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駅近くの物件といえば好条件、好立地というイメージがありますが、近ければ近いほど電車の音だったり踏切の音に悩まされるといった不安もあるかと思います。
駅近賃貸物件は本当にうるさいのか、線路からの距離によってどの程度音を緩和することができるのかについてまとめてみました。
駅近物件ってどのぐらいうるさいの?
駅近くの物件で特に気になるのが電車の音と踏切があれば踏切音です。
こちらは旭川市公式ページに記載されている音の大きさの目安です。踏切の音に関してはホンネ不動産を参考にしています。
電車の音 | 踏切の音 | |
---|---|---|
騒音の大きさ | 約100デシベル | 約70デシベル |
周波数 | 250Hz~2000Hz | 800または2000HZ |
会話の目安 | ほとんど不可 | 大声で1m以内で可能 |
音の例 | 声楽のプロが歌う声 | 大きな声 |
聴覚的な目安 | きわめてうるさい | うるさい |
電車の音はガード下で測定すると約100デシベルと言われています。
これはプロの歌手が歌う声と同程度と言われていて、振動音も含めると近くでの会話がほとんど不可能なほど大きい数値となります。
踏切の音は約70デシベルで、人がある程度大きな声で喋る声や掃除機の音と同程度。
車通りの比較的多い大通りと同程度のデシベル数です。
真横で会話するぐらいならできますが、1m以上離れると聞き取れないぐらいの音となります。
実際に住む場合は窓である程度遮音できたり、そもそも路線の真横に物件があるとは限りませんが、駅近くの物件だとうるさく感じるのは事実です。
ただし電車が通る時間帯は朝5:00~夜0:00前後までとなるため、貨物列車が通らない路線であれば深夜うるさくて目が覚めるといったことはありません。
線路から100m離れていれば騒音は気にならない
静かな住宅地の昼間の平均が40デシベルと言われています。
日本騒音調査ソーチョーによれば音というのは2メートルで6デシベルの減衰、8メートルで18デシベルの減衰と距離が離れれば離れるだけ減衰していきますが、キレイに比例するわけではありません。
距離(m) | 減衰量(dB) |
---|---|
2 | 6 |
4 | 12 |
8 | 18 |
16 | 24 |
32 | 30 |
50 | 34 |
70 | 37 |
100 | 40 |
音の距離減衰は離れれば離れるほど緩やかになる性質があります。
また、部屋内部まで聞こえる音は窓の遮音性能も考慮する必要があります。
賃貸アパートの窓ガラスは3mm~5mm程度の厚さ、マンションの場合は網入りガラスで6.8mm以上のものを使用しているのが一般的です。
騒音の種類 | アパート | マンション |
---|---|---|
電車の通過音 | 66dB~80dB | 65dB~73dB |
踏切音 | 37dB~41dB | 38dB~43dB |
薄い窓ガラスなら減衰率は20デシベル程度。
つまり線路からの距離が100mほど離れていれば最低でも合計60デシベルはカットできるため、騒音が気にならないレベル(40デシベル程度)になるというわけです。
実際には他の建物等に影響されて音も聞こえにくくなりますが、快適に過ごしたいなら100mは離れたほうが良さそうです。
駅からの距離ではなく”路線からの距離”となるので物件に記載されている駅からの距離はあてになりませんが、路線から直線距離で徒歩1分程度歩いた場所であればそこまで影響なく過ごすことができそうです。
駅近物件に住んでいる人の意見
実際に駅の近くに部屋を借りている人の意見を集めてみました。
駅近物件のデメリット、選挙日近くになると駅前ロータリーの候補者演説がうるさい。
— j.smithee (@jsworking) October 26, 2021
これずっと音量一定だしさては選挙カーじゃなくて駅前で街頭演説ってんな???
— ひらじ (@hirazisora) September 5, 2021
駅近物件にこんなデメリットが有るとは…
駅近物件は通勤にめっちゃ便利やけど、平日休日含めて路上ライブとか街頭演説とかうるさいです。
— りんりん🐕 (@Ring412) September 9, 2021
あと、窓開けると電車の音でテレビ聞こえん。
今日は一段とうるさい演説?ラッパー?外国語?なんか聞こえてくる。
踏切ってうるせえな笑笑
— 葛野(kadono)出勤たいきんbot (@Kadono_mota) June 20, 2021
今まで駅近で踏切うるさいって思ったことなかってんけど、考えてみたら今まで住んだ駅近物件は地下鉄かモノレール、もしくは高架橋やったんや笑笑。
八戸ノ里 高架
今出川 地下鉄
北大路 地下鉄
大成 モノレール
東松戸 高架
一社 地下鉄
でも便利さには代えられん。
雪で道がつるつるで危険なので、
— やどかり君《マンション転がして600万》 (@kamikubun) January 7, 2022
駅近物件最高〜!!
電車の音に目が行きがちですが、駅近くに住むとなれば演説の声がうるさいと感じることもあるようです。
選挙の時期限定ですが、スピーカーでずっと大きな音を立てられるのは不快に感じるのも頷けます。
駅近物件は音の問題がほとんどで、それ以外の面では利便性の高さから住み心地は良い模様。
雨の日や雪の日でもそこまで困らないというのはでかいです。
駅近賃貸物件のデメリット
まずは駅近物件のデメリットについてまとめてみました。ほとんどは音に関するものです。
家賃が相場よりも高くなる
一般的に駅から近ければ近いほど土地代も高くなるため家賃にも反映されて高くなる傾向があります。
駅からの距離以外は全く同じ条件の物件があったとしても徒歩10分以上の物件のほうが家賃が1万円安い、なんてことはざらにあります。
確かに駅から近いほど便利ではありますが、毎月1万円損する価値があるかどうかは微妙なところです。
お金に余裕があるならまだしも、少しでも固定費である家賃を抑えたい人にとっては確実にデメリットとなります。
電車が通ると何も聞こえなくなる
あまりにも駅から近いと電車が通る音の影響をもろに受けてしまうため、テレビを見ているときや友達を招いて会話しているときは一時的にまったく音が聞こえなくなってしまいます。
絶妙なタイミングで音がかき消されてしまうので、テレビが好きな人や家によく友人を招く人、あるいはFPSのような音が大切なゲームをやる人にとってはかなりのストレスになります。
せっかくの好立地なので物件選びを間違えてしまうと住み心地最悪な部屋になってしまうので注意が必要です。
電車が通過する時の振動が気になる
僕の実家は木造で線路からの距離はだいたい50mほどでした。
築年数が古いこともあって電車が通ると建物が少し揺れるほどでした。
アパートやマンションだとそう揺れることはありませんが、窓が振動の影響を受けて揺れることは十分考えられます。
木造アパートや築年数が経っている古い建物は電車の振動を受けやすいです。
地震なのかただ電車が通ったから揺れているのか非常にわかりずらいためある意味危険です。
踏切の音に悩まされることになる
これは近くに踏切がある場合に限りますが、アパートなんかだと必ず踏切の「カンカン」という音は聞こえてくるので最初の頃は必ず気になってしまうと思います。
電車と同じように一定の間隔でなる音なので慣れれば鳴っていることすら気にならないレベルではありますが、甲高い音なのでストレスが溜まっているとイライラする可能性はあると思います。
僕の実家も踏切近くだったんですけど、正直電車の通過音よりはマシな気がしました。電車は振動音がすごいのでそれと比較すると踏切の音は小さく感じます。
物件の真横が踏切とかだとさすがに気になるとは思いますが、ある程度離れていたり部屋が踏切が遠い位置の角部屋なんかだとそこまで気にするほどではないかも。
ただ踏切は電車がくる前から鳴り始めているので一定時間うるさいというのが問題点ですね。都心とか電車の往来が激しい場所の物件は注意です。
洗濯物が干しにくい
線路沿いの物件でもベランダは設けられていますが電車から見える場所に位置していて洗濯物を干すと乗客から丸見えになってしまうことがあります。
普通に最大スピードで通過しているならまだしも駅近くの物件はスピードが落ちるのでゆっくりその光景が目についてしまいます。
気にしなればどうってことはない問題かもしれませんが、もし仮に乗客の中に不審者がいたとして女性の服が干してあれば狙われる要因となってしまいます。
また、電車が通過する時に風が吹くのでしっかりと止めていないと洗濯物が落ちたりする可能性も。逆に言えば無風の日でも乾きやすいというメリットもあるのでこの辺は一長一短ですね。
寝不足や睡眠の質が下がりやすい
駅近くの物件なら多少なりとも電車の音は聞こえてしまいますし、車通りのある大通りの近くとなる可能性が高いため神経質だと寝不足になることも考えらえます。
「あまり気にせず寝られるよ」って人でも、寝ている最中に耳から得る情報は脳に伝わってしまうので、確実に睡眠の質は下がってしまいます。
住んでみたら音に悩まされすぎて快適どころか常に寝不足でイライラしているなんてことになる可能性も否定できません。
駅近賃貸物件に住むメリット
実際に生活していて感じるメリットについてもまとめてみました。
駐輪場代をかけずに済む
駅から近ければ基本的には徒歩で生活することができます。
時間がなくても自転車に乗るよりも走ったほうが早かったりするので駐輪場代をかけずに生活することができます。
駅から離れていると時間がないときや歩くのが面倒な時に自転車を使ってしまうので無駄なお金を消費してしまいますが、駅近ならその心配もほとんどありません。
100円~200円の話ですが、チリも積もれば山となるといったように月単位、年単位で考えると意外と大きな額です。
多少騒いでもトラブルになりにくい
普段から電車が通過する音や踏切の音に慣れている住人にとっては隣人が少し騒いでいる程度では気にも留めません。
静かな路地裏にあるような物件だとちょっと喋っただけで隣人に聞こえる可能性がありますが、それだけで壁ドンされたりすることもあります。
実際僕が友人の家に遊びに行った時に隣人から壁ドンされました。
喋り声なんて電車が通っている時はほとんど聞こえませんし、物音ひとつひとつに鈍感になってしまうので結果的に隣人トラブルになりにくいというわけです。
もちろん深夜に騒いでいれば電車が通らなくて静かな時間帯なのでその点は注意が必要。
忘れ物をしても取りに帰りやすい
朝ギリギリに起きて慌てて準備をすると駅に着いてから「定期を忘れた」とか「財布を忘れた」となることは誰しも一度は経験すると思いますが、駅近物件であればすぐに取りに帰ることができます。
これが徒歩15分や20分だと取りに帰るだけでも一苦労ですし、取りに帰ろうと思った時点で遅刻してしまう可能性が高いです。
駅近物件であればもし家に何か忘れ物をしてしまったときでもまだ間に合うというのは地味にメリットです。
また、駅から近いことで信号待ち等も発生しにくく時間を調整しやすいというのも魅力です。
周辺環境が整っている
基本的に駅周辺というのはスーパーやコンビニ等の生活に必要な施設が集中している傾向があります。
つまり駅近物件に住むだけで生活する上で困らない程度の環境になっているので買い物をするのは非常に楽ですし、重い荷物を長時間持たずに済みます。
また、急な買い出し等でも歩いてすぐいける距離であればたいした面倒にならないのも良い点です。
駅近くのスーパーは夜遅くまでやっていることも多いので利便性は高いです。
重い荷物でも買って帰りやすい
駅近くにスーパーなどの施設が整っていることが多いのも利点ですが、その荷物を持って帰りやすいというのも駅近物件ならではメリットです。
帰りに夜ご飯の食材を買って帰ろうとしたときに重い荷物だと持って帰るのも一苦労ですし、仕事終わりだと疲れている状態なので「やっぱりいいや」となることもあります。
駅近くに住んでいれば多少荷物が重くてもすぐに家に着くことができるのでかなり楽。
天候に左右されにくい
徒歩10分や15分程度だと普段は自転車を使って駅まで行く人もいますが、そうなると雨の日や風の強い日はかなりきついです。
朝起きてから天候が悪いことに気付いた場合慌てて準備していつもより早く外出しなければなりませんが、駅近物件であれば基本的には徒歩で駅まで行くことができるので天候に左右されることは滅多にありません。
傘をさす時間も短くて済むので、外出先で雨が降ってきて傘を持っていなくても家まで走って帰ればそれほどぬれずに済みます。
駅近物件に住む上で重視すべきこと
実際に駅近物件を探すときに押さえておきたいポイントについてまとめてみました!
路線からどの程度離れているか確認する
冒頭でも紹介したように、電車が通る場所から約100メートル離れることで静かに快適に過ごすことができます。
100メートルとは言わなくても真横に建てられたような物件はなるべく避けるようにしてください。
以前僕の友人が住んでいた物件はまさに線路の真横のアパートで、電車が通るたびに窓が揺れたり会話ができない状態になっていました。
こうなってくると昼寝することがきつくなってくるレベルなので生活に支障がでます。
Googleマップ等で確認してみてください。
内見時に電車の音がどの程度聞こえるか確認する
内見は基本的に部屋の内部の状態と掲載されている写真に違いはないか、自分のイメージと違っていないかの確認作業となりますが、音に関しては内見時に絶対に確認すべき項目です。
特に駅近物件の場合は必ず電車が来るまで待って窓を閉めた状態でどのぐらい聞こえるのかを確認しておきましょう。
その音がうるさいと感じるかどうかによって住むかどうかを決めるべきです。
2重サッシの物件を選ぶ
選択肢の1つとして、駅近くの物件に住むのであれば外窓を内窓がついているような2重サッシ物件を選ぶと音に関する問題はほぼ解消されます。
周波数 | 2重サッシ |
---|---|
250Hz | 約33dB |
500Hz | 約38dB |
800Hz | 約47dB |
1000Hz | 約53dB |
2000Hz | 約53dB |
比較的ガラスの薄い2重サッシでも中音域はもちろん、高い音域にもかなりの遮音性を発揮します。
電車の音でも約50%ほどカットできるので生活していても気になることがありません。
その分家賃は高くなりますが、駅近物件の最大の問題は外からくる騒音なので2重サッシがあればかなり快適に過ごすことができます。
1度僕自身2重サッシの物件を内見したことがありますが、びっくりするぐらい電車の通る音をカットしてくれたので静かに感じました。
2重サッシ物件は遮音性が高く、線路沿いや駅近物件だと特に魅力的ですが、物件数自体が少なかったり家賃もやや高めといった難点があります。
条件に合う物件が見つからないというのであればイエプラがおすすめです。
運営会社 | 株式会社コレック |
---|---|
口コミ評価(google) | ★★★★☆(4.5) |
対応エリア | 関東・関西 |
店舗数 | 2店舗 |
物件数 | 約10万件以上 |
仲介手数料 | 基本賃料1ヶ月分+税(保有不動産に依存) |
利用料金 | 無料 |
会員登録 | 必要 |
おとり物件 | 0件 |
特徴 | 自宅にいながら部屋探しができる チャットでやり取りが可能 新着物件を手に入れられる 業者専用サイト「ATBB」が見られる 設定できない細かい条件を伝えられる |
イエプラは対応エリアの9割以上の物件を紹介可能で、チャット上でのやり取りができるので細かい条件を伝えやすいのも魅力な点。
条件設定をしておけばあとは放置で条件にマッチした新着物件の情報を随時送ってくれるので、かなり効率的に部屋探しをすることができます。
スーモやホームズを使っても希望の物件が見つからない際は使ってみてください。
まとめ
- 駅近物件がうるさいというのは本当
- 住み心地のバランスをとるなら路線から100メートル程度離れた物件がおすすめ
- 路線近くの物件なら2重サッシを取り入れている部屋を選ぼう
- 内見時にどの程度音が部屋まで聞こえるかチェックしよう
- 利便性が高いのは確実なので物件選びが重要
想像通り駅近物件というのは外からの音が響きやすいので住む上では注意が必要です。
昼間に家にいないのであればそこまで問題ありませんが、テレワーク中心の生活の人だったり看護師など夜勤のある仕事をしている人にとっては避けるべき物件の1つです。
どうしても住みたいのであれば2重サッシを取り入れている物件を中心に探してみましょう。
買い物等利便性は抜群なので物件次第で快適性はかなり変わります。