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引っ越す予定で退去の連絡をしても、突然仕事の事情が代わったり、希望の新居が見つからないこともあります。
こういった場合退去予定でもキャンセルすることはできるのか、各不動産が公式で発表しているものや実際にキャンセルされた体験談を紹介していきます。
目次
退去は予定日の1ヶ月前までにしなければならない
基本的に部屋を解約したくなったら退去したい日付の1ヶ月以上前に、電話やメール等で物件の管理会社に「退去したい」と申し出る必要があります。
いきなり「明日解約します」なんてことはまずできません。これは賃貸借契約書にも記載されています。
退去の1ヶ月前というのにはいくつか理由があります。
- 家賃が前払い制のため
- 新たな入居者を募集しなければならないため
退去することに関してはこちらは困りませんが、物件を管理している側にとって家賃収入のために入居者を探したりしなければならず、最低でも1ヶ月ほどの猶予が必要になるのが最大の理由。
退去して即日入居者が入れるわけではないですから、出来るだけ空き室期間を短くしたいというのが本音です。
退去のキャンセルは可能!実際に体験した話
結論から言うと退去キャンセルは可能です。管理会社によって出来ないこともありますが、連絡後すぐのキャンセルであれば出来る可能性が高いでしょう。
僕がちょうど部屋を探していた時期に良さそうな条件で家賃も手ごろな物件を見つけました。
その物件は【住居中】となっているので内見自体は退去するまでできなかったので、とりあえず物件を押さえておいて審査申し込みまでしました。
あと3週間ぐらいで退去する予定だったので時間を無駄にしたくなかった&他の人に物件を取られたくなかったので仮押さえと審査申し込みを完了。
しばらくすると突然不動産から電話が。「大変申し訳ございません。実は退去予定だった物件、住んでいる方が突然退去をキャンセルしたいと申し出てこられて、大家さんも継続して住んでくれるならということであの物件入居できなくなってしまいまいた。」と言われました。
また、Twitterで検索してみたところ退去のキャンセルをしている人も多々いるようなので、キャンセルは珍しい話ではないようですね。
今の部屋の管理会社が先週ずっと休みで今日から営業だったんだけど、先々週に出しちゃってたこの部屋の退去届けを無事キャンセルできた。次の部屋が決まってないのに危うく家無し子になるとこだったよ〜。良かった〜〜。
— 道端宏美♨️ (@nyanyanya2323) August 13, 2018
退去届けも出したあとだったのですが、次の申し込みがなかったことからキャンセルを受け付けてくださいました。
— 弥沙美紗子(みさみさこ) (@misaSLT) September 7, 2017
ちなみに…退去日は924の予定でした。(なのでかなり切羽詰まってました。) https://t.co/X5MDMsh2Y8
退去予定の入居者から、退去キャンセルの連絡が!
— 肉欲棒太郎 (@nikuyoku_kikaku) January 22, 2019
よっしゃああああああああああああああああ!!! pic.twitter.com/xgWzTsDKAx
僕の場合は申し込みした後でキャンセルされたみたいですが、物件によってはすでに申し込みが入っているとキャンセルを受け付けてくれないこともあるようなので早めに連絡すべきですね。
退去キャンセルできる理由:継続して住んでもらう方が大家的にはオトク
最終的な判断はその物件を所有している大家にあります。いくら管理会社がもろもろやっていたとしても大家の決定権があるのでキャンセルできるかどうかは大家次第です。
ただ、大家側としては退去してから入居者にすぐ入ってもらうよりも引き続き住み続けてもらった方が何かとオトクなのは事実です。
退去することになれば「部屋の清掃代」がかかります。住んでいる人からハウスクリーニング代はもちろん請求しますが、全てではないので大家は自己負担しなければならない部分が出てきます。(例 温度差による窓のひび割れとかは大家持ちになる)
また、入居者が入ると今度は「広告費」を不動産に対して支払わなければなりません。仲介手数料0円物件は変わりに大家が負担することもあるのでこういった出費も大家にとっては損。
となれば、例え次の入居者が決まっていようとも今住んでいる人にそのまま住み続けてもらった方が何かと都合が良いということです。
これが退去キャンセルできる理由です。
キャンセルしても違約金はかからない
基本的に退去を突然キャンセルしたからといって違約金がかかることはありません。
違約金がかかるのは賃貸借契約書の特約に記述がある場合のみとなっていて、キャンペーン物件等で短期的な解約をした場合です。
違約金を設けているのは退去されると赤字になるリスクがある物件(修繕費や広告費等で)となっています。
退去のキャンセルは実質的な損失にならないので違約金が発生しないというわけです。
ただし、退去のキャンセルが断られてしまってそれでも無理に住み続けようとした場合は明け渡し遅延金が発生する可能性があります。
明け渡し遅延によって次の入居者から得られるはずの利益を損失したことになるので損害金が発生してしまうということです。
大手不動産の対応を調べてみた
対応は不動産や管理会社によって異なりますが大手がどのような対応をしているのか調べてみました。
アパマンショップの場合
アパマンショップは「解約キャンセル・解約日変更は原則お受けできません」と記述しています。
余計なトラブルを起こさわないために解約日を決めたら変更不可としているようですね。
アパマンショップは他社物件も多く提供していて自社管理ではないことが多いのでとりあえず変更できないということにしているのでしょう。
アパマンショップで契約しているからといって絶対にキャンセルできないわけではありません。
レオパレスの場合
レオパレスは「申し込みが入ってない場合に限り退去日変更が可能」となっています。
レオパレスは自社物件が多く、柔軟な対応がしやすいということで退去日の変更・キャンセルOKとしているようです。
大東建託の場合
大東建託もレオパレスと同様で「申し込みが入ってない場合に限り退去日変更や取り消しが可能」となっています。
管理している会社によって対応は違いますが、基本的には次の入居者がいなければ割と大丈夫みたいです。
先ほども言ったように大家としては確実に家賃収入を得られた方が良いでしょうから当たり前と言えば当たり前なのかもしれません。
自分が現在住んでいる物件が人気物件であればあるほど次の入居者も決まりやすいのでキャンセルできる可能性は低くなります。逆に立地が悪い、条件が悪いなどの物件なら入居者が決まりにくいので退去を取り消しできる可能性は高いですね。
ハウスメイトの場合
ハウスメイトではアパマンショップと同様、一度受け付けた解約日の変更やキャンセル等はできないようです。
尚、一度受け付けました解約日については原則、変更・キャンセルはお断りしております。
引用元:ハウスメイト
”原則”となっているため可能性はゼロではありませんが、マニュアル対応をされればそれまでです。
どうしても変更をしたい場合は相談しつつ交渉を行いましょう。
タウンハウジングの場合
タウンハウジングも原則として退去日の変更およびキャンセルは受け付けていません。
・解約日(退去日)を申告いただきます。物件の明渡日となります。なお、申告いただいた解約日(退去日)は、原則として、「キャンセル」および「延期」はできません。
引用元:株式会社アレップス
解約受付の完了は解約の連絡後、タウンハウジングより解約受付の完了メールもしくは電話をもって完了するようです。
つまり、連絡直後であればキャンセルできる可能性があります。
退去キャンセルは何日前ならできる?
明け渡し数日前になるとさすがに多くの人に迷惑がかかるので退去のキャンセルが出来ない可能性は高くなります。
「いつから」という明確な定義は管理会社次第、大家次第な部分なので言えませんが、色々調べてみたところ退去予定の大体2週間ほど前ならまだギリギリ大丈夫みたいです。
⇒引越しを辞める?契約後、退去届後のキャンセルは可能なのか?
法律上解除の撤回は認めてはいません。
なので原則相手が認めなければ出てくしかありません。参照元:知恵袋
「退去のキャンセルはできない」と言われたのに居座るということは法律的にもできまないため、その時は諦めてください。
一度事情を説明して判断してもらうのが良いでしょう。
退去のキャンセルに違約金はかからない
賃貸物件の場合、一定以上住まないと違約金が発生するような契約もありますが、退去をキャンセルすることに関しては違約金は基本的に一切かかりません。
確かに事務処理として不動産側に迷惑がかかるのは間違いありませんが、特約として「退去をキャンセルした場合違約金がかかる」という文言が書かれていないなら違約金を取られることはまずあり得ません。
逆に、例えば1年住まないと違約金がかかる物件で10カ月ほど住んだ後に退去の連絡をして、キャンセルして結果1年以上住んだ場合は本来違約金がかかる予定だったものがかからなくなります。
キャンセルできなかった時の対処法
仮に退去のキャンセルを断られてしまった場合には当初予定していた退去日に出て行かなければなりません。
その間に部屋を見つけなければなりませんし、次の物件の入居に間に合わない場合には荷物を一時的にどこかに預ける必要が出てきたりとかなり大変です。
即入居可物件に絞って探す
最速で入居するためにはすでにクリーニングが終わっていてあとは申し込み&審査が通ればすぐに入居できる物件を探す必要があります。
それが即入居可物件。退去予定の物件だったり建築中の物件はどうしても時間がかかるので選択肢として除外しましょう。
物件によっては空き室となっていてもクリーニングが終わっていないこともあるので注意。
審査が通りやすい物件を選ぶ
審査の通りやすさというのは主に年収と家賃の関係で決まります。例えば年収500万円の人が家賃5万円の物件に住むのと20万円の物件に住むのでは審査する時間が変わります。
当然家賃が安ければ安いほど審査は短時間で終わります。審査は通常1週間程度と言われていますが特に問題なければ2日~3日で通ります。
時間がない場合はギリギリの物件を選ぶのではなく余裕で通過できそうな物件を選ぶことも大切。
ちなみに適正家賃は月収の3分の1程度です。
トランクルームを借りる
もし次の入居先が間に合わないようなら荷物を一時的に預けられるトランクルームがおすすめです。
トランクルームというのは2畳程度のコンテナを借りることができます。これを使えば一人暮らしの荷物なら月1万円程度で済ませることが可能。
他にも引っ越し業者の一時的な荷物預かりサービスなども利用できる可能性があります。
荷物を預ければあとはネットカフェやカプセルホテル等で一時的に部屋がなくなっても問題なく過ごすことができます。
すぐに部屋を見つけられるイエプラを利用する
イエプラは最近増えてきているオンライン上で部屋探しが行えるサービスです。
- 店舗に行く必要なく部屋を探してもらえるため時間効率が良い
- チャット上でのやり取りスピードが原則1分以内
- チャット上なので入居日の相談・交渉がしやすい
- 入居審査率が平均98.1%とかなり高い(2021年5月計測時)
- スーモやホームズに掲載されていない新着物件も閲覧可能
最寄り店舗に行く必要がなく、チャットスピードも早いため、よくあるオンライン上の煩わしさがありません。
審査に協力的で、『○○日に退去となってしまったのですぐに入居できる部屋に絞って探してほしい』といった細かい条件もすべてチャット上で伝えることができます。
無駄を省いたサービスなので、忙しい人や時間がない人も活用しやすいサービスです。
まとめ
- 退去のキャンセル・変更は次の入居者がいなければ可能
- 次の入居者の申し込みがあった場合でも対応してくれることもある
- 退去されるよりも住み続けてくれたほうが大家としても得になる
- 変更の連絡をするなら最低でも2週間以上前に行うべき
退去のキャンセルは可能ですが、実際僕のようにキャンセルされることによって大小問わず迷惑がかかることは確かです。
次の入居予定者もそうですが、管理会社も募集をかけたり辞めたり連絡を入れたりで色々と大変な思いをします。
退去予定だけどキャンセルする可能性がある場合は退去予定の1ヶ月前に事情を予め伝えておき、万が一の時にキャンセルできるかどうか聞いておくのがベストな対応法だと思います。
賃貸アパートの退去連絡は1ヶ月前?過ぎた場合でも希望日に解約できる?