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物件情報を見ても書いてないことが多く、実際に内見に行ってもそこまで見る人は少ない窓の雨戸やシャッター。
あったほうが良いのは確実ですが、実際に使ってみるとこまめに開閉するのが面倒で閉めっぱなしにする人や、逆に一切使わないという人もいます。
閉めっぱなしにするのはどうなのか含めて雨戸やシャッターがある賃貸物件の魅力について紹介していきます。
目次
雨戸とシャッターの違い
実はこの2つ、似ていますが微妙に意味合いが異なります。
雨戸
雨戸というのは窓の外側部分に設置されている引き戸型の戸のことです。
もともとは雨や風をしのぐために作られましたが、最近のガラスは昔と違い嵐が来ても簡単に割れることがないのでなくても全く問題ありません。
最近の物件でシャッター付きというのは徐々に減ってきています。
シャッター
シャッターは窓上部に設置されていて上から下に降ろすような造りになっています。
雨戸よりもやや薄いものが多いですが、基本的な効果は同じです。
古い物件ほど雨戸の比率が高いですが、最近は新築や築浅で自動タイプのシャッターが備わっている物件が増えてきています。
自分で降ろさなくてもボタン1つで開閉ができるので非常に便利です。
開閉は途中で止めることもできるため、日差しの強さや好みでシャッターの範囲を選択することができます。
雨戸やシャッターがあることのメリット
- 保温性が保たれる
- 昼間でも寝やすい
- 防犯対策になる
- 騒音対策になる
- 窓が汚れにくい
設置されていても活用しなければ意味がないものですが、実際に感じたメリットはこんな感じです。
保温性が保たれる
雨戸やシャッターを使用することによって部屋の温度が外気に触れにくくなるため保温効果があります。
夏場や冬場にエアコンをつける人は多いと思いますが、なかなか部屋が暖かくならなかったり、エアコンを切った瞬間すぐに部屋が寒くなる、暑くなるというのはよくある話。
雨戸やシャッターがついていて締め切っているとエアコンを切った状況でも保温性が保たれるので電気代節約に繋がります。
夏場はともかく冬場はかなり電気代も高いですし、エアコンをつけっぱなしにしていると喉が乾燥して風邪を引いたりするので雨戸やシャッターはかなり効果的です。
冷気は約47%が窓からの侵入と言われているので、2重窓と似た恩恵を受けることができます。
雨戸やシャッターを閉めていないと意味ないですが、あるのとないのでは全然温度が違います。
⇒一人暮らしの超節約術!暖房を使わずに冬の寒さを乗り越える対策方法
昼間でも寝やすい
夜勤のある仕事をしている人や昼夜逆転している人は昼間に寝ることもあるかと思います。
いくらカーテンがあっても完全に光を防ぐことはできませんが、雨戸やシャッターを閉めておけば100%光を防ぎ、真っ暗な状態に部屋を保つことができるので睡眠の質も高いです。
周りが明るいと寝れない人だから夜勤週は雨戸閉めて真っ暗にして寝てるんだけど、いつ起きても真っ暗だからほんとビビる
— 寺田 (@terra_0514) February 26, 2017
寝る以外にも、恋人を呼んで部屋を暗くて映画鑑賞する、必要なときに部屋を真っ暗にすることができるのも魅力です。
防犯対策になる
部屋の中が見れない状態にするのは防犯対策において大きな効果をもたらします。
私の友達も空き巣に入られた時
窓ガラス割られて入られて、
雨戸せめて閉めておけば良かったって言ってたよ。これから民泊も拡大していくらしいし、どこでどんな人がいるかなんて分からないんだから絶対閉めた方がいいと思う。
参照:ガールズちゃんねる
外から見てみるとカーテンの色だけで男性なのか女性なのか判断できますし、ちょっとカーテンの隙間から部屋内部が覗ければ色んな情報が外部に漏れてしまいます。
窓からの侵入は空き巣被害の定番ですが、雨戸やシャッターを閉めておくと外から非常に侵入しにくくなります。
警視庁がまとめている令和2年における侵入窃盗の手口を表したものです。
種類 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
一戸建住宅 | 無締り(52.8%) | ガラス破り(29.8%) | 合鍵(1.9%) |
共同住宅(3階建以下) | 無締り(52.1%) | ガラス破り(22.2%) | 合鍵(9.6%) |
共同住宅(4階以上) | 無締り(45.8%) | 合鍵(19.7%) | ガラス破り(13.0%) |
賃貸物件では窓ガラスは設置されておらず、ベランダ窓しかないケースが多いものの「ガラス破り」としてランクインしています。
雨戸やシャッター自体は外からでも簡単に開けられますが、開閉音が大きいため狙われにくいという側面もあります。
多少の騒音対策になる
二重サッシほどではありませんが雨戸やシャッターにも防音効果があります。
賃貸物件でみんなが一番気にするのは防音性ですが、当然防音というのは隣人だけに限らず外からの騒音も重要です。
例えば大通りとかに住んでいると車やトラックが通過する音は常時聞こえてしまいますし、防音性の高い窓を使っていても甲高いバイクや救急車のサイレン音を完全に防ぐことはできません。
大通りじゃなくても雨が降れば雨粒が地面や屋根に当たるのでその音が気になって眠れないとか仕事に集中できないという人も中にはいるかと思います。
雨戸を閉めることにより平均で5db程度騒音を防ぐことができます。
この数字はごく小さいものですが実際に使ってみると思っている以上に静かに感じるはずです。
雨戸同士が接触して逆にうるさいという意見もたまに見かけますが、そういう場合は”使わない”という選択ができるので問題ありません。
窓が汚れにくい
雨戸がない物件の問題点はが台風とか強風+雨が降った時に窓ガラスが汚れてしまうことです。
こればかりは対策のしようがありませんし、嵐が過ぎ去った後に自分でお手入れをして窓を拭くしかないんですよね。
雨戸やシャッターがあることでこういった砂や塵を未然に防ぐことができるのでお手入れをせずともキレイな状態を保つことができます。
自分1人で生活する分には問題ないですが、友達や恋人を呼んだときにこういった窓ガラスが汚れているとだらしない雰囲気が出てしまうので雨戸は便利です。
雨戸やシャッターを閉めっぱなしにするのはあり?
雨戸やシャッターがついている物件に住むと、全く使用しないか面倒臭がってずっと閉めっぱなしにしているかの二極化することが多いです。
結論から言えば、雨戸やシャッターを閉めっぱなしにするのは一定のリスクがあるため、できることなら適度に開閉を行うべきです。
雨戸やシャッターを閉めっぱなしにするデメリットについて紹介していきます。
室内にカビが生えやすくなる
雨戸やシャッターを閉めっぱなしにすると部屋の換気が行えず、空気が滞留してしまうため湿度があがりカビが生えやすくなります。
雨戸やシャッターを開けるというのは空気の入れ替えはもちろん、日の光も入るためカビ対策にもなります。
文部科学省におけるカビ対策マニュアルによれば室内の湿度を60%以下に抑えることが重要だと記載されています。
必ずその環境に適した微生物が生育してくることは避けられないため、最終的にはあらゆる微生物が発生しにくい環境に空間を制御するのが最善である。すなわち相対湿度は60パーセントを超えないように、また空間や資料周りを清浄に保つことが重要である。
引用:文部科学省
乾燥する時期であれば問題ないものの、梅雨の時期となる6月・7月付近はいつの間にかカビが発生していることも。
日の光が入らないため昼夜逆転しやすくなる
日の光を浴びないと昼夜逆転しやすくなります。
人間の体内リズムは25時間(サーカディアンリズム)周期となっており、太陽の光を浴びることでうまく体内時計を調節する働きがあります。
日中外にも出ずに家に引きこもっていると昼夜逆転しやすいのはこのため。
仕事や学校等で日中は外出しているのであれば雨戸やシャッターを閉めっぱなしにしておいても昼夜逆転することはありませんが、在宅ワーカーなど家にいる時間が長いのであれば生活リズムを整えるためにも開けたほうが良いということです。
換気ができなため部屋が臭くなる
閉めっぱなしにすることで部屋の空気の循環が悪くなり、換気ができないため”いつの間にか部屋が臭くなっている”という状態に陥りやすいです。
料理の臭いはもちろん、気づきにくい自分の体臭も空気には含まれているため友人を呼んだ時に『なんか臭い』と思われる可能性があります。
YKK APによれば部屋の換気は正面から風が入ってくる状態で35分、横向きの場合は入れ替えに1時間15分かかります。
1日1度換気をしないと空気が滞留してしまい、衣類や布団などに臭いが付着してしまいます。
洗濯物ができない
閉めっぱなし生活をしていると洗濯物をベランダに干すことができません。
『部屋干しが中心』という人でも外からの風を取り入れたほうが早く乾かすことができます。
洗濯物を干すときだけ雨戸やシャッターを開けるなら問題にはなりませんが、いちいち開けなければならないのも大変。
雨戸やシャッターを閉める時間は夜がおすすめ
日中は明るいため空き巣被害にも遭いにくく、洗濯物を干したりとベランダを使用することもあるので基本的には開けておきましょう。
閉める時間帯は”日が落ちてから”が正解です。
夏場であれば19時頃、冬場であれば17時~18時頃になったら閉めてしまった方が良いでしょう。
夜は温度が一気に下がり、部屋の温度も下がってしまうので窓から熱を逃がさないようにします。
また、防犯対策としても夜に狙われる可能性は高くなるため、ちょうど良い時間帯となります。
ただし、深夜の時間帯なると開閉音が近隣の迷惑となる可能性もあるため、寝る前に閉めるのではなく『暗くなってから』という意識を持ちましょう。
知らずに近所迷惑になって苦情を入れられてしまう可能性があります。
まとめ
- 雨戸やシャッターは保温効果・防犯性が高い
- 閉めっぱなしにすると部屋にカビが生えやすくなる
- 最低でも1日に1度は開閉を行うべき
雨戸やシャッターは電気代の節約や防犯対策としても効果が高いものとなっているため、使用して得られるメリットは大きいです。
ただし、閉めっぱなしにしていると気づかないうちにカビが生えやすい環境になってしまっていたり、部屋が臭くなるといったリスクもあるので注意してください。
閉めっぱなしが絶対にダメというわけではないですが、効率的に換気したいなら窓の開け閉めが必要になります。