【壁が薄い】隣室の話し声がうるさいと感じたときの防音対策

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どんなに慎重に部屋を選んでも、隣人からの話し声や生活音が聞こえてしまって壁が薄く感じることもあります。

学生なら手が出せる物件に限りがあるでしょうし、高い家賃を払うわけにもいかないので木造アパートで我慢しているという人も多いのではないでしょうか。

今回は『隣人の生活音や話し声がうるさい』と感じたときの防音対策について紹介していきます。

隣室の話し声はどの程度聞こえる?

賃貸物件で『隣人の生活音や話し声がうるさい』と感じている人は多いと思いますが、大規模な工事を行わなくても『気にならない程度』まで音を軽減させることは可能です。

 音の大きさ
日常会話60dB
大声や笑い声100dB
いびき(小)40~50dB
いびき(大)80dB

トラブルになりやすい木造アパートの場合、壁の遮音性能はD-40ほどあります。

透過損失は音が通り抜けたときに遮音してくれるdb(デシベル数)で、D-40の壁に50dbの音がぶつかると隣に聞こえる音は50-40=10dbとなります。

日常会話なら20dBまで軽減させることができますが、大声や笑い声は60dBほど聞こえてしまいます。

うるさいと感じるかどうかは人によって違いますが、基準値は平成10年に公布された環境省の告示によって定められています。

 昼間
(6:00~22:00)
夜間
(22:00~6:00)
音の大きさ55dB~45dB~

特に問題となる深夜帯では、隣人からの音が45dB以上だと『うるさい』と感じるレベルです。

話し声(大声+笑い声)に関して言えば、約15dBほど対策してカットできれば夜の時間帯でもそこまで気にならない音量になるということです。

隣人の話し声や生活音を防音する方法

防音方法はいくつもありますし、お金をかければ防音室を購入することで解決できます。

ただ、コスパが悪く、現実的ではないので今回は手軽に出来る方法や使えるアイテムをご紹介していきます。

防音材を設置する

壁に対しての防音グッズというのは色々とありますが、代表的なものは『防音材』と呼ばれるものです。

防音専門ピアリングが提供しているワンタッチ防音壁の実験結果では設置前と設置後で15dB前後の遮音に成功しているので実際に効果が証明されています。

片側の70%以上に貼り付けなければ効果的ではありませんが、物理的に壁を厚くすることができるので遮音性が高まります。

単身者のお部屋のサイズは6畳~8畳が一般的ですが、間取りによって縦横の広さは異なります。

あくまで一般的なお部屋を例とした防音材の必要個数をまとめてみました。

畳数片側の壁サイズ30㎝×30㎝の防音材
6畳
(長方形)
高さ2.5m×幅3.6m96個
8畳
(長方形)
高さ2.5m×幅4.3m104個
8畳
(正方形)
高さ2.5m×幅3.6m96個

最もメジャーな防音材は30㎝×30㎝の正方形のもので、数としては床に敷き詰める個数と同等程度になります。

セット売りしていることが多く、安いものから高いものまで種類も様々です。

ニトリやカインズホームなどホームセンターでも購入できますし、ネットでも買えます。

商品名値段遮音性
防音ファストラボ 防音シート
20,980円
(120枚)
14dB~19dB
EVENREACH 遮音シート
19,920円
(24枚×4)
14dB~19dB
YOPIN 遮音シート
19,160円
(48枚×2)
16db~23dB

ネットで調べてみたところ防音シートの相場は2万円前後となっています。

1枚あたりの値段はそれほど高くありませんが、何枚も組み合わせる必要があるため数万円程度かかってしまうようです。

購入する際は「どの程度の効果があるのか」遮音性能が記載されているものを選ぶようにしましょう。

石膏ボードを利用する

石膏ボードは木造アパートや鉄骨造、RC造のマンションにも利用される壁の材料となります。

耐火性能があり、同時に遮音性能も高めてくれる素材として重宝されています。

遮音性能は厚さによって異なりますが、防音材の製造販売を行っているアン・ノイズによれば『9.5mm厚』で22dBほどの防音性能があります。

加えて、石膏ボードは遮音シートやそのほかの防音材に比べるとかなり安価なのも利点の1つ。

ホームセンターでは910mm×1820mmのものが500円~700円ほどで購入できます。

6畳の部屋であれば4枚ほど購入すれば片方の壁を埋めることができるため、トータル費用はかなり安く抑えることができます。

背の高い家具を壁際に設置する

遮音性は遮蔽物の素材×質量によって高めることができます。

隣人の話し声や生活音は壁を経由してこちらの部屋に伝わりますが、隣室に面した壁に背の高い本棚や壁一面のテレビボード、本棚を設置することに伝わる音が軽減されます。

本棚で遮音性をあげる

具体的な遮音性能についての研究はないため具体的な数値まで出すことはできませんが、遮蔽物を置くような感覚で設置してみましょう。

特にタンスや本棚のような質量の高いものは吸音率が高く、遮音シートや吸音材と組み合わせることでより高い効果を発揮します。

物の配置を見直すだけでも隣人の話し声が気にならなくなるお手軽方法なのでお試しください。

防音・遮音カーテンを設置する

隣人からの音は壁以外にも『回り込み音』と言われる窓や換気扇など外から伝わることがあります。

いくら壁の防音が完璧でも窓への対策がなければ、話し声や笑い声はこちらの部屋まで伝わってしまいます。

賃貸アパートの窓ガラスは3mm~5mm程度の厚さで、マンションの場合は網入りガラスで6.8mm以上のものを使用しているのが一般的です。

構造ガラスの厚さ透過損失
アパート3mm~5mm25db~30dB
マンション6.8mm~32db~33dB

壁の透過損失が木造アパートで40dB程度に対して窓ガラスは良くて30dBほどしかありません。

窓の対策としておすすめなのが遮音カーテンです。

NICETOWN 全遮光カーテン 100%遮光 二重カーテン 厚地 1級遮光 裏地付き 暗幕 断熱 仕切り用 幅100cm丈178cm グレー 2枚セット 省エネ 部屋 間仕切り 喫茶店 ホテル ドレープカーテン

(36件)

¥2,944円~(税込)

遮音カーテンは設置するだけで5dB~10dBほど遮音してくれるので、隣人の話し声対策として有効です。

同時に外気の影響を受けにくくなるため、寒さ対策としても使えて一石二鳥です。

窓専用の遮音シートを貼る

窓自体が薄いのであれば直接貼ることのできる防音シートを設置しましょう。

防音グッズは壁や床のものが多く、窓に対しての商品は少ないため選択肢も限られています。

光 防音シート 窓枠用 採光タイプ 半透明 白 粘着付 920×2000×1.22mm SDF-123-ST [騒音対策 手軽 防音室 DIY]

¥13,910円~(税込)

こちらの防音シートは500Hzの周波数で約10.1dBほど防ぐことができます。

周波数(Hz)透過損失(dB)
1005.8
50010.1
100015.1

窓枠用となっており、窓ガラス部分に合わせてハサミでカットすることができます。

測定値まで記載している上に約10dBの低減であれば十分な防音対策となっているので検討しても良いでしょう。

厚手の遮光・遮音カーテンと合わせることで実感できるほど騒音を軽減することが可能です。

ただし、効果がある反面値段が高いのでお財布と相談が必要です。

窓の隙間を埋める

参照:https://enuchi.jp/7944/daiso-sukima-tape

窓を閉めたとしても必ず隙間ができます。

気密性の高い窓というのは閉めたときに耳が詰まったような感覚がありますが、一般的な物件でそんな凄い窓を設置しているところは少ないです。

窓の隙間を埋めるためにおすすめなのが防音テープ。

スポンジ製の素材が窓の隙間を埋めてくれるため、遮音性が向上します。

貼り方は窓が閉まる部分の溝に沿ってテープを張るだけ。窓は普通に閉まるので安心してください。

ニトムズ 防水ソフトテープ 10mm×15mm×2m E0333

(73件)

¥632円~(税込)

厚手のものが推奨されていますが、あまりにも厚いと窓が閉まらない可能性が懸念されるので、通常サイズで構いません。

給気口を閉める

換気口

アパートやマンションなど部屋の壁、天井部分に取り付けられているのが給気口です。

本来は部屋を換気するためのもので、新築物件に関しては給気口の設置が義務付けられています。

給気口は当然開けっ放しにしていると外からの音がもろに部屋内部に伝わってしまいます。

例えるなら窓が開いているようなもの。

隣人からの回り込み音はもちろん、車の音がうるさいとか外に音が漏れていることに不安を感じている場合は給気口を閉めるだけでも防音になります。

意外とこの給気口を知らずに開けっ放しにしている人は多い。

給気口の目的に沿うのであれば開けっ放しにしているのが正解ですが、少しの間閉めても問題はないので騒音に悩まされているのであれば閉めてしまった方が良いでしょう。

ちなみに給気口が開いていると冬とか全然部屋が暖まらなくなってしまうので注意してください。

防音対策をせずに隣人の話し声が気にならなくなる方法

賃貸での防音対策にはある程度限度があります。

防音対策をそこまでしなくても気にせずに生活できる具体的方法についても紹介していきます。

換気扇や空気清浄機を回す

静かな空間で寝ようとすると隣室からの突発的な音が気になってしまいます。

一定の騒音がある環境であれば相対的に隣人のいびきの聞こえ方も小さくなるため、効果的です。

安眠効果があると言われる『ホワイトノイズ』も様々な周波数の音を混ぜて一定の騒音を作り出しています。

身近なものであれば換気扇や空気清浄機などを付けてみるのがおすすめです。

音の大きさ弱モード強モード
換気扇約40dB約60dB
空気清浄機約20dB約50dB

大きな話し声は木造アパートでも60dBほど聞こえてしまいますが、空気清浄機や換気扇を回しておけば聞こえる騒音は+10~20dBほどとなります。

耳栓を使う

隣人からの音に耐えられない場合はある程度防音対策をしたところで限度があります。

「飲み会をしている」「話し声がうるさい」とかなら管理会社に苦情を入れることもできますが「いびきがうるさい」とか「テレビの音がうるさい」程度だと生活音なので我慢するしかありません。

普段はよくても寝るときまでうるさいと寝不足になったり、ストレスを溜めることになるので遮音性の高い耳栓を1つ持っておくことをおすすめします。

TumugiMart MOLDEX 耳栓 メテオ 6870 (8ペア) モルデックス Meteors 使い捨て 最強 防音 (メテオ 8)

(153件)

¥698円~(税込)

耳栓の遮音性能は約30dBほどあるため、木造アパートでも隣人からの話し声を壁の遮音性と合わせて合計70dBほどカットしてくれます。

通常の話し声は全く聞こえなくなりますし、大声でも小さく聞こえる程度になるため睡眠を妨害されることがなくなります。

ベッドを静かな壁側に寄せる

うるさくて寝られないのであれば物理的な距離を取ることでも聞こえ方は変わります。

具体的にはうるさくしている隣室とは逆側の壁に寄せてベッドを配置することで、距離を離すことができるので多少の対策にはなります。

合わせて話し声が聞こえる側にその他の家具を寄せておきましょう。

可能であれば防音シートや石膏ボードを家具の間にかませておくだけでより効果を発揮してくれます。

【NG】防音効果があまり期待できない方法

一見すると防音効果が期待できそうなものでも、大して遮音性能があがらないものもあります。

無駄に施工する前に防音効果がありそうな有名どころを2点ほど紹介しておきます。

断熱シートやプチプチを貼る

窓に貼ることのできる断熱シートや包装としても使われる『プチプチ』は防音対策として使用されがちですが、実はたいした効果は得られません。

遮音性能は使われる素材×密度×重量に比例して高くなる性質があります。

プチプチというのは大量に空気を含んだ軽い素材となっているため、遮音することなく内部まで音が伝わってしまいます。

もちろん、断熱効果に期待が出来るのでプチプチを貼ること自体は良いですが、防音対策としてはイマイチと覚えておきましょう。

吸音材のみを使用する

吸音材は音を吸収する素材で、防音材は遮音させて跳ね返すような効果があり、どちらも使うとより効果を発揮すると言われています。

ただ吸音材だけでは大した防音効果を発揮しません。

吸音材は部屋内部から発せられた音を吸収することに特化しているため、反響を防ぐことはできますが、防音性能自体はほとんどありません。

外部からの音を防ごうとしても内部に音が到達している時点で”音自体の大きさは変わらない”ため実際の聞こえ方にそれほど大きな変化がないということです。

『防音』で調べると吸音材も多く出てきてしまい、間違って購入してしまいそうになるので注意が必要です。

最終的には管理会社に相談しよう

隣人が騒がしかったり、上からの足音があまりにもひどい際に我慢する必要はありません。

物件のオーナーというのは苦情被害で入居者が困っていることを訴えてきた際に放置することは民法上できません。

賃貸物件のオーナーには「使用収益をさせる義務」があり、これは簡単に言えば「借主が問題なく生活できるように環境を整える義務」のことです。そのため、居住者が隣人による騒音被害で困っていると連絡をしてきたら、大家は問題を放置せずに対処しなければなりません。

そのうえで、いつまでも問題が解消されない場合は「使用収益をさせる義務」を大家が破っていることになるので、民法第415条・第709条・第710条に基づいて、損害賠償をさせられる可能性があります。

引用:引っ越し侍

苦情を報告されているのに何も対処しなければ最悪の場合、大家・管理会社は損害賠償請求をさせられる立場となります。

問題が全く解消されない場合は初期費用・引っ越し費用等の全額請求も可能ですが、裁判沙汰にならないと応じてくれないこともあるので「返金されたらラッキー」程度に考えておきましょう。

苦情を入れる際に重要となるのは『どれぐらいうるさいのか』『どういった点で生活に支障をきたしているのか』です。

可能であれば騒いでいる際に録音をしておき「眠れなくて仕事に支障をきたして困っている」と伝えると対応もスムーズです。

防音性の高い物件を選ぶコツ

防音性を重視したいのであれば木造や鉄骨造ではなく鉄筋コンクリート造のマンションがおすすめです。

構造によって界壁に厚さや使われる素材が変わりますが、木造アパートは中でも最も壁が薄いです。

構造壁の厚さD値
木造130mm~145mm40以下
軽量鉄骨造100mm~125mm40~
重量鉄骨造125mm~150mm40~45程度
鉄筋コンクリート造120mm~180mm45~60

鉄筋コンクリートマンションでは壁も厚く、隣人からの音を50dB~60dBほどカットしてくれます。

ただし、防音性の高い物件ほど家賃も高くなるため、自分が出せる費用とのバランスを取ることも重要です。

快適に過ごせる物件の特徴
  • 戸数の少ない物件を選ぶ
  • 角部屋を選ぶ
  • 大通りや線路沿いを避ける
  • 最上階を選ぶ
  • 隣人が空き室の物件を探す

こういった条件であれば防音性の低い物件でも比較的快適に過ごすことができます。

実際に不動産で探そうと思っても取扱物件数自体が少ないのでネットで探したほうが効率的です。

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