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インターネットは工事すれば月々4,000円ほどで割と安定した回線を手に入れられますが、最近はインターネットを無料としている物件も多いです。
「インターネット無料物件は回線が遅い」って話をよく耳にしますが、実際のところどんな感じなのか、本当は地雷物件なのか僕自身住んでみたのでその正直な感想についてご紹介していきます。
目次
インターネット無料賃貸の仕組み
インターネット無料物件とはその名の通り、自分で独自に契約せずとも入居したその日に工事不要でネットが使える物件のことを指します。
部屋ごとのネット契約料を大家が負担していると思われがちですが、実際はその建物に共用のネットを設置し、それを各部屋に通しているという仕組みになっています。
参照:https://saisoku-saiyasu.com/2020/11/17/why-free-internet-slow/
つまりそのアパートやマンションで同じ回線を使っているってことです。
インターネットカフェを思い浮かべてみるとわかりやすいと思います。
また、「インターネット対応」とか「インターネット使用可」と書かれている物件は無料ではないので注意してください。かなり紛らわしくて間違えてしまう人もいるようです。
ちなみに「月額2000円程度でインターネットが使い放題!工事も不要!」って回線もインターネット無料の回線と仕組みはほぼ同じです。
インターネットの接続方法
引っ越したら部屋の四隅を見てください。コンセントの横付近にネットを接続するための差込口が必ずあります。
有線しか持っていない場合はパソコンに優先をつなぐだけで使用できますが、この場合だとPC一台しかネットに接続できなかったりスマホは対応していないので必ずルーターを購入した方がいいです。
無線ルーターがあれば複数の機器にネットを飛ばすことができますし、インターネット無料物件でも工事あり物件でもほぼ必ず必要となるので持っておいた方がいいと思います。
値段はピンキリですが1万円ぐらいあれば良性能のものが購入できます。良いものほどその部屋まで来ているネットの性能を生かすことができ、悪いものだとちょっと不安定なネット環境になりやすい傾向があります。
何でもいいですが、無線ルーターは10年レベルで使用するのであまりケチらないほうがいいのかもしれません。
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ただ一人暮らしなのに遠くまで届く最高品質のルーターを買ってもあまり恩恵はないので注意してください。
ルーターを部屋にある差込口にさせば、準備完了。ルーター1つ1つに【SSID】と【パスワード】が記載されているので接続したい機器に打ち込めばそれだけでもう使用できます。
インターネット無料賃貸の回線速度はどれぐらい遅い?
あくまで目安ですが、目的別に必要な速度についてまとめてみました。
目的別 | 下り回線速度目安 |
---|---|
ネットサーフィン等 | 10Mbps以上 |
youtubeなどの動画視聴 | 20~30Mbps以上 |
FPSなどのオンラインゲーム | 100Mbps以上 |
重要なのは下りの回線速度。
調べ事をするぐらいなら10Mbps程度で十分ですが、重たいファイルのダウンロードや高画質のオンラインゲームをやりたいなら100Mbps以上が理想とされています。
ただ実際には40Mbps程度でもFPSゲームは快適にできました。
で、僕の現在使用しているネットの昼間と夜の回線速度がこんな感じです。
時間帯 | 下り回線速度目安 |
---|---|
朝~昼間 | 60~70Mbps前後 |
夜 | 10~30Mbps以上 |
ひどいとき | 10Mbps以下 |
【昼間】
【夜間(混雑時)】
よく考えると夜間は昼間の10分の1ぐらいしか速度が出てないですね。
やっぱり昼間は誰も使用していないのでかなり速度がでますが、仕事から帰宅した夜の時間帯は多くの人がインターネットを使用するので速度が出にくいです。
これは平均ですが、ひどい日はもっと速度が低くなります。
【かなり遅い時】
ここまでくるとネットサーフィンぐらいしかできなくなります。ちなみにこれは23時頃です。
だいたい21:00ぐらいになると回線が遅くなり始めて23:00ぐらいがピークになって、以降はピークアウトして徐々に解消されていきます。
使用感について
昼間はやっぱりサクサクですね。ストレスフリーで動画再生もできますし、オンラインゲームもカクツキなく遊ぶことができています。
しかし、夜になるとだんだんと回線に負担がかかっていて重くなってしまいます。日によりますが22時ぐらいになると重すぎて高画質の動画は再生不可能になります。
それとAPEXなどFPSのようなゲームも夜の時間帯はけっこうキツイです。これも同じように22時ぐらいまでならなんとかできますが、そこから12時まではラグが凄すぎてできません。
ひどいときはyoutubeですら最低画質じゃないと見れないぐらいのレベルです。
大丈夫な日もあるので完全に日によりますが、ゲームや動画編集をしたいって人にとってインターネット無料物件は相当ストレスが溜まると思います。
3年間住んでいますが、空室率の有無によっても結構左右されている印象がありました。
共有回線なので人が少なかったり、使用者が少なければ快適ですが不安定さは否めません。
安定した回線を求めるならインターネット無料物件は避けたほうが良いというのが個人的な見解です。
インターネット無料物件のデメリットまとめ
- 回線が遅くなる可能性がある
- 賃料に上乗せされている可能性がある
回線が遅くなる可能性がある
回線が遅くなるというのは物件にもよりますがネット回線が共用になっているので、例えば住んでいるみんなが同時に動画を見ればその分回線は遅くなります。
ネット無料の物件に住んでいる人で、回線が遅すぎるから独自で契約したいけど、規約のせいでそれができないと悩んでいる方も多いそうです。
これは物件によりけりなので契約書を確認するなり、電話等で確認してみてください。
僕が実際にインターネット無料物件に住んで計測した速度は上記で紹介した通り日によっては夜使い物にならないぐらい遅かったです。
ただ最近はなぜか少し改善しているような気がします。
賃料に上乗せされている可能性がある
インターネット無料の賃貸といってもネット回線をつないでいる以上、必ず誰かがインターネット料金を支払っています。
大家(貸主)が全て負担している良物件というのは稀で、実際は賃料や共益費という名目で上乗せされている可能性が高いです。
金額も1,000円や2,000円程度なので賃料が相場より高くなっているとはわかりづらいのが現状。
インターネット無料のメリット
- ルーターや有線を持っていればすぐにネットが使える
- 月々の料金や工事費がかからない
- 違約金がないのでいつでも退去できるという安心感がある
- 夜中じゃなければ割とストレスフリー
- いちいちネット回線を調べたりしないでいいので手間がかからない
ルーターや有線を持っていればすぐにネットが使える
通常はネットを契約する時に回線を選び、プロバイダーを選び、工事をしてもらってようやく開通という流れです。
この手間が最初から省かれているのでこちらで何かする必要は一切ありません。
入居したら部屋の四隅に設置されているLAN差込口にLANケーブルを差し込むと有線の接続は完了。
スマホなどLANケーブルが接続できない場合は別途無線ルーターを購入する必要がありますが、これがあれば何台でも接続可能です。
月々の料金や工事費がかからない
工事ありのネット料金の場合、月々4,000円ほどのインターネット料がかかります。さらに工事費として15,000円前後請求されるので思っている以上にネットを使用するまでお金がかかってしまうのがネックな部分です。
インターネット無料物件なら工事も不要で月々の料金も無料なのでかなり安く使用できます。
短期間しか住まない人でネットを使用したい人にとってはインターネット無料物件は理想的なのかもしれません。
違約金がないのでいつでも退去できるという安心感がある
インターネット無料物件は入居するだけで勝手に使用できるので、通常のインターネット契約のような違約金が一切発生しません。
たいていは2年縛りだったりして、2年以内に引っ越すと違約金が発生して面倒なことになるのが通常物件のデメリット。
違約金も10,000円前後かかることを考えるとインターネット無料物件って本当にお得ですね。
夜中じゃなければ割とストレスフリー
インターネット無料のアパートやマンションというのは先ほど紹介したように1つの回線を各部屋ごとに共有している状態になるので、どうしても人が多い時間帯は回線速度が遅くなってしまいます。
ただ、昼間は仕事や学校で外出している人も多いためか、月額4,000円の工事ありネット回線と同じぐらいの速度が出るので動画やFPSなどのゲームも割とサクサクに動かすことができます。
最近はテレワークも増えているので「テレワーク中にネット回線が遅くならないか心配」と思っている人も多いですが、昼間に遅くなったことは今まで一度もありませんでした。
いちいちネット回線を調べたりしないでいいので手間がかからない
ネット回線契約で地味に面倒なのがその物件で使える回線を探さないといけないことです。
使いたいネット回線が必ずしもその物件で使えるとは限らないので、適応している回線の中で良いものを選ぶ必要があります。
こういった面倒な作業をすること自体かなり面倒なので、引っ越していきなり回線を使えるのは非常に便利でした。
インターネット無料の賃貸物件に住んでいる人の口コミや評判
インターネット無料物件は仕組みとして回線を使っている人が多ければ多いほど重くなっているので、アパートよりもマンションのほうが人が多いため遅くなってしまう性質があります。
実際に住んでいる人の意見を集めてみたので参考にしてみてください。
インターネット無料物件に住んでいます。宜しくおねがいします。 pic.twitter.com/mr93l1pRUJ
— //春ピ【う】みそも切らもやど【ち】川☆あに【ゅ】らいれてゃんかり【ー】ッピの⅔じじぃたろ㍌㌞!// (@ayatsuji_uchu) July 15, 2021
インターネット無料を導入して通信速度はだいたい100Mbps~200Mbpsくらい出てる。
ただし夜間の遅い時間帯は30~40Mbpsくらいになる時もある。
遅い時間帯でも動画を見るのに支障はないし、入居者からのクレームも1度もなし。
— なっく@住宅費0円生活を賃貸併用住宅で実現&これから作る人のサポーター (@nakkusupport) July 19, 2021
初めてインターネット無料物件にしたので、速度遅いんだろうなぁと半ば諦めてたら、今まで体験したどのインターネットよりも爆速でビビった。
会社より速い。
ラッキー。— feline_cat (@felinecat2) July 1, 2021
インターネット無料マンションは回線遅そうだなという印象だけど、オーナーが同じ棟内に住んでるという話を聞いて、速いかも知れんなと思ってたけど、想像以上に速い。これで無料はかなりおいしい。
— 山川水⁶🐟 (@yamakawasui) July 31, 2020
引越し先インターネット無料だけど遅すぎてもう一つ開通することになった
— ぜったいぜったいよだなのです (@yoda__12) November 3, 2020
調べてみると回線が遅いという意見が大半を占めていますが、稀に無料なのに爆速の物件も存在するようです。
アパートとかもともとの利用人口が少なければ速い可能性はありますし、大家も住んでいて同じ回線を使っている場合は速いこともあるようです。
速いか遅いかは住んでみたいと確実には分かりませんが、ある程度の見抜き方はあるようです。
回線が遅い時の改善方法
実際にインターネット無料物件に住んでから速度が低下した際に改善した方法を3つほど紹介します。
ルーターを見直す
ルーターというのはインターネットを接続するための中継機器です。
仮にネット回線自体は十分な速度だったとしてもルーターが安物で規格が低いと速度低下の原因になります。
例えるなら200キロ出せる車で30キロ速度制限の住宅街を走っているようなものです。
ルーターはなんでもいいように思えて意外と重要なのでしっかりと速度がでる規格のものを購入するようにしましょう。
ちなみにネット回線が不安定になるのもルーターに原因があることが多いです。
有線で接続する
現時点ですぐになんとかしたい場合は無線LANから優先への切り替えをおすすめします。
有線はネット回線の速度をそのまま機器に伝えることができるのでパソコンでネットサーフィンや動画を観る人、PC、PS4やPS5でFPSゲームをする人にとっても必要です。
実際に僕も最初は無線でゲームをしていましたが速度があまりにも出なくてラグが酷いので優先に替えたところ少し改善しました。
劇的な効果は望めないかもしれませんが、これだけで改善する可能性はあるのでやるべきです。
「回線が不安定」と管理会社に連絡する
最も効果があった方法はこれ。
インターネット無料物件はネット回線のトラブルも管理会社に連絡することで改善してもらえるケースがあります。
僕の場合は「ネット回線が不安定で、かなり遅かったり繋がらないことがあるんですけど」と伝えたら『では、一度お客様への回線をリセットしてみます』と言われて待つこと数分。
管理会社側でリセットしてもらった直後はかなり回線が早くなり、不安定になったりネットに繋げなくなるという状態も改善されました。
長期的に使用しているとデータの混線、回線の渋滞が起こりやすくなるので連絡してリセットしてもらうことで解消されるというわけです。
インターネット無料で回線速度が早い物件の特徴
入居前にもネット回線が早いかどうかはある程度把握することが可能です。
大家や管理人も同じ建物に住んでいる
大家や管理人がその物件内に住んでいる、もしくは常駐している状態であればネット回線は強い可能性が高くなります。
大家も同じ回線を使うことになるので、インターネット回線が弱ければ使い物にならないことは身をもって体験できますし、仮に遅ければ回線強化をしようとしてくれます。
部屋の数が少ない
10階建てで50人住んでいるようなマンションと3階建てで15人しか住んでいない物件を比べると当然後者のほうが一度にネット回線を利用する数が少なくなるため、速度が早い可能性が高くなります。
もちろん、数が多いほどネット回線自体も強化されてはいますが1度に集中する規模が違うので夜全くネット回線が使えないのは数が多い物件です。
つまり、部屋数がそもそも少ないような物件は入居している人数も少ないので狙い目というわけです。
空き室が多い
部屋探しをしている際に空き室の場合は同じ建物内の複数の部屋が表示されると思いますが、空き室が多ければ多いほどネット回線は当然速いです。
基本的に入居率100%の状態で耐えられるだけの回線を用意してあるので、空き室が多い=ネット回線利用者も少なくなるため回線が速くなるというわけです。
ちなみにインターネット無料物件は誰かが引っ越したり、空き室が増えてくると自然と回線は速くなりますし、逆にみんな入居していてなおかつインターネットで重たい作業をしている人がいるとめちゃくちゃ重くなってしまいます。
独自でネット回線を引くことはできるの?
回線速度が気になった場合は通常の賃貸物件と同じように自分で他の回線を契約することも可能です。
インターネット無料物件に入居した後に回線に満足できない場合は、個人的に別の回線と契約することも可能です。
引用:NURO
ただ、この場合だとインターネット使用料が月々約4,000円程度かかってしまう上に工事費という名目で10,000円~20,000円ほど取られてしまうので注意してください。
さらに、一般的な工事ありのネット回線契約の場合は違約金というものが存在します。2年使わずに解約したら~みたいなやつです。
ネットが遅いと仕事にならないとか、お金よりもストレスフリーな生活をしたいと思う人は新たに回線契約するのも一つの手ですが色んなリスクがあるので注意しましょう。
- 月々料金が約4,000円ほどかかる
- 工事するまで時間がかかる(2週間~1か月ぐらい)
- 工事費が10,000円~20,000円ほどかかる(会社により異なる)
- 2年使わないで解約すると違約金が約10,000円ほどかかる(会社により異なる)
特に途中でネット契約してしまった場合、部屋の更新とともにネットを解約しても2年未満だったりするので違約
金が発生してしまいます。
ずっとその回線を使い続けるならいいですが、実家に戻る人とか違う引っ越し先でそのネット回線が使用できない場合は違約金がかかってしまいます。
まとめ
- インターネット無料物件の回線速度は夜に限りかなり遅くなることが多い
- 基本的に不安定なのでネットを使った仕事をする人やゲームする人にとっては地雷物件
- 軽く動画を観たり、ネットサーフィンする程度なら安く済むのでおすすめ
- 工事ありの有料回線には速度的に勝てない
すぐに使えたり、無料や安価で使用できるのは嬉しいですが、口コミでも言われているように回線速度はやっぱりきになります。
ゲームをする人、動画編集する人など回線が弱いと困るな~って人は最初から工事ありのネット回線を契約してしまった方がいいかもしれません。
ただ、昼間の回線速度は良好ですし、特に遅くなるのは夜の2~3時間程度なのでそれを我慢できるなら無料でも十分といえば十分です。
インターネット無料物件や工事不要のネット回線を使うべきか悩んでいる時はぜひ参考にしてみてください。
インターネット無料物件を効率的に探す方法
インターネット無料物件が良いかどうかはその物件の回線速度に左右される部分が大きい。
ただネット回線に4,000円払う=家賃が4,000円高くなるのと同じなのでお得であることには変わりません。
効率的にインターネット無料の物件を探したいならイエプラというアプリがおすすめです。
イエプラは部屋を探してもらうサービスで、チャット欄を設けているので細かい条件まで伝えることができます。
例えば「空き室が多いネット無料の物件を探して欲しい」とか「回線がちゃんとしている物件がいい」という要望も伝えることが可能。店舗で営業マンに条件を伝えるのと同じことが自宅にいながらできるイメージです。
無料で使えるサービスなのでインターネット無料物件じゃなくても部屋探しとして有用。
参考になれば幸いです。