一人暮らしで大家が勝手に部屋の鍵を開けて侵入するのは罪にならないの?

一人暮らしをしていてもそうそう起こることではないですが、稀に勝手に大家が部屋に入ってくることがあります。

部屋の合鍵を使って鍵を開け、部屋に侵入するというちょっと怖い話です。

私自身も今までで一度だけそいったことがあったので今回はニッチな話になりますが、自分が借りている部屋に大家が勝手に入ることは罪にならないのかについて調べてみましたのでご紹介していきます。

部屋に大家が勝手に侵入してきた話

効率よく部屋探し

私が体験したのは一人暮らしを始めて3年ほど経った日のことです。

入居した時に「何かトラブルがあったら仲介業者ではなく私の電話しなさい」と言ってくれた少し世話焼きなおじいさんが大家さんでした。

ある日、友人と家で遊んでいたところトイレの水がいつまでも止まらなくなり、自力で直そうと思ったのですがそれでもやはりだめだったので大家に連絡。

数十分後にインターホンが鳴りました。

ただ、私はインターホン=NHK受信料などの営業訪問という認識があるので少し無視をしてしまいました(自分で呼んだのに)

すると大家は合鍵を使って鍵を開け、部屋内に侵入。

結局、トイレを直してもらっただけで私が悪いので何も言いませんでしたがいきなり鍵を使って侵入されたときは何事かと思ってかなりびっくりした記憶があります。

トラブルで呼んだのは私なのでこれは私が悪いですが、大家とはいえ無断で鍵を開けて部屋に入ることは法律的にどうなのかというのが今回の問題です。

 

調べてみると、大家が勝手に部屋に入ってくることは稀にあるようです。

部屋のお湯が出なくなり修理を頼んだところ、
「ほっとけばまた出るようになるかもしれないから、修理する必要はない」と突っぱねられました。
その日の夕方外出中に電話が来て、「今あんたの部屋に入ったけど、お湯出たから」と言われました。
結局お湯が出なくなる度に「ほっとけば出る」と修理を断られ、1週間お湯が出なくなるまで放置されました・・・
修理に来た業者さんに聞いたところ、他のところで使っていた中古品の給湯器を取り付けていたそうで、いつ壊れてもおかしくないものだったそうです。

とどめは、休みの日にお風呂に入っていたらチャイムが鳴って、
誰か来る約束もないし・・・と不思議に思ってタオルを巻いて覗き穴から覗こうとしたら、大家さんが合い鍵を使って部屋を開けようとしていました。
幸いチェーンをかけていたので部屋は開けられませんでしたが、
用件を聞くと「この下の部屋に入居したい男の子がいるから、あんたの部屋みせようと思った」だそうです。

参照元:知恵袋

 

ある飲食店に就職していてその店が部屋を借りてくれてましたが
休みの日に鍵をかけて寝ていたら合鍵でドアを開けて探し物をする大家がいました。
何か用かと聞くとあわてて逃げるように出て行ってしまいました。

参照元:知恵袋

大家が勝手に部屋に入ってくる主な理由

設備不良の修繕

一番多いのがこれ。僕の場合はこちらから連絡してきてもらった(鍵は勝手に開けられたが)のでまだ良かったですが「あ、火災報知器交換しなければ」とか思い立って勝手に行動してくることもあります。


自分が留守にしている間に設備不良をしれっと直しにくることもあるようです。

設備不良に関して直してもらえるのはありがたいですが、それでも連絡ぐらいはしてほしいものです。

室内の様子が気になったため

これだけ聞くとどう考えても不審者みたいですが、例えば隣人が泥棒に入られてしまったりボヤ騒ぎが起きた等ですぐに部屋の様子を確認しなければならないといった状況があげられます。

これなら罪かどうかは置いておいて、まだ理由付けがちゃんとなされているのでマシです。

場合によっては親切心で勝手に入ろうとすることもあります。

大家が管理していてなおかつ同じマンション内、もしくは近くに住んでいるとあり得るようです。普通なら「勝手に入ってはダメ」だとわかりますが、おじいちゃん大家さんとかだと細かいところを気にしないのでこういうお節介もしてくることがあるようです。

自分が貸しているので入ってもいいと思っている

これも昔の考えの人がやりがちな行動です。自分が所有している物件を貸している状態となるので大家としては「自分の所有物件だから勝手に入っても良いだろう」と思っているわけです。

興味本位で入ってみたり、先ほど紹介したように親切心でベランダ等の片づけを行ったり部屋を綺麗に使っているかどうか確かめたりするちょっとヤバめな大家も中にはいるようです。

法律的に罪になるのか

まず最初に言っておくと基本的にたとえ大家であろうと無断で鍵を開けて、部屋に侵入するのは刑法130条の住居侵入の罪に問われるので犯罪です。いわゆる不法侵入ってやつですね。

これは大家が借主に部屋を貸した時点で、その部屋の占有権が借主に渡っているため。

ただ、これには例外もあり、勝手に部屋に入って良いとされている場合もあります。

1.民法第606条第2項(賃貸物の保存行為)
2.民法第698条(事務管理法による、緊急事務管理)

つまり火事等の緊急性を要する場合は部屋に侵入しても良いということです。

具体的な例
  • ガス漏れの可能性
  • 部屋から煙が上がっている
  • 近隣住民から「異臭がする」と連絡があり、遺体となっている可能性がある場合

緊急でその部屋に入らなければならない正当な理由を見つけられない時点でアウトです。

具体的な例としてはこういった緊急を要する場合に限ります。

緊急性が乏しい例
  • 新たに部屋を借りたい人に間取りを見せるため
  • エアコンが壊れた
  • ガラス窓が割れた
  • お湯が出ない

つまりこういった緊急性の乏しい理由だと勝手に入ることは罪となります。

大家が絶対に合鍵を持っているとは限らない

自分が所有している物件なので緊急性がある場合にすぐに部屋を開けるためにも合鍵を持つこと自体はごく自然なことです。

ただ、大家だからといって絶対に合鍵を持っているとは限りません。

例えばすべて管理会社に任せてしまっている場合はもし緊急性の事情があっても大家ではなく管理会社が対処することになるので大家の手を煩わせることはありません。

それと大家がいても管理会社は仲介業者とそれほど連携が取れているとは限りません。

例えば僕が最初に住んでいたアパートは大家が管理していましたが仲介業者も同様に管理しているような物件でした。

大家と少し仲良くなって空いている物件を見せてほしいとお願いしたところ「退去した時に毎回鍵は変えるんだけど、変更した鍵は渡してもらえない」と嘆いていました。

大家・管理会社のいずれかは合鍵を持っていますが、大家が必ず鍵を持っているとは限らないので鍵を無くしてしまった時に大家に頼っても意味がないこともあります。


ちなみにそうした場合は鍵屋さんを呼ぶと15分前後で開けてもらうことができます。

部屋に勝手に入られた時の対処方法

では部屋に入られた場合はどうすれば良いのか。

緊急性の乏しい理由だった場合はそれだけで住居侵入罪となる犯罪ですが、だからと言って警察に連絡したところで相手にしてもらえるかは怪しいと思います。

例えば僕の実体験を例に挙げると、大家を自ら呼び出したが勝手に鍵を開けて部屋に入ってしまった大家。

緊急性が乏しい理由なので一見罪になるようにも思えますが、僕が呼び出しているという事実もあるのでグレーゾーンです。

ここで警察に連絡して「勝手に部屋に入ってきたんですけど」と言っても取り合ってくれる可能性は低いと思います。

もし大家が部屋に勝手に侵入して何か金品がなくなっていた場合は二重の罪となるので警察もしっかりと動いてくれるはずです。

ただ、この警察に連絡するという手はできればあまり使いたくない手法です。

というのも、警察に連絡してしまった時点で大家とは敵対関係となります。

その後住み続けるのもお互い気分が悪いですし、退去の時に高額なクリーニング代(退去費)を請求されることも考えられます。

正しい対処方法は、何度も繰り返されるようなら警察に連絡して事情を説明する。

そこまで悪質じゃないようであればしばらく様子を見る。

部屋に自分がいる時はドアチェーンを使った方が良いかと思います。

大家の侵入はよくあることなのか

僕は約10年ほど一人暮らしをしていますが、大家が合鍵を使って部屋に入ってきたのは1度だけです。

そのぐらい稀なことだと思ってください。

大家の侵入があり得る物件の特徴
  • 仲介業者を挟まずに直接契約した物件
  • 家賃が安いアパート
  • 大家がちょっと個性的なおじさんやおばさん

家賃が高くて大家が管理会社に任せているような物件だったりマンションなら勝手に入ってくることは滅多にありません。

逆に大家自身が自分で管理したいと考えている、いわゆる愛着のある物件だったり所有しているアパートが1棟のみとかだと入ってくる可能性もあります。

大家とどれだけ距離が近いかにもよりますけどね。

最後に

難しい問題ですが、できれば穏便に済ませたいところです。

大家もそこまで法律的知識があるわけでもないので「不法侵入」という認識がないのだと思います。

さすがに何度も入られたりして我慢ならないようなら直接注意したり、警察に連絡するなどして対応してください。それでもだめなら引っ越すしか今のところは手がありませんね。

鍵を勝手に変えても問題はありませんが、退去の際に鍵交換代として請求させる可能性はあります。

少しでも参考になれば幸いです。
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