一人暮らしは何歳からすべき?適切なタイミング解説

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進学を機に一人暮らしを始める人もいますし、社会人になってからも数年は実家暮らしで生活する人もいます。

今回は一人暮らしするなら何歳からすべきなのかデータを元に最適なタイミングについて解説していきます!

一人暮らしは何歳からすべきなの?

一人暮らしする時期は人によって異なりますが、早い段階から一人暮らししてよかったという人もいれば長く実家暮らしをすることである程度貯金ができたという意見もあります。

まずは一人暮らしの統計データについてみていきます。

CHINTAIが4,400名を対象に行った「一人暮らしをしたことがあるか」という調査によると20代から一人暮らしを始めた人が全体の約45%となっています。

一人暮らし経験の統計データ
  • 10代~20代:45.3%
  • 30代:60.7%
  • 40代:70.0%
  • 50代:77.2%

一人暮らし経験のある人が過半数を超えるのは30代以降となっています。データでは「何歳か」という細かい統計ではないですが、おそろく20代の後半あたり(27歳~)が数値的には約50%を超えると推測できます。

つまり世間的な目を考えるのであれば20代後半~30歳ぐらいまでには一人暮らしを始めておくのが理想的ということです。

実家暮らしが決して悪いわけではありませんが、いつまでも実家で過ごしていると世間的には「親のすねをかじっている」だとか「自立できない」といったネガティブなとらえ方をされてしまうわけです。

一人暮らしは何歳からできる?

一人暮らし自体は法律上では何歳からしても問題ありません。大学生になる18歳であっても、高校生や中学生であっても一人暮らしすることは可能です。

ただし賃貸契約は未成年では独自で行うことはできません。

2022年3月までは20歳が成人とされていましたが、民法で未成年の定義が改正されたため2022年4月1日以降から18歳以上が成人となりました。

現在は満18歳であれば高校生であっても親の承諾を必要とせずに契約が可能です。

 成年年齢の引下げによって,18歳,19歳の方は,親の同意を得ずに,様々な契約をすることができるようになります。例えば,携帯電話を購入する,一人暮らしのためのアパートを借りる,クレジットカードを作成する(支払能力の審査の結果,クレジットカードの作成ができないことがあります。),ローンを組んで自動車を購入する(返済能力を超えるローン契約と認められる場合,契約できないこともあります。),といったことができるようになります。

引用:総務省

ちなみに未成年でもし年齢詐称して借りれたとしても、それが部屋を貸している側にばれてしまった場合は無効になってしまいます。

未成年が部屋を借りる場合、連帯保証人に必ず親権者を立てる必要があります。

ただし例外として結婚している場合は未成年であっても成人とみなされるため連帯保証人に親を立てずに部屋を借りることが可能。

一人暮らしするための適切なタイミングとは?

世間的な目はともかく、一人暮らしするタイミングは人それぞれ異なります。

一人暮らしをする理由
  1. 進学や通学のため:41.7%
  2. 就職・転職:26.5%
  3. 実家を出てみたかったから:12.2%
  4. 転勤:11.7%
  5. 独り立ちしてみたかったから:10.9%
  6. 周辺環境の変化:6.3%
  7. その他:3.1%

過半数は進学だったり就職するにあたって上京とともに一人暮らしを始める人が多いようです。

さらに細かく一人暮らしする時期についてメリット・デメリットとともにまとめてみました。

大学等への進学:18歳~

大学に進学したり、専門学校に入ったりする時期に地方に住んでいる人が上京したり、通学が困難な距離の場合に一人暮らしをする人が多いです。

僕もこの時期にちょうど一人暮らしを始めました。

未成年ですが親の同意があれば一人暮らしすることが可能です。

メリット
  1. 全てにおいて自由
  2. 大学から近いので行き帰りがラク
  3. 満員電車を経験せずに済む
  4. 恋人が出来やすい
  5. 時間を有効に使える
  6. 友達と気軽に遊べる

今まで実家にいて未成年ということもあり親の監視が厳しかったり、制限のある生活から一気に開放されることもあって一人暮らしの自由度に感動するレベルです。

大学最寄りに住むことで講義が始まるギリギリまで寝ることができますし、満員電車を一切経験せずに過ごすことができるので朝から疲れるということもありません。

友達が作りやすい環境ということもあり、家に友人を招いて鍋パーティーをしたり宅飲みをすることも頻繁にできるのが大学生から一人暮らしをするメリットです。

また、大学で恋人を作ると家にあげることができるので家デートが可能になります。実家暮らしよりも友人や異性と接する機会が多いため恋人が作りやすくなります。

デメリット
  1. 家賃・生活費がかかる
  2. 朝起きられなくて単位を落とすことも
  3. 一人なので寂しい
  4. 具合が悪い時は最悪
  5. 家事・洗濯・料理全て自分でやらなきゃならない
  6. たまり場になる可能性も
  7. 実家に帰るのが面倒になる

一番の問題は家賃や生活費です。大半の学生はアルバイトで家賃+生活費を稼ぐのが難しいため親に仕送りをもらって生活しています。

家賃を負担してもらえるのであれば学生でもアルバイトだけで生活費を賄うことが可能になるので一人暮らしすることができます。

今まで実家でやってもらっていたことをすべて自分一人でやらなければならないのがデメリットです。特に料理ができない人はかなり食生活の偏った生活になってしまいがちです。

就職:18歳~22歳

就職を機に親元から離れて一人暮らしをする人もかなり多いです。

通勤できる距離であっても「少しでも睡眠時間を設けたい」といった理由や「家賃補助が出るから」という理由も多いです。

メリット
  1. 朝ギリギリまで寝ていられるので睡眠時間を確保しやすい
  2. 家賃補助が出れば出費を抑えられる
  3. 1人でゆっくり仕事の疲れをいやすことができる
  4. 仕事も一人暮らしも初めてなので新鮮さを感じやすい

学生よりも社会人のほうが通勤時間というのは地獄です。学生の場合は通学で多少疲れても座って講義を受けていればいいだけですし、早く帰ろうと思えば帰ることも可能です。

しかし、社会人になると満員電車でへとへとになって仕事をする体力が残っていなかったり、ブラック企業で夜遅くまで仕事をさせられると睡眠時間が減って寝不足になる可能性もあります。

一人暮らしをしていれば朝はギリギリまで寝ていられるし、職場の近くに住めば残業が多くても睡眠時間を確保することができます。

デメリット
  1. 貯金がかなりしづらい
  2. ある程度の節約が必要になる
  3. 仕事終わりに食事を作るのがしんどくなる
  4. 慣れない仕事と家事を両立するのが難しい

東京都内でアパートを借りると平均で約7.5万円の家賃がかかります。計算してみたところ実家暮らしと一人暮らしでは月10万円、年間120万円もの出費の差が生まれます。

特に新卒の場合はまだ給与も高くないため家賃を払うだけで精一杯な生活になってしまうこともしばしば。

それと仕事になれていない時期であり、なおかつ一人暮らしにも慣れていない状況となってしまうので両立させるのがかなり大変なのもこの時期に一人暮らしするデメリットです。

入社してみたら思っている以上にブラックだったり、自分に合わなくて辞めたとしても家賃の支払いがあるのですぐに転職活動を強いられてしまうのもこの時期に一人暮らしする辛いところです。

就職後しばらくしてから:24歳~25歳

就職後しばらくしてから一人暮らしを始める人も一定数います。

仕事を一通り覚えてから精神的に余裕を持った状態で始めたいというのが大きな理由となっています。

メリット
  1. 仕事に慣れた状態で一人暮らしを始められる
  2. 貯金的に余裕を持っているので生活に困窮しにくくなる
  3. 選べる物件の幅が広がる

新卒すぐに一人暮らしを始めると金銭的に余裕のない生活になってしまいますが、2年~3年ほど経ってから一人暮らしを始めることである程度貯金に余裕を持った状態で生活することが可能になります。

時期的には中途半端かもしれませんが、資金にも仕事にも余裕が出てくる時期なのである意味理想的。

勤続年数が増えたり、給与が増えることで審査の通る物件が増えるので相対的に選べる部屋も自然と多くなります。

また、不動産の繁忙期である1月~3月を避けて物件を探すことができるのでゆっくり部屋探しが行えるのもメリットです。

デメリット
  1. きっかけがあるわけではないのでタイミングが難しい
  2. 物件の条件をこだわりすぎてしまう
  3. 有給を取らないと引っ越し作業が行いにくくなる

この時期に一人暮らしをすること自体にデメリットはありませんが、中途半端な時期になってしまうので一人暮らしをする決断をするのが難しくなってしまうのが難点です。

今まで実家暮らしでそこまで不満を感じていなかったのであればタイミングを見失うことなります。

また、ある程度資金的に余裕が出ているので条件にこだわって少し高めの家賃を設定してしまいがちです。

安いアパートに慣れていないことで毎月の出費は新卒から一人暮らしを始めている人よりも高くなるケースが多いです。

それと引っ越し作業をする時間が取れないのも難しいところ。荷造りをこまめに行い引っ越し業者に頼んで休日に引っ越すとしても家具家電を揃えたり、ライフラインの連絡等いろんな作業があるので現実的には有給を取る必要が出てきます。

30代を超えてから:30歳~

時期としては少し遅めですが女性の場合は30歳を超えてから一人暮らしを始める人も少なくありません。

メリット
  1. 質の良い家具家電を揃えやすい
  2. 貯金的にかなり余裕を持っているので生活に困窮しにくくなる
  3. 選べる物件の幅が広がる

一人暮らしを始める時期としてはやや遅いですが、その分貯金にかなり余裕が出ている状態なので物件をこだわったり、質の良い家具をそろえることができるのがメリットです。

デメリット
  1. 恋人が作りにくくなる
  2. 世間的な目が辛くなる
  3. 実家暮らしに慣れすぎて一人暮らしが寂しく感じやすい
  4. きっかけがあるわけではないのでタイミングが難しい
  5. 物件の条件をこだわりすぎてしまう
  6. 有給を取らないと引っ越し作業が行いにくくなる

30歳まで実家暮らしをしていると実家の居心地の良さや生活スタイルに慣れきってしまっているので一人暮らしを始めるのが難しくなります。

この時期になると結婚を意識する人も増えますが、やはり世間的にも一人暮らしをしているか実家暮らしなのかというのはかなり重要な要素となっているので婚期を逃している可能性も出てきます。

僕は何度か婚活パーティーやマッチングアプリをやったことがありますが、やはり実家暮らしかどうかで判断される機会は多かったように感じました。

女性の場合は30歳まで一人暮らしを始めていないと一生一人暮らしを経験することがない可能性も出てきます。同棲をしたり結婚に至る可能性もあるわけですから一人暮らしでしか得られないメリットを感じることができないのはデメリットです。



一人暮らしは早い方がいい?

早い人であれば大学進学や進学せずに社会人になるなら18歳から一人暮らしを始める人もいます。

ただし結論から言えばあまりにも早く一人暮らしを始めても金銭的な余裕がなく、貯金ができない状態になってしまうので早い方がいいとは決して言えません。

マイナビウーマンが20代~30代の女性に行った「男性が実家暮らししていたらヤバイと思う年齢の下限」についてのアンケートによれば【30歳】と答えた人は全体の37.9%で1位となっています。

年齢が高いのに実家暮らしだと女性から見たときに「もう学生じゃないのに」「自立する気はあるの?」と不信がられることが多くなりますが理由は人それぞれ。

世間的な目を考えれば30歳までに一人暮らしをしていればそこまで問題はなさそうです。

一人暮らしには確かに自由にできるというメリットはあるものの、金銭的負担がかなり大きいので天秤にかけると必ずしも一人暮らしが良いとは限りません。

恋人が作りやすかったりする点は魅力的ですが、お金がないのとどっちがいいかは微妙なところです。

実家暮らしは何歳まで許される?男女別の「ありえない」と言われる年齢まとめ

まとめ

MEMO
  • 大学生から一人暮らしを始めると学生生活を謳歌しやすくなる
  • メリットが多く理想的な年齢は社会人になって2年~3年後の24~25歳程度
  • 30歳を超えると一生一人暮らししない可能性が出てくる

メリットとデメリットを考えると一番バランスが取れているのは社会人になって仕事をある程度こなせるようになって貯金もできている状態の24歳~25歳ぐらいです。

遅くても30歳までに一人暮らしをしておけば世間的にも問題ありません。

一人暮らしの一番のデメリットは貯金ができないことですが社会人を数年経験していれば資金的な余裕はありますし、一人暮らしを始める時期として世間的にも遅くないのでかなりバランスが取れています。

もちろん早い時期から始めるメリットもありますし、あえてかなりお金に余裕ができてから始めるのもそれはそれでありなので人によって異なります。

大事なのは「なぜ一人暮らしをするか」を考えること。

なんとなく一人暮らしをするよりも「恋人を作りたいから」とか「自立できるようになりたい」といった目的・目標をもってからのほうが後悔しにくいです。

少しでも参考になれば幸いです。

一人暮らしはしないほうがいい?やめとけと言われる3つのデメリット