一人暮らしの時と同棲、つまり2人暮らしの時を比べると当たり前ですが同棲の方が光熱費は高くなります。
ただ、どのぐらい光熱費がかかっているのか実際わからないと思うので今回は世間的な平均と僕が実際に同棲した時の電気代、ガス代、水道代をそれぞれ公開していきます。
これから同棲する方は目安にしていただければと思います。
目次
同棲した時の光熱費平均っていくら?
まずは一人暮らしの光熱費と同棲時(2人世帯)の光熱費を比較してみました。
こちらは2020年総務省統計局の家計調査の単身世帯データと2020年総務省統計局の家計調査2人世帯以上データを元に年間平均を計算しています。
一人暮らし | 同棲(2人世帯) | |
---|---|---|
電気代 | 4,978円 | 10,671円 |
ガス代 | 2,442円 | 4,729円 |
水道代 | 1,719円 | 5,255円 |
電気代やガス代は季節によってだいぶ変動するので平均値といってもあまりピンとこないかもしれませんが、1年を通した平均はだいたいこの程度です。
一人暮らしの場合、光熱費合計は1ヶ月あたり1万円以内で済みますが、同棲した場合は約倍の2万円前後かかるようですね。
同棲時の電気代
こちらも2020年総務省統計局の家計調査2人世帯以上のデータを用いています。
季節 | 月 | 電気代 |
---|---|---|
冬 | 1月~3月 | 12,845円 |
春 | 4月~6月 | 10,603円 |
夏 | 7月~9月 | 9,817円 |
秋 | 10月~12月 | 9,418円 |
同棲したときの電気代平均は10,671円です。2人で約1万円かかります。
電気代というのは春夏秋冬でかなり金額が変わるので冬場の暖房費は2万円近くかかることもあります。
ただし一人暮らし平均が約5,000円なので単純に2倍になっているだけなので2人で暮らしても高くなっているわけではありません。
電気代は使えば使うほど単価が高くなってしまいますが、2人分の部屋を暖める必要がないので相対的に安くなります。
時期によって変動するので毎回定額の折半が難しいのが電気代です。
同棲時のガス代
季節 | 月 | ガス代 |
---|---|---|
冬 | 1月~3月 | 6,178円 |
春 | 4月~6月 | 5,279円 |
夏 | 7月~9月 | 3,522円 |
秋 | 10月~12月 | 3,936円 |
同棲したときのガス代平均は4,729円。こちらも一人暮らしの約2倍かかる計算です。
ガス代に関してはプロパンガスか都市ガスかによってだいぶ値段は変動します。
当然プロパンガスで2人暮らしだと上記のデータよりも高くなってしまいます。
プロパンガスは都市ガスの1.5倍~2倍程度料金が高くなってしまうので同棲を考えるのであればプロパンガスよりも都市ガス物件を選ぶべきです。
一緒に暮らしていると一人暮らしとは違って頻繁に湯舟に湯をはる機会も増えるので高くなってしまいます。
同棲時の水道代
季節 | 月 | 水道代 |
---|---|---|
冬 | 1月~3月 | 5,148円 |
春 | 4月~6月 | 5,285円 |
夏 | 7月~9月 | 5,170円 |
秋 | 10月~12月 | 5,555円 |
同棲したときの水道代平均は5,255円です。一人暮らしの約3倍程度の料金がかかっているので光熱費の中では最も高くなる率が高いです。
水道代は季節にあまり左右されないので固定額として考えてよさそうです。
水道代はお風呂が約40%と大半を占めているので同棲するとシャワーの時間が長くなったり、お湯をはるのが高くなる要因となっていると思われます。
また、一人暮らしなら自分1人のご飯だけでいいので総菜とか適当に作る程度ですが、同棲は料理をちゃんとするカップルも多いので炊事の水道代が高くなるのも原因となっています。
僕が同棲していた時の実際の光熱費
平均はさておき、実際の使用と比較してどう違うのか僕が過去に同棲した時の料金表を開示していきます。
間取りは2DKで都市ガス、温水洗浄便座ではありません。
同棲時の電気代
【春頃の電気代】
電気代は5614円でした。
こちらは4月上旬~5月上旬までの電気代料金です。
ちょうどエアコンが必要なくなりましたが、それ以外は特に節約もせずにたまに電気がつけっぱなしの時もあってのこの値段です。
平均と比較すると半分近く安いですね!
ただ、冬場の電気代はこんな感じ。
【冬場の電気代】
エアコンはほぼ毎日つけていて、主な暖房機器はコタツ。
電気代の世間的な平均値は約1万円ほどなので、それと比較してもかなり安くなっていることがお分かりいただけると思います。
実は一人暮らしの時に15,000円を超えたことがあってこの辺はかなり気を遣うようになりました。
電気代というのは契約するプランによっても変わりますが、1段階目、2段階目、3段階目と使えば使うほど料金単価は高いものに引き上げられることがあります。
ただし、同棲は同じ部屋で過ごすことも多々ありますし、冬場とか1つの空間を暖めれば生活できてしまうので電気の使う量自体は単純計算で2倍になるわけではありません。
もし各自で暖房をガンガン使うようであれば料金は2倍どころか3倍近くにまでなってしまう可能性があります。
同棲時のガス代
ガスは主に料理とお風呂に入る時にしか使用しません。
今回住んだ部屋は都市ガスだったのでプロパンガスの物件よりもかなり安く抑えることができています。
ガス代は3812円です。
ガス代も平均値より安いです。高い月でも5000円いかないぐらいです。
やはり料金の高いプロパンガスではなく都市ガスのおかげかな、と思います。
湯船を張ることはほとんどありませんでしたが、洗い物も時もガンガン使いますし、お風呂一回あたり15分程度かかるので割と世間的には普通だと思います。
これがプロパンガスの物件だったら推定料金は7,000円~8,000円ぐらいになってしまうので平均値よりも高くなるかと思います。
同棲の場合は湯船にお湯を張ることも考えられるので一人暮らしよりガスを利用する機会は多くなるので都市ガスがおすすめです。
同棲時の水道代
最後に水道料金。
水道代は4600円。
水道に関しては季節は関係ありませんが、2ヶ月に1回の請求となります。
水道代は一人暮らし時と比べて多用するようになったとは思えませんが、2人で暮らしていると自然と高くなってしまいます。
思い返してもそこまで水道を何度も使用した覚えはないですが、一人暮らしの時と比べて洗濯をこまめにするようになったことと料理をするようになったのでそれが関係しているのかなと思います。
結果的には実際の数字だと平均より下回る感じで1ヶ月あたりの光熱費はだいたい13,000円~高くても15,000円ぐらいなんじゃないかと思います。
同棲で光熱費を節約する方法
電気代の節約方法
電気代は光熱費の中でも最も料金が高くなるものです。
電気のスイッチをこまめに消すのは正直言って大した節電にはなりませんが、同棲の場合は一人暮らしと違ってケンカの火種の原因にもなるので使わない電気はすぐに切る癖をつけたほうが良いでしょう。
それと電気代が最もかかるのは冬場なので暖房機器の電気代を抑えることが一番の節電方法になります。
- 電気代の消費が少ない暖房機器を利用する(コタツがおすすめ)
- 使わない電気はこまめに消す(ケンカ予防になる)
- 第三段階の電気単価になるまで使わないようにする
- 冬場の寒さ対策を考える
特に同棲時は一人暮らしよりも電気使用量が大きくなってしまうので第三段階の電気単価になるぐらいまで使用すると電気代が一気に跳ね上がります。
春や夏はともかく冬場は電気使用量があがってしまうので消費の少ないコタツを暖房機器のメインにしたり、窓にプチプチを貼ったりすれば断熱効果があるのでおすすめです。
一人だけ頑張っても意味がないのでお互い協力することが大切。
ガス代の節約方法
先ほども言ったようにガス代に関しては都市ガスとプロパンガスで料金が2倍近くも変わってくるので、もしまだ物件を決めていないのであれば都市ガス物件を選ぶようにしてください。
一人暮らし時でも重要な項目ですが、同棲だと2人分のガス代がかかるのでかなり大きな差になります。
ガス代の主な使用はお風呂です。
シャワー10分+お風呂 | 都市ガス | プロパンガス |
---|---|---|
ガス代 | 約78円 | 約147円 |
水道代 | 約60円 | 約60円 |
合計 | 約138円 | 約207円 |
一人暮らし時よりも湯船に浸かる機会は自然と多くなりますが、節約したいなら「休日だけ」とか指定日を固定したほうが良いかもしれません。
それとシャワーをずっと流しっぱなしにするとかなりガス代を多く使うことになるので特に女性は注意が必要です。
同棲してから基本毎日一緒にお風呂入るけの水道代も電気代もガス代も
1回で済むから安くなるのいい(ᐡᴗ ̫ ᴗᐡ)
しかも一緒入るの楽しい— ほのまる⡱ (@momomaru427_) June 20, 2021
恋人がお風呂が好きとかなら仕方ないかもしれませんが、そうでないならシャワーをなるべく短めにするようにしましょう。
ちなみにシャワーヘッドは賃貸でも交換可能なので、恋人が長風呂派なら節約できるものに変えた方が良いです。
それと給湯器をオンオフするタイプの物件であれば、お風呂に入る時以外はオフにしておきましょう。
そうしないと食器を洗ったり手を洗ったりする時にもガス代が発生することになるので注意。

水道代の節約方法
水道代はトイレ、料理、お風呂で使用するのがメインとなります。
水道代に関しては2ヶ月に1回の料金となり、正直言ってそこまで高くならないことのほうが多いので優先順位は低め。
水道代を抑えたいのであればお風呂や水道のシャワーヘッドを節水できるものに交換するのが効率的です。
これなら普段そこまで意識しなくても自然と節水することができますし、使い過ぎを防ぐことができます。
また、食器の荒い物の時にも流しっぱなしにせずに水に浸けておくなどしておいたほうが節水できます。
同棲時の光熱費支払いはどうすべき?
同棲した時によくあるトラブルというか問題点が光熱費をどうするか。
カップルによっては「私が食費払うから光熱費払って」とかそんな感じで項目ごとに分けていたり項目ごとに分けるカップルもいます。
喧嘩にならない支払い方法としておすすめの案は2つ。
固定費として折半する
個人的には毎月家賃含め決まった額をお互い払うというやり方がベストだと思います。
例えば光熱費が合計で大体15,000円ぐらいだったとしたら毎月お互いに1万円ずつ引き落とし口座に入れるというやり方。
余った分は次回に回しても良いですし、その浮いたお金を二人の旅行資金にするのも面白いです。
同棲は本当に些細なことでケンカになるのでこういうのは喧嘩にならないように最初からある程度覚悟をもって最低限のルールを決めておくと良いでしょう。
各項目ごとに担当を分ける
例えば彼女は基本的に在宅ワークで基本的に家にいる時間が長く、彼氏は会社員でほとんど外にいるようなカップルの場合は折半しようとすると不公平が生まれてしまいます。
こういったカップルの場合は使う頻度が高い側がその光熱費を持つように分けて考えるというのも1つのやり方です。
お風呂が大好きで長風呂のほうがガス代を払い、暖房をよく使う側がガス代を払うといった分け方をすることで不満が生まれにくくなります。
ただし「電気代自分持ちじゃないから使い放題だ」と考えると喧嘩の原因になるので気を付けましょう。
収入の多いほうが光熱費を持つ
収入に明らかに差があるようなら家賃だけしっかりと折半して光熱費は収入の多いほうが持つようにしたほうが不満が生まれにくくなります。
もちろんこの折半方法は収入の多い側が納得していなければならないのでしっかりと話し合う必要があります。
ほかにも「料理をいつもしてくれるから光熱費はその分払う」といった不公平のないやり方で支払う側を決める方法もあります。
光熱費も高いと2万円程度かかってしまうので明らかに差がない限りは基本的に折半するようにしましょう。
まとめ
- 同棲すると光熱費は一人暮らしの2倍になる
- 同棲時の光熱費はだいたい1ヶ月2万円前後が相場
- 光熱費の中で最も高いのが電気代
- ガス代に不安ならプロパンガス物件より都市ガス物件を選ぼう
- 電気代は冬場がかなり高くなるので暖房機器の使用に気をつけよう
- 水道代の節約はそこまで気にしなくて良い
実際に同棲した時の光熱費と世間的なデータを比較してみるとそこまで大きく差がないことがわかりました。
ガス代に関してはプロパンガスなのか都市ガスなのかで大きく変わる部分はあるものの、それ以外は一人暮らしの倍かかると思っておいて間違いないと思います。
参考にしてみてください。
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