一人暮らしを始めるまでは、色々と楽しいことを想像すると思います。
親から何も言われず、全て自由にできるのが一人暮らしのメリットでもありますが、そんな一人暮らしにも「実家に帰りたい」と思う瞬間はあります。
ということで今回はこれから一人暮らしを始めようと考えている方のために一人暮らしをやめて実家に帰りたいと思う瞬間について僕が実際に思った瞬間をまとめてみましたので参考にしてみてください!
一人暮らしをやめたいと思う瞬間と対処法
お金が底を尽きた時
一人暮らしというのはかなりお金がかかります。
家賃や光熱費だけでなく、食費や日用雑貨の負担もそれなりにあります。
大学生で仕送りを貰っていたり社会人ならまだしも、これを自分一人で稼ぐとなるとかなり大変です。
貯金を切り崩して生活していた場合、お金がなくなるにつれ「一人暮らし自体辞めたい」と感じるようになります。
実家暮らしなら毎月どんなにお金を溜められたことかと思うこともしばしば。
これは一人暮らしを現在している方は一度は思うことの一つだと思います。
対処法
食費や交際費など生活費の中でも削れる部分は削って節約を心がけましょう。
それでも毎月貯金を切り崩すような生活になっている場合は収入に見合わない家賃帯の物件に住んでしまっている可能性が高いです。
家賃 | 適正収入(手取り月収) | 適正収入(年収) |
---|---|---|
4万円 | 12万円 | 144万円 |
5万円 | 15万円 | 180万円 |
6万円 | 18万円 | 216万円 |
7万円 | 21万円 | 252万円 |
8万円 | 24万円 | 288万円 |
9万円 | 27万円 | 324万円 |
お金の余裕=心の余裕なので最終的には引っ越しを検討したほうが良いかもしれません。
寂しさを感じた時
引っ越し当初はまだ一人ということに慣れていないため、軽いホームシック状態になりました。
僕の場合は3日ほどで収まりましたが、これに慣れない間は「実家に帰りたい」と思ってしまうかもしれません。
また、これ以外にも友達と遊んでから部屋に帰った時なども、大人数のにぎやかさから一人になるギャップで孤独を感じやすいと思います。
こういうふとした瞬間は寂しいと感じてしまいますよね。
最近はコロナの影響でテレワークや自宅にいる時間も多くなっているので人と喋る機会が減るので孤独を感じて一人暮らしをやめたくなることがあります。
一人暮らしをやめたところで行き場がないので仕方ありませんが寂しがり屋な人にとって一人暮らしは辛いかもしれません。
対処法
ある程度は慣れなので時間がたてばホームシックの症状は治まってきます。
どうしても寂しいというのであれば実家からなるべく近い場所に部屋を借りたり、定期的に実家に帰ることで”いつでも帰れる”という気持ちになるのでホームシックになりにくくなります。
熱を出してしまった時
初めて一人暮らしで熱を出してしまった時は本当につらかったものです。
家に薬や飲み物はほとんど置いていないので、熱があっても自分で買いに行かなければなりません。
近くに友人が一人暮らしをしている場合は助けてもらうこともできますが、私の場合はいなかったので辛い思いをしながら自転車を漕いで薬局まで行ったものです。
こういう辛いときには孤独を感じやすいことも相まって一人暮らしをやめたいと思うものです。
対処法
熱ばかりは一時的な問題なので我慢するほかありません。
ただの風邪なのか、別の症状なのかわからず不安になることも多いので病院に行って薬をもらっておいたほうが安心感を得ることができます。
こういうときに恋人がいると不安にならずに済むので恋人探しをしておくというのも手。
最近はマッチングアプリや婚活パーティーも盛んになっているので出会いの場が少ない人でも見つけることはできます。
ゴキブリや虫が出た時
僕は虫が大の苦手で特にゴキブリを見た瞬間失神すると周りに豪語していたぐらいゴキブリが嫌いです。
一人暮らしをするとそんなトラブル時にも一人でなんとかしなくてはなりません。
僕は奇声を挙げながらゴキジェットを噴射しまくってなんとか仕留めたのですが、ここからさらに問題が・・・そう、ゴキブリをゴミ箱に入れなければ終われません。
どうしてもそれが出来なかったので、友人を呼んで対処してもらいましたが、ゴキブリが出た瞬間は本当に一人暮らしをやめたいと思いました。
対処法
ゴキブリ対策にはハーブがおすすめです。虫はハーブ系の匂いが苦手なので匂いのするものを部屋に置いておくだけで寄り付かなくなります。
『ハーブゴキブリ除け』といった商品も売っているので購入して部屋に置いておくだけで効果があります。
ただし1階が飲食店やコンビニが入っているような賃貸物件はほかの物件よりもゴキブリ出現率が高くなっているので引っ越しを検討したほうが良いかもしれません。
家事に嫌気がさした時
実家で掃除や料理、洗濯全てをこなしている方は恐らく少ないんじゃないでしょうか。
何を隠そう僕も実家では一つもやっていなかったぐらいです。
僕は掃除に関してはそこまで苦痛を感じませんでしたが、料理と洗濯はかなり面倒くさいと感じました。
外食をすると高いので自炊を頑張って挑戦するものの、時間はかかるし洗い物が面倒くさい。
洗濯に関しても部屋にあればいいのですが、僕が大学生の時はベランダに洗濯機が設置されていたため夏場や冬場は地獄でした、特に冬場の洗濯は本当に嫌気がさします。
対処法
一人暮らしは自由なので無理してやる必要はありません。
料理が苦手ならスーパーの総菜だけ購入してご飯を炊けば割安で済みますし、資金的に余裕があるなら外食という手もあります。
洗濯を干すのは面倒ですが、乾燥機付き洗濯機を購入するだけで干す手間がなくなるので家事に時間を取られることはありません。
掃除に関しては自分のタイミング次第なので部屋が散らかってきたと思ったときに掃除機をかければいいだけです。
あまりものを持ちすぎると掃除も引っ越し時も大変になるので、断捨離もおすすめ。
学校や会社を辞めた時
学校や会社から近い距離で部屋を借りている方がほとんどだと思います。
その目的のために一人暮らしをしているのにやめてしまったら一人暮らしをしている意味がありません。
実際、会社を辞めてしまえば家賃が払えなくなってしまいますので最終的に金欠→実家へという流れになります。
この場合はどちらかというと実家へは帰りたくないと思いますが(親へバツが悪いので)一人暮らしをやめたいと思う瞬間の一つです。
また会社や学校をやめると社会から孤立してしまったような感覚に陥るのでそれがきっかけで鬱っぽくなり一人でいることに耐えられなくなる人も多いと思います。
対処法
学校をやめてしまった場合はすぐにでも親に伝えるべきです。「親になんていわれるか怖い」という気持ちからウソをつき続けて一人暮らししている人も多いようですが、毎日不安状態が続くのでおすすめしません。
結局最終的にはバレるので不安要素は早めに解消すべき。
会社をやめたなら失業保険で一時的に資金を確保することは可能ですし、その間に休暇を取ってしっかりと休んだ後でゆっくりと職探しをしましょう。
焦ったところで何もいいことはないのでゆっくりと。
恋人が出来た時
普通「恋人と別れた時じゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、逆に恋人が出来た場合でも一人暮らしを辞めたくなります。
例えば恋人も一人暮らしをしていて毎日のように会っていたら自然と片方の部屋は必要なくなってきますよね。
というか何より家賃がもったいないと思ってしまいます。
対処法
不安とはまた違った問題なので、現実的には同棲用の部屋を借りるのがおすすめです。
焦って部屋を借りるといざ一緒に住んだ時に喧嘩の原因になってすぐに退去という最悪な流れになることもあるので一定期間の見極めは大切です。
ちなみに一人暮らしが長いほど自分の時間を大切にする傾向があるので1LDKよりも2DKがおすすめ。
同棲で自分の部屋が欲しい!おすすめの広さや間取りを経験者が徹底解説
隣人トラブルに巻き込まれた時
僕が大学生の時に住んでいた部屋は隣りの方が少し変わった人でした。
夜になると奇声を上げ始め、少しテレビの音量が大きいだけでアパート全体に響き渡るような壁ドンをされました。
噂には聞いていたけど、壁ドンをされたのは後にも先にもこの期間だけです。
さすがにこれだけで実家に帰りたいとは思いませんでしたが、人によっては一人暮らしが怖いと思う出来事かもしれません。
現在は鉄筋コンクリートマンションに住んでいるのでそういった騒音トラブルも全くなくなりましたが、当時は本気で怖かった。
対処法
賃貸物件なので長期的に考えれば相手が出て行ってくれる可能性もあります。
どうしても我慢できないようなら引っ越してしまったほうが精神的ストレスから解放されるので良いと思います。
隣人トラブルに巻き込まれないためには鉄筋コンクリート物件などの防音性の高い物件を中心に探したほうが良いです。
家賃の安い木造アパートは防音性も低く、民度も低くなってしまうのである程度は我慢するしかなくなってしまいます。
公共料金の支払いが思った以上に高かった時
家賃は毎月決められた額なのでまだいいですが、光熱費に関してはその月によってまちまちです。
特に、冬場の暖房費は高く、僕は過去に15000円の電気代を請求されたことがあります。
詳しくは「冬場の暖房機器の電気代一覧」にまとめていますが、暖房機器の電気代がどれぐらいかかるのかを知っておかないと思わぬ高額請求になる可能性があるので注意してください。
対処法
電気代で特に問題となるのは冬場です。
エアコンやハロゲンヒーター、ホットカーペットなど長時間つけているとかなり電気代が高くなってしまうので電気代の安い暖房機器に変えるのも手です。
僕の場合は失敗して以来、電気代が圧倒的に安いこたつで冬を乗り越えるようになりました。
冬の寒さは外からくるものなので窓を対策するだけでも寒さをある程度防ぐことができます。
営業勧誘がしつこかった時
一人暮らしで地味に厄介なのが勧誘です。
住んで間もない頃はNHK受信料だったり、ネットに関することが良く分からず、巧みな話術によって契約してしまうこともあります。
営業の方にとって一人暮らし、特に大学生から一人暮らしを始めようとする方はいいカモです。
僕は何度となく危ない目に遭い、この時に「世間って怖い」って思いました。
NHK受信料だけじゃなく、新聞勧誘や宗教勧誘、インターネット回線の営業もあるので注意が必要です。
対処法
基本的にはアポイントのない訪問はすべて居留守を使いましょう。
宅配業者と間違って出てしまうケースもよくありますが、予約なしでインターホンを押してくるのはたいてい営業勧誘なので出る必要は一切ありません。
モニター付きインターホンのある物件やオートロック物件なら事前に相手の顔を見ることができるのでおすすめです。
居留守を使っているのはバレる?モニター付きインターホンで確認してもいいの?
一人暮らしをやめたい時の選択肢
一時的でもいいので実家に帰る
一人暮らしをやめたいと思っていても実家に帰ると心配されたり気を遣わせてしまう可能性があるので我慢して一人暮らしを続けている人は多いと思います。
ただし一人暮らしで得られるメリットというのは限定的で、むしろ家賃という無駄な固定費を毎月払わなければならないのでやめたいと思っているのであればなおさらデメリットが大きい。
一時的でもいいので一度実家に帰って休養を取り、精神的に立ち直れたらまた再び一人暮らしをすればいいだけです。
「実家に帰るのは甘え」という考え方をする人もいますが、親に会うのは一種の親孝行です。
帰る実家があるうちに帰っておいたらいい。
私は親を早くに亡くしたから、もっと実家で暮らせばよかったと思っていますよ。
甘えだと言われようと残された時間は多くはないからさ。
すでに両親が他界して頼る相手がいないのであれば他の選択肢もありますが、両親がまだいるのならむしろ帰ってあげるべきです。
友人とルームシェアする
「すでに両親がいない」とか「実家が遠くて仕事場まで通える距離じゃない」という場合には友人とルームシェアをするというのも一つの手。
特に一人暮らしで「寂しい」と感じている人にとっては誰かとルームシェアすることを強くお勧めします。
ルームシェアをすることで家賃を安く済ませることができますし、気が沈むのを紛らわせることができるのはかなりのメリットです。
2DKのようなしっかりとお互いの部屋を確保できる物件に住めばルームシェアをしていながら一人暮らしで得られるメリットをある程度活かすことができます。
もちろんこの方法は同じようにルームシェアしたいと思っている友人がいる場合に限られます。
シェアハウスを借りる
実家に帰れず、かと言って一緒にルームシェアしてくれるような友人もいないのであればシェアハウスという手もあります。
家賃が安く抑えられる- 他の住人と知り合いになれる
- 寂しさを紛らわせる
シェアハウスと聞くと「他人と共同生活しなければならない」というイメージがありますが、ルームシェアにも種類があって1人1人しっかりと部屋が設けられているようなタイプを選べば最低限の接触(キッチンなどの共用スペースだけ)で済ませることができます。
また普通は知り合えないような人と友人関係を結べたり、一人暮らし独特の寂しさを感じさせない距離感で人が住んでいるのでおすすめです。
もう少し豪華な生活がしたいのであれば”ソーシャルアパートメント”を探してみましょう。
ソーシャルアパートメントは簡単に言えばルームシェアの規模が大きい版で一人暮らしのようにしっかりとした部屋を確保しながらビリヤードや映画鑑賞、など交流場所が設けられているので友達を作ることができます。
設備が豪華なので家賃も一人暮らしとあまり変わりませんが寂しいさを感じてるならこういった場所に住んでみるのもありでしょう。
最後に
一人暮らしは無理してまですべきものでもありません。
僕も生活していると無性に寂しくなったり正直死にたくなったりすることすらありますが、こういう感情って一時的なこともあるのですぐに行動を起こす必要はないと思います。
実家に帰れば無駄な家賃を払わなくて良くなりますし、実家に帰れない、帰りたくないというのであればシェアハウスや友人とのルームシェアをするという選択肢もあります。
ずっと一人で生活していることに苦痛を感じるなら他の選択肢を考えてみてください。
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