一人暮らしの冬の電気代平均はいくら?8,000円や1万円は高すぎる?

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一人暮らしをしていて思ったのは夏場の電気代は安いのに、なぜか冬場の電気代は高すぎるということ。

せっかく安い電化製品を買ってみても電気代が高いのでは元も子もありませんよね。

今回は一人暮らしの冬の電気代は平均いくらぐらいかかるのか、いきなり高くなる原因について紹介するとともに、誰でも簡単にできる節約方法についてもまとめてみました!

一人暮らしの冬の電気代は平均いくら?

一人暮らしの一ヶ月の平均電気料金は季節によって変わります。

総務省統計局の家計調査(2021年)によると単身者の冬の電気料金平均は5,116円と、1年の中で最も高い値となっています。

季節 料金平均
1月~3月 5,116円
4月~6月 3,828円
7月~9月 4,189円
10月~12月 4,270円

春~秋にかけては4,000円前後で推移しているので、冬場は1,000円ほど電気代が高くなっているということです。

電気代を考えないと一人暮らしでも8,000円や1万円、場合によっては2万円近くの料金を請求されることもあります。

冬の電気代は青天井に高くなりがちなので、自分が使用している暖房機器がどれぐらいの消費電力なのか把握しておくと節約しやすくておすすめです。

ちなみに冬場はガス代も同様に跳ね上がります。これは冷たい水を温めるエネルギーが夏場に比べて圧倒的に多いためです。

テレワークする人の電気代はいくら?

1日の時間のほとんどを外で過ごす会社員と、テレワークや在宅ワーカーで1日のほとんどを家で過ごす人では当然かかる電気代も異なります。

実際にテレワークを1日中行った場合、冬の電気代はどれぐらいになるのか僕がかかった電気代をまとめてみました。

年数 1月 2月 3月
2022年 3,484円 5,656円 7,458円
2021年 3,166円 4,770円 5,450円
2020年 4,495円 5,026円 4,457円
平均 3,715円 5,151円 5,788円

世間的な平均よりも安い月もありますが、逆に2,000円以上高くなっている月もあります。

特に3月に関してはいずれの年も高い金額となっています。

テレワークをしているからといって必ずしも電気代が高くなるとは限りませんが、あまり考えずに使っていると一気に料金は跳ね上がるように思います。

特に1日中家にいる場合は作業効率を考えると寒さに耐えるよりも快適な空間を優先するため、テレワークや在宅ワーカーは電気代が高くなりやすいです。

同じ人間が使っていても月によって数千円単位で金額が変動していることを考えると、電気代は変動しやすい料金ということがわかります。

これは電気代を使えば使うほど料金単価があがる段階料金に大きく影響しています。

冬の電気代が高くなってしまう3つの原因

一人暮らしの冬の電気代は他の季節よりも高くなりますが、せいぜい5,000円前後です。

ただし、何も考えずに使っているといつの間にか電気代が跳ね上がっているということはそこまで珍しい話ではありません。

かくいう僕自身も初めての一人暮らしで考えずに暖房を使っていたら冬の電気代が1万5,000円ほど請求されてしまったこともあります。

まずは知らず知らずのうちに冬の電気代が高くなる原因について3つほど紹介していきます。

併用していろんな暖房機器を使っている

夏場の場合はエアコンの冷房1つで事足りますが、冬場になると暖房機器を複数併用する人が多く、これが電気代を跳ね上げる原因の1つとなります。

エアコンだけでは寒さを凌げず、ハロゲンヒーターやホットカーペットを併用することになれば通常よりも消費電力はあがりますし、冬場の場合は乾燥を凌ぐために加湿器を利用する人も多いかと思います。

僕が初めて一人暮らしをして冬の電気代が15,000円になったときはエアコン+ホットカーペット+たまにハロゲンヒーターという贅沢使いをしてしまっていました。

特に問題となったのは加湿器です。

加湿器にはいろんなタイプがありますが、スチーム式は暖かい蒸気を作り出す際に水を加熱するのでかなりの電気代を消費します。

例えるなら電気ケトルを常時使っているようなもので、それ以来使用をやめました。

暖房ごとの電気代を知らないと意外なところでかなり無駄に電力を使ってしまっているので注意してください。

電力会社・プランが合っていない

電力自由化に伴って、賃貸でも自分の好きな電力会社を選べるようになりましたが、数年前に最安だった電力会社が今も安いとは限りません。

例えば2021年1月~2月にかけて原料の高騰が原因になり新電力の価格は高騰しましたし、昨今の情勢の影響によって市場連動型プランの請求額は値上がっています。

同じ使用量でも電気代がいつの間にか高くなっていることもあるので、現在の価格を改めて確認しておきましょう。

また、プランによっては深夜料金が安い代わりに昼間の料金が高かったり等の特徴があるので、自分の生活スタイルに合ってないプランを選ぶと高くつきます。

第三段階料金単価まで使ってしまっている

冬に電力を多く使用するのは仕方のないことですが、実は電気料金というのは使用すればするほど料金単価もあがります。

電気代は料金単価が3段階に分けられていて、電力を最も消費してしまう冬の電気料金というのは単価そのものが高い可能性があります。

段階 単価
1段階料金 最初の120kWhまで 19円88銭
2段階料金 120kWhをこえ300kWhまで 26円48選
3段階料金 上記超過 30円57銭

東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bの電気料金単価はこのようになっています。

120kWh使用すると第二段階へ移行し、300kWh使うと一番単価が高い第三段階へ移行します。

一人暮らしの場合、相当使わない限り第三段階までは行かないと思いますが、冬場は第3段階までいくことも珍しくありません。

第1段階と第3段階では同じ暖房を使用しても単価が10円も差が出てしまうのでいかに電気を抑えて第3段階まで行かせないかが重要になってきます。

第3段階までいってしまうとそれ以降は最高値の電気単価になるので、過度な使用は電気代が跳ね上がることに繋がるというわけです。

「急に電気代が高くなった」と感じるようなら第3段階までいっている可能性が高いです。

冬に使う暖房機器の電気料金一覧

電化製品は同じ種類でも物によって消費電力が異なります。

また電気代も契約プランや使用料によって変化します。電気代というのは段階式となっていて従量電灯では使用すればするほど電気代単価が高くなる仕組みになっています。

今回は従量電灯Bの真ん中の単価(120kWhをこえ300kWhまで)を参考に26円で計算しています。

あくまで目安として参考にしてください。

【電気代の目安】

電化製品 消費電力(W) 電気代(1時間当たり)
電子レンジ 500 13.0円
エアコン 500~1800 13.0円~46.8円
ホットカーペット 400~600 10.4円~15.6円
コタツ 100~200 2.6円~5.2円
ハロゲンヒーター 500~1000 13.0円~26.0円
電気ストーブ 1000 26.0円

電化製品には弱モードや強モードが基本的に備わっており、エアコンにいたってはその幅がより顕著です。

これを見るとこたつが圧倒的に安く、逆にハロゲンヒーターが高いという結果に。

エアコンの特徴

夏に比べて冬のエアコン代のほうが高い理由は外気温の差によるものです。

例えば夏の場合、外気温35℃→27度に設定しても差は8℃しかありませんが、冬の場合は外気温5℃→27度にするには22℃も差があるため消費電力は自然と大きくなるというわけです。

また、設定温度や使用しているエアコンの種類によっても消費電力が変わるのであくまで目安の料金しか計算ができません。

エアコン 電気代(最小) 電気代(最大)
1時間 13.0円 46.8円
24時間 312.0円 1123.2円
1ヶ月(1日8時間) 3,120.0円 11,040.0円

エアコンを最大温度+最大風速にして運転すると10,000円越えの料金がかかります。(あまり現実的ではありませんが)

設定温度や風速に気を付けて1日8時間使用したとしても2,000円~3,000円ほどかかります。

「ちょっとだけつける」というよりも寒くなる夜とかの一定時間に使用したり、起きる前にタイマーをセットして起きた瞬間部屋が暖かい状態にしたい時なんかに使用するのがおすすめです。

エアコンの問題点は部屋全体を暖めてしまうので無駄なエネルギーが発生してしまうこと。

またワンルームなど室内ドアがない部屋の場合は暖まるのにかなりの時間がかかってしまいますし、外気の影響を受けやすいのでエアコンを切るとすぐに寒くなってしまうことです。

エアコンが急に酸っぱい臭いになる原因!臭い匂いの取り除き方とは?

ホットカーペットの特徴

ホットカーペットは電子レンジと同じぐらいの電気代がかかります。

ホットカーペット 電気代(最小) 電気代(最大)
1時間 10.4円 15.6円
24時間 312.0円 374.4円
1ヶ月(1日8時間) 2,496.0円 3,744円

弱にすると電気代を抑えることができますが、1日8時間×1か月使用すれば2,500円ほどかかってしまいます。

ホットカーペットの難点は暖められる範囲が少ないことですね。こたつとかと併用すればかなり暖かいですが、普通のテーブルだと座っていて接地している部位しか暖まらないので効率が悪いです。

また、自分が座っている範囲って限られてくるので全く使わない範囲は無駄なエネルギーとなってしまいます。

デスク作業には全く使えなくなりますし、部屋が暖まるわけではないので限定的な使い方しかできません。

僕も学生時代はホットカーペットを愛用していましたが、その時はこたつ(スイッチをいれない)と併用していました。

こたつの特徴

こたつは部屋がおしゃれに見えなかったり、温められる範囲が狭いなどの欠点がありますが、それ故に圧倒的に電気代が安いのが特徴です。

こたつ 電気代(最小) 電気代(最大)
1時間 2.6円 5.2円
24時間 62.4円 124.8円
1ヶ月(1日8時間) 624.0円 1,248.0円

1日8時間つけても1か月あたり1,000円程度しか電気代がかからないのが最大の魅力です。

ホットカーペットをつけるぐらいならこたつだけをつけた方が安いのでどっちをつけるか迷ったらこたつをおすすめします。

ただ、こたつもデスク作業の時は使えませんし、部屋が暖まるわけではないので使い勝手は限定的というデメリットがあります。

ハロゲンヒーターの特徴

ハロゲンヒーターはスイッチを入れるとわずか数秒で立ち上がるので即座に暖まることができるのが特徴。

例えば外から帰ってきてすぐに身体を暖めたい時とか朝起きてすぐに身体を暖めたい時なんかにもってこいのアイテム。

また、デスク仕事をしている時に足元だけをピンポイントで暖めたりすることができるのでそういった使い方をするのも便利です。

ハロゲンヒーター 電気代(最小) 電気代(最大)
1時間 13.0円 26.0円
24時間 312.0円 624.0円
1ヶ月(1日8時間) 3,120.0円 6,240.0円

エアコンの弱ぐらいの電気代がかかってしまいますが、ピンポイントで暖められるので、デスクワークや帰宅時などには向いています。

確かに瞬時に身体を温められる電化製品として優れていますが、ずっと付けているとかなり電気代がかかるので10分とか20分程度の短い時間、緊急時に使用することをおすすめします。

電気ストーブの特徴

原理としてはエアコンと似ています。ドライヤーのでかい版だと思った方がわかりやすいかもしれません。

付けるとすぐに身体を暖められますが、部屋全体を暖めるのは向いていません。電気代もエアコンと同じかちょっとマシ程度。

電気ストーブ 電気代
1時間 26.0円
24時間 624.0円
1ヶ月(1日8時間) 6,240.0円

1日8時間×1か月使用すると約6,000円ほどかかります。

確かに暖かいですし、暖まることの嫌な感じもなくていいんですけどやっぱり電気代は高いです。

部屋干しする際には使えそうだなと思いました。

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一人暮らしでもできる冬の電気代の節約方法

冬場の寒さを乗り越えるためには暖房機器の使用はかかせませんが、暖房機器は電気代が高いので長時間使用してしまうとかなり出費も大きくなってしまいます。

ピンポイントでの使用や節約をして電気代を抑えていくのが重要です。具体的な方法について紹介していきます。

暖房のメインはこたつにする

上記で挙げた暖房機器ごとの電気代を考えてみるとこたつは群を抜いて安いのがお分かりいただけるかと思います。

普段使いとして長時間使用するのをこたつに切り替えるだけでもかなりの電気代節約になるのでおすすめです。

ホットカーペットよりもこたつにする。エアコンの暖房は非常時(朝やどうしても寒い時)に使用を制限しておくことが重要です。

下手に色んなものを併用してしまうと簡単に電気代があがるので注意してください。

加湿器を使用する

冬場は寒いと同時に空気が乾燥しているので加湿器をつける方も多いと思います。

空気の湿度をあげることによって同じ温度でも暖かさが変わります。例えるならサウナのように湿度が高い場所は実際の温度よりも暑く感じられるのと同じです。

実は加湿器の種類によってはかなり電気代がかかるものがあるのでもし使用するなら電気代がかからないタイプの使用をおすすめします。

これは加湿器の種類ごとの料金単価です。

種類 特徴 単価(1時間毎)
気化式 ファンで風を当てて気化させる 0.1円~0.5円
超音波式 超音波の振動で霧状にする 0.7円~1.1円
スチーム式 ヒーターで水を加熱する 3.5円~7.0円
加熱超音波式 スチーム式&超音波式の複合 0.7円~1.6円
加熱気化式 スチーム式&気化式の複合 0.1円~5.4円

参照:価格コム

最も一般的なもの(ドンキとかにも置いてある加湿器)は気化式で圧倒的に電気代が安いです。

一方スチーム式は水を加熱させて沸騰させることによって加湿させているので電気代がかなり高くなってしまいます。例えるならケトルでずっとお湯を沸かせているようなもの。

僕も以前までこのスチーム式を使っていたんですけど、あまりにも電気代が高かったので気化式のものに切り替えました。

意外なところで電気って使用しているので気付かない方も多いと思います。

契約アンペア数を変更する

契約アンペア数というのは一度にどれだけ電気を使えるかという部分で、超過してしまうとブレーカーが落ちます。

一人暮らしの場合、契約アンペア数はだいたい20A~30Aほどです。

基本料金
10A 286円
15A 429円
20A 572円
30A 858円
40A 1,144円
50A 1,430円

この契約アンペア数によって基本料金が変わってくるので電気代を安く済ませたいのであれば基本料金が高いものに変更するというのも手です。

ギリギリの契約アンペア数は一度に使える電気の量が少なくなるので生活していてストレスを感じるようになりますが、ある程度ギリギリのほうが無駄に電気を使わなくなるので結果的に想像以上に電気代が安くなります。

例えば「エアコンと電子レンジ一緒につけたらブレーカー落ちそうだな」とか考えるのでこまめに切ったり、ブレーカーが落ちるのが嫌で最初からつけなかったりします。

電気代は安い?一人暮らしが15A(アンペア)で生活してみた結果

以前15Aで生活してみたのでこちらも合わせて参考にしてみてください。

ギリギリすぎるのは良くないですが、余裕なら基本料金が安いアンペア数に切り替えたほうが絶対に良いです。

暖めた空気が逃げないようにする

エアコン等でせっかく部屋を暖めても外気によってすぐに熱が冷めたり、暖めた空気が冷めてしまってはエネルギー効率が悪くなってしまいます。

一人暮らしの場合一番問題になるのは窓です。

窓を閉めても完璧に外気を防ぐことはできませんし、窓ガラスを伝って外気は部屋内部まで冷気が流れこんでしまいます。

これを防ぐには断熱性のある素材を貼り付けるのが手っ取り早くておすすめです。

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1Kの場合はキッチンからも冷気が来るので扉はしっかりと閉めておくようにしましょう。

床からの熱の冷たさが気になる場合はカーペットを敷くだけでもずいぶん暖かく感じられるはずです。

まとめ

MEMO
  • 一人暮らしの冬の電気代平均は5,116円
  • テレワークだと電気代はあがりやすい
  • 電気代が急に高くなる1番の原因は料金単価が第3段階までいっているため
  • 暖房機器はこたつが圧倒的に安いのでおすすめ
  • スチーム式の加湿器は電気代が高くつくので気を付けよう

暖房機器を併用して使いがちな冬場の電気代は1年の中で最も高くなってしまいます。

通常の電気料金プランでは使用量によって料金単価が変わるので、使用すればするだけ料金も跳ね上がりやすく、先月と今月で1,000円や2,000円違うということも発生します。

節約したいのであればこたつをメインに使って、他の暖房は非常時に使うようにすれば安く済ませることが可能です。

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