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部屋探しをしていると狙っている物件ですでに退去しているはずなのにいつまでも募集が始まらなかったり、隣人が退去してしばらく経つのに入居してこないことがあります。
すでに空き部屋となっているのになぜ募集しないのかその理由についてまとめてみました!
目次
賃貸物件で空き部屋なのに募集しない理由とは?
通常であれば入居中の方が退去の連絡をした時点で募集を始めます。
少しでも空室期間を減らすことで利益の最大化を図っているわけですが、空き部屋状態でも募集しないというのは複数の理由が存在します。
リフォーム費用がかさむため
ある程度築年数が経ってくると入居者に入ってもらうためにリフォーム・リノベーション工事を行うことがあります。
ただし、他にも空き部屋が複数存在しており、なおかつ他の部屋のほうが需要が高い(2階や角部屋等)場合はそちらの工事を優先するので1部屋だけいつまで経っても入居者を募集しないこともあります。
工事にはある程度コストがかかるので、入ってくれそうな部屋を優先し、最終的にそこ以外がすべて埋まったらリフォームを検討するという流れになることも多いです。
いかに利益を上げられるかが重要なので、下手に不人気な部屋にコストや時間を割くよりも入居者が入ってくれる可能性がある部屋に力を入れているということです。
取り壊し予定のため
建物が老朽化した場合、たいていは補修工事を行うことで寿命を延ばすことが可能です。
ただし、空き部屋も多く利益の回収が難しい場合は、土地代等でむしろ赤字になってしまうリスクもあるので最終的に取り壊しをしてしまうことも。
1部屋だけ空き部屋なら補修する意味がありますが、複数の部屋で空き部屋状態で今後入居者もこなそうであれば取り壊してその土地を他に有効活用したほうが結果的に利益があがる可能性があるということですね。
隣人がクレーマーのため
空き部屋の1つとなりの部屋がクレーマーだったり、よくトラブルを起こすような人だと入居者に入ってもらったところでトラブルになってしまうので”あえて募集しない”という選択をすることもあります。
ハウスクリーニングを行い、部屋の修繕費を払って入居してもらってもすぐ出て行かれたのでは赤字になってしまうリスクがありますからね。
賃貸借契約を結ぶと借主はいくつもの法律によって守らるので、それがたとえクレーマーやトラブルを起こすような人でも簡単に追い出すことができません。
管理会社としては追い出したくてもそれができないので、余計にトラブルを含まらせないために隣の部屋の募集をしていないというわけです。
実は募集している
通常、部屋の募集というのはレインズやATBBといった不動産情報共有システムに登録され、大手不動産はそこから得た情報をもとに借り手に対して提案しています。
ただし、募集をかけなければこのシステムには登録されませんし、登録依頼をしなければ同様に大手不動産が取り扱うこともありません。
大家が個人的に募集をかけていたり、地域密着型不動産に募集を依頼している状態だと宣伝効果としては薄いので、「実は募集しているけど認知している人が少ない」という状況になっていることも考えられます。
審査中で募集を停止している
賃貸物件では入居申込みが入った時点で一時的に募集をストップさせています。
審査に落ちてしまったり、キャンセルとなった場合は再度入居者の募集が行われますが、スムーズに行けば申し込み以降募集がかかることはありません。
空室物件を調べても募集がかかっていないのは『ちょうど申し込みが入った後』である可能性もあげられます。
何ヶ月も募集していないのであれば別の理由が考えらえますが、空室から1ヶ月以内であれば申し込み・契約・入居時期により募集がかけられていないように見えるわけです。
即入居可物件であれば申し込みから入居までは約3週間ほどとなります。
身内が入居予定のため
自社で管理している物件や個人経営のオーナーは募集せずに身内に余っている部屋を貸し出すこともあります。
募集する前から入居したい人がすでに決まっている状態なので募集をかけることはありません。
いつまで経っても入居してこないのであれば別の理由が考えられますが、退去して検索してみても一切掲載されていない場合は今後管理会社や大家の身内がその部屋を借りる可能性も高いです。
入居者は決まっているが入居していないだけ
賃貸借契約を結び、すでに初期費用を払っていたとしても入居者がすぐに入居するとは限りません。
通常であれば入居日に入居するのが普通ですが、お金に余裕がありとりあえず借りておいて、そちらに用事があるときにだけ使用するという人も中にはいます。
youtuberだとこういった複数の物件を借りておくということも十分に考えられますし、家賃の安い物件ならそこまで負担も大きくないので第二の自宅ということで入居しないけど借りていることも考えらえます。
また、人自体は退去していると解約をしていない場合も募集をすることはないので空き部屋に見えるだけというケースも。
事故物件のため
事故物件は告知義務があり、自殺等のあった部屋は3年以内であれば借主にその事件を伝えなければなりません。
死が発覚してから概ね3年間を経過した後は、原則として、借主に対してこれを告げなくてもよい。ただし、
事件性、周知性、社会に与えた影響等が特に高い事案はこの限りではない。
以前までは事故物件の取り扱いについて曖昧だったので「短期間でも借りる人がいれば次に貸す人には告知しなくてもよい」なんてことが言われていましたが、2021年5月に国土交通省が「宅地建物取引業者による人の死に関する心理的瑕疵の取り扱いについて」というガイドラインを発表し明確になりました。
事故物件として募集すると家賃を下げなければ借り手が見つからなかったり、その建物に住んでいる他の入居者にも事故物件として認知される可能性も高く退去されてしまうというリスクがあります。
あえて募集をせずに3年間空き部屋状態にしておくことで、告知義務もなくなりますし現入居者が離れるというリスクも避けているということです。
気になる場合は事故物件を調べられるサイト「大島てる」で事故があったかどうか調べてみると良いでしょう。
個人オーナーが戻ってくるため
分譲賃貸マンションのような部屋ごとにオーナーが違う物件でよくあることですが、一時的に貸し出しているだけで今後はその部屋を購入した人が使う可能性があります。
単身赴任や海外赴任等色々な理由は考えられますが、こういった物件は一時的に定期借家物件として貸し出しているのが特徴です。
自分で住むので募集をかける必要がないというわけです。
募集していない空き部屋に住む方法とは?
マンション名で検索してみる
募集していないというのは大手不動産のポータルサイトを見るだけでは判断できません。
まずはアパートやマンション名で検索をしてみましょう。
物件名で検索をすることで現在募集している不動産屋がいる場合は、募集中となるので一目で判断がつきます。
地域密着型不動産や個人で入居者を募集していると条件が良くても借りてがつかないこともよくあるのでねらい目です。
不動産屋に募集しないか聞いてみる
気になった場合は直接不動産にてその部屋で募集しているのが聞いてみるのが一番効率的です。
他社物件を紹介できないという大手不動産も多いので「どの物件でも紹介可能」と謳っている不動産を利用してみましょう。
個人的におすすめなのはイエプラです。
イエプラはチャット型不動産で、店舗に行かずに部屋探しができるサービスを提供していますが、関東や関西圏の物件はURLで持ち込みが可能。
気になる物件でURLがない場合でも「○○というマンションは今現在募集をされていますか?」とLINE上で聞いてみることで専門スタッフが調査してくれます。
無料で使えるサービスで仲介手数料も無料となっているため、スーモやホームズに掲載されている物件もURLを送るだけで初期費用を大幅に削減できる使い得のサービスとなっています。
まとめ
- 空き部屋だからといって必ずしも募集をかけるわけではない
- 募集をしていなさそうでも地域密着型不動産や個人で募集していることもある
- 空き部屋に思えても実は入居者が決まっているケースもある
- どうしても住みたいなら不動産屋に募集をかけているか聞いてみると良い
空き部屋なのに募集をかけない理由というのは色々あるので、気になるようであれば物件の管理会社や不動産に直接聞いてみるのが良いと思います。
スーモやホームズで募集をかけていなくても他の不動産が募集をかけているというケースもありますし、ローン完済済みなら焦って募集をかける必要もないのでその部屋が後回しになっていることも考えられます。
事故物件という可能性もゼロではないので、やはり確認が必要です。
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