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水道代は電気やガスのように季節によって変動がしにくく、料金自体もそこまで高くないので後回しにされがちな光熱費です。
ただ、全く意識していないと平均的な相場よりも高い金額をずっと支払ってしまっている可能性も考えられます。
今回は一人暮らしの水道代はどのぐらいなのか、1回の請求で4,000円は高いのか徹底調査してみました。
僕自身の水道代も載せているので、実際どのぐらいかかるのか目安にしていただければと思います。
目次
一人暮らしの水道代が4,000円は平均額よりやや高い
総務省統計局の家計調査(2022年)をもとに計算したところ、1ヶ月あたりの一人暮らしの水道代は平均約1,554円です。
水道代は2ヶ月に1回まとめて請求が来ることになるので、月額平均額の2倍額である3,108円前後であれば相場と変わらない金額となります。
一人暮らしの水道代が「4,000円(2ヶ月間)」という数値は平均より約900円ほど高い数字ですが、少し使いすぎ程度で住んでいる地域によっては問題ありません。
季節 | 1ヶ月の水道料金 |
---|---|
冬 (1月~3月) | 1,608円 |
春 (4月~6月) | 1,514円 |
夏 (7月~9月) | 1,577円 |
秋 (10月~12) | 1,518円 |
水道代は電気代やガス代とは違い、春夏秋冬で料金が大きく変わることはありません。
家にいる時間が長ければ長いほど水道を使うので高くなってしまう傾向はあるものの、高くても2,000円いかない程度、安いと1,000円ぐらいって人もいると思います。
光熱費と合わせすると時期にもよりますが10,000円前後かかるのが普通です。
もし、水道代がこの平均額に比べて少しでも高いと思ったら、どこかでかなり無駄に水を使っている可能性が高いので、見直す必要が出てくるでしょう。
水道代は住んでいる地域によっても変わる
水道料金は水道事業の管轄や業態によっても単価が異なります。
これは水源からの距離や設備投資などによって運営に必要な経費等が異なるためです。
全国的な一人暮らしの水道代平均は2ヶ月で3,108円ですが、住んでいる地域によっては同じ量でも安かったり高かったりする場合があります。
順位 | 都道府県 | 1ヶ月の水道料金 (一般家庭) |
---|---|---|
1位 | 神奈川県 | 2,142円 |
2位 | 高知県 | 2,332円 |
3位 | 静岡県 | 2,351円 |
… | … | … |
45位 | 山形県 | 4,228円 |
46位 | 北海道 | 4,279円 |
47位 | 青森県 | 4,418円 |
一般家庭ですが、1位の神奈川県と最下位の青森県では月額2,276円もの差があります。
一人暮らしの賃貸物件でも利用する水道業者は地域で異なるため、4,000円だとしても水道代の高い市町村に住んでいるのであれば高すぎるということはないわけです。
一人暮らししている僕の水道料金平均
一人暮らししている僕自身の過去3年間の水道代を紹介していきます。
水道代は2ヶ月に1回の請求のため年6回料金が請求されますが、一部請求費用の欠損が見られたため、同じ時期である「春」「夏」「秋」「冬」のシーズンごとに区切りを入れて表にしてみました。
2022年 | 2021年 | 2020年 | |
---|---|---|---|
冬 | 3,546円 (月1,773円) | 3,730円 (1,865円) | 3,607円 (月約1,803円) |
春 | 3,484円 (1,742円) | 3,546円 (月1,773円) | 3,361円 (月約1,680円) |
夏 | 3,546円 (月1,773円) | 3,669円 (月約1,834円) | 3,792円 (月1,896円) |
秋 | 3,484円 (1,742円) | 3,546円 (月1,773円) | 3,607円 (月1,803円) |
僕が住んでいる市は県内でも水道代の安い地域となっているため、家にいる時間が長い割には月額1,800円前後と安く抑えられています。
普段住んでいて水道代を意識することはほとんどありませんが、3年間という長い期間でもそれほど料金が変動していません。
電気やガス代とは異なり、水道代は使用される場所にも制限があり、かつ変動がしにくい光熱費のようです。
- 料理する時
- トイレの水を流す時
- シャワーを浴びる時
- 手を洗う時
- 歯を磨く時
考えつく限りでこの程度。この中でいったらシャワーを浴びる時が一番水道代がかかりそうなので、お風呂が長い女性はもう少し料金は高くなるかもしれません。
それでも2か月で4,000円程度に収まると思います。
⇒一人暮らしでもお湯に浸かりたい!お風呂に入ると一回いくらかかるのか
一人暮らしの水道代で最も使用割合が高い項目とは?
トイレやお風呂、料理する時など水は生活する上で必ず必要ですが、何にどのぐらいかかっているのかってわかりにくい部分だと思います。
トイレ1回 | 2~4円 |
---|---|
シャワー15分 | 34.5円 |
浴槽にお湯をためる | 46円 |
洗濯1回あたり | 25~30円 |
地域によって単価は変わりますが、一人暮らしでよく使う水道の単価です。
トイレは1日3回いけば約10円かかり、1か月毎日だとすれば300円ほど。
一人暮らしで毎日洗濯をする人は少ないと思いますが、仮に毎日やっていたらそれだけで月900円もかかってしまいます。
水道代が一番使われるのはお風呂代
国土交通省の家庭用水の使われ方によれば水道代の約40%はお風呂に入るときに使われていることがわかっています。
- 風呂:40%
- トイレ:21%
- 炊事:18%
- 洗濯:15%
- そのほか:6%
家庭だと浴槽にお湯を貯めるのである程度の水が必要ですし、一人暮らしでもシャワーを10分や15分ほど浴びるので水道代は必ずかかります。
意外にもトイレと料理するときの水道代は同程度。
水道代が2か月に1回支払いになっている理由
電気代やガス代は1か月に1回料金を支払われなければならないのに対して、水道料金は2か月に1回支払いが行われます。
一人暮らしした最初の頃は少し戸惑いますが理由があります。
電気代やガスは民間企業が行っているので迅速に対応してくれるんですけど水道は基本的に地方自治体なので人件費を削減するために2ヶ月に1回としているようです。
つまり、簡単に言えばコスト削減。
下水料金ってなに?
水道代の内訳を見てみると上水道の他に下水道使用料が書かれている場合があります。
普通に考えると上水道=飲み水で下水=トイレなどの水を想像してしまいますが、実際このトイレから出てくる水もキッチンから出てくる水も同じ水です。
下水料金っていったい何なのかというとこれは飲み水等が汚れて下水に流れる料金です。
分かりにくいですが本質的な水は一緒です。それが汚れているかどうか。
下水道は、原則として「水道で出た水が汚れて下水に流れる」ことになっているため、下水道料金は使用上水量を元に算出されます。
参照元:知恵袋
つまり水道代が多くなればなるほど下水使用料も高くなるという仕組み。この2つは連動しています。
ただ、下水料金というのは住んでいる地域によってはない場合もあります。
トイレ、お風呂、キッチンの水を下水に流すかどうかは下水道があるかどうかによって変わります。水道代の料金内訳を見ることで簡単に確認することができます。
水道代が高くなる原因とは?
そこまで無駄に水を使っていないのにも関わらず水道代が平均より大きく上回っている場合は必ず何か原因があるはずです。
漏水
一番ありがちなのが漏水です。
僕も一人暮らしをして最初の頃にトイレのタンクが壊れてしまって水が流れ続けるという現象が起きてしまいました。
使っていないのに水道代が高くなってしまうので、注意が必要です。
それと蛇口を閉めたと思っても閉めきれてなくて水がちょろちょろ流れるってこともよくあるので注意してください。すぐに気づけばいいですが1日家を空けたりすると結構な水道代になってしまいます。
漏水している場合は管理会社に連絡してみましょう。こちらに非がない場合は無料で対応してくれるはずです。
シャワーの流しすぎ
国土交通省の調査でも風呂の水道代が全体の40%を占めているので、長時間シャワーを浴びていればそれだけ高くなります。
浴槽にお湯を張るのはファミリーなら頻繁でしょうけど、一人暮らしだとそうそうないですからね。
シャワーだけでも1回あたり30円~35円ぐらいかかっているので長くシャワーを浴びている人は注意が必要です。
女性は長風呂が好きな方も多いと思いますが、仮に30分間シャワーを流し続けると1回あたり60円ほどかかってしまい、シャワーだけで1か月あたり1,800円もかかってしまいます。
もし水道代が高いと思ったらまずお風呂に入る時間がどれぐらい長いのか考えてみると良いかもしれません。
⇒一人暮らしでもお湯に浸かりたい!お風呂に入ると一回いくらかかるのか
シャワーを流しすぎると水道代よりもガス代のほうが高くなる傾向があります。同時にガス代が高くなっていないか確認してみましょう。
食器洗い
水道が1分間に流す水の量は約12Lと言われています。
仮に水を流しっぱなしにして5分間食器洗いを行えば1回あたり13.8円の料金がかかります。
食器洗いは自炊している人なら毎日ほぼ毎日行うものですし、自炊をしていなくてもお皿を使えばこまめに食器を洗う人も多いでしょう。
これだけで1ヶ月あたり414円かかります。1回あたり10分間流し続ければ倍の828円かかるわけです。
1回あたりは非常に安い金額ですが毎日使用していると塵も積もれば・・・という感じで水道料金も高くなってしまいます。
水道代の具体的な節水方法
一人暮らしでもできる簡単な節水方法についてまとめてみました。
トイレの節水
トイレの節水は意外と誰でも簡単に行うことができます。
タンク式の場合は一定量タンクに水が溜まると自然ととまる仕組みになっていますが、物によっては1回あたりにものすごい量が流れたりするものがあります。
そういう場合はタンクに体積の大きいもの(水を入れたペットボトルなど)を入れておきましょう。
こうする事でタンクの中の水の量を調節することができ、簡単に節約することができます。
トイレの水は正直言って節水しても底が知れていますが、年間とかで考えるとかなりお得です。
また、タンクの中にはレバーと連動しているヒモのようなものがあり、これに重しを付けることによって自由自在に流れる水の量を調節することも可能です。
ペットボトルなど入れておくのに抵抗がある人はこっちの方が手っ取り早くて清潔かも。
僕も使っていましたが、レバーを引いている間だけ水が流れるようにできるので「流れすぎ」と感じる場合は使ってみてください。
お風呂場の節水
シャワーはかなり水道代がかかってしまう部分なので、どうしても長風呂したいとかいう人はシャワーヘッドそのものを交換してしまうやり方がおすすめです。
賃貸物件でもシャワーヘッドは交換できますし、素人でも簡単に交換できます。(一応元のシャワーヘッドは取っておきましょう)
シャワーヘッドには色々タイプがありますが、出来ればワンプッシュで水が止められるものを購入した方が節水も簡単にできますし、おすすめ。
元々節水能力のあるシャワーヘッドを使用して、髪の毛を洗う時や身体を洗う時は水は止めておきましょう。
シャワーヘッドで節水しようとすると、ものによっては水圧が弱まったりしてしまうので、できるだけ水圧を推しているものを選ぶと後悔が少ないと思います。
キッチンの節水
よく料理をする人や洗い物が多い場合にはシャワーヘッドと同様、水量を減らせるタイプのものがおすすめです。
お米や飲み水として水を使用するならいっそのこと浄水器にしてしまうという手もあります。
取り付けは簡単ですし、わざわざウォーターサーバーを設置したり、水を買ってくるより経済的です。
浄水器は電気屋等で購入すると5000円近くするのでネットの方がおすすめです。
蛇口を変える方法以外にも食器を洗っている時はなるべく水は止めておいたり、溜め桶を作って洗いやすくするといった意識1つで節水が可能です。
洗濯機の節水
洗濯は1回あたり25円~30円もの金額がかかってしまいます。
水道料金としては高い部類にあたります。
毎日洗濯をしてしまうとそれだけで900円かかるのせ節約したいなら頻度を2日に1回や3日に1回など少し減らすことで簡単に節約することができます。
お風呂の残り湯を洗濯に使うことでも節水にはなりますが、一人暮らしの場合はそもそもお風呂に入らない人が多いので現実的な方法とは言えません。
だったら単純に回数を減らしたほうが手っ取り早いです。
まとめ
- 一人暮らしの水道代は月平均1,554円
- 1回の請求で(2ヶ月に1回)3,108円前後なら平均的な出費
- 住んでいる地域によっても水道代は大きく変わる
- 一人暮らしで4,000円を超えるようなら節水を取り組んだほうがいい
水道代はガスや電気よりも安定した価格になっているため、優先度とは低くなりがちですが、意識しないと高くつくこともあります。
一人暮らしで4,000円を超えるようなら使いすぎとなるため、積極的に節水に取り組みましょう。
賃貸物件でもシャワーヘッドを交換したり、キッチンシャワーをつけることも可能です。
少しでも参考になれば幸いです。