「宅配ボックス」と聞くとなんだか便利そうなイメージがありますよね。
ただ、部屋を探す際に名前としては聞いたことがあっても、実際そのシステムを明確に知っている人は住んでいる人ぐらいだと思います。
そこで今回は宅配ボックスの基本的なシステムをご紹介して、一人暮らしに本当に必要なのかご紹介していきます。
目次
宅配ボックスとは
賃貸マンション等に住んでいる人が家にいないときに宅配が受け取れなかった場合、この宅配ボックスに届いた商品を入れてもらうことができ、再配達の手間を減らすことが出来るものです。
Amazonや楽天等で商品を購入した時などは時間指定しない限りいつ届くのかわからないので大抵の場合、一度不在伝票を受け取り、再配達をしてもらうという流れで受け取る人がかなり多いと思います。
この両者の負担を減らすことが出来るのが宅配ボックスというわけです。
一人暮らしに宅配ボックスは必要か
初めて一人暮らしをする人や大学生、家にいる時間が比較的長い人は宅配ボックスの物件をわざわざ選ぶ必要はないと思います。
また、それほど頻繁にネットで商品を購入しない人もいらないサービスですね。
宅配ボックスの物件を探すということは同時に家賃の安さを捨てることになるので、とにかく家賃の安さを第一に考えている人にとっては選ぶべきではないでしょう。
逆に社会人で普段は家にいない人、よくネットで商品を購入する人はこういった物件を選ぶとかなり快適な一人暮らしライフを送れます。
宅配ボックスの意外なデメリット
基本的に宅配ボックスは生活する上でメリットしかありません。余計な時間を取られることなく商品が受け取れるというのは楽ですよね。
ただそんなメリットの多い宅配ボックスにもデメリットがないわけではありません。デメリットというより使い勝手の悪い部分ですね。
実際に使用して感じた問題点を紹介していきます。
1.そもそも物件数が少ない
実際に検索してみたところ、マンションでも宅配ボックスを取り扱っている物件というのは限られてしまいます。
それだけ選択肢が減るという意味ではデメリットでしょう。
ちなみにこのシステムは防犯性能の高いマンションでしか活用できないのでアパートで宅配ボックスが付いているところはありません。
家賃が高い
宅配ボックスは利用料が無料というわけではありません。
当然ながら管理費に組み込まれています。検索してみると宅配ボックスを扱っている物件の管理費はどこも相場よりもかなり高いようですね。
また、マンションの中でもRC構造やオートロック付、常駐の管理人がいるようなしっかりした物件にしか宅配ボックスはありません。
そうなると当然家賃が高くなってしまうのは仕方のないことでしょう。
宅配ボックス付きの物件に住みたいのであれば家賃を安さに関しては諦めなければならないという点もデメリットです。
宅配ボックスに入れられないものもある
頼んだ商品が全て宅配ボックスに入れられるとは限りません。
鮮度が重要な食品類は基本的に手渡しをしなければなりません。他にも宅配ボックスに収まりきらないような大型の荷物、ベッドや冷蔵庫、洗濯機、ソファなどは言わずもがなですが宅配ボックスには収まりません。
また、支払い方法を着払い式にしていた場合も同様に宅配ボックスには入れてくれません。
盗まれる危険性もある
これは稀ですが、暗証番号が安易な番号であった場合は商品を盗まれるという危険性があります。
また、鍵のかかっていないポストに入っている不在伝票を盗んで宅配ボックスを開けて犯行に及ぶというニュースが一時期話題になりました。
こういったトラブルが合った時には自己責任となるので注意が必要ですね。
手渡しの受け取りならこのような被害がないですから、これも宅配ボックスのデメリットと言えます。
埋まっていると使えない
宅配ボックスは1部屋に1つついているわけではありません。
どの物件も数はかなり少なくて10個ほどついていればいいレベルです。
住民がそれぞれ宅配ボックスを使用してしまうと、当然全て埋まってしまうので自分が宅配ボックスを使えないという状態も起こります。
宅配ボックスに届けられた荷物をすぐに受け取るならまだいいですが、気づかなかったり「後でいいや」と2~3日放置している人も多いです。
こうなるとせっかく宅配ボックスありの物件に住んでいても意味がなくなります。
僕が住んでいる物件の場合は「1週間荷物を放置していたら撤去します」と書かれていますが、本当に1週間後に撤去されているかどうかはわかりません。
宅配ボックスの気になる疑問
受け取りまでの流れについて
- 不在の場合、宅配業者がエントランス等にある宅配ボックスの中に商品を入れます。
- 続いて任意の暗証番号を宅配業者が設定。
- その後、不在伝票に暗証番号を明記した伝票を届け先の部屋のポストに投函します。
- 帰ってきた部屋の住人はその暗証番号を確認して宅配ボックスを開けて商品を受け取る。
これがこのシステムの基本的な流れになります。
ここまで聞くと一つ疑問が浮かびますよね。
そうです!通常荷物を受け取る際には受け取りましたというサインが必要になります。
宅配ボックスには荷物を入れると受け取り票のようなものがプリントされる仕組みになっているためこれが通常のサインと同じ効力を発揮します。
宅配ボックスの種類によりますが、荷物を預けた際に受け取り標という小さな紙がプリントされるのでそれを受け取り印の代わりに伝票に貼ります。
大概はこのタイプのボックスなのですが、たまに判子が付いているボックスもあります。参照元:知恵袋
ただ、サインプリント式の宅配ボックスというのは珍しく、実際はサインレスで不在票を入れるのみとなっていることがほとんどです。
出人と受取人のやり取りにおけるトラブルを防止し、スムーズに配達が行えるよう、取り決められている規則に「運送約款」というものがありますが、サイン必須とは一切記されていません。
暗証番号がわからない時にするべきこと
基本的には不在伝票に暗証番号が書かれていることが多いのですが、中には一切書かれていないものもあります。
これは配達人のミスも考えられますが、マンションの管理会社側で暗証番号が設定されている場合はドライバーが暗証番号を設定する必要がないため書かれていない場合もあります。
前者に関しては不在伝票の宅配ドライバーに問い合わせることで簡単に解決できます。
もし電話をしたくないというのであれば暗証番号を推測するという方法もあります。
例えば、ドライバーの番号の下四桁、伝票番号の下四桁、部屋番号などが考えられます。意外とどれかに当てはまることも多いようです。
後者の場合は入居の契約の際に通知されていることがあるので家に帰り契約書等を読み返してみてください。
それでもわからない場合は管理会社に問い合せましょう。
⇒不在連絡票に宅配ボックスの暗証番号が書かれてないときの対処法
わかりやすく対処方法が書かれているサイトを見つけたので参考にしてみてください。
宅配ボックスがない物件の場合に個人で持つことはできるのか
実は宅配ボックスが最初から設置されていない物件でも独自に宅配ボックスを置くことは可能です。
工事が必要となるタイプの宅配ボックスを独自に設置してしまうと規約違反や退去の際に原状回復工事が必要となりますが簡易的な置き型タイプであればネットやホームセンターでも購入して部屋の前に置くことで同じ役割を果たしてくれます。
ちょっと高いなと思う方は自作するのもありですね。
例えばこんなアイテムをホームセンターやネットで購入し、ドア横の鉄格子に吊るしておくことでも簡易的な宅配ボックスは作れます。
しかし、業者によってはボックスに入れてもらえずそのまま不在伝票を置いておかれることもあるようなので注意。設置前にやり取りが必要ですね。
業者さんによっては、宅配BOXに入れていかず、不在票を入れていく人もいます。 これは、宅配業者に連絡しておけばよいのですが、配達員さんがなれない人だったり、変わったりすると何度も連絡しないといけないこともあります。
宅配BOXを置いたから100%入れてもらえると思わず、半分位は直接受け取らなくても大丈夫という程度に思っていた方が良いかもしれません。
それと同時に、配達時間帯やお届け日の指定を行った方が安心かもしれません。参照元:マンションコミュニティ
それと賃貸物件の場合、廊下部分は共用スペースとなっているためこれを設置して良いかという不安要素もあります。
この辺は管理会社や大家に問い合わせて聞いてみるのが確実かと思います。
せっかく購入して設置した後でトラブルになっても面倒ですので。
簡易的な宅配ボックスは盗難などのトラブルも招きやすいという面があるので、もし盗難被害に遭った時に自己責任となってしまうことも念頭に入れておいてください。
宅配ボックスの自作を紹介しているサイトを見つけたので参考までにどうぞ。
一人暮らしにおすすめの宅配ボックス
簡易的な置き型タイプの宅配ボックスは色々ありますし、自作することも可能ですがいくつか注意点があります。
- 配達者が認識できなければ意味がない
- 大きめの段ボールでも収まるサイズである必要がる(60L以上が理想)
- 宅配ボックスごと盗まれない工夫が必要(チェーンでつなぐ等)
せっかく宅配ボックスを置いてもそこに入れてもらえなければ意味がありません。正直言ってこれが一番重要です。
一発でわかるような見た目を重視して選ぶことが大切です。
シンプルな造りの防水性宅配ボックス(60L)
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シンプルですがネットで購入できる宅配ボックスの中では安価で南京錠がセットでついているタイプのものです。
ダイヤル式ではないので宅配ボックスを利用してもらうためには解錠状態で置いて置き、配達業者に南京錠をつけてもらってロックしてもらいます。
使用方法について宅配ボックスに書かれているのでわかりやすいですし、安価で購入できるのでおすすめ。
見た目がわかりやすい宅配ボックス(80L)
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先ほどと基本的な造りは一緒ですが、色味がやや派手なのでこちらのほうが配達業者に気付いてもらえる可能性は高いです。
容量的にもかなり大きな段ボール箱でも入れることができるので配達する際に困る可能性も低くなります。

ダイヤル式の宅配ボックス
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「チープな感じは嫌」とか「ダイヤル式がいい」という人には造りがしっかりしているこちらの宅配ボックスがおすすめです。
配達してほしい時はボックスを解錠状態で開けておき、自分が受け取る時は設置したダイヤルを回して解錠します。
難点としては値段が少し高く、宅配ボックスの使い方が書かれた説明書等がないので宅配業者が分かりにくいという点です。
まとめ
宅配ボックス有の物件を調べてみて、そのほとんどがちょっとおしゃれなマンションで家賃が高いのが印象的でした。
最近はテレワークを採用する企業も多くなり、前よりは宅配ボックスの需要は減っていますがそれでもあるに越したことはありません。
宅配ボックスがない場合でも自分で簡易的なものを設置することが可能なので「どうしても欲しい」という人は購入してみてください。

