんとチェックすべき。

虫が気になるなら2階以上を選ぼう

1階というのは最も虫が入ってきやすく、リノベーション賃貸では築年数も関係もあって虫出現率は高くなってしまいます。

もしリノベーション賃貸にどうしても住みたいのであれば1階だけは避けた方が良いです。

先ほどと同じオウチーノのアンケート調査では「階数が高くなればなるほど虫出現率も低くなる」ことがわかっています。

階数ゴキブリクモ
1階~2階3.39回7.46回4.59回
3階~5階3.61回15.21回8.43回
6階~10階1.28回8.06回4.06回
11階以上0.07回5.54回0.21回

この調査では1階と2階がまとめられているのでなんとも言えませんが、虫が苦手ならより高い階数に住むのがおすすめ。

ゴキブリは危険を感じない限り飛ぶことがないため、高い階層まで登ってくる確率は低いというわけです。

まとめ

【おすすめな人】

  • 家賃を抑えたい人
  • 初期費用を抑えたい人
  • それなりにキレイな部屋に住みたい人
  • 外観を気にしない人
  • 配管を気にしない人

古い物件は敬遠されがちですが、だからこそ家賃も相場よりも1万円以上安かったり結構掘り出し物件です。

見つけたら写真だけで判断せずにしっかりと内見を行い、気になる部分は積極的に不動産の方に質問してみると良いでしょう。内装がフルリノベーションされてるならねらい目です。

リノベーション賃貸を探すのにおすすめなサイト3選

リノベーション賃貸は内装が綺麗でなおかつ家賃が安いので虫対策をしっかりすればかなりコスパの良い賃貸物件です。

効率的に探すためにリノベーション賃貸が探しやすいサイトを3つほど紹介します。

ビレッジハウス

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運営会社ビレッジハウス・マネジメント株式会社
対応エリア全国
店舗数不明
物件数10,000物件、100,000室以上
特徴敷金・礼金・仲介手数料無料
更新料無料
リノベーション物件なので家賃が安い
契約すると最大3万円割引+フリーレント1ヶ月分

ビレッジハウスは政府が昔管理していた雇用促進住宅を一括で借り上げ内装をリフォーム・リノベーションした物件を提供しています。

通常の賃貸物件とは違い築年数が古くて安い住宅を買って賃貸物件として提供しているため広い割に安いという特徴があります。

敷金や礼金、仲介手数料はもちろん更新料でさえも無料です。

初期費用

最大3万円のキャッシュバックも行っているので初期費用がわずか数千円で済んだという人も中にはいるぐらい安いです。

ビレッジハウスはやばい?なぜ安いのかデメリットを徹底調査

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