一人暮らしに電気ケトルがいらないは嘘?使ってわかるメリットとデメリット

一人暮らしの必需品と言われている電気ケトル。

しかし、考えてみれば電気ポットの方が保温機能もあるし、家庭でもよく使われていて使い勝手が良さそうにも思えます。

なぜ電気ポットでなくケトルが一人暮らしに普及しているのか、なぜやかんじゃなくてケトルのほうが良いのかについて一人暮らし歴10年の僕が電気ケトルの魅力と意外なデメリットについて紹介していきます。

一人暮らしにケトルは必要?いらない?

結論から言えば家に帰って寝るだけの生活でもない限りは電気ケトルは生活必需品級に必要なものです。


僕は一人暮らし歴10年ですが、初めて一人暮らしをした時に電気ケトルを買って以来ずっと使い続けていて、平均でも1日1回~2回ぐらいは必ず使用します。

ケトルはやかんに比べてすぐにお湯を沸かすことができ、コップ1杯分から2L程度であればコスパとしても最強です。

よく「毎回沸かすのって面倒じゃないの?」という意見がありますが、面倒臭がり屋な僕でさえケトルでお湯を沸かすことが面倒と思ったことはありません。

水を入れるだけでボタン1つで簡単に沸かせられるものでこれ以上便利な家電はありません。

電気ケトルと鍋はどっちが早く水を沸かせられる?

実際に家にある電気ケトル(ティファール)と鍋を使って、1Lの水を何分で沸騰させられるのか測定してみた結果がこちら。(9月に測定)

種類 1Lが沸くまでの時間
電気ケトル 5分22秒
5分54秒

電気ケトルのほうが約30秒も早く沸かすことができました。

誤差と言われればそれまでですが、ちょっとでも早く簡単にお湯を沸かせたい場合でも電気ケトルのほうが良いというわけです。

電気ケトルは早さももちろん、水を入れたら後は放置で沸いたら停止してくれるのもガスと違った良さです。

電気ケトルのメリット

電気ケトルは一人暮らしを始めてから約10年以上使い続けています。

僕にとってはなくてはならないものですが、具体的にどういったメリットがあるのか紹介していきます。

電気代が安い

電気ケトルで1Lのお湯を沸かす場合にかかる電気代は約3円~4円ほどと言われています。

1日に1回使うとしても1ヶ月あたり100円前後でおさまるほど電気代は安いです。

やかんを使う場合はガスを使用することになりますし、電気ポットの使用は待機電力が高くてウォーターサーバーは毎月安くても2,000円前後かかります。

それを踏まえて言えば明らかに安いのでバンバン使用しても気になりません。

値段が安い

電気ケトルは余計な機能は一切ついていないシンプルな設計となっているので種類や容量は違えど3,000円~4,000円ほどで購入できます。

もちろんやかんのほうが購入金額としては安いかもしれませんが、購入後の利便性を考えると圧倒的にケトルはコスパが良いです。

少量沸かすのに便利

ケトルが本領を発揮するのは大量のお湯を沸かす時ではなく「コップ1杯程度のお湯が欲しい」となる場合です。

沸騰するのはもともと早いんですけど、コップ1杯程度ならものの30秒程度でお湯が作れます。

やかんや鍋に比べて圧倒的に早いですし朝の忙しい時間に簡単に沸かせられるのは便利。

沸騰したら自動で止まる

これも地味に電気ケトルの良いところですね。

容器に入っている水が沸騰したら自動で「カチッ」という音とともに止まってくれるので放置していても問題ありません。

ガスでお湯を沸かそうとするとどうしても離れるわけにはいきませんし、吹きこぼれる可能性まで考慮しないといけないので片手間で扱うことができません。

その点ケトルはお湯を沸かしながら違うことができるので効率的です。

電気ケトルのデメリット

あれば確実に便利な電気ケトルですが地味に不便だと感じる点はいくつかあるので紹介していきます。

置き場所に困る

おそらく電気ケトルを購入した人が一番困っているのは置き場所だと思います。

一人暮らしの場合だとちょうど置ける場所って本当にないので邪魔になったりすることもあります。

僕も最初の頃はキッチン廊下の地べたに放置して使用する時にそのまま使っていたぐらい置き場所には困りました。

使用するためにコンセントが必要

やかんと違ってお湯を沸かすためにはコンセントが必要になります。

コンセント自体は一人暮らしでもいくつか箇所があるので問題ないとは思いますが、ケトルって毎日使用する場合はすぐに使えないと意味がないのでコンセントに差しっぱなしにしないといけないんですよね。

このせいでよけい置き場所が限られてくるので困ります。

ケトルは本体と土台が2つで1つとなっていて土台のコードも結構短いのが難点です。

大量の水を一気に沸かすことができない

普通に一人暮らしをしていて大量のお湯が必要になる時はあまりないと思いますが、友人が家にきて例えばカップラーメンを作るときとかは1回では沸かしきれないって場合があります。

2回に分けて沸かせばいいだけの話なんですけど、ケトル自体大容量で設計されていないのでいざという時に困ることはあると思います。

沸騰音がうるさい

使っていて地味に困るのがケトルが沸くときの音です。

どの種類でも「ゴオオオオッ」という物凄い音が鳴り響くのでテレビを見ていても音は遮られてしまいますし、同棲している時なんかだとその音で相手を起こしてしまうってことも十分考えられます。

「なら置き場所変えればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、先ほども言ったように置き場所は限られているので簡単に変更できないのも相まってネックな点。

電気ケトルがあってよかったこと

実際に一人暮らしをする中でどういったことに使えるのかについて実体験をもとに紹介していきます。

挙げるものの中で1つでも当てはまれば買って後悔することはありません。

コーヒーがすぐに飲める

僕は毎朝コーヒーを飲む派なのでかなりケトルの使用頻度は高いです。

朝起きて歯を磨いて取りあえずコーヒー1杯飲むためにケトルでお湯を沸かしていますが、1杯程度だとすぐに沸かせられてかなり便利だと感じています。

コーヒーってインスタントでもドリップでもお湯が必要になりますし、電子レンジを使ってお湯だけ沸かすってことができないのでかなり使い勝手が良いです。

お茶を自分で簡単に作れる

最近は水にハマってしまったのでお茶を自分で作らなくなりましたが、以前まではお茶のパックを購入して使う時にケトルでお湯を沸かしていました。

必要なお湯の量は多いですが、ケトルでギリギリいける範囲内なのでかなり使い勝手が良かったです。

これは別にやかんでもいいんでしょうけど、ケトルならしばらく放置していても問題ないのが良かったですね。

その間にスマホをいじったり、友達とLINEをしたりゲームをすることも可能です。

カップ麺等のインスタント食品がより手軽になる

一人暮らしだと毎日自炊するのは結構しんどいのでときどきインスタント食品を食べる機会はあると思いますが、こういう時にもケトルは便利ですね。

お腹減っている時ってすぐにでも食べたいのでケトルでお湯をすぐに沸かせることができるのはやっぱり魅力です。

ゆで卵や温泉卵を作れる

実はケトルは鍋がなくてもゆで卵や温泉卵を作ることが可能です。

やり方はいたってシンプルでお湯を沸かす時に同時に卵を入れてスイッチを押すだけです。

あとは規定の時間放置していれば簡単に作ることができます。

本来の使い方ではないかもしれませんが、一人暮らしだとわざわざ鍋でお湯を沸かせることが面倒なのでケトルを使うのがかなり効率いいんですよね。

ケトルってちょうど蓋を閉められるので温度もすぐには下がらないし結構うってつけだったりします。

電気ポットとケトルの電気代の違い

一番気になるのは電気代についてです。

どちらもお湯を電気で沸かすという部分は同じですが容量や機能に違いがあります。

まず電気ポットですが、こちらの容量は少なくても3L~5Lほど。

そして最大の特徴は保温機能が付いていることです。

逆にケトルは容量は少なく、保温機能もついていませんがその分お湯を沸かすのがとても速いの特徴です。

分かりにくいので消費電力や電気代を表にまとめてみました。

なお電気代は東京電力の従量電灯プランBに当てはめて1kWh=26円で計算しています。

電気ポット 電気ケトル
湯沸し電力 1250W 1000W
保温電力 約50W なし
1日の電気代 約30円 約4円
1ヶ月の電気代 約900円 約30円

※ケトルの利用は1日3回

※2電気ポットの保温は23時間計算

もちろん使うメーカーやものによって異なりますが、だいたいこのぐらいが平均値です。

計算してみると電気ポットの保温はそれほど電力が高いわけではありませんが(換気扇は20Wh)長時間ずっと使う機能であるため、高くなってしまいます。

ケトルもポットも湯沸し時の消費電力にそこまで差はありませんが、ケトルは約3分で沸くのに対してポットは平均15分もかかるそうです。

こういう細かい違いによってぽっとの方が圧倒的に電気代が高くなってしまっています。

電気ポットの特徴

電気ポットの最大のメリットは保温機能とその容量のでかさです。

一度沸かしてしまえばいつでもすぐにお湯が出るので手間がかかりません。

デメリットはやはり消費電力ですね。

家庭なら気になるレベルではありまえんが、一人暮らしだと結構な痛手です。

ケトルの特徴

ケトルの魅力は短時間で適量を沸騰させることができることです。

無駄な電力を消費しないで済むので上記に挙げたように電気代もかなり安いです。

その分、毎回ケトルに水を入れて電気を押す手間、短い時間でも待つ時間が使っていて少々面倒でもあります。

あとは基本的に容量が少ないので例えば友人を複数人家に招いてカップ麺を食べるにしても一度で沸かすことができません。

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一人暮らしにおすすめの電気ケトル

正直言って電気ケトルは機能性の違いはほとんどありません。

見た目と容量、あとは出力の違いでお湯を沸かすのにかかる時間が微妙に異なるぐらいなので自分が良いと思うものを購入して後悔することはあまりないと思います。

その上で僕がおすすめする電気ケトルを一応紹介しておきます。

安定のティファール製電気ケトル

僕が現在使用している電気ケトルはこれ。

ティファール 電気ケトル 1.2L たっぷり大容量 「ジャスティン プラスブラック」 KO4908JP

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ティファールと言えばフライパンとか鍋とかのイメージが強いですが、キッチン用品を主に取り扱っている有名な会社なので信用度としても高いです。

電気ケトルとしては大容量の1.2Lあるので大きめのカップ焼きそばも問題なく1度で沸かすことが可能です。

また、普通の電気ケトルは出力が1200W以下って商品が多いんですけど、これは1250Wなので沸かす速度も早いです。

実際一人暮らししていて何度か電気ケトルを買い替えてきましたがこれが一番沸くのが早く感じます。

保温機能付きの電気ケトル

ティファール ケトル 0.8L アプレシアエージープラスコントロール パールホワイト 温度設定 コンパクト 空焚き防止 自動電源OFF 湯沸かし KO6201JP

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電気ケトルといえばお湯を沸かすのみのシンプルなものが一般的ですが、このケトルはポットと同じように保温機能が存在します。

価格が少し高いのはネックですが、温度の設定もできて保温機能がある面白い商品です。

ただ保温機能と言っても60分しかもたないのでコーヒーを2杯以上飲む人とか沸かしたことを忘れてしまう人以外だと使用用途は少ないかもしれません。

電気ケトルの最適な置き場所とは?

デメリットでも挙げたように電気ケトルを買ったはいいものの置き場所に関してはかなり困ります。

コンセントが近くて尚且つすぐに使える位置に置かなければ意味がありません。

電子レンジの上

まず思いつくのが冷蔵庫の上の電子レンジの上です。

できればキッチン内に置いた方が使い勝手は良いですし、冷蔵庫の近くには必ずコンセントが備わっているので置き場所としても最適です。

ただ、電子レンジの上の直で置いてしまうとあまり良くないので出来れば100円均一でも購入できるような簡易的な台の上に乗せるべきです。

ちなみにコンセントが足りない場合はたこ足の増設コンセントを同時に使いましょう。

キッチンカートの上

ちょっとしたキッチンカートや食器棚を置けるのであればその上にケトルを置くのがベストです。

参照:https://roomclip.jp/photo/BcO6

廊下にキッチンがあるようなタイプの部屋でも細身の食器棚を置くことも可能ですし、こういった棚系は同時に炊飯器も置けるので便利です。

置くためにわざわざ食器棚やキッチンカートを購入するのが嫌な人は別の方法を考えましょう。

部屋内部の棚やテーブル上

参照:https://kitchinjp.blogspot.com/2019/03/blog-post_162.html

僕の場合は食器棚を持っていなかったので最初は廊下にそのまま置いていましたが、さすがに埃とかが気になったので部屋にあったL字デスクを分解して2つに分けて片方のデスクを物置場所として使うようにしました。

ケトルもキッチンに近い部屋に置くようにしています。

ラックがあるならそこに置いてもいいですし、少し高さのあるテーブルとか場合によってはキッチンカートを部屋に置いてしまうのもありだと思います。

部屋に置く問題点としては水道まで地味に距離があるので少し手間がかかるのと、テレビとか動画とか見ていると沸かす音で聞こえなくなってしまう点です。

まとめ

MEMO
  • やかんや鍋でもいいが一人暮らしに電気ケトルはあったほうがいい
  • ケトルの良さは水を入れてから沸騰するまで放置できること
  • 沸騰時間も鍋よりやや早い
  • コーヒーを飲む人にとっては特に必須になる
  • 置き場所にやや困るのがデメリット

僕が初めて一人暮らしをした時にはケトルの存在を知らずにポットをずっと探していた記憶があります。

あの時はやたらと保温機能があるポットが欲しくてたまりませんでしたが、実際にケトルを使ってみるとこっちで良かったな、と感じています。

少しでも参考になれば幸いです。

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