実家から通えるのに大学生で一人暮らしする意味はある?

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大学生から一人暮らしをする人は多いと思いますが、実家から通える距離であっても一人暮らしをする意味はあるのか迷っている人もいるかと思います。

今回は実家から通えるのに大学生で一人暮らしをするメリットやデメリットについて紹介していきます!

大学生から一人暮らしする割合ってどのぐらい?

全国大学生活協同組合連合会による2020年のデータによると一人暮らしをしている割合と実家暮らしの割合はほぼ半々という結果になっています。

実家暮らし49.6%
一人暮らし・下宿50.4%

普通の一人暮らしだけではなく寮暮らしも含まれていますが、だいたい半数は実家を離れて暮らしているというのが大学生の現状のようです。

ホームズによれば実家暮らしを離れた一番の理由は「大学進学により実家から通えない距離だから(83%)」と回答しています。

大半は実家から通えない距離だから仕方なく一人暮らしをするほかなかったということでしょう。

ただし、実家から通える距離でも一人暮らしをしている人も実際には多いです。

一人暮らしをした理由
  1. 自分だけの自由な生活空間がほしい
  2. 実家や親と離れたいから
  3. 自立したいから
  4. 門限を気にしない生活がしたい

一人暮らしをしたい理由で多いのが「自由な時間の確保」です。

実家にいると親の目があるので女性なら門限があったり、友人や恋人を自由に家に呼ぶことはできません。

ごはんの時間はある程度決まっていますし、自分の好き勝手にできる範囲というのがある程度定められているので窮屈さを感じている人が多いです。

ずっと実家暮らしだと一人暮らしにあこがれを持つのは当然と言えます。

家賃を親に負担してもらう割合は80%以上

賃貸サイト「キャリルーノ」が大学生の男女459名に行った調査によれば家賃をすべて負担してもらっている人の割合は85.4%にのぼります。

大学生になるほとんどの人が家賃を親に負担してもらいながら、足りない部分はさらに仕送りをもらったりバイトをして私生活の稼いで一人暮らしをしているということです。

もちろん家庭によっては「一人暮らしするならすべて自分で賄え」という親もいるとは思いますが、実際のところは初めて家を離れる子供を心配して家賃を支払ったり仕送りしてくれる親のほうが圧倒的に多いということです。

まだ一人暮らしをしていないなら親に家賃を出してくれるのか聞いておいたほうがいいですが、一応家賃抜きでどのぐらい必要なのかを前提として計算しておいて良いと思います。

一人暮らしをするにあたって一番の問題点はやはり金銭面ですが、親に家賃を負担してもらえるならデメリットよりもメリットがはるかに大きくなります。

実家から通えるのに一人暮らしするメリット

実家から通える距離であっても一人暮らしをすることによるメリットは大きいです。

特に学生のうちに一人暮らしをすることで社会人とは違って自由度も高く、友人と顔を合わせる機会が多いのも利点に働きます。

何をするにも自由

実家暮らしだとどうしても親の目があるので友人はともかく、恋人を呼ぶというのはできない人もいますし、人によっては門限があったり夜中に出かけられないなどの制限が課せられています。

一人暮らしの場合は誰の目も気にする必要がないのでまさに自由です。

夜から出かけても、朝帰りをしても、恋人を家に呼んでも他の目を気にすることがないので開放的で自分の思った通りに行動できるというのが大きいです。

社会人だと拘束時間も長いので自由を謳歌することができなかったりしますが、学生はその点自由な時間も多く、行動力もあるので一人暮らしをより満喫しやすい時期です。

行き帰りがラク

キャンパス近くに部屋を借りることによって講義が始まる数分前に起床しても間に合います。

僕の場合はギリギリまで寝て10分前ぐらいに起床しても間に合いました。

学生は空きコマがちょくちょあって暇な時間を持て余してしまうことが多いですが、そんなときにすぐにも家に帰れるので「昼寝して講義に出るか」ってこともできます。

実家から通っている人にとっては時間つぶしをしなければならないので一人暮らしして良かったなぁと感じました。

満員電車を経験せずに済む

大学生になってから1か月ほどは実家から通学していましたが、1限目の場合は満員電車に乗ることになるので私はこれが苦痛でした。

学校の近くで一人暮らしをしている場合は電車に乗ることが少ないので、朝から疲れることもありません。

高校時代から満員電車に慣れている人なら良いかもしれませんが、自転車通学だった人にとっては朝電車に乗るだけで疲労困憊になりますからね。

恋人ができやすい

マイナビウーマンが男女304名にとったアンケートでは、交際するなら「実家暮らしの人」よりも「一人暮らしの人」がいいと回答した人が81%となっています。

実家暮らしよりも一人暮らしのほうが自立できていそうなイメージもありますが、親元を離れていないと交際した際のデートに困るというのも要因の1つです。

個人的な感想としても、一人暮らしの方が圧倒的に恋人は作りやすいと感じました。

学校から近いことで家に誘いやすいですし、サークルで知り合った友達と宅のみで仲良くなればその流れで・・・なんてことも可能です。

一人暮らしの方が恋人を作るチャンスが多いのは事実です。

時間を有効に使える

通学の時間がほぼないのでその時間を有効活用することができるのも一人暮らしの魅力です。

実家から通学で1時間かかるなら往復2時間無駄にすることになりますが、一人暮らしならその時間を勉強に充てたり、バイトに充てたりできます。

時間をお金で買っているようなものです。

友達と気軽に遊べる

大学生で一人暮らしをするということは学校から比較的近い距離ということになります。

自分以外にも同じように一人暮らしをしている人はたくさんいるので、友達になると気軽に遊びに行くようになります。

例えるなら小学校の時の友人関係のようなもの。

比較的家が近いからよく遊んだりしたと思いますが、大学生で一人暮らしをすると親のことを考えずに同じようなことができます。

僕は仲の良い友人がいて、お互い一人暮らしをしていたので週5ぐらいで会っていました。

授業終わりとかに遊びに行って2時間~3時間ぐらいして話終わったら「じゃあそろそろ帰るわ」と言って帰宅。

家が近いからこそ気軽に会いにいけるし、気が向いたら帰ることができるのは大学生でしかたぶん経験できません。

社会人だと友人と家が近いってことは滅多にありません。

同じ一人暮らしをしている友達と試験勉強したり遊んだりと充実して過ごすことができました。

実家から通えるのに一人暮らしするデメリット

初めての一人暮らしだとメリットしか感じられないようにも思えますが、実際にしてみるとデメリットもあります。

金銭的な負担が大きい

ほとんどの学生は親に家賃を負担してもらたり仕送りを送ってもらえますが、仮にすべて自分で賄わなければならない場合は生活が破綻する可能性も高いです。

全国大学生活協同組合連合会が行ったデータをもとに平均的な一人暮らし学生の月額出費をまとめてみました。

【学生が1か月でかかる費用】

項目金額
(月あたり)
家賃光熱費約53,000円
食費約25,000円
交通費約3,500円
教養娯楽費約11,000円
書籍費約2,000円
勉学費約2,000円
日常費約7,000円
スマホ代約3,500円
その他約2,000円
合計約109,000円

お金の使い方は人によって異なりますが、だいたい約11万円ほどの出費になることが多いです。

社会人の一人暮らしに比べると大学近くの安いアパートを借りることができるので家賃自体は抑えることができますが、それでも11万円をアルバイトのみで稼ぐのはかなり大変です。

時給1,000円のアルバイトだと月110時間働く必要があり、週5×毎日6時間働いても12万円程度。

無理ではないですが、特に1年生だと必修科目も多く、単位を落とすことにも繋がるのでアルバイトをし過ぎると学業のほうが危うくなります。

かといって働く頻度を抑えると一人暮らし自体が破綻するので難しいところ。

家事や洗濯・自炊をすべて1人で行わなければならない

実家暮らしだと親が料理を作ってくれたり、洗濯物も出しておけば洗濯してくれたりとかなりゆっくり生活することができますが、一人暮らしだとこれらはすべて自分でやらなければなりません。

個人的には苦痛ではありませんでしたが、料理に関しては時間がかかる割に美味しいものが作れるとは限らないのが難しいところ。

最初のうちはみんな自炊を頑張ろうとしますが、だんだん面倒臭くなってきて外食が増えてきます。

ただ、学生だと経済的にきついので外食が多いと出費がかさんで遊ぶ余裕がなくなってしまったり、食事バランスが悪くなってしまうなどのデメリットがあります。

料理好きならいいですが、この辺は一人暮らしで頑張らないといけない部分です。

朝起きられないと単位を落とす

実家暮らしだと自分以外に親が兄弟がいて、絶対に起きなければならない日は親に起こしてもらっている人も多いかと思います。

一人暮らしになれば誰かに起こしてもらうということはできません。目覚ましで起きられなかった=単位を落とすことに繋がります。

特に最初の頃は1限目から必修科目が入っているので是が非でも起きなければならない状況ですが、寝坊を繰り返していると簡単に単位を落として留年もあり得るので注意が必要です。

友人のたまり場になることも

学生の一人暮らしだとキャンパス近くに部屋を借りることが多いと思いますが、空き時間だったり講義が終わった後は友人のたまり場になってしまうこともあります。

普段は良くても、レポートを終わらせたかったり、1人でのんびりと趣味に時間を当てたいときなどにストレスを感じます。

友達だと邪険にもできないので、ついつい流されてしまって自分のやりたいことができないという状況に陥ることも珍しくありません。

隣人もうるさい可能性がある

大学生から一人暮らし=キャンパス近くに部屋を借りることになりますが、隣人も同じ大学生の可能性が高いです。

アパートには社会人や一般人も住んでいますが家賃が安く、なおかつ大学の近くに学生は部屋を借りるので普通の一人暮らしよりも隣人トラブルに発展しやすいです。

木造や鉄骨造は防音性も低いですし、友人との飲み会等で部屋に人を招くことも多くなるため当然といえば当然です。

ある程度うるさくなってしまうのはお互い様ですが、音に関するトラブルになる覚悟は必要です。

実家から通えても大学生で一人暮らしする意味はある

実際に僕自身も大学までは電車で1時間程度だったので、実家から通えることもできましたが結果的には大学生で一人暮らしをしたのは正解だったと感じています。

社会人からでも一人暮らしは始められますが、仕事で覚えることが多く忙しいのであまり一人暮らしを謳歌しているという実感は湧きません。

一方、大学生の強みは自由な時間です。

学生時代は人生で最も楽しい時間と言えるほどのピーク期なので、この時期に一人暮らしをすることで全力で楽しむことができます。

個人的には友人を家に呼んで宅飲みを定期的にしたり、恋人を呼んで家で過ごしたりと実家暮らしでは決して味わうことのできない時間を満喫することが出来たので後悔したことはありません。

親に資金的援助してもらえたという点もありがたかったと感じています。

ただし、最近ではコロナの影響により大学へ行かずともオンラインで講義を受けることができてしまうので以前に比べると一人暮らしの利点というのは薄くなってきているように感じています。

講義やサークル活動がないなら友人と会う機会というのも減りますし、寂しさを感じやすくなってしまうのでこの点が難しいところ。

これから大学生になるというのであれば講義がオンラインかどうかという部分をチェックした上で一人暮らしをするかどうか決めるというのもありだと思います。

結局は友人や恋人と楽しく過ごせるから一人暮らしは良いのであって、誰とも遊ばないのあれば実家暮らしでも十分です。

大学生が部屋を借りる際に絶対にすべきこと

大学生が部屋を借りる際に重視すべきなのかキャンパスまでの近さや家賃の安さです。

親への負担も少なくなる上に通学に時間がかからないようにすればギリギリまで寝ねることができます。

家賃負担や仕送りの有無について事前に聞いておく

家賃を親が負担してくれるかどうか、仕送りをもらえるかどうかによって生活スタイルはガラッと変わります。

すべて自分でやりくりするとなるとかなり大変ですし、学業との両立はよほど体力のある人じゃないと破綻してしまいます。

部屋を借りる前にその辺はちゃんと親と話し合って出してもらえるのかどうかは事前に確認してみてください。

ちなみに仕送り額の平均は7万円というデータがあります。

家賃込々で7万円ならアルバイトで4万円ほど稼げば生活を維持することができるので学業との両立も可能です。

初期費用でかかるお金を準備する

部屋を借りる際には初期費用というお金がかかり、親に出してもらえるならいいですがこの金額はかなり大きいです。

相場は家賃×4か月分~5ヶ月分ほど。

前家賃60,000円
敷金60,000円
礼金60,000円
仲介手数料64,800円
火災保険料15,000円
鍵交換費用15,000円
事務手数料5,000円
合計279,800円

家賃6万円なら24万円~30万円ほどかかってしまうので、親に出してもらえない場合は事前にこの金額をアルバイトをして稼いでおく必要があります。

学校近くのアパートを借りる

学校近くの区域は学生が少しでも負担なく借りられるように家賃相場も下がっている傾向があります。

下手に学校から離れた距離に借りるぐらいなら学校回り周辺の物件を探したほうが結果的に家賃も安くて快適に過ごすことができます。

また、マンションは防音性や設備が充実している反面家賃が高いので、借りるのであれば必ずアパートにしましょう。

学校近くの物件は学生が集まりやすいので夜うるさくなりやすかったり、たまり場になりやすいといったデメリットもありますが家賃は安い。

部屋探しをするなら最寄りの不動産に行くよりもネットで探したほうが物件数も多くゆっくり探せるのでおすすめです。

個人的におすすめなのはイエプラ。

スーモやホームズよりも情報が早く、おとり物件もなし。

他社物件もURLを送ればほぼすべて紹介可能で好条件の物件も探すことができるので、店舗で部屋を探してもらうより効率的に部屋探しができます。

イエプラの公式サイトへ

まとめ

MEMO
  • 大学生の約半数が一人暮らしをしている
  • 実家から通えても大学生から一人暮らしするのは意味がある
  • 大学生で一人暮らしする一番の利点は友人や恋人を家に呼んで遊べること
  • 一人暮らしなら通学時間をほとんどカットすることができる
  • 一人暮らしには金銭的負担が大きいので親に出してもらえるかどうか確認すべし
  • キャンパス近くの物件は家賃も安いのでおすすめ

基本的には実家から通えたとしても大学生から一人暮らしするのは社会人とは違った良さがあるのでおすすめです。

ただし、オンライン講義が多くてキャンパスに行く必要がほとんどないとなってくると一人暮らしする利点も半減するので無理をしてまで一人暮らしをする必要はありません。

一人暮らしには金銭的負担が大きいので自分ですべて賄わなければならないのか、それとも親に出してもらえるかによって判断する必要があります。

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