テラスハウスとメゾネットの違いとは?どっちがいいのか徹底比較

テラスハウスとメゾネット物件は非常によく似た構造をしています。

どちらも内階段がついていてカップルや友達同士、ファミリーが住むのに向いてそうですがこの2つの物件の違いがよくわからない人は多いと思います。

今回はテラスハウスとメゾネットはどう違うのか、どっちのほうが住みやすいのかあらゆる側面で比較していきます!

テラスハウスとメゾネットの構造的な違いとは?

テラスハウスとメゾネットは見た目上の違いあるものの、内部構造としてはほとんど同じです。

テラスハウス物件の特徴

テラスハウスは簡単に説明すると戸建て住宅が連なっているような長屋建て住宅のことを指します。

参照:https://woman.chintai/article/knowledge/0710_mesonetto_toha/

テレビ番組のイメージが強いため複数人で一緒に暮らすようなシェアハウスを思い浮かべる人は多いですが、シェアハウスは物件を他人と複数人でシェアして住むような物件のこと。

友人と一緒にテラスハウスに住んだ場合はシェアハウスというよりもルームシェアになります。

テラスハウスの多くは2階建てで稀に3階建て物件も存在します。

マンションのように共有のエントランスがあるわけではなく、各部屋に玄関が設けられている点をみると戸建て住宅に非常によく似ています。

戸建て同士の壁が連結しているような形をしているのが特徴です。

パッと見ると一軒家のようにも見えますが、壁と屋根が繋がっていて扉が複数存在するのでテラスハウスです。

2世帯住宅のような外観もあれば複数連結している集合住宅のようなタイプの物件もあります。

隣りと屋根や壁が完全に離れている場合は戸建てとなります。

テラスハウスの特徴
  • 一軒家っぽい見た目をしている
  • 戸建てが連なっているような造りになっている
  • 玄関部分が独立していて共有スペースがない

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メゾネット物件の特徴

メゾネット物件も部屋の中に階段があり1階と2階を行き来できる構造となっていますが、マンションっぽいか戸建てっぽいかという違いがあります。

メゾネットの場合は階層のあるマンションの中に1階~2階、3階~4階といったような構造をしています。

テラスハウスは長屋なので横に長い印象が強いです。

ただしメゾネットもテラスハウスも内部構造自体にほとんど違いはないので見た目上の違いが大きいです。

階段付きといえばロフト付き物件が思い浮かびますが、ロフトの場合はリビング(居間)の2分の1以下の面積で”物置”というくくりになります。

メゾネットは部屋がもう1つある感じですが、ロフト物件の場合はリビング+物置というイメージです。もちろんメゾネット物件の方がはるかに過ごしやすいです。

ちなみにメゾネット+ロフトという物件も存在します。

1Rや1Kのメゾネット物件の場合はロフト付き物件とかなり間取りが似ているので写真だけではわからない場合もあります。

メゾネットの特徴
  • マンションの1室が2層構造になっているイメージ
  • 外観だけだとメゾネットだと分かりづらい
  • 内部構造はテラスハウスとほとんど変わらない

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テラスハウスとメゾネットの違いを徹底比較

テラスハウスとメゾネットの住み心地や物件数、防音性等を比較してみました。

防音性の違い

テラスハウスもメゾネット物件も同じ木造であればそこまで防音性の違いはありません。

ただしテラスハウスのほとんどは木造であるのに対してメゾネット物件は木造だけでなく鉄骨造や鉄筋コンクリート造マンションもあるので全体的な比較で言うならメゾネット物件のほうが防音性は高くなります。

これは日本建築学会が調査した建物の遮音性と等級の関係性です。

遮音等級 建物構造 音の聞こえ方
L-35 日常生活で気になるような音はほぼ聞こえない
L-40 鉄筋鉄骨コンクリート造 防音性が高く外からの音も軽減される
L-45 子供の泣き声や走り回る音は多少聞こえる
L-50 鉄筋コンクリート造 子供の泣き声や走り回る音は聞こえる
L-55 洗濯機や掃除機は少し聞こえるが気にならない
L-60 重量鉄骨造 足音やドアの開閉音など振動を伴う音が聞こえる
L-65 軽量鉄骨造 多少音量は軽減されるが生活音はほぼ聞こえる
L-70 生活音はほとんど筒抜け
L-75 木造 生活音は筒抜けで小さな音まで聞こえる

木造アパートの遮音等級は賃貸の構造上は最低レベルとなっています。

木造だと生活音がほとんど筒抜け状態にあるので壁がくっついているタイプであれば生活音もほとんど聞こえてしまいます。

一方鉄筋コンクリート造の場合は大きな音でない限り基本的には遮音することが可能なので一般的には防音性の高い構造と言われています。

もし同じ構造で悩んでいるのであれば音の響き方としてはほぼ変わらないので同レベル。

ただしメゾネットの物件の場合は必ずしも上階に誰も住んでいないとは限らないので足音が気になるという不安要素があります。

子供がいる場合は足音のことを考えるならメゾネットよりもテラスハウスのほうが苦情になることが少ないです。

物件数の違い

suumoで東京都内のJR山手線でテラスハウスとメゾネット物件がどのぐらいあるのか検索してみました。

山手線 物件数
総物件数 70,873件
テラスハウス 879件
メゾネット物件 2,363件

テラスハウスは建物の外観的相称として検索できますが、メゾネットの場合は内部構造として検索されるので多くなっているような印象を受けました。

簡単に言えばテラスハウスでも内部に階段があればメゾネットが含まれているような状態です。

内部に階段が設けてあればメゾネットに分類されるのでテラスハウスよりもメゾネット物件のほうが探しやすいということになります。

ちなみにホームズで検索してみると2つの物件数はほとんど同じになっていました。

家賃相場の違い

こちらもsuumoを利用して同条件程度のテラスハウスとメゾネットの家賃を比較してみました。

種類 最寄り駅 築年数 ㎡数 家賃
テラスハウス(木造) 要町徒歩8分 築24年 42㎡(2DK) 10.8万円
メゾネット(木造) 要町徒歩9分 築4年 44㎡(2DK) 13.2万円
テラスハウス(木造) 西ヶ原徒歩3分 築14年 51㎡(2LDK) 13.8万円
メゾネット(鉄骨) 西ヶ原徒歩10分 築31年 60㎡(2LDK) 14.8万円

全く同じ条件とはなっていませんが、メゾネット物件のほうが若干高い印象を受けました。

物件は築年数と構造によって大きく家賃が左右されます。

メゾネット物件の場合は築浅物件も多いですし、木造以外にも鉄骨造も数が多いので相対的に家賃が高く感じられる点もあります。

テラスハウスは物件数が少ないので比較すること自体が難しいですがメゾネット物件と大きく家賃が変わることはないので損をしているという判断にはなりません。

全体的にテラスハウスのほうが古い物件が多く、メゾネットは新築・築浅物件が多い印象を受けました。

住み心地の違い

住み心地に関しては実際に住んでいる人の意見を参考にしたほうがわかりやすいと思うので集めてみました。

【テラスハウスの住み心地】


【メゾネットの住み心地】

内部構造としての違いはほとんどないもののテラスハウスはメゾネット物件よりも間取りが広めだったり庭がついていることが多いのが住む上で利点となっているようです。

例えば【3人以上の友達同士で住む場合】や【家族で一緒に住みたい】と思っているならテラスハウスのほうが間取りが広めなので適していると言えます。

メゾネット物件の場合は【一人暮らしだけど生活エリアを分けたい】と言った場合や【カップル等2人で住む場合】にちょうど良い間取りです。

メゾネットはマンションの1室なので手狭な物件も多いためかネガティブな意見が目立っていますが、住む人数によって住み心地はだいぶ変わります。

テラスハウスのメリットとデメリット

メリット
  • 広めの間取りが多いのでファミリーが住みやすい
  • 上階の音を一切気にしなくて良い
  • 庭がついている物件もあるので戸建て気分を味わうことができる
  • ペット可物件が多い

テラスハウスは複数人で住むことを想定した広めな間取りの物件が多いので子供のいるような家庭でも過ごしやすい環境となっています。

2人だと広すぎるような間取りもありますし、長屋となっているので上に人が住んでいないという点もメゾネットと比較すると優れている点です。

また、テラスハウスには庭付き物件も存在しているため、ガーデニングや庭先でペットや子供と遊ぶということも可能になります。

庭がついていることでペット可となっている物件も多々見受けられます。

テラスハウスのデメリット
  • 広いので掃除がしにくい(メゾネットに比べて)
  • 冷暖房効率が低い
  • 古い物件が多いので虫が出やすい
  • ほとんどが木造なので防音性が低い

テラスハウスだからというよりは間取りの広さによって掃除がしにくいというのがデメリットの1つです。

また、部屋探しをする際に古い物件が比較的多く、一軒家スタイルなので地面に近いが故に虫が発生しやすいです。

ゴキブリ等虫が苦手な人だとテラスハウスに住むと少しきついかもしれません。

一軒家とは違い、隣りの物件と壁同士が連結している状態なので隣人がうるさいとアパートのように悩まされる可能性があります。

メゾネット物件のメリットとデメリット

メリット
  • テラスハウスに比べて物件数が多い
  • ちょうど良い狭さなので相対的に家賃を抑えやすい
  • 防音性の高い物件も選べる

一般的な賃貸物件と比較するとはるかに物件数は少ないもののテラスハウスよりは断然多いので、一応条件を設定して探すことができます。

またメゾネットでも1LDKなど手狭な部屋も存在するので一人暮らしだったり同棲する際にあえて手狭な物件を選ぶことで家賃を抑えらる点も比較すると優れている部分です。

テラスハウスに住んでしまうと間違いなく防音性は低いですが、メゾネット物件の場合はマンションも多いためRC造などの造りがしっかりしている物件も選択肢に入れることができます。

住み心地重視で考えればメゾネットのほうが上です。

メゾネットのデメリット
  • 上階の足音が気になることがある
  • 階段の上り下りが面倒

メゾネットの一番のデメリットは上階に人が住んでいた時に足音が気になる場合があるという部分です。

テラスハウスなら上階は誰もいませんが、メゾネットは2階部分に足音が響くので寝室として使う場合に気になる可能性があります。

どちらの物件も階段がついていますが、メゾネットで同棲や一人暮らしをした場合、階段を使用する率が高いので面倒になる感じる場面も多々あります。

テラスハウスは完全に部屋を区切って使う人が多いのでそれほど気になりません。

テラスハウスとメゾネットはどっちが住みやすい?

テラスハウス メゾネット
構造 木造がほとんど 木造・鉄骨造・RC造
防音性 低い 低い~普通
足音 気にならない 上階に人が住んでると気になる
物件数 かなり少ない 少ない
家賃相場 少し高い 少し高い
虫出現率 高い 少ない
住み心地 良い 普通

全く同じ条件のテラスハウスとメゾネット物件を比較するのであればテラスハウスのほうが住みやすいです。

同じ木造であればテラスハウスのほうが上からの足音が気にならない分防音性としては上ですし、庭がついていればその分価値も跳ね上がります。

ただし、これは同条件の場合です。

全体的に見ればメゾネット物件のほうがはるかに物件数も多く、1DK~2LDK以上と間取りも多彩でキレイな物件も多いので今から部屋探しをするのであればメゾネット物件のほうが探しやすいです。

テラスハウスは全体的にゆとりのある間取りが多いのでどちらかというと結婚してこれから家族と住む人や友達複数人で済むような構造になっています。

メゾネット物件は手狭な間取りから選べるので友達と2人で住む場合や恋人と同棲する際に向いている構造と言えます。

どちらにもメリット、デメリットがあるので必ずしもどちらがいいというわけではありませんが似た構造でも若干違いがあるので迷ったときの参考になれば幸いです。

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テラスハウスやメゾネット物件を効率的に探す方法

テラスハウスと比較すればメゾネットタイプの物件のほうが数は多いものの全体としての総数は少ないです。

普通に探してもある程度は見つかりますが、条件に合う物件は成約済みになっていることも少なくありません。

効率的に探したいのであればイエプラというサイトがおすすめです。

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