一人暮らしの水道代定額っていくら以上なら得?いくら以下なら損?

割と最近よく見かける水道代が固定額になっている物件。

かくいう私も現在水道代が定額の物件に住んでいるわけですが、これって冷静に考えて得なのか損なのか気になったので調べてみることにしました。

もちろん固定額の水道料金がどのぐらいかによって損得は変わると思いますので今回はその辺を踏まえていくらなら得なのか、水道代の基本的な部分と共にご紹介してきます!

水道代の基本について

水道単価は住んでいる地域によって多少金額が前後するのであくまで参考程度に考えてください。あまり細かく難しい話をしてもややこしくなるので出来る限りわかりやすくしていきます。

1.水道料金は2ヶ月に1回

光熱費を引き落としにしていたりすると意外と知らない人が多いですが、水道料金というのは2ヶ月に1回です。

2ヶ月に1度、水道局の検針員がメーターを元に金額を算出しています。

つまり、水道代が固定の物件って2倍して算出しなければならないということになります。

例えば固定額が月2,000円だとしても本来水道代は2ヶ月に1回取られるので「4,000円」が本当の水道代ってわけですね。

2.水道料金は上水道と下水道

水道料金の明細を見てみると下水使用料という科目がありますが、正直意味不明ですよね。

「トイレの水のことかなー?」とか想像してしまいますが、実はこの下水使用料というのは上水道使用料に比例しています。

ご家庭や事業所などから排出された汚水は、下水道管を通って、下水処理場に運ばれ、そこできれいな水に作りかえられて川や海に流されています。これらの汚水を処理するために多額の経費が必要となります。この経費について、下水道をご使用のお客さまに、排出した汚水の量に応じて負担していただくのが下水道使用料です。

引用:大阪市水道局

使用した水が下水に流れるので、水を使えば使うほど下水使用料が高くなるわけです。

一人暮らしの水道代平均額

水道代

電気代やガス代と違って水道料金は住んでいる地域や季節によってそこまで変動がありません。

総務省統計局の家計調査(2020年)によると単身者の水道料金平均はこんな感じ。

季節 1ヶ月の水道料金
1月~3月 1,608円
4月~6月 1,920円
7月~9月 1,618円
10月~12月 1,727円

社会人でほとんど家に帰らないような人はもっと安いと思いますし、在宅ワーカーでも月に換算すれば2,000円前後で収まることがほとんどです。

ちなみに僕も水道代固定じゃない物件に何度か住んでいますがいずれの物件でも2カ月で大体3,300円とかその辺でしたね。高くても4,000円程度で5,000円までいったことは10年一人暮らしをしていて一度もありません。

計算上だと月2,000円以下だと得になることが多い

水道料金平均額約2,000円をベースに水道代固定額による損得額を表にしてみました。

定額料金(月) 損得額(平均)
1,500円 +500円
2,000円 ±0円
2,500円 -500円
3,000円 -1,000円
3,500円 -1,500円
4,000円 -2,000円

一人暮らしの場合、1,500円~2,000円程度であれば損するよりも得する可能性が高いですが、2,000円を超えてくると損する確率はかなり高くなります。

月額3,000円固定であれば通常の水道料金(2カ月に1回)で6,000円というのはあまりにも高すぎます。

月額にしていると割安にも感じますが「水道代固定!」と謳いながら2,000円以上としている場合は割高なのでやめたほうがいいです。


水道代が定額なら気にすることなく使えるという意味では個人的には月2,000円でも妥協できる範囲だと思っています。

逆に言えばそれ以上定額で請求されるようなら損だと思ってください。

一人暮らしがよく使う水道料金を調べてみた

普通に生活する上でトイレやお風呂、手を洗う時や料理をする時も水を使うわけですが、どのぐらいの料金かちょっと想像がつきにくいと思うのでまとめてみました。

水道代目安
  1. シャワー(10分):約16円
  2. 浴槽に水を溜める:約32円
  3. トイレを流す:約2~4円
  4. 洗濯1回あたり:約27円
  5. 歯磨き1回:約0.3円

だいたいこんな感じですね。もちろん物件や家電によって料金は異なりますが、たいていこのぐらいかかります。

洗濯って結構水道代がかかりますが、一人暮らしで毎日洗濯をする人はあまりいませんし仮に毎日しても810円前後です。

お風呂に入ると一回いくらかかるのか計算してみた 

お風呂に関しては水道代よりもガス代のほうが高いので「定額だから使いまくったろ」とか思っても結局ガス代がかさむだけなので使いずらいです。

そうなると洗い物をする時に流しっぱなしでも大丈夫とかそういった細かい部分でしか得を感じることができないということです。

水道って意外と使い放題で嬉しい状況は限られている気がします。

これがガス代とか電気代となると話は別ですね。お風呂浸かり放題、エアコンつけ放題にできるのでストレスフリーです。

水道代固定額のメリットとは?

水道代固定額ならではのメリットについて紹介していきます。

一切気にすることなく水道が使える

使いすぎはともかく、基本的な生活に使う使用分であれば固定額となるので節水等を一切考えなくてよくなります。

具体的には食器を洗うときにいちいちこまめに水道を止める必要はなくなりますし、洗面台で顔を洗うときやお風呂場で身体を洗う際にも流しっぱなし状態にすることができます。

また、浴槽にお湯をためる際にかかる水道代をカットすることができるので、お風呂代もかなり安く済ませることができます。


水道を思い切り使うシーンは生活していて少ないですが、毎日のちょっとしたことに気を遣う必要性がなくなるのは地味に良い点です。

いちいち払込みをする必要がない

水道代定額の場合は家賃と同じように毎月賃料・共益費込みで支払いをします。

通常であれば2カ月に1回水道代の請求がきて、それをコンビニ等で支払う必要がありますが(引き落としの場合は別ですが)、それが一切なくなるので払込み忘れを防ぐことができます。

月に1度になるので回数的に見れば増えていますが、家賃と同じ振り込みとなるのでかなり楽に感じました。

水道代っていつポストに請求が来ているのかわかりにくくて気づいたら納付期限を過ぎていることも多いので固定額ならではの良さだと思います。

契約・解約の必要がない

水道代定額システムは大家が物件の水道代を代わりに支払っているということなので月々の請求はすべて大家へいきます。

本来であれば水道を使うのは水道会社へ連絡して「○○日から使用します」といった連絡が必要ですし、退去の際も電気やガスのように解約手続きが必要になります。

こういった連絡が必要なく住んだらすぐに使えるのは良い点です。

水道代定額で使い過ぎたらどうなる?

定額というのはどんなに使っても料金が一定額で済むというものですが、あくまで常識の範囲内で制限がないという話です。

光熱費定額で有名なレオパレスを調べてみたところこのような記述を見つけました。

電気・ガス・水道の月々の使用量に関する制限は特にございません。

ただし、「使い放題」のご契約ではありませんので、あまりにも過剰な使用量が認められる場合には、費用の一部ご負担をお願いする場合もございます。

参照元:レオパレス

定額とは言っても使い放題ではないというのが肝。

明確にどのぐらいが使い過ぎなのかはわかりませんが、使いすぎると管理会社から連絡が来ることもあるようですね。


毎日お風呂に浸かりたいとか、洗い物のためにかなりの水道代がかかっていてもそれは常識の範囲内なので問題はないでしょう。

ただ、水道代定額だからといって常時水を出しっぱなしにしていると「異常」と判断されて連絡が来る可能性は十分に考えられます。

管理している側は部屋ごとにどのぐらい水を使っているか把握できているわけですからね。

超過請求されたらどうすべき?

仮に使い過ぎが原因で連絡がきて「超過分を払ってください」と言われても慌てる必要はありません。

定額契約の場合は特約として明記されていない限り、超過請求すること自体が契約違反です。

「使い過ぎだから払って」と言われても応じる必要はありません。万が一このようなことがあった場合は賃貸借契約をよく見なおしてみることが大切です。

全く使わなくても定額なの?

例えば一時的に実家に帰っていたり、長期旅行、出張等で全く使わない場合なんかだと本来の水道代はかなり安くなりますが、定額だと安くなることはありません。

どんなに使っていても使わなくても料金は固定費で請求されます。

使わなくて得をするのは自分ではなくて物件の大家(管理会社)です。固定といっても大家が決めているので超過した分の料金は大家が支払っているのです。

つまり水道代が安ければ大家も支払う額が少なくなるので得をするのは大家というわけ。

定額物件ならこの辺は割り切って考えるしかありません。

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【結論】水道料金の固定額は月1,500円以下なら確実にお得

MEMO
  • 水道代固定・定額=使い放題ではない
  • 一人暮らしの水道料金平均は約2,000円前後
  • 月額1,500円以下なら確実にお得
  • 月額2,000円ならギリギリのライン
  • 月額3,000円は割高すぎる(同棲でも高い)

一人暮らしの水道料金平均額を考えると1,500円以下だったら得する場合が多いと思います。

よく見かけるのが水道料金の固定額が2,000円という物件。かなり高額というわけではないですがちょっとだけ高い値段設定だと思います。

ちなみに僕が住んでいた物件は月1,600円が固定額となっているので若干お得でした。

水道代が固定になっていると変に水道料金のことを考えずに使えるのが魅力です。トイレの水とかもそうですが、蛇口が閉まりきってなくて・・・というミスでも水道料金は一定ですからね。

僕も何度か独立洗面台の蛇口を閉めるのを忘れてしまって6時間ぐらい流しっぱなしにしてしまったことがあります。

そういった精神的な面を考えると月2,000円がギリギリのライン。これ以上は明らかに高いです。

これは一人暮らしの物件に限った話なのでファミリー向け物件とかだとまた話は変わってきます。

結局、固定額にしているのにはちゃんとした理由があり、大家(管理会社)側が損しないように出来ていることが多いと思ってください。

もし物件が気に入っているのであればそこまで気にする必要もありません。

少しでも参考になれば幸いです。

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