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内見したときに「いい部屋だなぁ」と思っても実際に住んでみると日当たりが悪かったり、隣人の騒音がひどかったりして後悔する場合も多いです。
物件自体は気に入っていると余計に悲しい気持ちになりますよね。
今回は同じアパートやマンション内で部屋の移動(引っ越し)はできるのかどうか、どのぐらいお金がかかるのかについてご紹介していきます!
目次
同じアパート内での引っ越しは可能
結果から言えば、同じアパート内での引っ越しは可能です。
ただし、同じアパート内といっても別の場所に引っ越すのと同じなので、基本的には普通の引っ越しと同じぐらいのお金がかかると思っておいた方が良いです。
移動することとなれば、その部屋を解約しなければなりません。
解約後新たに新規で部屋を契約ということです。
数日や数か月でも人が住んだ以上はハウスクリーニングが必要となるため、退去費用を請求されます。
部屋を移動したい理由によってもかかる金額に差が出ることがあります。
よりいい部屋に住みたいだけの場合
- 今よりも広い部屋に住みたい
- 日当たりがより良い部屋に移動したい
- 角部屋に住みたくなった
- 家賃のより安い部屋のほうが良い
退去費用 | 通常通りかかる |
---|---|
前家賃 | 賃料1ヶ月分 |
敷金 | 賃料0ヶ月~2ヶ月分 |
礼金 | 賃料0ヶ月~2ヶ月分 |
仲介手数料 | 場合によっては免除される |
火災保険料 | 約15,000円 |
鍵交換費用 | 約15,000円 |
事務手数料 | 約5,000円 |
中部屋に入居が決まって、そのタイミングで角部屋が空き室になったり、上の階の方が住みやすそうだから引っ越したい、日当たりが良い部屋に引っ越したいという場合。
部屋に目立った問題点がない場合は通常の引っ越しと大差がないので改めて初期費用がかかります。
例え同じ物件内であっても引っ越しは引っ越しで変わりがないので通常の入居と同じぐらいのお金がかかってしまいます。
大家からしてみれば入居者数は変わらないので収入が増えるわけではないため、安く移動させるメリットは一切ありませんからね。
大家が凄く優しい人でひいきにしてくれた場合は少し安くなることもあり得ますが、基本的には通常の料金をあまり変わらないと思っておいた方が良いです。
同物件内の引っ越しは賃料が高くなったりしていない限りは再審査はされません。
一度審査が通っていて今まで滞納歴もないのであれば審査する必要がないため。
部屋に問題がある場合
- 隣室の騒音がひどく、管理会社に言っても改善が見られない
- 換気を行ってもカビがひどい
- 雨漏りや水漏れが起こり、改善が見られない
- 設備不良により生活に支障をきたしている
退去費用 | 免除される可能性がある |
---|---|
前家賃 | 賃料1ヶ月分 |
敷金 | 免除される可能性がある |
礼金 | 免除される可能性がある |
仲介手数料 | 免除される可能性がある |
火災保険料 | 約15,000円 |
鍵交換費用 | 免除される可能性がある |
事務手数料 | 免除される可能性がある |
隣人があまりにもうるさくて管理会社に連絡しても改善しなかったり、カビの繁殖が生活に支障をきたすレベルだった場合などが挙げられます。
貸した側にも責任があるので、大家や管理会社によっては格安だったり無料で部屋の移動ができる可能性があります。
引っ越し、、、といっても、たまたま同じアパートの最上階の角部屋が空いて、事が事だから初期費用とか諸々タダで緊急避難させてもらったけど、引っ越し作業中、扉開けた瞬間部屋からでるのを見られて、話しかけられるわ顔見られるわで、ホンマ次すれ違ったらって思うとくそ食らえ
— ホープスター (@hope_ster) June 6, 2018
週末に同じアパートの別部屋へ引っ越すことになった。原因は天井からの漏水。
— とーる@20/12/13 アキレス腱断裂 (@toru_chang) June 24, 2020
良い点。
引っ越し代無料で新しい部屋へ。同じサイズだけど家賃も安くしてくれる。廃棄物は業者が持ち帰ってくれるので断捨離しまくり。
悪い点。
部屋の中でぴちゃん×2、精神に悪い。住所変更めんどくさい。バドできない
この辺は交渉次第ですが、クリーニング代を払わなくて済んだり、更新料のみで引っ越しできて後は大家側が負担してくれたという人もいます。
そこに住むにあたってこちらが不利益を被る場合、相手側は適切な処置を施す義務がありますからお金がかからずに移動することもできるかも!
初期費用項目の中には返金されるようなお金もあります。
前家賃 | 日割り |
---|---|
敷金 | 退去費で引かれた残り |
火災保険料 | 月割り |
最初に払う前家賃は日割りで計算されるため、余分に払っている場合は返金されます。
敷金は退去費用として充てられますが、使わなかったお金はすべて返金されます。
貸主の不備によって引っ越しを与儀なくされた場合は全額返金や引っ越し先のお部屋に転換される可能性が高いでしょう。
火災保険料は部屋ごとにかけられる保険となるため解約が必要ですが、月割りのため返金されます。
ほとんど損をせずに引っ越すことも場合によっては可能です。
大家や管理会社に相談してみよう
普通に仲介業者を通してしまうと解約して新規で契約することになるため仲介手数料や敷金などの負担が発生します。
部屋に問題がある場合は、まず大家や管理会社に連絡することをおすすめします。
そうすれば仲介手数料は無料になりますし、礼金がかかる物件でも0円にしてくれる可能性もあります。
大家さんに「騒音で寝不足になり仕事に支障が出ているので○月末で引っ越します。」と伝えたところ、たまたま空の出た4階の部屋にお金は一切掛からずに部屋替えできるがどうか?と言われ引っ越しました。
参照元:知恵袋
実際に同じ敷地内で引っ越しをする人というのはそこまで珍しいことではないそうです。
ただ、基本的には新規契約扱いとなってしまうので格安で入居とはいかないのが現状です。
更新のタイミングで引っ越すのが賢いやり方
ある程度住んでしまっている場合は微妙なタイミングで引っ越すよりも更新の時期で引っ越した方が交渉したときに有利に働く場合があります。
大家や管理会社側にとってはできるだけ長く住んでほしいわけですから、このタイミングで「部屋の移動をしたい」と申し出ることで礼金が安くなったり、家賃交渉に応じてくれる可能性が高いです。
全く別の物件に引っ越しちゃうなら少し安くしてでも居続けてほしいですからね。
そういった意味では同じ部屋に住む場合でも更新時に交渉するのは有効な手段です。
同じ物件内で引っ越すメリット
あえて同物件内で引っ越すのは景観が変わらない、初期費用がかかるなどデメリットもあるのでよっぽどその場所が気に入っている場合のみに限られます。
ただ、ちゃんとメリットもあるので場合によってはありかな、とも思いました。
仲介手数料が安くなったり場合によってはほぼ無料で引っ越しが可能
1つは先ほども挙げた通り、礼金や仲介手数料が無料になる可能性があること。
仲介手数料って基本的には賃料の1ヶ月分かかるので家賃8万円だと8万+税という大金がかかってしまいます。
ミニミニやエイブルなど仲介手数料の安い仲介業者でも半額程度で無料でやっている会社は限られます。
また、引っ越しが部屋の問題が原因の場合は大家によっては無料で移動ができるという点も魅力。
引っ越しがラク
もう1つは引っ越し自体がラクなので自力で引っ越しができれば引っ越し業者に頼むお金が減ることです。
物件の立地自体は気に入っているけど部屋に多少不満がある場合は、どこかのタイミングで移動してしまうのもありかもしれません。
僕は飽き性なので毎回違う地域に引っ越してしまいますが、物件が気に入っているなら選択肢としては良いと思います。
部屋の移動に関して大家や管理会社が嫌がることはないので(長く住んでほしいから)その辺は安心してください。
生活エリアを変えなくて済む
原状に満足している場合は最寄り駅を変えずに済むという利点があります。住んでいることで近くのスーパーやコンビニ、病院の場所をだんだん覚えていくことができますが、普通に引っ越してしまうとまた一から発掘しなければなりません。
それが楽しい人はガラッと場所を変えるのもありですが、不満がない場合は同一物件のほうが便利です。
審査がないので簡単に移動できる
賃料が高くなったりしない限りはまた再審査される心配はありません。
例えば転職したりして年収がさがっていたり、仕事をやめて年収的に審査が通るか微妙って人にとってはあえて同一物件で賃料の安い部屋に引っ越すという選択はありだと思います。
審査がないということは引っ越しの意思を伝えて手続きするだけなので1週間程度で引っ越しも可能なわけです。
同じアパート内での引っ越しの注意点
初期費用を新たに払う必要がある
仲介手数料がかからなかったり、返金されるお金があるとは言え、初期費用は新たにかかってしまいます。
初期費用は賃料×4か月~5か月分が相場と言われており、それだけのお金を払って引っ越す必要があるかをよく考えるべきです。
新たな土地に引っ越すならわかりますが、同じアパート内の引っ越しでは勤務先までの交通の便がよくなったり、周辺のお店が変わるわけではありません。
『我慢できないぐらい生活に支障が出ている』のであれば引っ越しはありですが、無理をしてまで引っ越す価値があるか考える必要があります。
住民票の手続きが必要
同じアパート内でも部屋番号が変わるため、住民票の移動が必要となります。
そのままの住民票先では重要書類が住んでいたお部屋に届いてしまうため、厄介なことになります。
役所にいって手続きをしてもらう必要があるため、忙しい人にとっては面倒な作業です。
免許の住所等も更新が必要となるため、作業自体は普通の引っ越しとほとんど変わりません。
管理会社は変わらない
同じアパート内での引っ越しとなると分譲賃貸以外は同じ管理会社となります。
対応が良い管理会社であれば問題ありませんが、対応が遅かったり、隣人が騒いでいるのに改善が見られないような場合は引っ越し先のお部屋で問題が起こったときに対処してもらえない可能性があります。
部屋が変わったからといって対応が変わるわけではないので注意が必要です。
同物件内の荷物の引っ越しを行う方法
部屋の移動なら距離も短いので自力で行えそうですが、洗濯機や冷蔵庫などの大型家電・家具は1人で運ぶのはかなりしんどいです。だからと言ってわざわざ業者に依頼するのもお金がかさむので難しいところ。
友人や家族に手伝ってもらう
一番良いのはできれば友人や家族に手伝ってもらうやり方です。車を出す必要性はないので人手があれば家具・家電は運ぶことができます。
友達ならご飯を奢るぐらいのお礼で済みますし、家族に手伝ってもらうことができればそれに越したことはありません。
人手が少ない場合は段ボールをできるだけ多く用意して1つあたりの重さをなるべく軽くするように工夫してください。重いとそれだけ運ぶのが大変になります。
近距離の引っ越しなので往復すればいいだけですし、一度に大量に運ぶ必要はないので少しずつでもやったほうが効率的。
赤帽に依頼する
項目 | 料金 |
---|---|
20km以内の引っ越し | 4,500円 |
作業料金 | 500円/15分毎 |
引っ越し業者は大手から小規模の会社まで様々で値段もバラバラなので依頼するにしてもかなり迷いますが、赤帽が個人的にはおすすめ。
作業時間2時間以内かつ走行距離20km以内であれば13,750円で引っ越しが可能となります。
ファミリー向けとなると同物件内での引っ越しでも人員が2名以上必要になったり料金も高くなりますが一人暮らしなら大型家具・家電のみを運んでもらうだけなので人員は1名で足ります。
また、小物は自力で運べるってことなら2時間どころか30分程度で引っ越し作業を終わらせることができるので超過料金を取られる心配もありません。
ちなみにトラックを使わない引っ越し作業を”敷地内引っ越し”と言います。取りあえず敷地内引っ越しで検索をかけて安い業者に依頼すべき。
まとめ
同じ物件でも基本的には新規契約扱いとなるので初期費用は普通に取られるが、交渉によっては安くなることもある。
これが結論です。
ただ「単なる部屋の移動とはいかないので通常の初期費用と同じぐらいの費用が再度請求される可能性が高い」と思っておいた方がいいです。
物件によっては違約金制度を設けている場合があり、一定期間住まないと違約金がかかることがあるのでそこだけは注意してください。
ちなみに違約金は賃料1か月分程度が相場です。フリーレント物件なんかは違約金を設けている場合が多いです。移動を考えているなら取りあえず大家に相談するのが一番。
親切な大家の場合は初期費用と取らずに移動させてくれることも十分考えらえます。
効率的に部屋探しをする方法
同じ建物内であればわざわざ不動産業者を挟まなくても管理会社に相談すればいいだけですが、もし他の地域に引っ越す場合には仲介業者の手が必要になります。
スーモやホームズだと物件数が膨大で探しやすい反面、新着物件が掲載されるまでにラグがあるため人気物件はすでに成約済みになっていることがほとんどです。
個人的に部屋探しにおすすめなのはイエプラというアプリです。
イエプラは部屋を探してもらうタイプのアプリですが、チャット欄があるおかげで細かい条件まで伝えることができます。
また、リアルタイムで最新の物件情報を教えてもらえるので好条件の物件も探しやすいという利点があります。
今後引っ越しすることがあればかなり有用なサイトなのでおすすめです。