駅から徒歩15分以上の遠い賃貸物件は後悔する?それとも慣れる?

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部屋を探すときに駅からの距離を第一条件として挙げる人も多いですが、駅から遠いほうが家賃が安くて好条件の物件も多いです。

ほかの条件は良いときに駅から15分など遠い賃貸物件は後悔しやすいのか、徒歩20分の物件に1年間住んでいたので実体験を含めて紹介していきます!

駅から徒歩15分程度であれば後悔しにくい

結論から言えば、徒歩15分程度であればギリギリ後悔しにくいラインとなります。

これは『遠い』と感じても自転車などの手段を用いて駅までの時間を短縮することが可能なため。

時間自転車体感
徒歩1分約19秒ストレスフリー
徒歩5分約1分30秒かなり近いと感じる
徒歩10分約3分10秒人によっては遠いと感じる(自転車を使う人も)
徒歩15分約4分40秒遠い。自転車を使わないと辛い
徒歩20分約6分20秒かなり遠い。歩きだと苦痛に感じるレベル

平均的な自転車の速度(15km/h)であれば徒歩15分でも苦痛には感じません。

ただし”自転車が使えない日”も考慮すると徒歩20分のような物件は歩かなければならないときに苦痛となります。

徒歩15分がギリギリのラインで徒歩20分以上だと自転車を使えない雨の日や風の強い日、冬場が辛くなるのでおすすめできません。

都内で駅周辺が充実しているのであれば20分でも妥協できますが、地方や駅が発展してない上に駅まで遠いと何をするにも時間効率が悪くなります。

妥協できる範囲は15分程度。

個人的には遠くても意外と平気だったので家賃が高い物件に住んだ時より後悔は少ないですが、面倒臭がり屋ほど後悔するのかもしれません。

住宅情報サイト『HOME’S』を運営する株式会社ネクストが720名を対象に「マイホームを購入して後悔していること(周辺環境に関する不満ランキング)」を調査したところ第1位は「駅からの距離が遠い」という結果となっています。

マイホームの不満点
  1. 駅までの距離が遠い:21.4%
  2. 買い物が不便:12.6%
  3. 駅周辺が栄えていない:10.4%
  4. 会社までの距離が遠い:8.6%
  5. 電車やバスなど公共交通機関が少ない:8.1%

この調査はマイホームを購入した人を対象であり、周辺環境の不満度ランキングとなっているので賃貸物件とは少し異なる結果でもあります。

スーモが一人暮らしをしている学生・社会人の男女300人を対象に「一人暮らしをスタートさせて後悔・失敗したと思うこと」の調査結果がこちら。

一人暮らしで後悔したこと
  1. 壁が薄い:19.3%
  2. キッチンが狭い:19.0%
  3. 隣人や周辺の音がうるさい:16.7%
  4. 収納が少ない:16.3%
  5. 部屋が寒い・暑い:16.0%
  6. 家賃が高い:15.3%
  7. 追い炊きがない:13.3%
  8. コンロが一口:11.7%
  9. 最寄り駅まで遠い:11.3%

賃貸の場合は周辺環境よりも物件そのものによる不満のほうが上位です

特に騒音問題に悩まされている人は多い模様。

最寄り駅まで遠いことに関しては第9位となっているので、かなり後悔している人は意外と少なそうです。

例えば「高い家賃で駅から近い物件か、逆に家賃は安いけど駅から遠い物件のほうがいいか」で迷ったら家賃の安さを重視したほうが後悔は少ないということになります。

マイホームの場合は永続的に住み続けることを踏まえた不満となるので駅から遠いのは後悔しやすい傾向があります。

賃貸ならずっと住み続けるわけではないので、どうしても無理だったら引っ越すという選択ができる分後悔度はそこまで高くないのかもしれません。

駅から遠くてもそれほど後悔していない人もいれば、実際に生活してみて苦痛に感じている人もいるので自分の性格に合うかどうかも結構大きいと思います。

駅から遠い物件のデメリットとは?

賃貸物件では駅からの距離は不動産の表示に関する公正競争規約・同施行規則に沿っており、不動産の表記では1分=約80mとして計算されています。

昔は駅から物件までの直線距離をもとに計算していたため実際に歩くと記載されている距離よりもかかってしまうことがザラにありましたが、最近ではGoogleマップに表示されている距離をそのまま記載しているケースも増えています。

時間距離
徒歩1分約80m
徒歩5分約400m
徒歩10分約800m
徒歩15分約1,200m
徒歩20分約1,600m

徒歩15分以上の賃貸物件は駅から1キロ以上離れていることになります。

距離から導き出す時間に坂道や信号、大通りの待ち時間等は含まれていないので、表記より少し時間がかかってしまうことが多くなります。

実際に住む上でのデメリットについても紹介していきます。

大通りの数や信号の数に大きく影響されてしまう

駅からの距離に大通りや信号などの待ち時間は一切考慮されていません。

距離に考慮されない項目
  • 物件の階段やエレベーター
  • 踏切や信号
  • 坂道や歩道橋

駅までの距離は物件の敷地内から駅の一番近い出入口までの距離で計算されます。

駅から遠くなればなるほど信号の数や大通りの数も増えてしまうので、それだけ実際にかかる時間との差が出てしまうというわけです。

例えば『駅から徒歩10分!』という物件があったとしても信号が変わりにくい大通りや信号すらない交通量の多い道路が駅までの距離の途中にあれば、それだけ時間がかかってしまうので実際には15分程度かかることもあるというわけです。

距離が遠くなればなるほどその可能性も増えるので思っている以上に遠いことを実感するかもしれません。

雨の日や寒い日の通勤・通学が地獄

駅から多少遠くても自転車を使えばそこまで苦ではありませんが、雨の日や風の強い日だと自転車を使うこと自体が苦痛になります。

  • 雨の日はビショビショになりやすい
  • 真夏に汗をかきやすい
  • 真冬の寒さで手足がかじかむ

全体の日数を考えれば雨の日のほうが少ないかもしれませんが、梅雨の時期や冬場のかなり寒い時期に自転車で通勤・通学を行うのはかなりつらかった記憶があります。

「自転車使えば楽でしょ」と考えている人はこういった天候に左右されることまで考えてください。

歩いていかなければならない日というのが必ず存在するので駅からある程度近い物件というのは大事。

友人が遊びに来にくくなる

友人を家に招かない想定であればどんなに遠かろうと問題ありませんが、友人や恋人を定期的に家に呼びたい人は相手に苦労をかけることになります。

自分ならまだしも相手に大変な思いをさせることになってしまうので、遠い物件というのはあまり友人や恋人を呼べない物件と言ってもいいぐらいです。

「家に異性を連れ込みたい」とか考えている人は間違いなく後悔するのでやめたほうがいいです。

駐輪場代がかかる

駅から遠いのは自転車でカバーできますが、自転車を使えば駐輪場代がかかってしまいます。

最低でも1回あたり100円かかりますし、30日使えば家賃3,000円高くなっているのと同じことなので意外と大きなデメリットとなります。

月極駐輪場を借りてもお金はかかりますし、かといってその辺に放置するわけにもいかないので駅から遠い物件ならではの問題。

自転車空間研究所のデータによれば都心の月極駐輪場の平均相場は2,000円前後となっています。

月極駐輪料金相場料金
東京都約2,000円前後
埼玉県約2,000円~2,200円
千葉県約999円以下
神奈川県約1,500円~2,000円

月に2,000円払うということは家賃+2,000円高くなるのと同じです。

ある程度近ければ徒歩で済みますし、立地が良ければ自転車を使うのは本当に電車に乗り遅れそうな時ぐらいですからね。

睡眠時間が減る

駅から遠いということは考慮して早起きする必要があります。

朝は1分1秒が非常に貴重な時間となるので徒歩20分もかかると通常よりもかなり早く起きる必要があるので結果的に寝不足になってしまったり、夜はその分趣味に費やす時間も減ってしまいます。

家に帰ってやりたいことがあっても時間が減ってしまうのはデメリット。

時間はお金では買えないですからね。

利便性の高い施設が少なくなる

駅周辺は利用する人も多いため、スーパーやコンビニ、カラオケや居酒屋など買い物や飲食・娯楽が充実しています。

駅から離れれば離れるほど利用する客が減るため、コンビニやスーパーまで少し遠かったり、都内であればショッピングモールも駅周辺しかありません。

家にいる時間の長い在宅ワーカーやテレワーク中心の生活だと特に不便に感じる傾向があります。

人通りが少なくて夜道に危険が伴う

男性ならあまり気にしない問題ですが、駅から遠くなればなるほど人通りも少なく、街灯も少なくなってしまうので不審者に遭遇するリスクも高くなります。

もし被害に遭ったとしても周辺に人がいなければ助けを呼ぶことすらできませんし、暗がりはストーカーや犯罪被害の温床になるため危険です。

後をつけられていても暗ければわかりませんし、家を特定されれば侵入される危険性も高くなります。

仕事帰りに買い物しづらい

仕事帰りにスーパーに寄って、食材を購入して帰るというスタイルは自然ですが、駅から離れていると荷物の多さによっては苦痛に感じてしまう可能性があります。

大量に買うと帰り道までで疲れてしまうので、お米や水など特に重いものを購入するのが躊躇われることもあるでしょう。

自転車を使う前提であれば問題ありませんが、帰り道に買いたいものが買いにくいのはかなりのデメリットです。

また、休日は駅周辺まで行かないと買い物ができない環境となる場合もあるため注意が必要です。

忘れ物に気づいても取りに帰れない

誰しも一度は家に忘れ物をしてしまって取りに帰る羽目になったことがあると思いますが、駅から遠い物件の場合だと忘れ物が命取りとなります。

駅についた時点で気づいても取りに帰ることはできません。

僕も実際に何度か忘れ物をしてしまったことがありましたが、走ったところで往復時間を考慮すると間に合わずに何度か諦めたことがあります。

駅から比較的近ければ取りに帰ることもできますが、駅から遠いとそれができない。

生活していて地味に大きかったデメリットです。

駅から遠い賃貸物件のメリット

駅から遠い物件というのは意外にも多くのメリットがあります。

家賃や初期費用が格段に安くなる

賃貸物件は徒歩10分を境に家賃が格段に安くなるといわれています。

それだけみんな駅からの距離を重視しているということでしょうね。

駅から遠い物件はたとえ設備が充実していても、防音性が完璧だったとしても需要が低く割と売れ残り物件となってしまいます。

大家としても入居者をなんとしてでも捕まえて家賃収入を得たいので自然と家賃相場も安くなります。

また、こういった需要の低い物件は家賃交渉などの交渉も通りやすいという特徴があるので積極的に交渉をすることでさらに安くできたり、設備を整えることもできます。

それ以外の条件が良いことが多い

少しでも興味を持ってもらうため、こういった駅から遠い物件はそれ以外の部分が充実していることも多いです。

例えばオートロックでセキュリティ完備だったり、部屋は広いのに家賃が安かったり新築や築浅物件だったりと駅からの距離に目をつむれば好条件となっていることが多いです。

毎日通勤する人にとってはそれでも駅からの距離は重要かもしれませんが、テレワーク中心の生活だったりフリーランス、学生にとってはあまり問題にならないことも。

静かな環境で騒音に悩まされることが少ない

駅から近い物件はそれだけ線路沿いに近いために電車の通貨音だったり、踏切の音等の騒音問題に悩まされることがあります。

一方、駅から遠い物件というのはまず電車の騒音に悩まされることはありませんし、静かな住宅街の中にあることも多いので静かに暮らしやすいというメリットがあります。

もちろん駅から遠いけど大通り沿いに建設されている物件もありますが、駅から遠くてもいいのであればほかにも好条件の物件を選ぶことができるので環境に悩まされることは少なくなります。

自転車を使えばそれほど苦痛に感じない

雨の日や風の強い日以外なら自転車を使えば徒歩20分の距離でも割と苦痛に感じませんでした。

自転車ならだいたい3分の1の時間で駅までたどりつけるので僕の場合も7分程度でした。

あまりにも遠い場合はいっそのこと徒歩という選択肢がなくなるため、割り切って生活ができます。

適度な運動になる

社会人になると普段身体を動かすこと自体が格段に減ってくるので運動不足になりがちです。

駅から近い物件は確かに便利ですが、通勤も電車にのって少し歩く程度なので運動不足解消にはつながりません。

駅からの距離が遠い物件の場合は否応なしに毎日一定距離を歩くことになるので自然と最低限の運動をすることができるので、健康を考えると遠いほうが良いこともあります。

「運動しよう」と思ってもそれを行動に移せる人は少ないですが、強制的に歩く必要があれば嫌でも毎日体を動かすことができます。

特に事務作業やデスクワーク中心の生活をする人にとっては凝りの解消にもつながるのであえて遠い物件を選ぶという選択もありだと思います。

周辺施設の価格が安くなる

駅周辺というのは土地の値段も高いため、家賃分をサービスに付加させるので物価が高くなる傾向があります。

我々の生活で最も多く利用するスーパーも駅周辺のほうが全体的な値段は高く、駅から離れれば相対的に価格も安くなる傾向があります。

駅から遠い物件に住むとなると安いスーパーまで意外と近かったりして生活費用を抑えることにも繋がる可能性があるのはメリットです。

最低限後悔しないための駅から遠い物件の選び方

住んでから「遠い」と感じても初期費用を払って引っ越ししている分、すぐにまた引っ越すわけにいかず後悔しやすくなります。

駅から遠い物件に住むかまよったときの指標として、選び方や条件について紹介していきます。

近くにスーパーがあるかチェックする

駅周辺には買い物施設が充実している傾向がありますが、駅から遠いと少なくなる傾向があります。

仕事帰りに駅近くで買い物を済ませても重たい荷物を運ぶのが苦痛になるため、自分の家の近くにスーパーがあるほうが利便性も高くなります。

休日など、駅まで行かないときでも利用できるかどうか周辺環境をチェックしておきましょう。

実際に一度歩いてみる

借りるか迷った場合は一度駅から物件までの距離を正確に測るために歩いてみるのが一番です。

物件に記載されている情報は大通りや信号が考慮されていないので実際に歩いてみると記載時間よりもかかることがほとんどです。

また、地形までは書かれていないので実際に歩いてみると坂道が辛かったり、逆に思っているよりも辛くないと感じる可能性もあります。

遠い場合は自転車を使うことが多くなりますが、歩いて辛くないかどうかは検証すべきです。

自転車を使うことができない日は必ずあるので、それを考慮した上で自分にとって大丈夫かどうか考えましょう。

もっと条件の良い物件はないか確認する

条件に合う物件が駅から遠い物件しかなく、借りるか迷うぐらいならもう1度しっかりと部屋探しをしてみましょう。

スーモやホームズに掲載されてないけど実はもっと好条件の物件があったり、退去したばかりの新着物件が見つかる可能性も十分にあります。

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家にいながら空室になったばかりの新着物件を顔を合わせずに探せるのでスーモやホームズよりも情報が新鮮です。

チャット項目があるので「家賃6万・駅から10分以内でキッチンの広めな築浅物件を探してほしい」など細かい要望まで伝えることができます。

条件を設定したらあとは放置で情報を送ってくれるので有用性が高いです。

時間を置いて探してみるともっと良い物件が見つかる可能性は十分にあるので、探してみてください。

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駅から遠い物件でも後悔しない人の特徴

駅から遠くて後悔するかどうかは、その人の性格や生活スタイルによって異なります。

後悔しにくい人の特徴について挙げてみたので、参考にしてみてください。

家にいる時間が長い人

「在宅ワーカー」「テレワークが多い」など自宅で仕事をする機会の多い人は駅から遠い物件でも外に出ることが少ないため後悔は少ないです。

たまに出勤する際に遠さを感じることはありますが、時間的な損失で言えば毎日出勤している人のほうが上です。

駅から遠いことで家賃が安い割に設備も充実しているので、部屋の快適性を取った方が後悔は少なくて済みます。

人を呼んだり遊びに行く回数が少ない人

しょっちゅう友達と遊びに行ったり、週末は恋人とデートなど外に出る機会が多い人は後悔する可能性が高いです。

逆に遊びに行く回数が限られていたり、家に人を呼ばないのであれば遠かろうと友人に煩わしさを感じさせることはありません。

恋人がいて、自分の家で毎回会う予定ならやめたほうがいいですが、そうでなければ遠くても問題ありません。

まとめ

MEMO
  • 徒歩1分あたり約80mある
  • 大通りや信号が考慮されていないので実際に歩くと物件情報より時間がかかる
  • 駅から遠いが故のメリット(特に家賃が安い)もあるので一概に悪いとは言えない
  • 長く住まないなら住むのはありだが長期的に住む予定ならやめとくべき
  • だいたい徒歩15分までがギリギリ許容範囲

普段から歩くことに関してあまり苦痛を感じないのであれば駅からの距離が遠くてもそれほど苦痛には感じませんが、歩く習慣がない人にとってはかなりのデメリットに感じます。

駅からの距離が遠いということは毎日それだけ時間を奪われてしまうということになるので、あまり遠すぎるというのもおすすめできません。

家賃との兼ね合いなので難しいですが、高い家賃のところに住むぐらいだったら妥協して少し駅から遠い物件に住むのはありだと思います。

特に賃貸物件の場合はずっとそこに住み続けるわけではないので、本当につらくなったら引っ越しを視野に入れればいいだけです。

家賃が高いと引っ越し資金すらきつくて引っ越せなくなってしまうのでどっちかを取るなら家賃の安さ重視で良いと思います。