一人暮らしに電気ケトルがいらないは嘘?使ってわかるメリットとデメリット

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一人暮らしの必需品と言われている電気ケトル。

ただお湯を沸かす方法は『やかんを使う』『鍋を使う』『レンジを使う』などケトル以外にも様々な方法があります。

今回は電気ケトルはいらないのか、一人暮らし歴10年以上でずっと電気ケトルを使用している僕が、メリットとデメリットについて紹介していきます。

お湯を沸かす時間や料金など他の方法との比較もまとめているので参考にしてみてください。

一人暮らしにケトルは必要?いらない?

結論から言えば家に帰って寝るだけの生活でもない限りは電気ケトルは生活必需品級に必要なものです。

https://twitter.com/fta7/status/1368778093809213443

僕は一人暮らし歴10年ですが、初めて一人暮らしをした時に電気ケトルを買って以来ずっと使い続けていて、平均でも1日1回~2回ぐらいは必ず使用します。

ケトルはやかんに比べてすぐにお湯を沸かすことができ、コップ1杯分から2L程度であればコスパとしても最強です。

よく「毎回沸かすのって面倒じゃないの?」という意見がありますが、面倒臭がり屋な僕でさえケトルでお湯を沸かすことが面倒と思ったことはありません。

水を入れるだけでボタン1つで簡単に沸かせられるものでこれ以上便利な家電はありません。

電気ケトルと鍋はどっちが早く水を沸かせられる?

家にある電気ケトル(ティファール)と鍋を使って、1Lの水を何分で沸騰させられるのか測定してみた結果がこちら。

種類1Lが沸くまでの時間
電気ケトル5分22秒
5分54秒

電気ケトルのほうが約30秒も早く沸かすことができました。

誤差と言われればそれまでですが、ちょっとでも早く簡単にお湯を沸かせたい場合でも電気ケトルのほうが良いというわけです。

電気ケトルは早さももちろん、水を入れたら後は放置で沸いたら停止してくれるのもガスと違った良さです。

ガス代と電気代どっちがお得?

電気ケトルと鍋を使ってそれぞれ1リットルのお湯を沸かす場合の料金は都市ガスを使用した鍋が一番お得です。

電気ケトル
(5分30秒)

(都市ガス6分)

(プロパンガス6分)
1リットルのお湯約4.05円約3.45円約6.69円
30日間毎日約121.5円約103.5円約200.7円
1年間毎日約1,458円約1,242円約2,408円
※都市ガス:東京ガス2024年1月時点の基準単位料金145.31より計算 ※2プロパンガス:一般社団法人プロパンガス消費者協会より東京都の619円で計算 ※電気ケトル:東京電力2段階料金より計算
  • 電気ケトル:1.25(kW)×約0.09(h)×36(2段階料金)=約4.05円
  • 都市ガス:2.97(kW)×3.6MJ/h×0.1(h)÷45(MJ/㎥)×145.31(円/㎥)=約3.45円
  • プロパンガス:2.97(kW)×3.6MJ/h×0.1(h)÷99(MJ/㎥)×619(円/㎥)=約6.69円

電気ケトルを5分30秒、ガスを使用した鍋の沸騰時間を6分でわかりやすく計算してみた結果、最も料金が高いのはプロパンガスです。

年間にしてもそこまで大きな差ではないため料金を気にする必要はありませんが、少しでも安くしたい場合には都市ガスを使用してお湯を沸かすのが最も経済的です。

ただし、プロパンガスの物件は電気ケトルを使用したほうが安く済みます。

個人的には微々たる差なので、上記の料金を見て電気ケトルをやめようと思うほどではありませんでした。

電気ケトルのメリット

電気ケトルは一人暮らしを始めてから約10年以上使い続けています。

僕にとってはなくてはならないものですが、具体的にどういったメリットがあるのか紹介していきます。

電気代が高くない

電気ケトルで1Lのお湯を沸かす場合にかかる電気代は約3円~4円ほどと言われています。

1日に1回使うとしても1ヶ月あたり120円前後でおさまるほど電気代は安いです。

やかんを使う場合はガスを使用することになりますし、電気ポットの使用は待機電力が高くてウォーターサーバーは毎月安くても2,000円前後かかります。

『コーヒーを飲む』といった少量使いで使用する場合はさらに安く抑えることができ、無駄な電力を消費しないので経済的です。

値段が安い

電気ケトルは余計な機能は一切ついていないシンプルな設計となっているので、有名なメーカーでも3,000円~4,000円ほどで購入できます。

耐用年数も5年と長いため、買い替えが頻繁に必要なものでもありません。

やかんのほうが購入金額としては安いかもしれませんが、購入後の利便性を考えると圧倒的にケトルはコスパが良いです。

少量沸かすのに便利

ケトルが本領を発揮するのは大量のお湯を沸かす時ではなく「コップ1杯程度のお湯が欲しい」となる場合です。

ティファール(1250W)の場合、コップ1杯分のお湯は約58秒で沸騰させることができます。

やかんや鍋でも少量であればわりと早く沸かすことはできますが、『火を調節する』『火を止める』という作業工程が必要になるため効率的ではありません。

沸騰したら自動で止まる

これも地味に電気ケトルの良いところですね。

容器に入っている水が沸騰したら自動で「カチッ」という音とともに止まってくれるので放置していても問題ありません。

ガスでお湯を沸かそうとするとどうしても離れるわけにはいきませんし、吹きこぼれる可能性まで考慮しないといけないので片手間で扱うことができません。

その点ケトルはお湯を沸かしながら違うことができるので効率的です。

電気ケトルのデメリット

あれば確実に便利な電気ケトルですが地味に不便だと感じる点はいくつかあるので紹介していきます。

置き場所に困る

電気ケトルは本体+湯沸し台がセットになっているためコンセントの近くに置く必要があり、一人暮らしだと置き場所に困ります。

冷蔵庫の上には電子レンジを置いていたり、一人暮らしのキッチンには電気ケトルを置くほどの広さがありません。

僕も最初の頃はキッチン廊下の地べたに放置して使用する時にそのまま使っていたぐらい置き場所には困りました。

最近はラックを購入して炊飯器と並べて置いています。

使用するためにコンセントが必要

やかんと違ってお湯を沸かすためにはコンセントが必要になります。

コンセント自体は一人暮らしでもいくつか箇所があるので問題ないとは思いますが、ケトルって毎日使用する場合はすぐに使えないと意味がないのでコンセントに差しっぱなしにしないといけないんですよね。

このせいでよけい置き場所が限られてくるので困ります。

ケトルは本体と土台が2つで1つとなっていて土台のコードも結構短いのが難点です。

大量の水を一気に沸かすことができない

電気ケトルの容量はどのメーカーでも1L前後となっているため、一度に大量のお湯を沸かすことはできません。

1人前の『カップラーメン』『カップ焼きそば』程度であれば問題ありませんが、友人が家に遊びにきてカップ焼きそばのお湯を大量に作らないといけない場合、2回沸かす必要も出てきます。

生活していて大量のお湯が沸かせずに困った経験はありませんが、鍋とは用途が違うので注意が必要です。

沸騰音がうるさい

使っていて地味に困るのがケトルが沸くときの音です。

どの種類でも「ゴオオオオッ」という物凄い音が鳴り響くのでテレビを見ていても音は遮られてしまいますし、同棲している人はお湯を沸かす音で相手を起こしてしまったり、子供のいる家庭では赤ちゃんが音に反応して起きてしまう可能性もあります。

「置き場所変えればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、置き場所は限られているので簡単に変更できないのも相まってネックな点。

電気ケトルがあってよかったこと

実際に一人暮らしをする中でどういったことに使えるのかについて実体験をもとに紹介していきます。

挙げるものの中で1つでも当てはまれば買って後悔することはありません。

コーヒーがすぐに飲める

僕は毎朝コーヒーを飲む派なのでかなりケトルの使用頻度は高いです。

朝起きて歯を磨いて取りあえずコーヒー1杯飲むためにケトルでお湯を沸かしていますが、1杯程度だとすぐに沸かせられてかなり便利だと感じています。

コーヒーってインスタントでもドリップでもお湯が必要になりますし、電子レンジを使ってお湯だけ沸かすってことができないのでかなり使い勝手が良いです。

お茶を自分で簡単に作れる

最近は水にハマってしまったのでお茶を自分で作らなくなりましたが、以前まではお茶のパックを購入して使う時にケトルでお湯を沸かしていました。

必要なお湯の量は多いですが、ケトルでギリギリいける範囲内なのでかなり使い勝手が良かったです。

これは別にやかんでもいいんでしょうけど、ケトルならしばらく放置していても問題ないのが良かったですね。

その間にスマホをいじったり、友達とLINEをしたりゲームをすることも可能です。

カップ麺等のインスタント食品がより手軽になる

一人暮らしだと毎日自炊するのは結構しんどいのでときどきインスタント食品を食べる機会はあると思いますが、こういう時にもケトルは便利ですね。

お腹減っている時ってすぐにでも食べたいのでケトルでお湯をすぐに沸かせることができるのはやっぱり魅力です。

ゆで卵や温泉卵を作れる

実はケトルは鍋がなくてもゆで卵や温泉卵を作ることが可能です。

やり方はいたってシンプルでお湯を沸かす時に同時に卵を入れてスイッチを押すだけです。

あとは規定の時間放置していれば簡単に作ることができます。

本来の使い方ではないかもしれませんが、一人暮らしだとわざわざ鍋でお湯を沸かせることが面倒なのでケトルを使うのがかなり効率いいんですよね。

ケトルってちょうど蓋を閉められるので温度もすぐには下がらないし結構うってつけだったりします。

電気ポットとケトルの違い

電気ケトルにはお湯を沸かす機能はありますが、保温機能はありません。

お湯を沸かし、そのまま保温させたいのであれば電気ポットを購入する必要があります。

具体的に何が違うのか電気ケトルと電気ポットの性能や電気代を比較してみました。

 電気ポット電気ケトル
購入料金10,000円~15,000円3,000円~4,000円
容量2L~3L0.8L~1.2L
湯沸し電力約750W~1000W約1250W
電気代約30.2円
(24時間保温電力)
約4.05円
(1Lのお湯)
湯沸し機能ありあり
保温機能あり
(約35W)
なし
温度調節機能ありなし
給湯ロック機能ありなし
東京電力2段階料金より計算

電気ポットには保温機能や転倒時のお湯漏れを防ぐ機能、ロック機能などがあります。

最大の違いはやはり保温機能の有無となっていて、保温機能は24時間つけっぱなし(35W)で約30円、1ヶ月あたり900円ほどの電気代がかかります。

使用メーカーやものによって異なりますが、だいたいこのぐらいが平均値です。

計算してみると電気ポットの保温はそれほど電力が高いわけではありませんが(換気扇は20Wh)長時間ずっと使う機能であるため、高くなってしまいます。

また、電気ポットは電力自体がケトルよりも低めに設定されているため『お湯を早く沸かす』のには向いていません。

電気代だけ考えるなら使用するたびに都度沸きさせる電気ケトルのほうが圧倒的に安上がりとなります。

電気ポットはお湯を頻繁に使用するファミリー向けであり、ケトルはその都度早く沸かすことができるので一人暮らし向けです。

一人暮らしにおすすめの電気ケトル

電気ケトルに機能性の違いはほとんどありません。

見た目と容量、あとは出力の違いでお湯を沸かすのにかかる時間が微妙に異なるぐらいなので自分が良いと思うものを購入して後悔することはあまりないと思います。

その上で僕がおすすめする電気ケトルを一応紹介しておきます。

安定のティファール製電気ケトル

僕が現在使用している電気ケトルはこれ。

ティファール 電気ケトル 1.2L たっぷり大容量 「ジャスティン プラス サーブル」 KO490AJP

(5,735件)

¥3,509円~(税込)

ティファールと言えばフライパンとか鍋とかのイメージが強いですが、キッチン用品を主に取り扱っている有名な会社なので信用度としても高いです。

電気ケトルとしては大容量の1.2Lあるので大きめのカップ焼きそばも問題なく1度で沸かすことが可能です。

また、普通の電気ケトルは出力が1200W以下の商品が多いんですけど、これは1250Wなので沸かす速度も早いです。

実際一人暮らししていて何度か電気ケトルを買い替えてきましたがこれが一番沸くのが早く感じます。

安さ重視の電気ケトル

ヒロ・コーポレーション 中身が見やすい 電気ケトル 保証付き 空焚き防止機能付き 1.0L コンパクト グレー KTK-300-G

(11,495件)

¥1,707円~(税込)

より安さを重視するならこちらの電気ケトルがおすすめです。

電気ケトルの平均価格は3,000円以上しますが、Amazonでは2,000円以下で購入できます。

消費電力1000Wと平均並、容量も1.0Lあるので他の電気ケトルとほとんど遜色はありません。

電気ケトルの最適な置き場所とは?

デメリットでも挙げたように電気ケトルを買ったはいいものの置き場所に関してはかなり困ります。

コンセントが近くて尚且つすぐに使える位置に置かなければ意味がありません。

電子レンジの上

まず思いつくのが冷蔵庫の上の電子レンジの上です。

できればキッチン内に置いた方が使い勝手は良いですし、冷蔵庫の近くには必ずコンセントが備わっているので置き場所としても最適です。

ただ、電子レンジの上の直で置いてしまうとあまり良くないので出来れば100円均一でも購入できるような簡易的な台の上に乗せるべきです。

ちなみにコンセントが足りない場合はたこ足の増設コンセントを同時に使いましょう。

キッチンカートの上

ちょっとしたキッチンカートや食器棚を置けるのであればその上にケトルを置くのがベストです。

参照:https://roomclip.jp/photo/BcO6

廊下にキッチンがあるようなタイプの部屋でも細身の食器棚を置くことも可能ですし、こういった棚系は同時に炊飯器も置けるので便利です。

置くためにわざわざ食器棚やキッチンカートを購入するのが嫌な人は別の方法を考えましょう。

部屋内部の棚やテーブル上

参照:https://kitchinjp.blogspot.com/2019/03/blog-post_162.html

僕の場合は食器棚を持っていなかったので最初は廊下にそのまま置いていましたが、さすがに埃とかが気になったので部屋にあったL字デスクを分解して2つに分けて片方のデスクを物置場所として使うようにしました。

ケトルもキッチンに近い部屋に置くようにしています。

ラックがあるならそこに置いてもいいですし、少し高さのあるテーブルとか場合によってはキッチンカートを部屋に置いてしまうのもありだと思います。

部屋に置く問題点としては水道まで地味に距離があるので少し手間がかかるのと、テレビとか動画とか見ていると沸かす音で聞こえなくなってしまう点です。

まとめ

MEMO
  • やかんや鍋でもいいが一人暮らしに電気ケトルはあったほうがいい
  • ケトルの良さは水を入れてから沸騰するまで放置できること
  • 沸騰時間も鍋よりやや早い
  • コーヒーを飲む人にとっては特に必須になる
  • 置き場所にやや困るのがデメリット

僕が初めて一人暮らしをした時にはケトルの存在を知らずにポットをずっと探していた記憶があります。

あの時はやたらと保温機能があるポットが欲しくてたまりませんでしたが、実際にケトルを使ってみるとこっちで良かったな、と感じています。

少しでも参考になれば幸いです。

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