実家暮らしは何歳まで許される?男女別の「ありえない」と言われる年齢まとめ

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大学進学や就職を機に一人暮らしを始める人は多いですが、実家暮らしが必ずしも悪いわけではありません。

ただ、いつまでも実家暮らしでいると世間的に少し冷たい目で見られたり、周りが一人暮らししていることで「そろそろ実家を出たほうがいいんじゃないか」を不安になることもあるかと思います。

今回は実家暮らしは何歳まで世間的に許されるのか、一人暮らしや実家暮らしのメリット、デメリットとともに紹介していきます!

実家暮らしは何歳まで許される?

男性と女性では実家暮らしに対するイメージは若干異なるものの、いずれにしても『30歳まで』というのが1つの目安となっています。

親との同居割合

世間的な割合を見ると、親との同居割合は『25~29歳』が50%を下回っているため、30歳になるまでに一人暮らしを始める人は多いようです。

親との同居割合男性女性
15~19歳88.4%91.0%
20~24歳62.1%65.9%
25~29歳44.7%44.3%
30~34歳33.5%29.8%
35~39歳29.1%25.0%
40~44歳27.4%23.6%
参考:国税調査(平成27年)

データ上では年齢が低いほど女性のほうが実家暮らし割合が高く、『25~29歳』を境に男女割合が反転して女性のほうが一人暮らしを始める人が多くなっていることがわかります。

男性の場合

マイナビウーマンが20代~30代の女性に行った「男性が実家暮らししていたらヤバイと思う年齢の下限」についてのアンケートによれば【30歳】と答えた人は全体の37.9%で1位となっています。

10代や20代前半であれば金銭的な余裕がないことも当たり前ですし、世間的にも実家暮らしはまだ多いので女性から見れば「一人暮らし経験がない」ことで変な目で見られるということもないでしょう。

ただし、30歳に近づくにつれてだんだんと一人暮らしをする割合も増えてきます。

年齢が高いのに実家暮らしだと女性から見たときに「もう学生じゃないのに」「自立する気はあるの?」と不信がられることが多くなっていくようです。

世間的な目を考えれば30歳までに一人暮らしをしていればそこまで問題はなさそうです。

実家暮らしが世間的にどう思われているのかについてまとめてみました。

自立できなさそう

一人暮らしが必ずしも自立しているというわけでもないですが、世間的に見れば30歳近くにもなって実家暮らしをしていると「自立できない男」「親に頼らないと生きていけない」といった印象を持たれてしまうようです。

社会人になっているにも関わらず親にご飯支度や掃除、洗濯をやってもらっているのは実家にお金を入れているとしてもヤバイと思われることが多いようです。

結婚を考えていなさそう

いつまでも実家暮らしでいることで「結婚願望がなさそう」という印象を持たれてしまうことも多いようです。

実家暮らしだからといって結婚できないわけではないですし、一人暮らしをしたからといってそれが結婚に直結するわけでもないですが、親に依存しているような見方をされることは確かにマイナスなイメージ。

実家暮らしだと恋人を家に呼びにくかったり、自分1人で生活しているわけではないので結婚という先のことを考えていなさそうな印象も持たれてしまいます。

結婚しても家事をやってくれなさそう

女性のほうが現実的で結婚を意識している傾向がありますが、実家暮らしの男=結婚しても家事をやらなそうというイメージがついているようです。

実際にやるかどうかは別としても、恋人ができても彼女から結婚したいと思われないようならいずれ振られてしまいます。

実家暮らしというだけで悪い印象を与えてしまっていること自体が問題です。

女性の場合

女性は男性に比べてわずかに一人暮らしをするのが遅いものの、世間的な見え方はそれほど変わりません。

LINEリサーチノートのアンケートによれば10代で80%、20代で37%、30代ではわずか11%が『実家を出て生活したことはない』と回答しています。

学生から一人暮らしをする割合はかなり少ないものの、20代中盤~後半になると一人暮らしをする女性はかなり増えるので、実家暮らしの数のほうが少なくなります。

30代になると全体の約90%が一人暮らし等の経験があるので、世間的にもこの辺りを境に風当たりが変わるように感じられます。

男性から見たときに実家暮らしをしている女性がどう思われているのかについて紹介していきます。

料理や家事が出来なさそう

料理を全く経験していないという人は少ないと思いますが、実家暮らしだと親の手伝い程度でしか料理をしない人も多いので「料理が作れなさそう」「家事が出来なさそう」という印象を持たれてしまっているようです。

もちろん、実家暮らしでも毎日のように料理を作っている女性もいるのであくまでこれは世間的な印象に過ぎません。

一人暮らしだと自分が料理を作れなければご飯を食べることができないので嫌でも自炊をして食にありつくしかないので料理ができないという印象はないようです。

その他、洗濯や掃除など実家にいれば自分がやらなくても親がやってくれる家事に関してマイナスな印象を持たれることが多いようです。

お金の使い方がルーズそう

一人暮らしをすると家賃や光熱費、食費など生活費にかなりお金がかかってしまい、自分の給与と出費を計算している人も少なくありません。

赤字になってしまうと生活が成り立たなくなるので自然と何にどのぐらいかかるのかという物差しは身に着くようになります。

一方、実家暮らしだとこういったことに疎いため自分の趣味や遊びにお金を注いでも生活することは余裕です。

これが世間的には「お金の使い方がルーズそう」という印象に繋がっているようです。

多少お金使いが荒かったとしても一人暮らしより実家暮らしのほうが資金的余裕がある人は多いんでしょうけど、マイナスなとらえ方をされることもあるというわけです。

自由に遊べなさそう

実家暮らし=親に監視されていたり制限されているような印象を持たれていることも多いです。

確かに一人暮らしに比べると自由度は減りますし、例えばデートをしていても実家暮らしの女性が相手となると「遅くなりすぎると親に何か言われないのか」と不安になる気持ちはよくわかります。

年齢を重ねれば親に言われることは少なくなるものの、実家だと親の目があるので生活習慣や生活リズムについて指摘される印象はあるでしょうね。

長い間実家暮らしをするメリット

実家暮らしの場合は一人暮らしと違って家賃や食費が発生しないという点が大きいです。

貯金が貯まりやすい

まず挙げられるのが金銭面です。

一人暮らしをしていると家賃や食費、生活費で社会人になりたての頃は特に毎日カツカツな生活をしなければなりません。

当然自分の買いたいものは我慢しなければなりませんし、光熱費を節約してみたり食費をいかに抑えられるかということも考えるようになります。

一人暮らしは自由ではあるもののある意味制限のある生活です。

家賃というのは正直言って無駄金でしかなく、将来的に家賃を払うことで得られることは何1つありません。

実家暮らしならその分のお金を貯金に回しておけばかなり資金的にも余裕になり、車を買ったり家を買えるようになるのも一人暮らしより早いです。

自由に使えるお金が多い

実家暮らしであれば一人暮らしと違い固定費も少なくて済むので貯金に回すことはもちろん、自分の欲しいものを購入するなど自由に使えるお金は格段に多くなります。

そこまで我慢をする必要もなく、ある程度のものは手に入れてなおかつ貯金も一人暮らししている人より上ということになるので金銭的なことだけを考えるなら間違いなく実家暮らしがベストです。

無理に一人暮らしをして金銭的にきつい生活をするなら、実家暮らしで貯金をしたり、自分の欲しいものを買ったりして生活するほうが幸せという人も多いと思います。

親と過ごせる時間が長い

未成年の場合はできるだけ親と一緒にいたくないという人が大半だと思いますが、年齢を重ねてくるとこういった見方も変わってきます。

いつ死んでしまうかわからないという不安があるので親孝行をしたり、親を大切にしようと考える人が増えてきます。

一人暮らしだと平日は仕事、休日は疲れて休んでいたりたまに友人と遊びに行くことで消費されてしまい、なかなか実家に帰る機会というのがありません。

実家暮らしであれば親との接触機会も多く、急な体調不良等にも気づいてあげられるので後悔することも少なくなります。

困ったとき親を頼れる

一人暮らしとは違い、実家暮らしなら自分にもしものことがあっても最悪親を頼ることができます。

例えば熱を出してしまったとき、一人暮らしだと自分で病院まで行き、薬を貰い飲み物やその日の食べ物も自分で調達しなければなりません。

実家暮らしであれば最悪親を頼れば看病してもらえますし、実家なら飲み物や食べ物を常備していることが多いというのもかなりありがたい点です。

一人暮らしのメリット

一人暮らしをするというだけでもメリットは多々あります。

何をするにも自由

一人暮らしはとにかく自由です。朝帰りをしても夜で歩いても誰にも文句を言われることなく過ごすことができます。

二十歳を超えると実家暮らしでも干渉される機会なんて少ないですが「どこ行ってたの?」とかいちいち聞かれたりしないので気兼ねなく人と遊ぶことができるのが一人暮らしの良さです。

僕は学生時代から一人暮らしをしていますが、友人も近くで一人暮らしをしていたこともあり、暇になったらちょくちょく遊びにって一緒に朝まで過ごしたりしたのは良い思い出です。

ご飯を取るタイミングとか朝起きられなくて無理矢理起こされるってこともないので身内によるストレスを受けにくいというのがメリット。

自分の好きなものだけ食べられる

実家暮らしだとだいたい親が料理を作ってくれることも多いかと思いますが、中には自分の苦手なものだったり、あるいは気分的に食べたくないものを出されえることも珍しくありません。

好き嫌いが全くないのであれば自分で料理を作らなくて良いので手間もかからずラクなんですけど、ダイエット中とかだと食べたくないけど食べないと親に申し訳ない気持ちになることもあります。

一人暮らしの場合は自分が食べたいものを食べることができるし、気分によって料理を変えたりダイエット中なら食事制限したりして心配されることもありません。

自分好みの部屋にすることができる

誰しも一度は自分好みの部屋やちょっとオシャレな部屋というものに憧れると思いますが、実家暮らしの場合は例え自室があってもカーテンの色とか布団の色、家具は最初からあるもので簡単に移動させたり捨てることもできないので妥協した部屋になりがち。

一人暮らしの場合だと一から部屋をコーディネートすることができるので家具を白に統一してみたり、自分が必要なもののみ購入して置くことができます。

実際に部屋をコーディネートするのは難しいですが、自分以外の物がないので気兼ねなく捨てたり雰囲気を変えることができるのは一人暮らしならではだと思います。

趣味や仕事に没頭しやすい

実家にいると何かに没頭したくても家族から呼ばれたり、話し声なんかが邪魔して集中することができないことも珍しくありません。

集中して仕事をしたいときとか趣味に没頭したい時なんかも親が部屋に入ってきたり、呼ばれたりすると集中力も途切れてしまいます。

一人暮らしならこういった外部からの要因というのはほとんど排除されるので宅配便とか営業訪問以外で邪魔をしてくる人は一人もいません。

気を遣う必要がなくなる

共同生活をしていると自分がお風呂に入りたい時に誰かが先に入っていてタイミングを逃したり、トイレに行きたい時に家族が使っているということもしょっちゅう起こったりします。

気を遣って一緒にご飯を食べたり、兄弟がいれば面倒を見なければならないとという状況にもなります。

一人暮らしの場合は自分しか住んでいないので全く気を遣わずに生活することができるのがメリット。

朝の忙しい時間帯でもゆっくりトイレに入ったり、お風呂でゆっくり過ごすこともできますし、夜更かしして友達と宅飲みしても文句を言われることはありません。

もちろん木造アパートとかだと今度は隣人から苦情が来たりするのでそういった気遣いは必要になりますが、身内に気を遣うことがなくなるので生活しやすくなります。

恋人や友達を呼びやすくなる

実家にいると親の目があるので友達を呼びにくかったり、恋人や異性を家にあげるのに抵抗を感じる人も多いと思いますが、一人暮らしなら他の人の目を一切気にする必要がないので招きやすくなるという利点があります。

それこそ今までは家に呼べないから毎回外でデートしてそれなりにデート費用がかかってしまっていた人でも一人暮らしすればそういった出費を大幅に減らすことができます。

「恋人とは一緒にいたいけどお金を使いたくない」という時に家デートは最強。

また、一人暮らしをしていることで自然と異性を家に招きやすくなるので、結果的に恋人が作りやすくなるというメリットもあります。

一人暮らしするのはいくらかかるの?

「一人暮らしはしてみたいけどいくらかかるのかわからなくて怖い」と思っている人は意外と多いと思います。

一人暮らしの一番の懸念点はやはり金銭的な問題なので、部屋をかかるのにどのぐらいかかるのか、生活費はどの程度必要なのかまとめてみました。

部屋を借りるには家賃の4か月~5ヶ月分必要

初期費用は家賃4か月分~5か月分が相場と言われています。

全国宅地建物取引業協会連合会が2018年にまとめられた「一人暮らしに関する意識調査」によれば30代の一人暮らし男性の家賃平均は6.03万円、女性は6.32万円となっています。

【家賃6万円の初期費用内訳】

前家賃60,000円
敷金60,000円
礼金60,000円
仲介手数料64,800円
火災保険料15,000円
鍵交換費用15,000円
保証会社利用料30,000円
合計304,800円

仮に家賃6万円だとすると30万円近くかかることもあります。

初期費用は正直物件によってかなり差が出てしまうので目安程度に考えておきましょう。

例えば敷金、礼金、仲介手数料がかからない物件だったらそれだけで家賃×3倍も安くなります。

逆に保証人がいなかったり、保証会社を利用することが条件となっている物件だと保証会社利用料として最初に賃料×50%ぐらいの料金が上乗せされるためもう少し高くなってしまいます。

他にも利用する不動産によっては【入居安心サポート費】や【消毒施工費】などのオプション代がかかる可能性があります。

こういった費用は不動産が独自で行っているサービスなので同じ物件でも不動産によって違いが出てくる部分です。

必ずしも悪いとは言い切れませんが、初期費用を抑えたい場合はこういったオプション費用は断るようにしましょう。

引っ越し業者依頼費用は5万円前後

引っ越し業者への依頼費用は荷物の量と引っ越す時期、引っ越す距離によって変動します。

一人暮らしであればだいたい平均で5万円前後で収まることが多いです。

2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータによると荷物が多くなればなるほど料金も顕著に高くなることがわかっています。

時期単身
(荷物小)
単身
(荷物大)
1月47,189円64,776円
2月48,617円62,694円
3月58,168円87,643円
4月55,010円81,943円
5月50,365円66,955円
6月50,193円63,121円
7月48,053円67,773円
8月45,746円58,447円
9月49,332円59,896円
10月45,989円62,489円
11月47,022円56,935円
12月45,033円64,202円

繁忙期である3月と4月はやはり件数も多くなるためか料金も高いです。

引っ越し費用を少しでも抑えたいのであれば3月~4月の引っ越しを避けて、断捨離をして極力荷物の量を少なくすることが大切です。

引っ越し先がそこまで遠くないのであれば自力で引っ越し作業をすることによりレンタカー代だけで済むので格段に安く済ませることができます。

自力での引っ越しは重い荷物を運ぶため自分以外に最低もう1人人手が必要。

家具をそろえるのに16万円前後かかる

イイものを購入すれば当然高くつきますが、一人暮らしの場合はとりあえず安くてコスパの良い商品を選ぶことが多いです。

生活必需品値段
テレビ約30,000円
テレビ台約3,000円
洗濯機約30,000円
冷蔵庫約30,000円
炊飯器約10,000円
テーブル約6,000円
カーテン約3,000円
ベッド約30,000円
布団一式約7,000円
掃除機約3,000円
ドライヤー約2,000円
カーペット約5,000円
合計約159,000円

安いものでなるべく家具家電一式を揃えようとすると159,000円ぐらいかかります。

実家から離れて一人暮らしする場合は実家にある家具や私物を多少持って行っても大型家電である洗濯機や冷蔵庫は新しく購入しなければならないので最低でも10万円は必要になります。

生活費は家賃抜きで12.7万円ほどかかる

務省統計局の『令和4年 単身者の家計調査』によれば、1ヶ月あたりに社会人がかかる家賃を除いた生活費は約12.7万円ほど。

光熱費13,098円
食費39,069円
日用品費5,487円
衣類・履物購入費5,047円
医療費7,384円
スマホ・ネット代7,008円
交通費3,823円
娯楽サービス費17,993円
交際費13,831円
諸雑費14,236円
合計126,976円

30代一人暮らし家賃の平均6万円と合わせると毎月約19万円ほどの出費となります。

この費用を捻出できない場合はもっと家賃を下げるか生活にかかる出費を抑える、もしくは給与があがるまで実家暮らしで資金を貯める必要があります。

まとめ

MEMO
  • 実家暮らしは30歳までは許されることが多い
  • 実家暮らしの最大のメリットは金銭的余裕
  • 実家暮らしのデメリットは自由度の低さ
  • 無理をしてまで一人暮らしをする必要はない

実家暮らしでも30歳まではギリギリ世間的にも許される年齢です。

だいたい20代後半から一人暮らしの割合が過半数を超え始めるので割合が多くなった結果、風当たりも強くなってくるということでしょう。

確かに一人暮らしは自由で恋人ができたときには非常に便利ですが、家賃という無駄金や生活費を考えると金銭的な負担は紛れもなく大きいです。

実家から通えるのに実家近くで一人暮らしをするのはもったいない?