晴れた日はともかくとして、雨の日やじめじめした日は洗濯物が乾かなかったり、洗濯自体を諦めてしまいどんどん服が溜まってしまい困ることがよくあります。
一人暮らしの物件の中には浴室乾燥機なるものが付いている部屋があるそうですが、果たしてこれは本当に必要なのか徹底的に調査してみてましたので参考にしてみてください。
目次
浴室乾燥機の機能とは?
浴室乾燥機というのはその名の通り、浴室に乾燥機能を付けることですぐに洗濯物を乾かしたり、風呂場の湿気を排除してカビが発生するのを防ぐシステムのこと。
最初から浴室乾燥機が付いていると天井辺りにヒーターが設置されていますが、もともとついてないタイプだとエアコンのようなものを付けることになります。一人暮らしの場合は前者です。
浴室乾燥機付きの場合、物干し竿をかけるフックが設置されており、物干し竿も備え付けられているのが一般的です。
機能面は種類にもよりますが基本的には4つ。
- 涼風・・・単純に風を送る
- 乾燥・・・乾燥した風を送る
- 暖房・・・暖かい風を送る
- 換気・・・空気の入れ替えを行う
部屋についているエアコンとほとんど同じだと思ってください。
使うのは乾燥もしくは換気。換気機能は浴室乾燥機がついてない物件でも絶対ついてますよね。
ちなみに浴室乾燥機は電気で動くタイプとガスで動くタイプがありますが、一人暮らしの物件はほとんど電気タイプです。
洗濯物が乾くまでどのぐらいかかる?
洗濯物の量にもよりますが大体2~3時間前後でちゃんと乾くそうです。
うちは家族二人なので、2時間も回せばだいたい乾いています。
乾燥機能も浴室乾燥と衣類乾燥と二種類あるので、衣類乾燥で乾かします。参照元:知恵袋
ただ浴室乾燥機が古いタイプや厚手のものだと5時間前後かかるという情報もあります。
浴室乾燥機で乾燥にかかる時間は、薄手のシャツ類が中心であれば2~3時間で乾きますが、厚手のものがあると一晩、8~9時間ほど要することもあり一概にはいえません。
参照元:ホームプロ
うちの場合は大きなバスタオルとかは3時間じゃギリギリ乾いていないことが多いですね。バスタオル単品なら余裕で乾きますが、厚手のものとかだと4時間ぐらいは必要。
浴室乾燥機を使う時に浴室が乾いているか濡れているかによっても乾く時間は異なります。基本的にはシャワーを浴びた直後とかはコスパが悪いので使用しないほうがいいのかも。
部屋干しの臭いにならないのか
浴室乾燥機付きのお風呂場で乾かせば生乾きの臭いにならないと思っていましたが、実際は臭くなることも稀にあります。(量が多いとなることもある)
そもそも洗濯物を外に乾かすと日光の紫外線が除菌してくれるので臭いになりませんが、部屋だとそれが出来ません。
菌は乾かすのに時間がかかればかかるほど繁殖していきます。これが部屋干しの臭いの原因です。
浴室乾燥機の場合、基本的に短時間で乾かすことが出来るので基本的には臭くなりませんが、干す洗濯物が多すぎたり厚手のものを何枚も干していると乾くのに時間がかかり、菌が繁殖して臭くなります。
具体的な対策方法や浴室乾燥機がなかった場合の対策はこちらを参考にしてみてください。
また、臭くなる原因はこれだけではありません。
実は風呂場にカビが発生しているとそれが原因で繁殖→洗濯物が臭くなることも。
- 風呂場をこまめに掃除する
- 浴室乾燥機のフィルター部分を掃除する
こういったことが大切になってきます。
具体的な掃除方法についてまとめているサイトを見つけたので参考にしてみてください。
⇒浴室乾燥機で乾かした洗濯物が臭いのどうして!?においの原因と対策方法
浴室乾燥機の電気代は一人暮らしだとどのぐらいかかる?
浴室乾燥機 | 乾燥 | 暖房 | 涼風 | 換気 |
---|---|---|---|---|
電気量(Wh) | 約1300W | 約1200W | 約60W | 約20W |
電気代(1時間毎) | 約32.5円 | 約30円 | 約1.5円 | 約0.05円 |
※1kWhあたり25円で計算(東京電力第2段階料金は25.91円)
洗濯物を乾かすのは基本的に乾燥を使用します。
1時間あたり約30円ほどですが、当然洗濯物は1時間では乾きません。
一人暮らしの場合、浴室自体はそれほど広く造られていないので頑張って干したとしても干せる量は多くありません。
だいたい1回あたり3時間程度で乾かすことができ、計算によると1回の利用(3時間)で約97.5円ほどかかります。約100円ぐらいかかると思っておけば覚えやすいと思います。
使用頻度 | 電気代 |
---|---|
週1回 | 390円 |
週3回 | 1,170円 |
毎日 | 2,925円 |
一人暮らしが仮に週に3回洗濯するとしたら1ヶ月あたり1,170円もかかることになります。
毎日洗濯をしていると1か月で約3,000円ほど。
もし24時間つけっぱなしにしていたと考えると・・・おぞましい電気代になってしまいますね。
ちなみに1300Wというのはドライヤーや電子レンジを使っている時よりも高いです。
暖房機器はどれもかなりの電気量ですが、比較してみると浴室乾燥機の方が電気代がかかります。
使い過ぎには注意が必要です。
浴室乾燥機の電気代を抑える節約術
浴室乾燥機の電気代は使えば使うほど高くなってしまうので、使う頻度を下げるか洗濯物を乾かすスピードをあげて使用時間を減らすかのどちらかしかありません。
実際に使える方法をいくつか紹介していきます。
浴室が乾いてから使用する
当たり前ですが、浴室が濡れている状態で洗濯物を乾かそうとしても湿度が高いため乾燥させるのに1.5倍~2倍程度の時間がかかってしまいます。
効率的に乾かすためには浴室がしっかりと乾いている状態で乾燥機を使用しましょう。
シャワーを浴びた直後にどうしても洗濯物を乾燥させたい場合は乾いた雑巾で床や浴槽の水滴を拭き取るようにしましょう。
それすら面倒な場合は浴室乾燥機の換気や涼風で水滴を飛ばしてから乾燥機能を使いましょう。
涼風や換気は電気代がかなり安いのでコストもかからず、結果的に節約することができます。
扇風機を併用する
浴室乾燥機というのは密室に乾いた暖かい空気を当てることで循環させて効率よく乾かすことができるもの。
ただ、実際に使用してみると吹き出し口付近にある洗濯物と端っこにある洗濯物では乾くスピードが違います。
空気が循環しているとはいえ暖気が当たりやすい場所とそうでない場所が存在するため。
もっと効率的に乾かしたいのであればドン・キホーテ等でも売っている安物の扇風機を併用するだけで倍速で乾かすことが可能です。
浴室内にコンセント部分はないので、外から繋いで浴室内に扇風機を置いておきます。コードのせいで多少扉に隙間はできてしまいますが、それでも乾くスピードは飛躍的に早くなります。
扇風機の電気代はかなり安いのでおすすめの方法です。
雨の日や夜以外は基本的に外干しする
僕の家にも浴室乾燥機はありますが、基本的には翌日どうしても着たい服があるときとか梅雨の時期等雨が降っていて乾かせない時にしか使用しません。
浴室乾燥機がついているせいかベランダには物干し竿をかける場所すらありませんでしたが、物干しラックを置くことで外干しができるようになりました。
諸事情で外に干したくないという理由がない限りはやはり緊急時のみ使用すべきです。
たまに浴室乾燥機を使用する程度であれば電気代もあまり気にすることはありません。
浴室乾燥機のメリット
- 雨でも洗濯物が乾かせる
- 部屋が洗濯物でごちゃごちゃしない
- 風で洗濯物が吹っ飛ぶことがない
雨でも洗濯物が乾かせる
一番のメリットはやっぱり雨の日でも洗濯物が乾かせることですね。
僕の場合はバスタオルとか全て使用してしまって「お風呂に入りたいけど使えるタオルがない!」ってなることがよくあるのでそういった緊急時に使用しています。
梅雨の時期は外に干せないことになるので使用頻度が高くなりますね。
部屋が洗濯物でごちゃごちゃしない
浴室乾燥機がない物件に住んでいた時は仕方ないので部屋干しする時はカーテンレールに引っかけて干したり(レールが曲がる可能性があるのでNG)、ドアノブやクローゼットにかけてしまっていました。
例えば恋人と友人が遊びにくる時に部屋干しをしてしまっていたら部屋が洗濯物でごちゃごちゃしてしまうので見栄えも悪いですし、使い勝手も悪くなってしまいます。
浴室乾燥機があれば浴室を使う機会なんて1日に1回で誰か遊びにきたとしても見ることもありませんから邪魔にならないのは結構メリットです。
風で洗濯物が吹っ飛ぶことがない
普通ならベランダに洗濯物を干すことになりますが、風の強い日とかは洗濯物が吹っ飛んでしまったりせっかく干していたのに地べたに落ちてしまって洗濯し直さなければならないという面倒なことになることも多いです。
わざわざ洗濯ばさみで1つ1つ固定するのも面倒ですし、それをやってもハンガーから服が外れて飛んでいくこともあります。
以前住んでいたアパートは1階でベランダと言えるような囲いがなかったため、洗濯物が路上にまで吹っ飛ばされていたことが何回かありました。近所のおばちゃんとかが拾ってくれていたり隣人がそっと拾ってかけてくれていて助かりましたが、外に干すということはこういったデメリットもあります。
浴室乾燥機ならその心配はまずしなくて良いですからね。「なんか今日は風が強いな」と思ったら浴室乾燥機を使えばいいだけなので非常に便利です。
浴室乾燥機のデメリット
- 電気代がかなり高い
- そもそもの家賃が割高傾向(浴室乾燥機付き物件)
- 外に干せない理由がない限りあまり使えない
- 一度に干せる量が少ない
電気代がかなり高い
あって困ることはないけど、結局使うとなるとそれなりに電気代がかかってしまうので日常的に使用するのは厳しい気がします。
約1ヶ月、浴室乾燥機やめてエアコンでの部屋干しにしたらいい具合に加湿されるし電気代2000円減るしなかなかいい感じ。
— 北澤 良平(Kitazawa Ryohei) (@kitafampapa) March 1, 2021
電気代が仮に使い放題ならかなり便利な機能なのでわざわざ外干しなんかせずに毎日浴室乾燥機を使用しますが、1回約100円前後かかってしまうことを考えるとそう頻繁に使えるものでもありません。
お金に余裕がある人ならメリットでしかない。
そもそもの家賃が割高傾向(浴室乾燥機付き物件)
浴室乾燥機付きの物件ってそれなりに設備が整っているということになるので築浅だったりして家賃が割高なことが多いです。
浴室乾燥機が欲しいがためにわざわざ高い家賃を払ってまで欲しいかと言われると微妙、というかだったら家賃が安いほうが絶対に良い。
外に干せない理由がない限りあまり使えない
浴室乾燥機がついていたとしてもそれを利用することは多くても週に1回ぐらいだと思います。
基本的にはベランダで干すことになりますし、ベランダで干せば電気代とか気にせず太陽によって洗濯物を乾かせるのでわざわざ浴室乾燥機を使う理由がなくなります。
もちろんデザイナーズ物件とかベランダ自体がない物件、女性で外に洗濯物を干したくないって人には便利かもしれませんがそれ以外は多用しないのでなくても生活できます。
一度に干せる量が少ない
確かに浴室乾燥機は便利な機能ですが、一人暮らしの浴室ってそんなに広くないので干せる量にも限界があります。
例えば社会人で週に1度まとめて洗濯物を干すって人はまず洗濯物の量からして浴室に収まりません。
2回や3回に分けて洗濯するとしても1回乾かすのに早くても3時間かかるので合計9時間以上かかってしまうわけです。
浴室乾燥機を使うのであれば洗濯する量を減らす必要があります。つまりこまめに洗濯する人とかじゃないと使い勝手が悪いと感じる可能性が高いということです。
一人暮らしに浴室乾燥機は必要か
総合的に考えると一人暮らしで金銭的にそこまで余裕がない人にとって浴室乾燥機は必要ないと思います。
ただ、朝だろうが夜だろうが、雨が降っていようが環境に影響を受けずに洗濯物を乾かすことができるのはかなりの魅力です。
【おすすめな人】
- 夜の時間帯しか家にいない
- 昼間洗濯物を干すことができない
- マンション規約で外に干すことを禁止されている
- 電気代とか全く気にしない
こういった人には特におすすめです。
わざわざ浴室乾燥機付きの物件を探すというよりは、普通探して条件に合う物件に浴室乾燥機が付いていたら嬉しい、ぐらいに思っておいた方がいいかもしれません。
効率的な使い方としては「明日着ていきたい服があるけど雨で干せない&もう夜だから浴室乾燥機を使う」といった状況なので毎日使うものでもありません。
僕も最初浴室乾燥機があるって知った時は嬉しくなりましたが、実際に生活してみると電気代がもったいないので月に1回か2回ぐらいしか使用していません。
ベランダに物干しフックがついていなかったので自分で物干しラックを購入してベランダに置いて使用しています。
浴室乾燥機物件を内見したときに注意すべきこと
僕は現在浴室乾燥機がついている物件に住んでいますが、内見時に1つ見落とした部分がありました。
浴室乾燥機がついているとベランダに洗濯物を干す必要がなくなるので、最初から物干しスペースがついていないことがあります。
内見時にはベランダもしっかりと確認して物干し竿が吊るせる設備があるかどうか確認してみてください。
浴室乾燥機がついているからと言って、すべてそれに頼るのは電気代的にもあまり良くないですからね。
もしついていなくても簡易的な物干しラックを購入することで一応対処できます。
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基本的に物干しラックは室内用となっていますが、ベランダに置いておいても問題ありません。
浴室乾燥機がない場合の代用方法
浴室乾燥機は毎日使うものというよりは雨の日やすぐに洗濯物を乾かしたい時の非常時に使うことが多いです。
ない場合でも工夫次第で同じように部屋干しで早く洗濯物を乾かすことは可能なのでその方法をいくつかご紹介していきます。
エアコンと物干しラックを使用する
エアコンのドライ機能を使うことで浴室乾燥機と同じような効果が得られます。
エアコンの風をしっかりと当てないと乾くスピードは遅くなってしまうので物干しラックがあると便利です。
風向きはしっかりと洗濯物に当たるように調節してください。
ない場合はクローゼットの扉を開けっ放しにしてそこに洗濯物をかける方法もありですが、この方法だと他の洋服を一度外に出したりしなければならないので正直面倒です。
それとクローゼットは浴室のように湿度が高くても大丈夫なようにはできていない(木材が吸水してしまうため)ので注意が必要。
扇風機の風を利用する
浴室乾燥機よりも乾くのは遅くなりますが扇風機を使えば風を送ることができるので1日分程度の洗濯物量であれば数時間で乾かすことができます。
扇風機の使用は安価で購入できるのと風向きをコントロールできるのが魅力点です。
一方、夏場とか洗濯物を乾かす以外は邪魔になってしまうのがデメリット。あったら便利ですがエアコンや空気清浄機でも一応風を送る代用ができてしまうので「電気代は節約したい」という人にとってはおすすめ。
除湿器を使用する
室内干しを想定するのであれば除湿器を購入することでも洗濯物を早く乾かすことができます。
除湿器は同時に風を送る機能が備わっているので浴室乾燥機と似たような効果が得られます。
通常は室内に置いて使用しますが、もっと効果的に使用するのであれば浴室やドア付近に除湿器をセットして洗濯物に向けておくだけでなんちゃって浴室乾燥機を作ることができます。
狭い範囲であれば無駄な除湿もされずに洗濯物の水分だけをしっかりと取り除くことが可能です。
まぁこれはコンセントが届くという条件付きです。
こちらでもさらに細かく紹介しているので参考にしてみてください。
浴室乾燥機付き物件の探し方
ネットで探す際は条件付けで探すことになりますが、基本的に浴室乾燥機付きの物件は綺麗目な物件が多く、その分家賃が高くなる傾向があるので注意してください。
正直、最初から不動産に行って探すのはあまりおすすめしません。時間が取られる割に紹介してもらえる物件が少なくてかなり効率が悪いです。
スーモやホームズなどの大手サイトで探して、気に入った物件を問い合わせる形が良いでしょう。
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