引っ越しが退去日に間に合わないと違約金がかかる?

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一人暮らしを始める前はすっきりとした部屋でも、長く住んでいる内にだんだんと家具や家電、小物は増えていってしまいます。

荷物が増えると退去する時に処分方法を考えておかないと手間がかかってしまいます。

今回は引っ越しが退去日に間に合わずに明け渡しができない場合、違約金はかかるのかについて紹介していきます!

退去日に間に合わないと違約金がかかる?

結論から言えば退去日までに荷造りが出来なかったり、引っ越しができない場合は違約金が発生してしまいます。

正確に言えば違約金ではなく賃料相当損害金です。

通常なら「家賃」という名目のお金を取ることができますが、契約はすでに終了しているので代わりに大家が請求できるのは賃料相当損害金というものです。

日本の法律は入居者に対して割と甘いので退去日を過ぎて退去しなくても高額な料金を請求されることはありません。

賃料相当損害金は家賃を居座り続けた日数で割った金額、つまり日割り家賃と同程度が相場と言われています。

家賃6万円で1週間居座り続けたら約2万円。

借主の明渡が契約終了日からちょうど1ヶ月遅れた場合は、ちょうど家賃1ヶ月分に相当する金額を、貸主は借主に請求できる、ということになります。

参照:南青山法律事務所

遅延日数賃料相当損害金
1日賃料の30分の1
1週間賃料の25%
2週間賃料の50%
3週間賃料の75%
1ヶ月賃料の100%

すでに入居者が決まっている場合は他に迷惑がかかってしまうため絶対にやってはならない行為ですが、居座っていた割にはあまりヤバいことにはならないということです。

退去する際は日割り家賃となるので、居座ってしまった日数を支払うだけで済んでしまうというわけです。

違約金なしに退去日を伸ばすのは難しい

退去日までに荷造りをすることができず、引っ越しが間に合わないとしても原則退去日を変更することはできません。

賃貸物件は1ヶ月前までに退去の連絡をしなければなりませんが、それは次の入居者を探すために設けられている期間です。

つまり、退去日1日~2日前になって「退去日を変更したい」と思っても次の入居者がすでに予約していて契約してしまっている可能性もあるわけです。

もちろん【原則】であるため、柔軟に対応してくれる管理会社もあるため間に合わない場合は相談するべきでしょう。

退去日当日に引っ越しできれば問題ない

『退去日までに引っ越し』というのは退去日当日も含まれます。

例えば10日が退去日となっていれば10日の23時59分までにお部屋をキレイな状態にしてポストに鍵を返却していれば良いわけです。

10日の午前中に必ずしも引っ越す必要はないため、当日いっぱい時間を使うことが可能です。

実際に退去しているか確認が行われるのは11日の営業時間となるため、正確には10日の深夜に引っ越してもギリギリ間に合うことになります。

間に合うかどうか微妙なレベルであれば、時間いっぱい使って引っ越すことも可能であるため、急いで引っ越しの準備を済ませましょう。

残置物の処分費用は請求される

引っ越しに間に合わずに荷物が運べなかったり、「退去はするけど荷物を置いておく」というのはリスクがあります。

退去日には入居した状態(何もない状態)に戻す必要があります。

残置物は大家の判断で勝手に処分しようとすると窃盗罪や器物損壊罪に問われる可能性がありますが、特約として残置物についての取り決めも同時にされているのが一般的です。

特約として「退去日以降の残置物については入居者が所有権を放棄したとみなす」等の記載があれば、実際には勝手に処分しても問題ないということになります。

残置物処分の費用は退去費用として新たに請求されることになるので、大量の荷物をそのまま放置しておくと”処分されるだけじゃなく合わせてお金も請求されることになる”ので気を付けましょう。

僕自身、退去時にガスコンロや物干し竿をそのままにしてしまったことがあるので、合わせてチェックしてみてください。

退去日までに引っ越しできない場合の対処法

基本的には退去日までに退去しないとそれに相当する費用がかかってしまいますが、部屋がうまく決まらなかったり、日にちの調整がうまくいかずに同様のケースに陥る人は意外と多いです。

管理会社に相談してみる

原則としてできないと言っているものの、実際問題としては変更を認めている不動産会社は多いです。

例えば大東建託。

大東建託退去

この記述を見る限りかなり退去に関しては寛容で「次の入居者が決まっていない」という条件ならすんなり退去日の変更は認めてくれそうです。

レオパレスでも同じような記述を見つけました。

レオパレス退去

大手でも許容してくれるところが多いので、退去日直前とか次に入居者が決まっていなければ交渉の余地はあります。

相談してみれば1ヶ月は無理でも2日~3日程度であれば許可してくれることもあります。

無断で居座るのではなく連絡はすべきです。

荷物の預かりサービスを利用する

仕事の都合等で自分で荷造りを行う時間さえ取れない場合は家族や友人に手伝ってもらうしかありませんが、頼める身内がいない場合でも引っ越しが可能な荷造り引っ越しサービスというものがあります。

荷造り引っ越しサービスはその名の通り、荷造りから引っ越しまで手伝ってくれるサービスで、本当に時間がない人にとっては需要があります。

価格は一人暮らしで最低2万円程度と安くありませんが最終的にどうしようもなくなった場合はこういったサービスを利用してみると良いでしょう。

荷造り引っ越しサービス

最低限荷造りをする時間があるなら上記の方法で手早く引っ越し作業を終わらせてしまいましょう。

効率的な引っ越しの荷造り方法

荷造りが間に合わないことで退去できない人もいます。

大型家電や家具は粗大ごみにするにも時間がかかりますし、すぐにどうにかできるものでもないので扱いが難しいです。

大型家電や家具

一番問題となるのは、大型の家具や家電です。

小物は時間がなくても処分することが可能ですが、サイズの大きなものはゴミとして処分することはできませんし、引っ越し先へ運ぶにしても引っ越し業者に依頼しなければなりません。

引っ越し業者は繁忙期だと予約が取れないことも多いため、他の手段を利用するしかありません。

処分する場合

処分したい大型の家具や家電は粗大ごみとして区分されます。

住んでいる市町村によって分別も異なるため、粗大ごみの業者に電話をしてみてください。

粗大ごみの処分方法
  • 市町村の粗大ごみセンターに電話をする
  • 処分する数や物を報告する
  • コンビニ等で粗大ごみ処理券を購入する
  • 家の前に出しておく

粗大ごみは数日前から家の前に出しておくことができ、予約日になると勝手に巡回している粗大ごみ者が回収してくれます。

退去日までに間に合わなくても連絡さえしておけば、あとは家の前に出しておくだけです。

ただし、長期間予約が取れない場合はさらに他の手段を考えましょう。

  • ジモティ等で必要な人に売りに出す
  • 不用品回収業者に引き取ってもらう

数日後に引っ越す場合は管理会社に連絡して粗大ごみを外に出しておいても良いか許可を取っておくとトラブルにならずに済みます。

引っ越し先でも使う場合

取れる手段は3つあります。

  • レンタカーを借りて自力で移動させる
  • 引っ越し業者の『一時荷物預かりサービス』を利用する
  • レンタル倉庫を借りて一時的に預けておく

引っ越し業者に頼むが理想ですが、それができない場合は自力で引っ越す必要があります。

この時に利用するのがレンタカーです。

車の免許さえあれば誰でも比較的用意に借りることができ、当日、翌日などすぐにレンタルできるのも特徴。

大型家具や家電は普通の車には入りきらない可能性が高いので軽トラックやバンなどの車を選ぶようにしましょう。

僕は今まで全て自力で引っ越しをしていますが、軽トラックは安く借りることができるのでおすすめです。

最近ではカーシェアサービスも主流になり、店舗に行かずとも登録するだけで任意の車を借りることができるようになっています。

長距離の引っ越しでどうしても引っ越し業者に頼みたいという場合は一時的に大型家具や家電を預けることができるレンタル倉庫を借りるのも手です。

また、引っ越し業者で一時的に荷物を預けってくれるサービスを利用する方法もあります。

預かりサービスが利用できる引っ越し業者
  • サカイ引越センター
  • アート引越センター
  • 日通
  • カルガモ引越センター
  • ヤマトホームコンビニエンス
  • アリさんマークの引越社
  • ハトのマークの引越センター
  • アーク引越しセンター
  • アップル引越センター

食器やその他の小物類

小物類に関しては使わないものはそのまま処分すればいいだけの話ですが、問題はゴミの日問題です。

24時間ゴミ出し可能な物件じゃない限り、ゴミの日以外にゴミを出すことはできないため退去日に間に合わない場合は他の手段を取る必要があります。

処分する場合

通常のゴミ出し以外での処分方法は3つあります。

◆リサイクルショップを利用する

僕も退去時にはお世話になることが多いリサイクルショップ店。

洗濯機や冷蔵庫など大型家電から、時計やスリッパなどの小物までなんでも売ることできます。

リサイクルショップが近くにない場合は自分で車を出さなくてはならなかったり(お店によっては自宅まで来てくれる出張サービスもある)と少し面倒くさいですが案外手っ取り早いです。

ただリサイクルショップに売りに持っていってもあまり高い値段がつけられることはありません。

個人的におすすめなのが2ndストリートというリサイクル店です。

とりあえず大体のもはなんでも引き取ってくれるので、持って行って「買い取れません」となることも滅多にありません。

お金にならなくてもそのまま引き取り処分してくれることもあるので二度手間になりにくいです。

◆不用品回収業者に依頼する

自治体とは違い民間が運営するゴミの回収業者になります。

不用品回収業者はいくつもありますが、基本的には予約制となってしまうので「今日引っ越さなければならない」という人には向きません。

また、自治体ではないためゴミの回収にあたってお金がかかるので注意してください。

不用品回収業者は粗大ごみも回収してくれます。

◆管理会社に連絡する

ゴミ出しと引っ越し日が間に合わないという経験をされている人はかなり多いので管理会社に連絡してみましょう。

「退去日までにゴミ出しの日が合わないのでゴミを出せなくて困っている」と相談すると「では、家の前に置いておいてください」等サポートしてくれることも良くあります。

事前に許可を取っているのであればゴミ出しすることも可能なので不法投棄せずに済みます。

引っ越し先でも使う場合

小物類は基本的に段ボールに詰めて持ち運ぶのがベストです。

段ボールはコンビニやスーパー等で無料でもらうことができるので即日引っ越したい場合にもちょっと寄って店員さんに声をかけてみましょう。

余っている段ボールしか貰えないので「処分してしまって今ありません」と言われることもありますが、無料で手に入れることができます。

自力で引っ越しを考えている場合はあまり詰め込みすぎないように注意してください。

あまりにも1つの段ボールに荷物を入れると持ち運びがかなり大変になってしまいます。

段ボールは種類ごとに分けてマジックペンで【食器類】【棚にあるもの】と分けたほうが荷解きもラクになります。

まとめ

  • 基本的には退去日の変更はできない
  • 退去日を過ぎて居座わると日割り家賃等の損害金が発生する
  • 管理会社に相談すれば退去の猶予を与えてくれる可能性がある
  • どうしようも行かない場合は管理会社に相談を

引っ越し作業が終わらないと嘆いていてもやること自体に変わりはありません。

予約しなければならない引っ越し業者等のサービスはどうしても時間がかかってしまいますが、自力で引っ越しをするなら2日間あればなんとかなります。

本当に退去日に間に合わないなら取りあえず管理会社に相談してみるのが一番です。

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