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団地と聞くとファミリー向けの印象もありますが、昔とは違って現在は単身者用の物件も存在するようです。
今回は古い団地で一人暮らしをするメリットやデメリットや住み心地についてまとめてみたので検討している方は参考にしてみてください。
団地でも一人暮らしは可能
結論から言えば一人暮らしで団地を選ぶことも可能ですし、少し広めの部屋に住みたいという方は団地を選択する方もいます。
そもそも団地とは簡単言えば「住宅の集まり」という意味として扱われるのが一般的ですが、具体的な話をすると「公営団地」という住宅以外の団地も存在します。
- 公営団地:都営・市営・県営団地と呼ばれるもので収入が低く生活に困窮している人が対象の物件
- 公社団地:都道府県や市の住宅供給公社が運営する団地
- UR賃貸住宅:独立行政法人が運営している建物の質が比較的高い物件
公営団地は生活支援という意味で使われる団地なので一般的な社会人は対象外となっています。公営住宅法に基づき、国の補助等により、地方公共団体が建設して低所得者向けに割安な家賃設定で提供される賃貸住宅のこと。
イメージとしてはシングルマザーや収入が一定数以下で生活をするのが大変な人向けといった感じです。
公社やUR賃貸は通常の賃貸住宅とほとんど同じで入居審査に通ればだれでも借りることのでできる物件。
団地の特徴として一人暮らしの部屋よりも広い、ファミリー層向けの間取りとなっていることが多いですが、一人で住んでいる方も多く、母子家庭は団地を選ぶ傾向にあるようです。
マンションと団地の違いを疑問に思う方も多いと思いますが、団地はマンションに比べて間取りが広くて、その割に家賃が安いのが特徴です。
団地の敷地内は子供が遊べるような公園や緑が多い傾向があり、場所によっては敷地内にスーパーが設けられている場所もあります。
団地は古い物件が多い?
戦後の人口増加とともにそういった集合住宅が建設されたのが団地なので古い物件が圧倒的に多くなっています。
国土交通省によれば築25年以上経っている団地は全体の約5割(2,800団地)となっています。
ちなみに物理的耐用年数はメンテナンス等で変わるものですが、税法上の法定耐用年数には定めがあります。
構造 | 分類 | 法定耐用年数 |
---|---|---|
木造 | アパート | 22年 |
軽量鉄骨 | アパート | 19年~27年 |
重量鉄骨 | マンション | 34年 |
鉄筋コンクリート | マンション | 47年 |
RC造でも耐用年数は約50年ほどですが、メンテナンスをすれば100年ほどは建て替え不要と言われています。
公営による団地は税金によって賄われているため、予算が下りない限り建て替えることが難しいというのが現状。
団地の住み心地ってどうなの?
実際に団地に住んだことのある人の意見をピックアップして住み心地をみていきます。
最近の団地は、築40年以上経っているが
扉や手すり、ポストはスタイリッシュなデザインとなっているので、高級マンションと比べても住み心地は遜色ないといえる😃
市営住宅の団地だからダサイなどと考える人はステレオタイプだ😚 pic.twitter.com/pV8K13F0RY— 話聞き屋 桜井🌺 (@sakurai7715) August 29, 2017
せめて小声にするとか配慮しろよ😭
あーもうマジ団地住み心地わりぃ~~~めんどくさすぎるーーーーー引っ越してえーーーー— ゆう (@lea08182008) June 20, 2021
私は集合住宅以外住んだことがなく、実家も一人暮らしも団地でした。住み心地が良いんですよね。今後引っ越すときはリノベした団地も良いなと思っています。
— ナツ (natsu) (@natsu_92) June 22, 2020
URの団地、住み心地は良いのだが、一つ問題があって、今の季節(冬場)は結露が激しい。サッシ窓の内側とか、玄関の内側などが結構びっしょりになる。朝、玄関を出る時に上から水滴が落ちてくるし、出窓の内側に置いていたGR(カメラ)はケース毎湿ってしまい、電源スイッチが壊れていた…。
— また (@mataosa) February 17, 2012
進学にあたって一人暮らしを始めたが学生アパートに住むのがなんかダサいと思って団地に住んでた
家賃安いし静かで良かった— きたやこ300 (@KTYCO300MHz) March 20, 2021
良い意見も悪い意見もありますが「思っていたよりも良かった」という意見が多く見受けられました。
もともと団地のイメージがそれほど高くないこともあり、住んでみると意外と静かだったり家賃が安かったり特にトラブルなく過ごすことができて満足度が高くなるようです。
また、最近では内装がリノベーションされて外観はボロくても部屋はキレイな物件も増えているので期待値を超えているということでしょう。
悪い意見として目立つのは集合住宅ならでの悩みが多い印象。「うるさい」「古さ故の問題(故障等)」が挙げらえます。
古い団地に住むメリット
- 部屋が広い
- 家賃が比較的安い
- 初期費用が安い
- リノベーションされた部屋も多い
- ベランダが広い
- 日当たりが良い
- 困った時に助けてもらえる可能性がある
部屋が広い
一番のメリットは一人暮らしの物件に比べて部屋が広いことです。
団地はそもそもファミリー向けに造られているところが多いので、ワンルームや1Kはほんどなく2DK以上の間取りが多く存在します。
一人では正直持て余してしまう可能性もありますが、趣味や仕事部屋として部屋を分けたい人は有意義に過ごすことができます。
家賃が比較的安い
団地は他の賃貸マンションに比べると家賃が安いと言われています。
種類 | 場所 | 間取り | 構造 | 家賃 |
---|---|---|---|---|
団地 | 赤羽徒歩6分~ | 1LDK(52㎡) | RC造 | 16.1万円 |
賃貸マンション | 赤羽徒歩5分 | 2LDK(55㎡) | RC造 | 20.0万円 |
賃貸マンション | 赤羽徒歩5分 | 2LDK(55㎡) | RC造 | 18.2万円 |
団地 | 東伏見徒歩10分 | 2LDK(58㎡) | RC造 | 10.1万円 |
賃貸マンション | 東伏見徒歩4分 | 2LDK(51㎡) | RC造 | 11.8万円 |
賃貸マンション | 東伏見徒歩15分 | 2LDK(60.4㎡) | RC造 | 12.7万円 |
実際に調べてみたところほとんど同じ条件ではそこまで大きな差はありませんが、確かにやや安くは感じます。
まとめて管理できるという面やある程度築年数が古くなっていることもあり相場よりも家賃を下げて募集できるのでしょう。
少しでも安く広い部屋に住みたいという人にはちょうど良い物件というわけです。
初期費用が安い
こういった団地は現在新築で新たに建設されることはほとんどなく、古い物件が多いです。
国が補助金を出して昔建設されたものも多いのでコストもあまりかかっていないためか初期費用が安い傾向があります。
例えば賃料6万円の物件で団地と一般的なマンションを比較するとこんな感じ。
費用 | 団地 | 一般的なマンション |
---|---|---|
前家賃 | 60,000円 | 60,000円 |
敷金 | 60,000円 | 60,000円 |
礼金 | 0円 | 60,000円(1か月分) |
仲介手数料 | 0円 | 60,000円(1ヶ月分) |
合計 | 約120,000円 | 約240,000円 |
初期費用というのは他にもハウスクリーニング費とか事務手数料等もかかるので実際にはもう少し多くのお金がかかりますが、よく聞く敷金・礼金・仲介手数料という部分においては圧倒的に団地のほうが安いです。
団地は礼金を取ることがほとんどないですし、UR賃貸住宅のようなサイトで探せば仲介手数料はかかりません。
初期費用が12,000円違うだけでも家賃1,000円と同じなので馬鹿にできません。
初期費用って結構高額になることが多いので安く引っ越すことができるのは魅力です。
リノベーションされた部屋も多い
団地は古い建物が多いので、内装も傷んでいる箇所が多いんですけど、その分新築のようにリノベーション工事を行っている部屋も多いです。
【ビレッジハウスの物件例】
外見としては古びた感じでも実際に内見してみると部屋の内部は新しくて新築や築浅物件に住んでいるような感覚を得ることができます。
やっぱり住む上では古いよりも新しいほうが気持ち的にも良いですし、ある程度家賃を抑えて綺麗な部屋に住みたい人にとってはまさにぴったりの物件ということになります。
ベランダが広い
ベランダが広いことによって洗濯物を一度にたくさん干すことができるというメリットがあります。
一人暮らしだと1回の洗濯物量ってそんなに多くなることはありませんが、例えば晴れた日に布団を全て干してしまいたいと思ったら通常の単身者マンションでは広さが足りません。
毛布とか1枚じゃないですからね。ベランダが広いというのは普段はあまり感じられないメリットかもしれませんが、いざという時に意外と役立ちます。
日当たりが良い
団地はゆとりのある敷地内に建設されていることがほとんどで、他の建物の干渉を受けることがありません。
一般的なマンションとかだと隣りに建設されたマンションのせいで日当たりが悪くなったりすることってよくあるんですけど、団地はこれがないので基本的には日当たりや風通しが良い環境になっています。
ゆとりある敷地で日当たりが悪いような建設方法を取る意味もありませんからね。
困った時に助けてもらえる可能性がある
一般的なマンションやアパートに比べると近所付き合いが積極的なので、もし万が一何かしらのトラブルに巻き込まれたり、困っている時に助けてもらえる可能性があります。
逆に近所トラブルに巻き込まれる可能性もあるので、一概にメリットとは言えませんが、困った時に力になってくれる知り合いが近くにできるのは心強いです。
団地に住むデメリット
- 近所付き合いが面倒
- エレベーターがない
- 生活音がうるさい
- ファミリーで住むと思ったより狭い
- 虫が出やすい
- ペット不可物件が多い
近所付き合いが面倒
団地の管理を住居者で行っているところも多く、集会をしたり掃除当番があったりするところもいまだに多いようです。
昔に比べて近所付き合いは減ってはいるものの、一般的なアパートやマンションに比べたらそれなりに周りと関わっていかなければならないですからね。
面倒と感じる方にはデメリットでしょう。
エレベーターがない
団地の多くはエレベーターがないので上の階に住む人にとって、階段を上がるのに一苦労という話を結構聞きます。
ダイエットや運動不足には持って来いなんでしょうけど、これもデメリットです。
エレベーターがないことによってコスト削減、家賃が安いというメリットでもあるので仕方のないことなのかもしれません。
また、3階とか上の階に住む人にとってエレベーターがないと引っ越し作業が大変になってしまいます。引っ越し業者を頼むのであれば問題ありませんが、自力で引っ越し作業をする場合、友人に手伝ってもらったとしても冷蔵庫や洗濯機などの大型家電や家具を運ぶのはかなりきついです。
僕も以前3階に住んでいたことがあるんですけど、あまりにも大変すぎて慎重に運ばなかった結果洗濯機を壊してしまいました。
生活音がうるさい
治安の悪さについては団地ごとにことなるため、一概に言えませんが団地に住む人が母子家庭だったり、子供のいる家庭が多いので「赤ちゃんの泣き声」や「子供の足音」など少しうるさいと感じるかもしれません。
同じ壁の厚さでも一人で住むのと家族で住むのでは喋る回数が違いますから当然話し声とかちょっとした騒ぎ声、家族ケンカの声なんかはときどき聞こえてきてしまいます。
逆に自分が騒いでいると隣人が家族だった時に誰か一人に「うるさい」と思われてしまうとそれが管理会社に伝わりトラブルの原因になったりします。団地は住んでいる人数が多いので確率が高いということです。
ファミリーで住むと思ったより狭い
団地には家族で住んでいる人も多いですが、実際に家族で住むとなると部屋数が足らず、プライベートな時間が取りにくい場合があります。
ファミリー向けなのに部屋数が少ないというのも変な話です。
虫が出やすい
団地は築年数の古い建物がほとんどなので虫が出やすい傾向があります。
集合住宅なので例え自分の部屋に虫がいなくても隣人の部屋に住み着いた虫が配管やベランダ等から侵入してくる可能性は十分考えられます。
部屋をなるべくキレイにしていても集合住宅なのでどうしても虫は出てしまいます。虫嫌いの人はとにかく1階だけは避けるようにしてください。
団地+1階の虫出現率はかなり高いので注意してください。
ペット不可物件が多い
一応探せば団地でもペット可や応相談しているところもありますが、基本的には団地でペットを飼うことが不可になっている物件が多いです。
団地というのは集合住宅なのでそれだけ隣人の影響を受けやすい環境にあるということ。
例えばペットの鳴き声がうるさければ隣人から苦情は当然入るでしょうし、大型犬のような室外で飼うようなペットは庭がなければ飼うこと自体が不可能です。
ペットを飼いたいのであれば新たにペット可物件を探す必要があります。
まとめ
改めて見てみると部屋の広さや賃料の安さなど目立つメリットが多いものの、デメリットもあるので万人におすすめできるものではありません。
【団地がおすすめな人】
- 広い部屋を安く借りたい人
- 人付き合いがある程度得意な人
- カップルやルームシェアしたい人
- 初期費用を抑えたい人
- 古さに抵抗がない人
【団地に向いていない人】
- 荷物が少ない単身者
- 人付き合いが苦手な人
- 子供が嫌いな人
- 虫が超苦手な人
- 古い雰囲気が苦手な人
部屋が狭くても良いというのであれば団地じゃなくても普通の賃貸アパートのほうが理にかなっていますし、賃料も安いです。
団地は広さの割に家賃が安いというだけなので手狭でもいいから家賃の安さを求めている人には向きません。
一人暮らしでも寝室を分けたいとか仕事部屋が欲しいという人ならおすすめできますが、そういうのを求めていないなら団地に住むメリットはあまりありません。
どちらかというとカップルとか友達とルームシェアするのにちょうど良い広さの物件が多い印象。
団地ならではの独自ルールとかもあったりするので契約する際にはしっかりと確認するようにしてください。
団地を探すのにおすすめのサイト3選
スーモやホームズのような一般的なサイトを使うとアパートやマンションばかり出てきてしまうので効率が悪いです。
そこで団地を簡単に探せるおすすめサイトを3つほど紹介していきます。
1.UR賃貸住宅
UR賃貸住宅の良いところは初期費用をかなり安く抑えることができること。
- 礼金不要
- 仲介手数料不要
- 更新料不要
- 保証人不要
- クリーニング代の内訳が明確
- 専有面積が広い
- 家賃の前払いで割引される
掲載されている物件は礼金・仲介手数料等無料で保証人も基本的に不要なので、保証人がいない人には便利ですし、初期費用をかなり抑えることができます。
UR賃貸住宅の面白いところは審査に関して基準がしっかりと明記されているということです。
賃料 | 基準月収額 |
---|---|
62,500円未満 | 家賃×4倍 |
62,500円~200,000円未満 | 25万円(固定) |
200,000円以上 | 40万円(固定) |
基準月収額というのは年収を12で割った数字なので年収等も含まれます。
審査に通るかどうか不安と思う人も多いと思いますが、URなら基準の月収を満たせているかどうか確認できるのが良い点です。
2.ビレッジハウス
一時期CMをバンバン打っていたことでお馴染みのビレッジハウスも団地を取り扱っています。
正確には雇用促進住宅として建設された昔の住宅(団地)で、それをリノベーションして貸し出しています。
築年数が経っているので外観は古いですが、内装はリノベーションのおかげで新しくなっています。しかも家賃が安くて初期費用もURのようにめちゃくちゃ安いです。
デメリットとしてはやっぱり所々に古さを感じるのと2年以内の退去は違約金がかかることですね。
家賃や初期費用だけを考えるとかなりお得に部屋を借りることができます。URを見て高いと感じたらビレッジハウスのサイトを見てみてください。
⇒ビレッジハウスはなぜ安いのかその理由や住んでいる人の口コミまとめ
3.イエプラ
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少しでも参考になれば幸いです。