せっかく一人暮らしをしたのになぜかすぐにブレーカーが落ちてしまう・・・
そんな状況に陥っていませんか?
今回はどのぐらい電気を使うとブレーカーが落ちるのかわからないという方のために、電化製品のアンペア数一覧と契約アンペア数についてまとめてみましたのでご覧ください!
目次
すぐにブレーカーが落ちる理由
一人暮らしの方もそうでない方も同様に電気を使うにあたっては電力会社と契約されていると思います。
その契約にはアンペア数というものがあり、この数字によってブレーカーの落ちやすさが決まります。
例えば賃貸マンションで一人暮らしをされている方の場合、契約されているアンペア数は20Aもしくは30Aがほとんど。
これはその建物を管理している管理会社、もしくは大家がそのアパートやマンションごと一括でアンペア数を定めているため。
部屋を借りて電力会社に電話して契約した時にはすでにそのアンペア数が決まっている場合が多いのです。
つまり、契約アンペア数が高い物件ほどブレーカーは落ちにくく、逆に契約アンペア数が低いほどちょっと使っただけですぐにブレーカーは落ちてしまいます。
参照:https://kakaku.com/energy/article/?en_article=48
契約アンペア数は電力会社から送られてくる電力消費量明細書の右上の方にわかりやすく書いてあるので確認してみてください。
電化製品のアンペア数目安
電化製品ごとに消費電力というのは異なり、消費電力の合計値が契約アンペア数を超えるとブレーカーが落ちる仕組みとなっています。
一人暮らしでよく使用される電化製品のアンペア数目安をまとめてみました。
電化製品 | 目安アンペア(A) |
---|---|
冷蔵庫 | 2 |
エアコン | 5~6 |
電子レンジ | 10~15 |
テレビ | 2 |
IH | 10~15 |
電気ケトル | 10 |
ハロゲンヒーター | 10 |
ドライヤー | 12 |
アイロン | 14 |
電気カーペット | 4~8 |
コタツ | 5 |
照明 | 0.3~1 |
電気給湯器 | 10 |
※使っている電化製品の種類によって異なりますのであくまでも目安です
例えば「20A」という契約なら給湯器で10A、それにIHを強で使った場合完全に契約アンペア数を超えてしまうのでブレーカーが落ちることになります。
オール電化物件やIH設備物件はブレーカーが落ちやすい
上記の電化製品によるアンペア数を見るとお分かりいただけると思いますが、物によってはかなりのアンペア数を消費するものがあります。
その中でも特に問題となってくるのがIHと給湯器です。
IHの場合はそれを使用しただけで契約アンペア数ギリギリまで使ってしまいますし、オール電化で給湯器が付いている物件だと簡単にブレーカーが落ちます。
2つを合計すると25A前後なので契約アンペア数が30Aないとアウト。
給湯器は基本的に電気代の安い夜にお湯を沸かすもので、日中はoffになっていることが多いですが、お湯をすべて使い切ってしまったりすると昼間でも給湯器がONの状態になります。
この時に料理をすると契約しているアンペア数は簡単に超えてしまいます。
料理をする時に自動で給湯器がONにならないように電源を切っておく必要があります。
よくブレーカーが落ちるなら契約アンペア数を変更しよう
色んな電化製品を同時に使えば一人暮らしでもブレーカーは落ちてしまいます。
電力消費によって契約アンペア数を超えてブレーカーがよく落ちるのであれば、生活に対して合っていないということ。
契約アンペア数は例え途中であっても変更することが可能です。
- 契約している電力会社に電話する
- 「契約アンペア数を変更したい」ことを伝える
- 任意の日付に工事が行われる
- 工事の所要時間は30分~1時間程度
契約アンペア数というのはブレーカーが出力できる電圧によって変わります。例えば20Aしか出せないブレーカーなのに「30Aに変更したい」と言ってもそのブレーカーは20A以上の力が出せないので簡単な工事が必要となります。
工事と言ってもブレーカーを交換するだけの簡単なもので済むことが多く、基本的に交換自体も無料で行ってもらえます。
ただし電話したからすぐに契約アンペア数が変わるわけではないのでその点だけ注意してください。
契約アンペア数を増やすことのデメリット
使えるアンペア数が増えれば当然それだけ一度に多くの家電を使うことができ、ブレーカーも落ちにくくなるというメリットがあるので生活に合っていないなら変更したほうが良いですが、当然デメリットもあります。
- 無意識に多くので電力を使ってしまう
- 基本料金が高くなる
ブレーカーが落ちることが多い場合は節約したり、一度に電力を消費しないように工夫して生活していたと思いますが、使えるアンペア数が増えればそれだけ自然と色んな家電を多用することができてしまいます。
その結果今まで以上に電力を消費するので電気代が高くなるというわけです。
また、アンペア数をあげれば単純に基本料金も高くなってしまいます。
契約アンペア数 | 基本料金 |
---|---|
10A | 286円 |
15A | 429円 |
20A | 572円 |
30A | 858円 |
40A | 1,144円 |
50A | 1,430円 |
60A | 1,716円 |
これは東京電力の従量電力Bプランの基本料金です。アンペア数が倍になれば基本料金も約倍ぐらいに跳ね上がります。
よくブレーカーが落ちてしまうならアンペア数の変更は必須レベルですが、こういったデメリットもあることを知っておきましょう。
一人暮らしで理想のアンペア数は?
初期のアンペア数はだいたい20Aか30Aで少ないと15Aなんてところもありますが、30Aあればブレーカーが頻繁に落ちるというのは防ぐことができます。
20Aの場合、ドライヤー+エアコンをつけていてギリギリの状態なので+αの小さい消費電力(照明やテレビ)があればブレーカーは落ちてしまいます。
IHの場合は料理しているだけでも15A前後なので同時に電子レンジを使ったらブレーカーは落ちます。
オール電化の場合だと給湯器がONの状態+IHの使用とケトルを使用すると30Aでもブレーカーは落ちるので理想は40A。
ただし節電や工夫すれば対処できる範疇なので30AでもギリギリOKという印象。
アンペア数をあげればそれだけ基本料金も高くなってしまうのであまりにも余力のある電圧にする必要はありません。
ブレーカーを落ちにくくする工夫
アンペア数を変更せずにブレーカーを落ちにくくするためにはうまく電気を併用しないような工夫が必要になってきます。
僕は以前15Aの都市ガス物件で生活できていたのでその経験をもとにブレーカーを落ちにくくする工夫についてまとめてみました。
こまめに電気を消す
当たり前かもしれませんが契約アンペア数が低いとちょっとした電力でもかなりもったいないです。
例えば照明は1A、テレビを付けていれば2A消費してしまうのでそれだけで契約アンペア数が15しかなければ使えるのは13Aしか残りません。
まさに塵も積もればという感じで消費電力の小さいものでも同時併用すると大きな電化製品1つ付けただけでブレーカーが落ちてしまいます。
使っていない不要な電気は極力消すように意識付けることが重要。これだけでも節約になります。
消費電力の大きい電化製品は一緒に使わない
上記に挙げた通り、電化製品には電力消費の少ないものから1つ使用するだけでかなり電力を消費するものまでさまざまです。
一人暮らしが契約するアンペア数によっては2つ併用しただけでブレーカーが落ちることもあります。
夏場は冷房1つで乗り越えられますし、そこまでブレーカーが落ちることもありませんが問題は冬場。
エアコンに加えてホットカーペットやハロゲンヒーターなどの使用、さらに電力を意外と消費するスチーム式の加湿器なんかもつけているとあっという間に上限を超えてしまいます。
どの電化製品がどれぐらいの消費電力なのか、なんとなくでもいいので把握しておくだけでブレーカーが落ちる頻度は少なくなります。
料理中はエアコンや暖房を消す
意外と気付かないのが料理中です。これはIHに限らず都市ガスやプロパンなどのガス主体の物件でも言えることですが、意外と料理中は電力を消費します。
例えば電子レンジや電気ケトルといったものは瞬間的な消費電力の大きいもの。また同時に炊飯器でご飯を炊いていたりすることも多いので数種類の電化製品を一度に使用していることが多くなりがち。
料理中にいちいち電力を考えるのも煩わしいので、夏場でも冬場でも料理中は取りあえずエアコン、ホットカーペットなどは消すようにしましょう。
これでブレーカーが落ちにくくなります。
まとめ
ブレーカーが頻繁に落ちてしまうというのはその契約アンペア数は自分の生活に合っていないということです。
契約アンペア数を変更しても数百円の違いで済むので、ストレスの感じる生活をするぐらいなら早めにアンペア数を変更すべきです。
僕もブレーカーがよく落ちる生活をしていましたが、良いのは電気代が安くなったことぐらいでストレスを抱えるというデメリットのほうが圧倒的に大きかったです。
参考にしていただければ幸いです。