賃貸物件の引き戸やふすまのガラガラ音やうるさい開閉音の防音対策とは

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ワンルームの場合、部屋に扉がついていないことの方が多いですが、1Kや1DKになってくると必ずキッチンと部屋部分が別れていて扉がついていることが多いです。

少し古めの物件によってはドア型ではなく、引き戸型というのも珍しくありません。

ただ、この引き戸型はやっかいで開閉時に下の階や隣りの階に響いてしまうためトラブルに発展するケースも珍しくありません。

僕が前に住んでいた部屋も扉型ではなく引き戸型でした。

そこで今回はそんな引き戸の防音方法についてどうすれば良いのかご紹介していきます。

引き戸のゴロゴロ音はどの程度聞こえる?

引き戸やふすまには開閉の際に生じる2種類の音があります。

音の種類
  1. 引き戸を開閉する際の床の摩擦音
  2. 引き戸と壁が衝突する際いの「ぴしゃっ」という音

この2つを対策していく必要が出てきます。

僕が住んでいた物件はマンションの鉄筋コンクリート造でしたが、それでも隣りの住人の開閉音だったり下の階に住んでいた人が引き戸を閉める音は聞こえてきました。

うるさいと感じるかどうかは人によって違いますが、ある程度の基準値というのは平成10年に公布された環境省の告示によって定められています。

昼間(6:00~22:00) 夜間(22:00~6:00)
音の大きさ 55デシベル~ 45デシベル~

界壁や床の遮音性を踏まえて上記の音量以上が聞こえた場合は苦情の原因になります。

昼間の場合は車の音や通行人の喋り声等が含まれていたり、生活的基準により55dBまでそこまで気にならないと言われています。

逆に夜間の場合は環境音もほとんどなく静かな状態となっているため45dB以上の音が出ているとうるさいと感じるようです。

防音専門ピアリング』によれば木製ドアを閉める音の目安音は60dBほど。

引き戸の場合はゴロゴロとした音も含まれるため、この音量よりも大きく聞こえやすいです。

引きずるような低い音というのは重量衝撃音と呼ばれ、床や壁が遮音しにくい傾向があります。

こちらは上階から衝撃を加えたときの木造アパートの音の聞こえ方を表したグラフです。

人の声など比較的高いヘルツのものは衝撃を吸収していますが、足音や扉の開閉のような低くて重たい衝撃音はほとんど吸収されずに聞こえてしまっています。

イメージとしては車やトラックの通る音と同じです。

振動音は普通の音よりも遠くまで響く性質があり、壁で吸収されることがないため隣りの部屋まで聞こえてしまうのです。

もうひとつが「固体伝搬音」です。これは壁・天井・床に入射した音が物体内を伝搬して空気中に放射する音のことです。困ったことに距離が離れていても空気伝搬音ほど減衰しません。

参照:soundzone

つまり、引き戸の閉める音を抑えるには衝撃を緩和できる防音対策が必要になってきます。

引き戸やふすまの開閉音に対するおすすめ防音方法

上記の通り、引き戸の開閉音を抑えるためには「ゴロゴロ」「ガタガタ」といった振動を伴う衝撃音と閉める際の戸当たり音を緩和していく必要があります。

この2つをうまく緩和できればかなり音を抑えることが可能です。

戸当たりテープを貼る

閉める時の「ぴしゃっ」音を防ぐのは意外と簡単です。

「戸当たりテープ」「防音テープ」というクッション性の高いテープを貼り付けるだけで衝撃音を防ぐことができます。

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Amazon等で購入することができ、またお店によっては100円均一にも置いています。

クッション性の素材でできたテープなので衝撃を吸収し、音を抑えることができます。

実際に使ってみたところ100%とはいかないものの、以前に比べて体感で9割ほど音が減少しました。クッションがあるおかげで普通に引き戸を閉めても音が鳴りません。

注意点

壁側に貼ってしまうと引き戸を開けた時に目立つので引き戸の側面に張り付けるようにしてください。

剥がす時に剥がし残れや剥げてしまうのが不安な場合は端の部分だけテープをはがしてはるようにすれば簡単にはがすことができます。

ロウソクを使って滑りを良くする

やはり一番ネックなのは引き戸を開け閉めする時の「ゴロゴロ」と鳴り響く開閉音の方かと思います。

この音は開閉により摩擦が生じることにより、それが引き戸全体に伝わります。

引き戸は壁や床とも設置しているので音が全体に伝わります。

また、振動音なのでより遠くまで響く性質があり、その結果トラブルの元となってしまうのです。

まずは引き戸の溝部分をよくチェックしてみてください。

埃やゴミが溜まっていたりするだけでも摩擦が追加されてしまい、うまく閉まらなかったりうるさい音の原因になっている可能性があります。

原因が単なる摩擦の場合はロウソクを購入して溝に塗って滑りをよくしてみましょう。

ロウソクは100円均一などで普通に売っているのでわざわざネットで購入する必要もないかと思います。

ローラーがついている場合は引き戸を取り外してローラー部分にも丁寧に塗っていきましょう。

ふすま溝にテープを貼る

もしレール部分の木枠が傷んでいたり、ささくれ状態になっている場合はロウソクで滑りを良くしてもあまり効果はありません。

木枠が傷んでいるということは根本的に直すことが困難なので、別の方法で補強していく必要があります。

そういう場合におすすめなのがこちら。

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一度引き戸を外して溝に沿うように張り付けてから元に戻すだけなので使い方は簡単です。引き戸やふすまの溝専用のテープです。

面白いほど滑りがよくなります。

例えるなら凹凸が全くない滑り台のようなものです。

これを敷くことで振動を軽減することができるため一石二鳥です。

溝テープは薄手のものなので貼ったところで扉が入らなくなるということはないので安心してください。

戸車を交換する

長年使用されて劣化している場合だと戸車自体が消耗しているのでローラーを変える必要があります。

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長年使用されているとローラー部分が劣化してしまい、騒音の原因となってしまいます。

防音用のローラーも売っているのでこういうものを取り付けるとかなり静かになります。

戸車の交換方法
  1. 引き戸を取り外す
  2. +ドライバーを使用して戸車のネジを取り外す
  3. 新しい戸車を取り付ける
  4. 引き戸を戻す

難しいように思えて意外と簡単です。

ただ、戸車にはY型やV型などがあるのでその点だけ注意してください。

取り替え方について解説されているサイトを見つけてきたので参考にしてみてください。

引き戸が重いので戸車を自分で交換してみたよ。

賃貸物件でもローラーを変えたからと言って退去時にハウスクリーニング代を請求されるということはありません。

ハウスクリーニングの業者は一日に何件も回らなければならないためそこまで丁寧にやる業者は滅多にいません。

引き戸をチェックしたとしてもちゃんと機能を果たしているかどうか、それだけです。

ローラーの交換自体はやってみるとかなり簡単ですが、賃貸だとさすがにちょっと怖いですよね。

何をやっても直らない場合も最終手段と考えておきましょう。

管理会社に交換を依頼する

そもそも本来であれば入居時に劣化している、もしくは破損している部分に関しては管理会社側は負担しなければなりません。

管理会社に「引き戸がガタガタ言って上手く閉まりません」とか「戸車が劣化しているので交換してもらえませんか?」と言えば無償で交換してもらうことができます。

設備不良は大家側の責任ですからね。

管理会社としても引き戸の音で余計な隣人トラブル、苦情を招くのは防ぎたいので言えば対処してもらえることが多いです。

隣人の引き戸がうるさい場合は管理会社に相談を

引き戸の開閉音というのは生活音の一部なので多少うるさいからと言ってわざわざ管理会社に連絡するのを躊躇う人は多いと思います。

例えるなら「隣人が掃除機かけている音がうるさくて困る」とか「洗濯機の音が気になる」と言っているようなものですからね。

しかし、故意に引き戸を強く閉めたり、何度も何度も開閉していてこちらが生活に支障をきたすレベルであれば相談する価値はあります。

◆例「お隣の引き戸の開閉音がうるさすぎて寝不足になって困っています。」

管理会社ができることは注意喚起や手紙を入れるぐらいですが、場合によっては戸車の交換手配等も行ってくれることがあります。


たいていこういう開閉音は無意識で強く閉めていたりするので一度注意を受けると、次から意識して過ごすようになるので改善される可能性もあります。

まとめ

賃貸物件において、音に関するトラブルが一番多いのも事実です。

苦情が入らないようにびくびくしながら毎日気を遣って扉の開閉を行うぐらいなら、いっそのこと自分で対策した方が快適に過ごせるかと思います。

今回ご紹介した方法はどれも誰にでもできる方法なので困った時はぜひ参考にしてみてください。

入居時にあまりにもひどいように感じるなら管理会社に「引き戸の建付けが悪い」と報告してみると意外と対処してくれることもあります。トラブルになるのは大家側も避けたいので「仕方ない」で片づけられません。

引き戸がある物件は自分の部屋ならなんとかできるけど隣人がうるさいのは我慢しないといけないのがちょっと辛いところです。

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