部屋を借りる時に条件として「独立洗面台」を挙げる人は多いようですね。
特に女性の方は独立洗面台のある部屋に住みたいと思う傾向が強いようです。
確かに部屋にあったら色々と便利そうですし、生活の質も向上しそうな気がしますが実際に一人暮らしで独立洗面台は本当に必要なのか意外なデメリットも調査してみたので部屋を決める際に参考にしてみてください。
目次
独立洗面台と普通の洗面台は全然違う
独立洗面台というのは浴室と一緒になっておらず、独立して設置されている洗面台のこと。
一人暮らしの場合、浴室に洗面台が付いていることがほとんどですがあれはただの洗面台です。トイレについているのは独立洗面台です
ただの洗面台↓
独立洗面台↓
実際に検索してみると独立洗面台と書いてあるにも関わらず設置されていないことがあるので注意してください。
住んでみて感じた独立洗面台のメリット
- 浴室に行かずに歯磨きができる
- 浴室に行かずに髪の毛が洗える
- 浴室に行かずに手洗い・うがいができる
- 基本的にコンセントが付いているので朝の準備が楽
- 小物をまとめて収納できる
- 鏡が曇らない
- 手が汚れたりしてもすぐに洗える(ワックス等)
独立洗面台のない物件に住んだことのある人はわかると思いますが、洗面台が浴室についているので何をするにも面倒なんですよね。
浴室に行くと足が濡れますし、床が冷たいので冬場は長居することすら嫌悪感を感じます。
その点、独立洗面台が付いていると手間が省けて楽です。
さらに基本的に小物を収納するスペースを設けてあることが多く、コンセントが付いているのでドライヤーやヘアアイロンを鏡を見ながら使うことが出来ます。
この辺が女性に人気の理由なのでしょう。
男性にとっても鏡を見ながら髭をそったり髪の毛を濡らしたり朝の身支度が圧倒的に楽になります。
例えばワックスを使ったら必ず手を洗わないといけませんが、こういうこともそのまま水道が使えるので効率的です。
小物が収納できることで部屋にわざわざ小物入れだったり、スペースを使わなくて済むのも魅力の1つ。独立洗面台があることで部屋をすっきり見せることに繋がります。
独立洗面台付き物件のデメリット
- 家賃が少し高めに設定してある
- 掃除するのが少し面倒
- 一度住んだら次引っ越す時にも独立洗面台を求めてしまう
正直、独立洗面台にするデメリットというのはほとんどありません。
しいて挙げるとすればこの3点です。
1つは少し家賃が高くなるということ。
どのぐらいか比較しているサイトをいくつか参考にしてみます。
違いが独立洗面台の有無だけで、駅徒歩分、築年数などの条件がほとんど同じ物件だったとしたら、独立洗面台がある物件とない物件の家賃は、毎月5000円〜1万円以上違ってきます。
参照元:東京apart
独立洗面台有りの物件にすると家賃が1.5万円近くも上昇します。
参照元:暮らしっく不動産
さすがに15,000円も高くなっているとは思いませんが、相場と比較すると5000円~10,000円近くは高くなっているように感じます。
独立洗面台が付いている物件はアパートよりもマンションが多かったり、専有面積がその分広いので相対的に高くなっているだけなのかもしれません。
とはいえ独立洗面台有の物件を探すとなるとそれだけ家賃が高くなることには変わりないでしょう。
2つ目のデメリットは掃除がしにくいこと。
独立洗面台のデメリットは掃除がしにくいこと。風呂場にあれば、風呂掃除と一緒に綺麗にできるんだけど。
— oshokawa (@oshokawa) May 9, 2011
風呂場ならシャワーでさっと流すだけで掃除が出来てしまいますが、独立洗面台の場合はそれができません。
使ってみて思いましたが、独立洗面台は洗面台周りに髪の毛が付着したり物を置いておくと水滴からカビが生えたりすることが良くありました。
ずぼらな人だとかなり汚く見えます。
とはいえ風呂場の鏡にシャワーをかけると水垢として残るのでこの部分は一長一短と言った感じですね。
それと独立洗面台って身支度とか日常の中でのちょっとした利便性向上という設備なので、一度住んでしまうとその生活スタイルが身についてしまって、次に引っ越す時に独立洗面台ありきで探してしまうところも難点です。
独立洗面台ってぶっちゃけいらない?
実際に初めて独立洗面台付き物件に住んでみて、確かに今までとは違いかなり便利になったことは間違いありません。
- 歯を磨く
- ドライヤーで髪を乾かす
- 髪の毛をセットする
- 掃除用具を閉まっておく
こういったことがすべて独立洗面台で事足りので朝の時間とか出かける前のようなドタバタする時でも効率的。
僕もほとんどは独立洗面台なしの物件に住んでいましたが、比較してみると不便さが目立ちます。
- 歯を磨く時に足が濡れる(冷える)
- ドライヤーの置き場所に困る
- 洗剤や買え置きの収納場所に困る
「ないと困りますか?」と聞かれると「正直なくても生活できるけどあったほうが便利なのは間違いない」というのが僕の答えです。
一人暮らし1週間目にして思った。独立洗面台別にいらないな
— 四葉台 (@Rktkd_233) May 17, 2019
一人暮らしして思ったこと(4ヶ月目現在)
・独立洗面台はいらない
・バストイレ別絶対必要
・ガスコンロ大事。IH使いにくい
・窓2方向必要
・隣の部屋だけじゃなくて隣の建物の音匂いも確認するべき
・収納は棚置くスペースあれば必要ない
・日当たり絶対必要
・靴の収納は必要— しーのゆーか (@yuyuyuka46) July 24, 2018
メイクをする女性なら鏡と向かい合う時間も長いのでほしいと思うでしょうけど、男性にとってはなくても普通に生活できてしまいます。
独立洗面台がついているだけで家賃が5,000円~10,000円あがることを考えると、そこまでして必要はないように感じました。家賃の安さの方が大事。
希望家賃内で収まるようならあって損はありませんが、予算を越えてまではつける必要はないと思います。
今まではずっと独立洗面台のついていない物件に住んでいたので「別になくてもいい」と思っていましたが、あったらあったで思った以上に便利だったのが正直な感想。
一度でも独立洗面台ありの物件に住んでしまうと次からはないと不便に感じるかも。
独立洗面台がない物件で快適に過ごす工夫
明らかに独立洗面台があったほうが快適に過ごせるのは間違いないですが、その分家賃が高くなるので結局諦める人も多いです。
そこで独立洗面台がない物件に住んだときでも快適に過ごす方法をご紹介していきます。
独立洗面台の良さは「鏡を見ながらドライヤーを使える」「手洗い場を確保できる」「メイクができる」「収納ができる」という部分なのでこれを補うように工夫すればある程度快適になります。
お風呂場ではなくキッチンで代用する
お風呂場に洗面台がついている物件だと、ついついお風呂場に歯ブラシを置いたり、人によってはそこでヘアメイク、ワックスをつけたりして出かける準備をする人も多いですが、キッチンを代用をした方が便利です。
お風呂場だと床が濡れているとわざわざ足を拭いたり、不快になったりデメリットが多いです。
キッチンの流し付近に歯ブラシ等を配置しておけば独立洗面台と同じように使用することができます。
「そんなスペースがない」という方は吸盤型のもので壁に固定して置くというのも1つのアイデア。キッチンの壁は有効活用すべきです。
友人はキッチンの壁に小さい鏡を貼り付けてなんちゃって独立洗面台をつくっていましたがそこまでする必要はないと思います。
どうしても鏡をセットで使いたい場合は割れない軽量タイプの鏡がおすすめです。
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裏面が粘着テープになっているのでキッチン等どこでも貼り付け可能なのでこういったものが理想的。
部屋の一部に収納スペースを作る/メイクアップできるスペースを作る
独立洗面台の良いところを考えてそれを代用できるスペースを作れるなら高い家賃を払ってまで必要ありません。
さすがに水道を作るなんてことは不可能ですが、コンセントと鏡だけなら部屋に簡単に設置しておけるので一応代用も可能です。
参考:https://folk-media.com/422265
例えば部屋の隅に机、延長コードとドライヤー、ヘアアイロン、周辺にワックス等を配置すればいいだけです。
わざわざ机を購入しなくても棚の上に配置して延長コードでコンセントを近くまで持ってくるだけでもOKです。カラーボックスとかでも代用可能。
面倒臭がって専用スペースを作らない人もいますが、朝の忙しい時間に色々しなきゃいけなくなるのでひとまとまりにして置いておく方が圧倒的にラクです。
男性でもこれはやったほうがいいです。捗ります。
鏡が小さいなら全身鏡を置く
座って身支度をする場合って机がちょうど良い高さとかじゃないと鏡の位置が低くて猫背にならないと見えなかったり、やりにくかったりすることがよくあります。
こういった場合は机の後ろの全身鏡を設置しておくと自分の背筋に関係なく身支度することができるのでおすすめです。
同時に机で隠れる部分以外は全身をチェックすることができるので一石二鳥。
「ちょうど良い鏡を持ってない」とか「机の高さが合わない」という人はやってみてください。
突っ張り棚を使用して収納スペースを確保する
独立洗面台は普段使わない洗剤や掃除用具等を収納しておけることです。これを実現するためには新たに収納スペースを作る必要があります。
かと言ってリビングに棚とかわざわざ設置すると狭くなるし、キッチンが狭かったり脱衣所がない物件は収納スペースを確保するのが難しくなります。
そこで使えるのが物を上に置くことができるタイプの突っ張り棚です。
トイレの上部やキッチン廊下の上部、洗濯機の上に突っ張り棒を設置して普段使わない消耗品等を置くスペースを確保します。
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特に洗濯機上は収納スペースを作るためにもってこいなのでおすすめ。
あえてお風呂場の洗面台を使用する
お風呂場の洗面台だとコンセントもなくドライヤーを置けなかったり、収納スペースがないので使用していない人も多いですが工夫次第ではある程度利用できます。
参照:https://weboo.link/article/7117
参照:https://www.pinterest.jp/pin/588775351256148436/
先ほど紹介したキッチンに歯ブラシを置く要領で壁に貼り付けるように歯ブラシスペースやワックススペースを確保します。
シャワーが当たってしまう可能性があるので濡れてほしくないものはなるべく高い位置に吸盤を貼り付けるようにしてください。
お風呂場の洗面台の問題点は足が濡れること、冷えることなのですのこを敷いたりバスブーツを用意して防ぎます。
バスブーツの場合は使わない時の場所に困りますがすのこは普段は立てかけて置いて置けるので便利です。
使わない時はお風呂場外のドア横に置いておいて朝とか身支度をする時のみ使うようにすれば1秒~2秒で足元を気にしなくて良くなるのでおすすめ。
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このぐらいの小さいもので十分です。
置くと邪魔になったりそもそも購入が嫌って人はキッチンを代用するほうが現実的。
独立洗面台付き物件の探し方
基本的には普通に物件を探す方法と変わりません。
ネットで探すか店舗でスタッフに探してもらうかのどちらかですが、ネットで探す場合は注意すべき部分が数点あります。
まず取り扱っている物件数が少ないと相対的に希望の条件の物件を探すのは難しいのでなるべくいろんな物件を取り扱っているサイトを利用しましょう。
それと条件カテゴリーに「独立洗面台」が存在しないとそもそも条件を絞ることが出来ません。
店舗に行くのは面倒だけど専門スタッフに探してもらいたいという人は無料で使えるイエプラがおすすめ。
イエプラはネットなのに新着物件が見れるので不動産に行かずとも最新情報を見ることができて狙っていた物件がすでに成約済みとなる面倒なパターンを減らしてくれます。
自力で探したい場合はスーモやホームズがやはり無難です。物件数が多いので他サイトを利用する意味はあまりありません。
最後に
メリット・デメリットを踏まると家賃が少しぐらい高くなってもいいのであれば独立洗面台のある物件を選ぶべきでしょうね。
とにかく家賃が安い物件に住みたい場合は木造アパートのユニットバスを選ぶと格段に安く済ませることが出来ます。
家賃との兼ね合いとなると思いますが参考にしてみてください。

