オール電化で一人暮らしの電気代平均はいくら?ガスと比較すると高い?

普通の物件は電気とガスが別々になっていますが、最近ではガス代がかからず、お風呂のお湯も電気で沸かすオール電化物件も増えています。

今までオール電化じゃないとこういった物件ってちょっと料金的な心配や、使い勝手が悪いんじゃないかと心配になりますよね。

今回はオール電化で一人暮らしすると電気代は平均どの程度なのか、ガス代と比較しつつ節約方法も合わせて紹介していきます!

オール電化で一人暮らしする電気代平均は月11,222円

関西電力がオール電化で一人暮らしをしている4,908人に行った調査によれば、月間平均光熱費は11,222円となっています。

電気代と考えると高い水準となりますが、本来であればガス代もかかるところを電気代として一本化しています。

ガスも電気も使用料金はかかりますがどちらも必ず”基本料金”というものが含まれているため、一本化することによってガス代の基本料金がかからずに済みます。

また、オール電化は夜間時間帯の安い電気代を使ってお湯を沸かして貯めて置いたりしている料金体制も提供しています。

ただ、電気料金というのは3段階に分かれていて、使用料が多ければ多いほど単価が高くなるという仕組みになっています。

この仕組みのせいで必ずしもオール電化にしたからといってお得とは言えません。

ガスとの併用よりオール電化の方が高い?

先ほどの一人暮らしの電気代とガス併用した光熱費を比較してみます。

ガス代というのは【都市ガス】と【プロパンガス】の2種類があり、それぞれ料金単価が異なるので3つの値をそれぞれ算出してみました。

都市ガスとプロパンガスはどっちがいいの?違いや料金を徹底比較

総務省統計局の調査では都市ガスとプラパンガスの料金値が一緒にされているため、ガス料金は2021年9月の東京ガス都市ガス料金単価と一般社団法人プロパンガス消費者協会によるプロパンガスの料金単価を参考にしています。

オール電化都市ガス物件プロパンガス
電気代約11,222円約3,659円約5,660円
ガス代0円約3,000円約4,500円
水道代約2,000円約2,000円約2,000円
光熱費合計約13,222円約7,659円約12,160円

夏と冬で料金に差がありますし、世間的な単身者の相場を元にしたものなので人によって差があるということはご了承ください。

計算によればオール電化は3つの中で最も高く、都市ガスが最も安いということになります。


プロパンガスも高いと言われていますが、それよりも料金的にはオール電化のほうが上と考えるとコスパとしてオール電化は悪いと言わざるを得ません。

光熱費を安く済ませたいのであればオール電化物件はたとえ一人暮らしでも避けるべき物件となります。

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オール電化はなぜ電気代が高くなる?

通常の物件は電気料金が3段階に分かれており、使えば使うほど1kwhあたりの電気料金は高くなります。

一人暮らしの場合は2段階にいくかどうか程度の使用量となっています。

こちらは東京電力のスタンダードプランSの料金表です。

通常物件料金
基本料金(30A)858円
~120kWh19.88円
~300kWh26.46円
301kWh~30.57円

オール電化の場合は段階的に料金があがるのではなく【昼間料金】と【深夜料金】に分かれています。

こちらは東京電力のコスモでんきプランによる料金表。

オール電化料金
基本料金(30A)858円
6時~午前1時25.80円
1時~6時17.78円

比較してみると一見そこまで違いがあるようには思えませんが、オール電化は深夜の料金がかなり安く、昼間は2段階料金と同じ程度なので若干割高となっています。

深夜の料金が安くなるのは午前1時~午前6時のわずか5時間のみです。

給湯器はこの時間を利用してお湯を沸かすので安くなりますが、それ以外の料金はすべて昼間料金となります。

つまり、昼間に電気を使う機会が多くなればなるほど総合的にはオール電化のほうが高くついてしまうというわけです。


大学生で昼間家にいる時間が長かったり、社会人でも夜に帰ってきて料理をしたり、エアコンを使ったりすれば昼間料金として計算されてしまいます。

「寝るときは暖房を消す」という人も多いでしょうから深夜の割安な料金をうまく使えていないということになります。

エコキュートを採用していると安くなることも

エコキュートというのは電気給湯器(お湯を沸かす)の1つの名称です。

通常の給湯器は電気を使用して貯蓄されている水タンク内をヒーターで暖めることにより水が温水に変わり、そのお湯を出すことでシャワーが使える仕組みになっています。

一方、エコキュート給湯器は空気上にある熱を吸収し圧縮することにより熱エネルギーを作り出しています。水を温水に変えるのにヒートポンプを採用しているため従来の給湯器に比べて少ない電気でお湯を作り出せるというもの。

エコキュートって名前ぐらいですからその名の通り電気代が節約できるというメリットがあります。

以前はエコキュートの賃貸物件なんてそう見かけるものでもありませんでしたが、最近ではエコキュートの賃貸物件も結構増えています。

ガス代が安いと言われている都市ガスで2人暮らしをした場合にかかる費用は年間約57,000円ほど(東京電力参照)。一方のエコキュートで同じ計算をすると年間約24,000円ほどの費用。

こちらはガスを使った場合のお風呂の料金です。

1ヶ月の料金都市ガスプロパンガス
シャワーのみ約1,380円約2,070円
シャワー+お風呂(毎日)約4,140円約6,210円
シャワー+お風呂(週1回)約1,748円約2,622円
シャワー+お風呂(週2回)約2,116円約3,174円
シャワー+お風呂(週3回)約2,484円約3,726円

ガス代部分に関して言えばエコキュートなら都市ガスの半分以下のコストしかかからないという驚異の安さが魅力です。

ただし、いくらお風呂自体が安く済んでも昼間にエアコンをつけっぱなしにしていたりすれば総合的な費用は高くなるので注意してください。

オール電化の特徴やメリット

オール電化のお風呂のお湯は電気代が安い夜間に沸かしていて、ためているというのが基本的な仕組みです。

キッチンに関してもオール電化=IHとなるのでガス台を使いたい人は注意してください。

ガスでいちいち悩まなくて済む

一人暮らしを考えたときに都市ガスかプロパンガスかで悩まなくて良いのも大きな利点。

プロパンガスは都市ガスよりも約1.5倍ほど料金が高いのでなるべく都市ガスの物件に住みたいと考える人が多いと思いますが、そういったことを一切考える必要がないのも地味に魅力の1つです。

ガスを使わないことで料金を1本化でき、わかりやすいというもの一人暮らしにとっては結構助かります。

現金払いなら手間も減りますからね。

キッチン周りが掃除安くて火災になりにくい

これはオール電化というよりIHだからこその魅力の1つです。

IHだとキッチン周りがフラットになるので掃除もしやすいですし、例えキッチンが狭くても場所をうまく使ってまな板を置いたりして使うことができます。

個人的にはガスの方が料理している感があるので好きですが、IHにはIHなりの魅力があります。

それこそガスを使うとガス漏れとか、止め忘れで火災に発生する確率が高いですが、Iガスを使わないオール電化はそういったリスクも低くなるので一人暮らしとしては理想です。

一緒に住んでいれば自分がミスしても他の人が気付いてくれることもありますが、一人暮らしだと自分1人なのでミスったら終わりですからね。

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オール電化のデメリット

今までガスを使う物件に住んでいると色々と不便に感じる部分もあるかと思います。

電気代を未払いするとすべて使えなくなる

私の場合は今まで一人暮らしして電気がとまったことなんてありませんが、もし電気代を払い忘れれば同時にシャワーを浴びたり、お湯を出すことすらできなくなります。

普通の物件なら電気をうっかり払い忘れていても昼間にシャワーを浴びたりすることはできますし、停電時でもキャンドルを買ったりしてなんとか対処できます。

オール電化ならではのデメリット。まぁ、正直普通に生活していればそんな状況になることは滅多にないのであまり気にしなくていいかも。

ブレーカーが落ちやすい

全てを電気に頼っているのはわかりやすい反面、契約アンペア数によってはすぐにブレーカーが落ちてしまうということ。

お湯を沸かす際の電気って結構食うもので、夜間に電子レンジやドライヤー、エアコンを同時に使っていると思った以上に簡単にブレーカーが落ちてしまってストレスを感じます。

ちなみに契約アンペア数に関しては入居後でも変更できるので、あまりにもすぐにブレーカーが落ちる場合はアンペアの変更手続きをした方がいいかもしれません。

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鍋を振ることができない

自炊する人、料理が好きな人がみんな口をそろえて言うのが「IHだと鍋をふったりすることができないから料理しにくい。料理した気にならない」という問題です。

オール電化となると当然コンロはガスではなく電気を使用したものになるので必然的にIHコンロになってしまいます。

ガスに比べると火力がどうしても低くなってしまいますし、IHは触れていなければ熱をフライパンや鍋に伝えることができないというデメリットがあります。

例えばチャーハンを作るときとか野菜の炒め物など鍋をふるって味を均一にさせるのは料理にはかかせませんがそれが出来ません。

またIHコンロはIH対応のフライパンや鍋じゃないと使えないので今まで一人暮らしをしてきた人は調理器具を一新しなければならないというデメリットもあります。

お湯が足りなくなることがある

オール電化の給湯器は基本的に電気の力で水を温水に変えて”蓄える”ことで初めてお湯が使えます。

ガスは瞬時に水を温めることができるので何時間お湯を流し続けていたとしても温かいお湯が出続けますが、オール電化の場合は貯蓄していたお湯をすべて使い切ってしまうと水に変わります。

僕もオール電化の物件に住んでいてシャワーを浴びている途中で急に水に変わったことがあります。夏場ならまだしも冬場はまさに地獄。

お風呂好きになっては死活問題かもしれません。

プランによっては昼間の電気代がかなり高い

オール電化の料金プランはざっくり言えば深夜の電気代が安くて昼間は高いというもの。オール電化

こちらは東京電力のスマートライフSというプランです。

深夜電力の午前1時~午前6時までは17.78円と安いですが、代わりに午前6時~次の日の午前1時までの料金は従量電灯Bプランの第一段階よりも高く第二段階と同じぐらいの値段。

オール電化プランとしては割と深夜帯と昼間でそこまで値段の差がないものです。

東北電力

こちらは東北電力のよりそう+シーズン&タイムの料金単価です。夜間はびっくりするほど安いですが、代わりに昼間の電力は夜間の約4倍ほどの料金になっています。

プランによってはこのように深夜と昼間の料金にかなりの差があるので、日中電気を多用するとかなりの電気代がかかる可能性があります。

最近はテレワークも主流になってきましたし、フリーランスで家で仕事をしている人にとって日中エアコンをつけたり電気をつけたりしていれば従量電灯よりも単価が高いので思っている以上に電気代がかかってしまう可能性があるというわけです。

実際にオール電化物件に住んでみた感想まとめ

約1年間ほどオール電化物件に住んだので、その時の正直な感想をご紹介していきます。

メリットは先ほども挙げたようにガス代という概念がないので、電気と水道の支払いだけでいいので精神的には少しラクでした。

まぁ総合的な料金は変わりませんが「電気代支払ってガス代も支払わなきゃ」とならなくていいのでちょっと得した気分になります。気分だけですけどね。

光熱費を口座引き落とししていない人は毎回コンビニ等で現金払いするのも面倒ですが、オール電化なら1回の支払いだけで済むってのも意外と便利です。

 

デメリットはブレーカーの問題とお風呂でした。

オール電化なのに契約アンペア数が20Aということで、すぐにブレーカーが落ちるような物件でした。途中でアンペア数の変更をすればいいんですけど、それもわざわざ電話したりするのが面倒で放置していました。

なるべく同時に電化製品を使わないように注意しなければならなかったし、冬場はエアコンをつけていたので割と頻繁にブレーカーが落ちて困りましたね。

お風呂に関しては結構大問題で、オール電化って「夜間にお湯を沸かす」という仕組みなので、貯蓄しているお湯がなくなると水に変わってしまうんですよね。

また沸かすのには時間がかかりますし、うっかり給湯器をオフにしていると夜間にお湯が作られず、翌日シャワーを浴びられなくなることもあります。

それと長風呂していると水に変わってしまいます。ガスみたいにすぐにお湯に変えることはできないようです。

実際に生活してみてメリットよりもデメリットの方が大きいような感じがしました。色々注意していないと生活に支障がでるので大雑把な性格の人にオール電化は向いていないかも。

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オール電化の節約方法

オール電化に住む場合、あまり考えなしに電気を使っているとかなり高額な費用を請求されることも珍しくありません。

具体的な節約方法について紹介していきます。

昼間にあまり電力を使わないようにする

従量電灯とは違い、オールん電化は深夜電力が安い代わりに昼間の電力が従来よりも高くなっています。

昼間に馬鹿みたいにエアコンを使用したりハロゲンヒーター、炊飯器、ドライヤー、掃除機等電力が大きい物を使うのはなるべく避けるべきです。

一人暮らしの冬の電気代平均はいくら?8,000円や1万円は高すぎる?

特にエアコンって寒かったり暑かったりすると寝るとき以外は常時つけてしまうことも多いものですが、日中につけてしまうとより高くなってしまうので注意。

どうしても我慢できない時以外は昼間はつけないようにするだけでも電気代はかなり変わります。

ちなみに「何時~何時までが高い」という点に関しては契約プランで変更が可能なので自分のライフワークに合っているものを選ばないと損します。

電気料金プランを見直す

電力会社や電力プランによって電気代を安くすることは可能です。

2016年4月から電力自由化に伴って自由に電力会社を選べるようになりました。

料金プランはプランによってもバラバラなので何を使えばいいか迷うと思いますが、深夜料金になる時間帯もプランごとに違ったりするので自分の生活に合ったものを選ぶべきです。

東京電力エリアに住んでいる人が選べるプランの一部を例に料金を調査してみました。

電力会社電力プラン深夜昼間
コスモでんきコスモでんきポイントプラス17.78円25.80円
Looopでんきスマートタイム23.80円20.80円~40.80円
九電みらいエナジーJALでんきN17.77円25.77円
九電みらいエナジーWAONプランN17.77円25.77円
東急でんき&ガススマートナイト17.67円25.69円
CDエナジーダイレクトスマートでんきB17.78円25.80円

金額的にはあまり変わらなくても料金体制の切り替わる時間帯はプランによって異なります。

契約アンペア数を見直す

契約アンペア数によって基本料金が異なるので節約したいのであれば低アンペア数で契約するようにしましょう。

アンペア数は途中で変更することもできるので現時点で高いと思ったら自分が使うアンペア数を元に見直してみましょう。

こちらは東京電力のスタンダードプランSのアンペア数ごとの基本料金です。

契約アンペア数基本料金
10A286円
20A572円
30A858円
40A1,144円

基本料金は使っても使わなくてもかかる料金となっているので、無駄に高いアンペア数で契約すると損をします。

例えば20Aしか使わないのに40Aで契約していると無駄に毎月570円損することになるというわけです。

一人暮らしでオール電化なら適正アンペア数は30Aほどですが、人によって違うので見直してみましょう。

タイマー機能で可能な限り深夜電力を使う

せっかくオール電化で深夜電力が安いのであれば、これをうまく活用しない手はありません。

例えばエアコンはつけた瞬間の電力がかなり大きいので深夜電力の時間帯にタイマーでセットしておくことで朝快適に起きることができますし電気代も安くなります。

炊飯器のスイッチもそうですし浴室乾燥機がついている物件なら洗濯物は深夜に乾かすようにセットする。

それと給湯器は基本的に深夜にお湯をためてくれますが、お湯がなくなると日中でもお湯を沸かすことができてしまいます。これをすると電気代がかなり高くなるので注意してください。

まとめ

MEMO
  • オール電化で一人暮らしの電気代平均は月11,222円
  • 総合的にはオール電化よりもガス併用のほうが料金は安くなる
  • オール電化が高くなる原因は昼間の電気の使いすぎ
  • オール電化で節約したいなら深夜料金をなるべく使うべき
  • 料金が高いなら自分の生活に合う電力会社のプランに変えるべき

オール電化は電力1本化で非常にわかりやすいですが、日中家にいて仕事をする人にとっては高くつく可能性があります。

大学生等昼間家にいる時間が長い人にとっては電気代が高くつく可能性があるので避けるべき物件となります。

同様に、プランによっては深夜料金が割安なのに昼間はかなり高額な料金体制になっていることもあるので注意しましょう。

住んでみてあまりにも高いようなら昼間の料金がそこまで高くない電力会社に変更したほうが安く済みます。

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