家賃補助なしで新卒から一人暮らしはきつい?家賃はいくらにすべき?

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新卒から一人暮らしを始める人は多いと思いますが、一人暮らしにはかなりお金がかかる上に身の回りのことをすべて自分で行わなければなりません。

今回は家賃補助なしで新卒から一人暮らしをするのはきついのか、都内で一人暮らしするには家賃をいくらに抑えるべきなのか紹介していきます。

新卒の平均初任給額と適正家賃

結論から言えば新卒からでも一人暮らしをすることは十分可能ですが、自分に見合う適正家賃の物件に住まないと生活が破綻するリスクもあります。

まずは新卒の平均的な初任給額を見ていきましょう。

厚生労働省が発表している令和3年度賃金構造基本統計調査結果がこちら。

初任給 高卒 専門卒 大卒 大学院卒
男性 179,700円 206,900円 225,400円 253,500円
女性 181,600円 203,900円 225,400円 254,100円
平均額 176,300円 208,800円 223,900円 250,900円

学歴によって初任給に多少の差はありますが、大学卒でだいたい約24万円前後、手取りにすると19万円ほど。

高卒でも額面で18万円近くあるので一人暮らしをするには十分な金額となります。

住む物件の家賃さえ適正であればしっかりとやっていくことは可能です。

月収 適正家賃
14万円 約4.7万円
15万円 約5万円
16万円 約5.3万円
17万円 約5.7万円
18万円 約6万円
19万円 約6.3万円
20万円 約6.7万円

注意してほしいのは「手取り額」の収入の3分の1を目安にすることです。

特に新卒1年目の場合初任給からは所得税と雇用保険料のみが惹かれる程度で健康保険料や厚生年金保険料は加味されていません。

また、2年目になると住民税も引かれてしまうので額面の約8割程度が手取り額になります。

つまり手取り額は2年目よりも1年目のほうが多いので、これをもとに計算してしまうと新卒2年目からきつくなる可能性が高いというわけです。

新卒の1ヶ月あたりの生活費

光熱費 11,383円
食費 38,410円
日用品費 5,687円
衣類・履物購入費 4,606円
スマホ・ネット代 7,153円
交通費 2,950円
娯楽サービス費 17,106円
交際費 12,951円
諸雑費 14,236円
合計 114,482円

こちらは総務省統計局の『令和3年 単身者の家計調査』をまとめたものです。

固定費としてかかる家賃費用や20代ということで医療費を除外して計算しても月額約11.4万円ほどかかってしまいます。

生活スタイルや好みによって生活費は異なりますが、最低でも10万円程度はかかると考えて計算すべきです。

手取り収入から上記の生活費を引いた金額が家賃代として使える最大額となります。

【東京都内】家賃補助なしで新卒から一人暮らしはきつい

勤務地が東京ということで東京都内で一人暮らしを考えている人も多いと思いますが、家賃補助なし×新卒の給与で東京に住むのはかなりきついです。

ホームズによれば東京都内23区の家賃相場は、アパートで7.5万円、マンションで9.3万円となっています。

アパート マンション
家賃 7.5万円 9.3万円
生活費 11.4万円 11.4万円
合計 18.9万円 20.7万円

平均相場のアパートでも手取り収入と同程度。

東京都内で一人暮らしをしようとすると相場よりも安いアパートを探す必要があり、生活費込みで考えると赤字になるリスクも高いというわけです。

家賃補助が出ているならまだしも、一切ない会社だと給与のほぼすべては家賃生活費で消えてしまいます。

東京都内で一人暮らしをするのであれば『相場よりも安いアパート』×『生活費の節約』が必須になってきます。

大卒の給与は約24万円、手取りだと19万円なので適正家賃は6.3万円。

家賃が6.3万円であれば生活費を合わせて17.7万円に抑えることができます。

新卒から一人暮らしを始めるタイミングはいつ?

入社までの入居を目指すのであれば2月中旬・下旬頃から部屋探しを始めるのがベストなタイミングです。

内見から実際に入居するまでにはだいたい2週間~1か月程度かかると言われています。

これは部屋自体はすでに決まっていてあとは内見や申し込みをする状態の場合にかかる日数なので、部屋探しからカウントするとさらに時間はかかります。

部屋探しを始めて1週間以内に決めてしまう人もいれば1ヶ月かかっても希望の物件が見つからない人もいるので難しいところですが余裕を持っていたほうがより後悔のない引っ越しができます。

ちなみに物件には【即入居可物件】と【退去予定物件】の2種類あり入居できるまでの日数が異なります。

【即入居可物件の場合】

入居までの工程 かかる日数
物件の申し込み 1日
審査期間 3日~7日
初期費用の入金・確認 1日
書類作成・契約 1日
鍵の引き渡し・入居 1日
合計日数 7日~11日

即入居可できる物件はすでに前の入居者が退去していてなおかつハウスクリーニングも終わっている状態です。

審査が通って契約できればすぐに入居できるので最短で申し込みから1週間で部屋を借りられます。

一方、退去予定物件は少し時間がかかります。

【退去予定物件の場合】

入居までの工程 かかる日数
物件の申し込み 1日
審査期間 3日~7日
初期費用の入金・確認 1日
ハウスクリーニング 退去から1週間~2週間後
書類作成・契約 1日
鍵の引き渡し・入居 1日
合計日数 2週間~3週間

繁忙期の場合は清掃業者も忙しいのでハウスクリーニングが入るまでに早くても2週間前後かかります。

閑散期であればすぐに予約を入れられるので審査後1週間以内にはハウスクリーニングを終わらせることができます。

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新卒からの一人暮らしがきついと言われる理由

新卒から一人暮らしは可能ですが一方で「きつい」と言われることもあります。

主な原因は金銭面ですが、それ以外にも新卒故の辛さがあるのでまとめて理由をまとめてみました。

初期費用が高くて金銭的余裕がない


一番の理由はやはり金銭的な面です。

新卒は給与的にも低いのはもちろん、部屋を借りるためには初期費用として家賃×4か月~5ヶ月分ほどかかってしまいます。

家賃 初期費用目安
4万円 約16万円~20万円
5万円 約20万円~25万円
6万円 約24万円~30万円
7万円 約28万円~35万円
8万円 約32万円~40万円
9万円 約36万円~45万円

ある程度の貯金がなければそもそも部屋を借りることができないわけです。

また、入ったばかりの会社を辞めないとも限りません。

新卒の退職率というのは非常に高く、入っても3ヶ月程度で辞めてしまう人が多いので一人暮らしをしても収入がなくなってしまえば生活を維持するのは困難です。

こうなってくると最終的に実家に帰ることを与儀なくされるのでいきなり新卒で入社したばかりなのに一人暮らしをするというのはリスクがある行為です。

仕事で覚えることが多くて余裕がないため


新卒は初めての仕事をいくつも覚えなければならないため、家に帰ってからご飯を作ったり料理をしたり、洗濯をする余裕がありません。

ブラックな企業の場合はその時間を取ることさえできませんし、休日は精神的な疲れもあって家のことをやる余裕がありません。

結局一人暮らしを始めても帰って寝るだけの生活なら無駄に家賃を払ってしまっているのと同じです。

実家から会社までの距離が遠いというならまだしも、通勤できる距離であえて一人暮らしをしても無駄になってしまいます。

引っ越し作業を行う余裕がない


いざ部屋を借りてもすぐに生活できるわけではありません。

今まで使っていたものを運ぶ必要がありますし、洗濯機や冷蔵庫等の家電は新しく購入する必要があります。

学生とは違い社会人は時間があまり取れないのでこういった引っ越し作業をする時間が取れないのが問題です。

ある程度仕事に慣れているならまだしも新卒は覚えることも多くて休日はかなり貴重となるので引っ越し作業で無駄になってしまうとリフレッシュが一切できなくなってしまいます。

荷物をとりあえず運んだとしてもそこからダンボールを片づけたりベッドを組み立てたりとやることは意外と多いのでこれらをやる余裕がない新卒1年目にはかなりきつい作業となります。

環境がガラッと変わるため


家というのは本来安心できる場所や落ちつける場所ですが、一人暮らしをして最初のほうは自分の家に慣れません。

ただでさえ学生から社会人になって環境ガラッと変わって忙しいのに自分の家の環境も変わってしまうと休まる場所というのがなくなってしまうので精神的にまいりやすくなるというわけです。

実家とは違い、平日は仕事場以外の人と話す機会は取れず、家に帰っても独りぼっちの生活を繰り返すことになります。

メンタルが弱い人は2重の環境変化により仕事を辞めてしまったり、精神的なうつになることも多いので注意が必要です。

社会人の一人暮らしは本当にきつい?【実体験で感じた大変なこと・楽なこと】

他のサイトで紹介されているように、仕事をしながら一人暮らしするというのは辛い面も多々あるのは事実です。

新卒で一人暮らしするために押さえておくべき条件

いきなり一人暮らしをしても全く問題ない人もいますが、総合的に考えればリスクが高いです。

新卒で一人暮らしを考えているなら最低限押さえておくべきポイントについてまとめてみました。

ある程度貯金の余裕を持ってからする

部屋を借りるためにはある程度の貯金が必要になります。

学生時代からコツコツとアルバイトをして貯金していた人や親に出してもらうというのであれば問題ありませんが、そうでない場合は部屋を借りることすらできません。

初期費用を払えるだけの貯金が貯まったとしてもそれを全額使用してしまうと家賃や生活費の出費にメンタルがやられる可能性があります。

貯金というのはある意味精神安定剤となるのである程度の余裕は必要です。

最低限初期費用を払っても家賃3ヶ月分ぐらいを支払えるだけの蓄えは備えておくべきです。

もし急に病気になったり、仕事が辛くなり退職する羽目になった場合にも家賃支払いは待ってはくれません。

少し余裕があればその時間で転職活動をしたり、治療に専念できたりと選択肢も増えるので心の余裕もできます。

仕事が始まる2週間前に引っ越し作業を終わらせる

多くの場合、仕事が始まる前の3月末に一人暮らしを始めますが、ギリギリになってしまうと引っ越し作業が中途半端で新しい生活に慣れないうちに新社会人となってしまいます。

仕事になれない最初のうちは家のことをやる余裕がないので、仕事が始まる前にはインフラ契約や引っ越し作業、部屋の片づけをすべて完了させておくべきです。

理想は4月になる2週間前ぐらいなので3月中旬頃までに入居できれば余裕をもって生活を整えられます。

先ほども紹介した通り2月中旬や下旬頃から部屋探しができるのが理想です。

もし新卒になった後で一人暮らしを考えているのであれば仕事にある程度慣れてからにするのも手です。

通勤が最初は辛いかもしれませんが、実家からであれば貯金の貯まるスピードも早いですし仕事も覚えて心の余裕がある状態で一人暮らしを始めることができます。

中途半端に4月中旬とかから一人暮らしをするよりは3ヶ月~半年程度様子を見たほうが結果的に良かったりします。

引っ越し作業を自分で行うのは後悔する?スムーズに作業するコツ

設備や立地よりも家賃の安さを優先する

適正家賃は手取り月収の3分の1程度で、それ以上となると生活が破綻するリスクがあります。

部屋探しをしていると、新築でキレイなお部屋や広めのマンションなども見つかりますが、設備や立地を優先すると家賃も高くなってしまいます。

新卒の場合はまだ収入も低く、退職や転職する可能性もあるため家賃の安さを優先して選ばないと後悔する可能性が高いです。

家賃負担は一人暮らしをしているとかなり大きな額となるので、固定費をいかに抑えられるかが重要です。

金銭的な余裕がなくなると精神的に辛くなってしまうので、特に最初の一人暮らしであれば快適性よりも安さ重視のほうが満足度としては高くなります。

家賃補助なしならやめとくべき?

厚生労働省の就労条件総合調査の概況によれば家賃補助の平均額は月約17,000円となっていますが、家賃補助があるかどうかは会社によって異なります。

家賃補助があれば家賃8万円の物件に住んでも6.3万円と同じになるためだいぶ楽ですが、全くない場合は家賃すべて給与から支払わなければならないのでかなりきついです。

家賃 家賃生活費合計
5万円 約16.4万円
6万円 約17.4万円
7万円 約18.4万円
8万円 約19.4万円

ボーナスは1年目の冬から支給されることが多いので、毎月の貯金ができなくても、冬にはボーナスをまるまる貯金に使うことができます。

最初はきついので無理をしてまで一人暮らしする必要はありませんが、家賃をうまく調節すればできなくないというのが結論。

まとめ

MEMO
  • 新卒1年目の一人暮らしがきついのは金銭面も大きいが環境慣れ(仕事慣れ)していないことも原因
  • 新卒から一人暮らしをしたいなら3月末には引っ越し作業をすべて完了させるべき
  • 初任給は今後もらえる額より多いため家賃設定は控えめにしたほうがいい
  • 無理をしてまで新卒で一人暮らししなくても問題ない
  • 家賃補助があれば割と快適に生活可能

新卒から一人暮らしを始める人は多いと思いますが、金銭面や新しい環境にガラッと変わってしまうことにより多少なりともきついと感じると思います。

最初の一人暮らしはある程度条件を妥協して物件を選ぶようにしましょう。

無理をしてまで一人暮らしする意味はないので、仕事に慣れてから一人暮らしを検討するというのも手です。

実家暮らしのほうが金銭的にはかなり余裕が出るのでどっちを取るかといったところですね。

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