マンション角部屋はやめたほうがいい?後悔することもある?

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賃貸物件の中でも角部屋は需要も高く、あえて角部屋を選ぶ人は多いです。

ただ、そんな角部屋でもメリットとデメリットは表裏一体なので住む場所によっては後悔することもあります。

今回は角部屋の意外なデメリットとメリットをまとめ、どういった立地の角部屋は避けるべきなのかまとめてみました!

マンション角部屋がやめたほうがいいと言われる6つの理由

結論から言えば、中部屋と比較するとやめたほうがいいという問題は些細なものですが、住み心地が悪くなるような欠点があることも事実です。

まずは角部屋のデメリットから住んだ人の意見を参考にして紹介していきます。

外気の影響を受けやすい

中部屋のワンルームであればベランダ窓1カ所だけに対して、角部屋はベランダ窓と外壁に沿った小窓が設置されています。

一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会によれば、冬の暖房時の熱が窓から流出する割合が58%、夏場はなんと73%となっています。

窓の断熱性

窓単体で断熱することは難しく、角部屋に住むと夏場はエアコンがあっても暑く感じやすく、冬場は部屋が暖まりにくくなってしまいます。

カーテン等で多少の対策はできたとしても、エアコンを消した瞬間に外気の影響を大きく受けることになるため、電気代が中部屋よりも高くなってしまいます。

また、今まで中部屋に住んでいた人は小窓に対してカーテンを用意する人があるため、必要経費が多くなってしまうことも難点として挙げられます。

次に引っ越すときに同じ大きさの窓があるとは限らないため、捨てる羽目になる可能性も。

家賃が少し高くなっていることがある

賃貸物件は需要と供給のバランスで家賃も変動します。

中部屋に比べて角部屋は需要も高く、なおかつ1フロアで2部屋しか存在しないので家賃も1,000円~2,000円高くなっていることがあります。

全く同じ間取りでも家賃が高いのはデメリットです。

家賃は固定費となるので、入居後は引っ越すまで削減することはできませんし、家賃を重視して考えている人やお金を少しでも貯めたい人にとっては数千円でも痛手です。

外からの騒音を受けやすい

角部屋は道路に面していることが多く、外からくる騒音を受けやすいことも挙げられます。

建築基準法では集合住宅における界壁の遮音性能に対しては「最低D-40以上」という基準値を設けているものの、外壁に対してはありません。

外壁の遮音性能はD-30~50程度であり、構造や建物によって異なります。

透過損失は音が通り抜けたときに遮音してくれるdb(デシベル数)のことで、例えばD-40の壁に50dbの音がぶつかると、隣に聞こえる音は50-40=10dbとなります。

透過損失

外壁の遮音性能が高かったとしても、角部屋には窓が多く設置されています。

窓の遮音性能は低く、高くても30dBほどしか音を軽減することができません。

構造ガラスの厚さ透過損失
アパート3mm~5mm25db~30dB
マンション6.8mm~32db~33dB

静かな住宅街ならまだしも大通りや線路沿いなど外がうるさいと角部屋はその影響をかなり受けやすいということです。

外からくる騒音というのは通常ベランダ窓部分から入ってしまいますが、角部屋の場合は加えて外壁からの振動音も影響して内部に伝わります。

中部屋であれば両隣りに部屋があるのであまり気にならないレベルの音でも角部屋だとかなりうるさく感じることも。

ベランダが狭いことがある

角部屋は中部屋のように等間隔で仕切りができていない分、ベランダが少し狭くなっているケースの物件が多いです。

もちろんその逆で角部屋のほうが少しベランダが広い物件も中にはありますが、基本的には角部分がカットされていたり丸みを帯びた形状になっているので狭い物件のほうが多いです。

ベランダが狭くてもそこまで困ることはありませんが、そのせいで中部屋よりも洗濯物を干せる量が少なくなってしまったり、物干しラックが置けない等の問題も起こります。

家具が配置しにくい

角部屋は中部屋に比べてデットスペースが生まれやすい間取りとなっています。

角部分を無理やり部屋にしているので家具を置くのに不便な形をしていたり、窓が中部屋よりも多いせいで家具を置くスペースが限定されるため模様替えを楽しみづらく、固定されてしまいます。

また、窓が多い分カーテンを余分に購入しなければならなかったり、引っ越し先が中部屋だと購入したカーテンが無駄になってしまうといったデメリットがあります。

空き巣被害に遭いやすい

マンション最奥の角部屋は中部屋に比べて人通りが少なかったり死角が多いことによって空き巣被害や何かしらの犯罪被害に遭いやすい一面があります。

警視庁がまとめている令和2年における侵入窃盗の手口を表したものです。

種類1位2位3位
一戸建住宅無締り
(52.8%)
ガラス破り
(29.8%)
合鍵
(1.9%)
共同住宅(3階建以下)無締り
(52.1%)
ガラス破り
(22.2%)
合鍵
(9.6%)
共同住宅(4階以上)無締り
(45.8%)
合鍵
(19.7%)
ガラス破り
(13.0%)

『無締り』は玄関だけでなく、ベランダ窓や小窓の鍵も含まれます。

トップ3はいずれも窓に関連した侵入経路となっているため、窓の多い角部屋は死角も相まって狙われやすい状態ということです。

男性の一人暮らしならまだしも、女性の一人暮らしでなおかつ1階であれば簡単に侵入できてしまいます。

角部屋に住むメリット

角部屋の住み心地は全体的に中部屋よりも高いです。

具体的なメリットについてまとめてみました。

隣人による騒音リスクが半分になる

角部屋の一番の魅力は住人による騒音リスクが半分になることです。

中部屋だと両隣りの音が聞こえてしまうような構造になってしまいます。

例えば自分が102号室に住んでいて101号室の人が非常に静かで常識のある住人だったとしても103号室がよく騒ぐような人だったらうるさくなってしまいます。

角部屋と中部屋の違い

角部屋なら隣りに住んでいるのは1人だけなのでそのリスクは半分というわけです。

また、もし角部屋に住んでいて隣人が少し騒がしかったとしても内壁側に家具を重点的に置くことで騒音を多少防ぐことができるといった対策がとれるのも良さの1つです。

中部屋で両隣りどっちもうるさかったらどうしようもありませんからね。

日当たりが良い

窓の多い角部屋は他の部屋に比べてかなり日当たりが良いです。

洗濯物は乾きやすいですし、部屋にカビが生えにくかったり、布団は干さなくても部屋にまで日がちゃんと入るので問題なかったりと手間がかかりません。

日当たりが良すぎるせいでパソコンやテレビ画面が見づらくなってしまうといった一面もあるのでメリットだけではありませんが、住む上で日当たりの良さは重要です。

もしあまりにも良すぎる場合は遮光カーテン等で対策することも可能です。

風通しや通気性が良い

日当たりの良さもさることながら風通しを良くすることができるのが角部屋の魅力です。

通常、部屋を換気する際はベランダ窓を開けるのが一般的ですが、一方向だけ開けた状態ではうまく空気が循環しないため見た目以下の換気能力しか発揮してくれません。

窓が2つある場合は両方を開けることで片側から外の新鮮な空気を取り込み、もう片方で部屋の空気を逃がすといった空気の流れを作ることができます。

これにより非常に早く部屋を換気できるので急に恋人が来たときとか家で鍋や焼き肉をした後はかなり便利です。

中部屋より虫出現率(特にゴキブリ)が低い

一見すると角部屋のほうが外に近いので虫が出やすいようにも思えますが、中部屋は隣りで出現した虫がそのままこっちに来てしまうことがあるので中部屋のほうがやや虫出現率は高くなります。

侵入経路が角部屋より中部屋のほうが多いのが原因。

中部屋のほうが害虫は出やすいと思われます。 侵入経路が多くなるわけですからね。 あとは隣で防虫とかされるとこちらに逃げてきますんで。 あとは単純に隣が汚いだけで虫は増えますしね。

参照:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14110065079

例えば隣りでゴキブリが発生すれば、それがそのままベランダやわずかな隙間をつたってきてしまう可能性があるというわけです。

いくら自分の部屋の対策をしていても隣人の汚さにも影響を受けるものなのでリスクとしては角部屋のほうが低いです。

避けるべき角部屋の立地や特徴

角部屋のほうが住み心地が良いのは間違いありませんが、物件の立地や建物の向きによっては後悔することもあるようなので避けるべき角部屋の例をいくつか紹介していきます。

通りに面している1階の角部屋

オートロック物件など防犯性の高い角部屋ならともかく、マンションでも簡素なエントランスだったりする場合は1階手前側の物件は避けるべきです。

通りに面していることで誰でも簡単に侵入できてしまいますし、見られやすいので犯罪に巻き込まれやすくなってしまいます。

駐車場や階段に近い側の角部屋

角部屋を選ぶならなるべく奥側のほうがデメリットも少なくておすすめです。

階段に近かったり、駐車場が備え付けの賃貸物件の場合、その近くの角部屋だと人が通ったり車に乗り込んだりするたびにその音が聞こえてしまいます。

階段は足音も響きやすいので玄関部分から人の気配が常にする羽目になるので避けるべきです。

大通りなど騒音がうるさい立地

角部屋は外からの影響を受けやすいので大通りや線路沿い、車通りに多い場所に位置している物件は避けるべきです。

もろに車や電車の振動音の影響を受けてしまうため中部屋よりもうるさいですし、住み心地が悪くなってしまいます。

また、こういった通りに面している角部屋は他人からも見えやすい位置になっているので危険です。

寒い地域の物件

角部屋の特性上、室温を快適に保ちにくいので東北等の寒い地域に住むのであれば避けたほうが良いです。

夏場は多少暑くても風通しが良かったり、エアコンを使ってもそこまで電気代は高くなりませんが冬場は非常に部屋が暖まりにくく、なおかつ電気代も暖房機器となるのでかなり高くなります。

毎日寒い思いをする羽目になるので寒い地域なら角部屋は選ばない方が賢明です。

最上階の角部屋

最上階でしかも角部屋となれば自分の玄関の前を通る人は誰もおらず、景色も良くてしかも足音も気にしなくて良いのでかなり魅力的に思えますが、3面外壁と接触することになるので外気の影響をもろに受けてしまいます。

もともと角部屋のデメリットが外気の影響を受けやすいため、最上階であれば上部からも影響を受けることになるので当然と言えば当然です。

分譲賃貸などコストの高い物件ならまだしも、低コストで建設された賃貸マンションの場合は十分な断熱材が使われておらず後悔する可能性が高くなります。

住み心地の良い角部屋を探す方法

角部屋を選ぶなら立地が非常に重要ですが、物件数はそれほど多くありません。

山手線内物件数
総物件数214,435件
角部屋84,041件

総物件数の3分の1未満であり、さらに条件を追加すれば希望の条件が見つかる確率はもっと低くなります。

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おとり物件0件
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また、顔を見ずに相談することができ「2,000円ほど家賃が安くならないか」「エアコンを新しいものと交換してほしい」といった交渉にも協力的です。

角部屋のデメリットである家賃や外気温の問題も交渉である程度緩和させることができるため、満足のいく部屋探しが可能です。

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まとめ

項目角部屋中部屋
家賃普通安い
外の遮音性悪い普通
中の防音性良い悪い
苦情率低い高い
外気の影響受けやすい受けにくい
虫出現率低い高い
防犯性悪い普通
住み心地良い悪い

角部屋にもたしかにデメリットはあり、住む場所によっては後悔することもあるようですが全体的に見れば中部屋よりも明かに住み心地は良いです。

鉄筋コンクリート造や分譲賃貸ならまだしも木造アパートのような比較的防音性の低い物件なら中部屋のほうが住んでから後悔する可能性は高いでしょう。

角部屋を選ぶなら大通り等騒音がひどい場所だけ避ければ後悔は少ないです。