普段契約している電気のアンペア数なんてものはあまり気にしませんが、私自身これまで何度か引っ越ししていてそのたびブレーカーが落ちることがたびたびあったので気にするようになりました。
今回引っ越し先のアンペア数が今までで一番低い15Aだったので実際に生活してみた感想等を伝えていきたいと思います。
目次
契約アンペア数で料金が変わる
一般的に一人暮らしをしている物件の契約アンペア数は大体20A~多くても30Aと言われています。
契約アンペア数によって変わるのは基本料金(使っていなくてもかかる料金)だけで単価が変わるわけではありません。
アンペア数を上げればあげるほど一度に使用できる電気が増えるのでブレーカーも落ちにくいですし快適に生活できます。
例えば東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bの基本料金はこんな感じ。
基本料金 | |
---|---|
10A | 286円 |
15A | 429円 |
20A | 572円 |
30A | 858円 |
40A | 1,144円 |
50A | 1,430円 |
普通に一人暮らしするなら多くの人が20Aもしくは30Aですね。僕の場合は15Aなので基本料金が20Aよりペットボトル1本程度安いです。
単純にアンペア数が低いということは一度に使える電力が少ないのでブレーカーも落ちやすいというデメリットがあります。
ちなみに契約アンペア数というのは基本的に自分で自由に変更が可能です。
変更したからと言ってすぐにそのアンペア数で使えるわけではありませんが、Wi-Fiのように無駄に工事費用がかかったりすることはありません。
15Aで使える電化製品をまとめてみた
15アンペアのような低アンペアで契約する場合はどの電化製品がどのぐらいの電力を必要とするかを確認しておく必要があります。
何もわからないと適当に使っていたらブレーカーが落ちて電化製品にダメージがいったり、場合によっては故障の原因にもなり得るからです。
以前「ブレーカーが落ちる原因と対策」という記事で家電それぞれのアンペア数の指標を書きましたが、例えば電子レンジを使っている状態でドライヤーを使うと簡単に落ちます。
目安アンペア(A) | |
---|---|
電気照明 | 0.3~1.0A |
冷蔵庫 | 2.0A |
テレビ | 2.0~4.0A |
電気カーペット | 2.0A |
こたつ | 5.0A |
エアコン | 5.0~6.0A |
電気給湯器 | 10.0A |
電気ケトル | 10.0A |
ハロゲンヒーター | 10.0A |
ドライヤー | 12.0A |
アイロン | 14.0A |
電子レンジ | 10.0~15.0A |
IH | 10.0~20.0A |
上記は電化製品ごとにかかる目安アンペアです。これを見ると15Aがどれだけキツイかわかると思います。
一番電力のかかるIHは強火だと20アンペア近くなるので単体だけでもアウト。つまりIHを採用している部屋は15アンペアでは生活できません。
エアコンと電子レンジを併用しても同様にブレーカーは落ちてしまうので、調理の際には一度エアコンを消す必要が出てきます。
ちなみにオール電化だとガス代部分が電気に変わるので15アンペアでは到底生活できないので注意してください。
15アンペアで1年間生活してみた感想まとめ
15アンペアで生活したのは1年ほどです。一人暮らしで15アンペアが適正だったかどうか実際に生活してみた感想をまとめてみました。
注意しないとすぐブレーカーが落ちる
まず最初に言っておきますが、15アンペアは本当に簡単にブレーカーが落ちます。
基本的にドライヤーを使っている時は他の家電を稼働させてしまうと一瞬でブレーカーが落ちるのが本当に厄介です。
夏場なんかはそれほど電気を使うこともないですし、まだいいのですが問題は冬場。
冬場になるとエアコン、電気ヒーター、ホットカーペット、コタツ等々かなりの電力を消費します。
暖房器具の2つ使いはエアコン+コタツならコタツのアンペア数が低いので大丈夫ですが、エアコン+ハロゲンヒーターとかはアウト。
基本的に電力の低い者同士なら大丈夫と言った感じです。
冷蔵庫とかって常時電力ONのままですし、待機電力もあるので総電力がオーバーしていたらブレーカーは落ちます。
オール電化ではないのでお風呂や料理などは問題ありませんでしたが、うっかり電子レンジを使ったりドライヤーを使用する時があるので生活に不便は感じました。
エアコンをつけている時に料理をしようと思ったら電子レンジとかケトルの使用があるのでわざわざ切る必要がありますし、風呂上りにドライヤーを使う時はブレーカーが落ちないかいつも不安でした。
一番最悪だったのはお風呂に入っている時にブレーカーが落ちたことです。
ガスなのでお湯は出ますが暗がりの中でシャワーを浴びる状態になってしまいます。
ブレーカーって電力がオーバーしたからすぐに切れるというよりも少しラグがある感じです。オーバーして数分すると切れるのでちょうど電力が欲しい時に困る。
ブレーカーが落ちると面倒
ブレーカーが落ちることによる最大の問題点はWi-Fiの接続が切れるので再使用までに時間がかかってしまうことが個人的には一番嫌でした。
また、ゲームをやっている時なんかにブレーカーが落ちてしまうとデータが破損したり傷がつく可能性もあります。僕は友人と一緒にオンラインゲームをよくやっていたんですけどブレーカーが落ちるとエラー落ちとなってしまうのがかなり煩わしかったです。
しかもWi-Fiがすぐさま立ち上がるわけでもないので時間がかかります。
いきなり電源が切れるわけですから電化製品もダメージが気になるところ。幸い僕が住んでいた時は特に故障とかはありませんでしたが、ショートしたりする可能性だってあります。
電気代はめちゃくちゃ安かった
肝心の電気料金ですが、やはり安いです。
基本料金に関してはほとんど変わらないのですが一度に使用できる電力が低いので当然強制的に節電状態となるのでかなり料金は抑えることができました。
夏場の電気代が1,000円台だったのは初めてです。
電気代って節約しようと思ってもついついエアコンとか無駄な電気をつけてしまうので高くなるんですけど、15Aで無駄な電力を使うと当然ブレーカーが落ちるので嫌でも節電するしかありません。
その結果電気代が安くなったのは個人的にはかなり良かった点です。ただ全体的に生活に制限がかけられているのネックでした。
結論を言ってしまうと個人的にはなんだかんだで15アンペアではちょっと無理があったかなというのが本音。
電気代が安くなるのは嬉しいですが結果的に節電しているだけですから日ごろから節電できる人にとっては生活しにくくなるだけですね。
契約アンペア数は簡単に変えられる
なんか一度契約してしまうと変更するのが大変そうなイメージがありますが、契約アンペア数は電話一本で簡単に変更することが可能です。
- 契約している電力会社へ連絡する
- 「アンペア数の変更申し込み」をする
- アンペアブレーカーの取り換え工事を行う(20分程度)
- 変更完了
基本的に契約アンペア数を変更するのは無料でできますが60A以上は有料になることが多いです。
また、簡単な工事を必要とするので変更できるのは1年に1回としている会社がほとんどなので注意してください。
工事は部屋内部に設置されているブレーカーの回線をいじるため、立ち合いが必要となります。
そもそも僕が15Aで生活しようと思ったのは最初に契約した時に「いつでも変更可能ですが契約アンペア数はどうなさいますか?」と言われたのがきっかけです。
変更する場合はその後取り換え工事のためサービス員が派遣されますが20分程度で立ち合いは終了するので手間もあまりかかりません。
一人暮らし始めて8年目にして今!?って感じなんだけど、やっとアンペア数を15Aから30Aに変更した。工事10分くらいで終わったからもっと早くやればよかった〜!
これでクーラー付けながらドライヤーもできるし、タコパもできる👏
— 新触感のひとみん’21 (@sweetspot830) August 18, 2019
よくブレーカーが落ちる人やなんだかんだで電気代を使ってしまって強制的に節電したい人は変更してみるのもありかもしれません。
一人暮らしなら最低20Aは必要
実際に15Aで生活してみると快適な生活は正直できません。
15アンペアで生活してみて感じたメリットとデメリットについてまとめてみました。
低アンペア数で生活するメリット
- 強制的に節電できるので電気代が安くなる
- 基本料金が安い
- 自然と電化製品の電力を覚えられる
低アンペア数で契約している場合、使おうと思っても使える電力は限られているのでどんな人でも電気代を安く抑えることができます。
基本料金が安いというのも相まって、普通じゃありえないぐらい電気代が安いです。
30A程度だと電気をつけっぱなしにしてしまったり、エアコンも常時つけっぱなしという生活になってしまうことも多いですが、15Aでそれをやろうとするとブレーカーが落ちてしまいますからね。
住む前までは1つ1つの家電がどのぐらい電力を使っているかなんて考えたこともありませんでしたが、生活しているとブレーカーが落ちるかどうか図る目安として必要になってくるので自然と覚えることができました。
低アンペア数で生活するデメリット
- 電化製品の併用がしにくい
- 油断しているとすぐにブレーカーが落ちてしまう
- ブレーカーが落ちると電化製品にダメージを与えて故障の原因になる
- Wi-Fi等は復旧に時間がかかるので面倒
何をするにもブレーカーが落ちないかどうかを気にする羽目になるので多少ストレスはあります。
慣れれば無意識で節電するようにはなりますが、それでもエアコンの使用を躊躇ってしまうぐらいになりました。
家の電力のアンペアを変更してもらってる。たとえ一人暮らしだとしても15Aは少なかったな。前の人どうしてたんだろ。エアコン付けてると他の電化製品全然使えないよ。電子レンジは即落ちる。
— sAya (@nebosuke_saya) March 2, 2014
Twitterでも調べてみましたがめちゃくちゃ共感できる内容が多かったですね。
まとめ
- 一人暮らしは15アンペアで生活できないことはないが、かなり節電する必要がある
- 15アンペアで生活するとかなり電気代も安くなる
- 簡単にブレーカーが落ちてしまうのでストレスを感じることは多い
- 一人暮らしでも最低20アンペア以上は必要
- アンペア数の変更は無料で出来るので困ったら途中で変更してみよう
快適に生活したいのであれば最低20Aは必要です。ブレーカーが落ちるのが心配なら30Aが理想と言ったところ。
30Aあればまずブレーカーが落ちることはありません。
電気代を本気で安くしたいと思っている人ならいいと思いますが、そこまで気を遣っていないのであれば15Aで快適な生活は送れないので20Aとか30Aにしたほうが良いです。
あくまで実体験をもとにした感想ですが、参考になれば幸いです。
節約のためアンペア変更を考えていたので、とても役に立つ情報でした。
ありがとうございました。
誤字?をご報告をしておきます。
目次と本文に「一人暮らし暮らしなら最低20Aは必要」とありますが、”暮らし”がダブっていると思われます。
確認後コメント削除していただいて構いません。
それでは失礼いたします。
ご指摘ありがとうございます!