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1LDKは広めなリビングと寝室部分が設けられていて一人暮らしとして住むには理想的な部屋にも思えますが、実際に借りるとなるとデメリットが多いのも事実です。
今回は一人暮らしに1LDKは広すぎるのか、実際に住んだ100人にアンケート調査を行ったので、住み心地について紹介していきます。
目次
一人暮らしで1LDKは広すぎる?
結論から言えば、一人暮らしで1LDKに住むのに広すぎるということはありません。
1LDKで一人暮らしをしたことのある方100人にアンケート調査を行ったところ、全体の66%は「ちょうど良かった」と回答しています。
- 調査対象:『1LDKで一人暮らし』経験のある人
- 調査期間:2022年12月13日
- 調査年齢:20代~60代
- 調査性別:男性44人/女性56人
- 調査機関:クラウドワークス
- 有効回答数:100人
ただし、今までワンルームや1Kに住んでいて問題なく生活できていた人からしてみれば、1LDKに引っ越して思っている以上に広いと感じることはあるでしょう。
1LDKというのはリビングダイニングキッチン+1部屋が備わっているような間取りです。
キッチンと一体型になっているようなリビングですが、使い方としてはワンルームや1Kと同じように1部屋としてテレビやソファ等置くことが可能です。
リビング部分は8畳以上あることが多いのでかなり広々した空間となっています。
寝室部分は広くても6畳程度なので、使い勝手が良いですが、問題はリビング部分です。
リビングの広さがキッチン含めて10畳前後となるのでソファやテレビ、棚を置いても余るぐらいには広く感じます。
友人や恋人を招いたり趣味が多かったり、私物が多い人であれば十分に活かすことができますが、物が少ない人や友人や恋人を呼ぶ予定がないとなると広すぎて寂しさを感じる可能性があります。
単身者の平均住居面積を考えると広すぎる
1LDKは約40㎡前後の広さがあります。
厚生労働省が定める「住生活基本計画における居住面積水準」によると、一人暮らし(単身者)の最低限必要とされる部屋の面積は25㎡。
場所 | 畳数 | 平米数 |
---|---|---|
リビング | 8.6畳 | 約13.9㎡ |
キッチン廊下 | 2畳 | 約3.2㎡ |
トイレ | 0.8畳 | 約1.3㎡ |
脱衣所 | 1.5畳 | 約2.4㎡ |
お風呂場 | 1.5畳 | 約2.4㎡ |
クローゼット | 1畳 | 約1.6㎡ |
合計 | 15.6畳 | 約24.8㎡ |
上記の間取りであれば単身者が問題なく生活していくだけの広さが確保されています。
また、suumoが20代社会人の一人暮らしに調査を行ったところ、ボリュームゾーンは「~18㎡」で、全体の3割となっています。
間取りによる調査でも1LDKを選ぶ一人暮らしは全体のわずか14.6%しかありません。
一人暮らしだとワンルームや1Kが圧倒的に多く過半数を占めています。
『最低住居面積』や『単身者の間取りの割合』から客観的に見ると1LDKは少数派であり、世間的にも平均より広いことがわかります。
1LDKの場合ソファもテーブルも置かない、テレビも全く見ないという人ならば空間を持て余すことになるため『1LDKもいらない』と感じる可能性が高いです。
友達をよく呼ぶ人や、8畳程度の1Kでも狭いと感じる人にとってはちょうど良い大きさに感じるかと思います。
一人暮らしで1LDKに住むデメリット
広い部屋は気分の向上させてくれてインテリアの自由度もあがりますが、デメリットもあるのでメリットと比較して選ぶことが大切です。
100人を対象に『1LDKで一人暮らしをして感じた不満点』について調査したところ、第1位は家賃の高さとなっていました。
手狭な1LDKや広い部屋から引っ越した場合は手狭に感じることもあるようです。
気になる問題点について1つずつ紹介していきます。
家賃が高すぎる
ワンルームや1Kに比べると1LDKの物件はどれもかなり家賃が高くなっています。
20代/女性
都心での1LDKは家賃が高く、節約しなければならない月もあった。
30代/女性
家賃が高くて払うのが大変でした。
池袋駅にある木造の1Kと1LDKの家賃をそれぞれ比較してみました。
種類 | 家賃 | 専有面積 | 築年数 |
---|---|---|---|
1K | 9.4万円 | 25.3㎡ | 新築 |
1K | 7.1万円 | 17.6㎡ | 2年 |
1K | 9.2万円 | 22.3㎡ | 2年 |
1LDK | 13.0万円 | 32.5㎡ | 6年 |
1LDK | 17.2万円 | 39.7㎡ | 新築 |
1LDK | 11.0万円 | 37.4㎡ | 11年 |
1Kの平均家賃は8.6万円に対して1LDKは13.7万円。
広さが確保されているため家賃が高くなることは仕方ないことですが、1LDKの間取りは比較的新しめの物件が多く占めているので相乗的に高くなっていることも原因です。
家賃は専有面積に対して1㎡=○○円といった費用から算出されるため、広めな1LDKほど家賃も高くなる傾向があります。
「築年数はそこまで気にしない」というタイプでも築浅物件ばかりとなってしまうので必然的に家賃の高い物件を選ばざるを得ないというわけです。
高い家賃を払ってまで1LDKに住む価値があるかどうかは意見の分かれる部分です。
掃除が大変
ワンルームや1Kに比べると広さがある故に掃除をする範囲も当然広くなってしまいます。
20代/男性
空間が広いので掃除が大変だった。
40代/女性
掃除をすることが面倒くさい、どんどん物が増える。
ごちゃごちゃしていないので掃除機をかけたときにそこまで面倒に感じない人も多いものの、掃除する範囲は広いので大変と感じる人も多数。
いつもの掃除はまだしも本格的な大掃除となると1日がかりでも終わらないレベルになるので、年末は特に大変という意見が多いです。
光熱費(特に電気代)が高くなりがち
リビングともう一部屋追加されている1LDKは比較的電気代が高くなりがちです。
20代/女性
冷暖房が全ての部屋についていなかったので、全ての部屋で快適に過ごすのが少し難しかった。
40代/女性
エアコンや暖房を使う際、リビングと寝室を賄うことになり、それが付いていない部屋の方が暑かったり寒かった。
40代/男性
冬の暖房費を抑えるために、寝室を閉め切っていたので寝るとき寒かった。
リビングの電気をつけっぱなしにしていたり、リビングに設置されているエアコン自体が8畳や10畳用の大型のものになるので6畳のワンルームと同じ時間つけていても電気代に差がでます。
暖めたり冷やす範囲が広いので、自動でつけているとフル稼働状態になってしまうのも原因です。
電気代というのは使えば使うほど単価が高くなる契約になっていることが多いので注意が必要です。
1LDKの場合は各部屋にエアコンがついていない場合もあるため、住んでから不便に感じる人も多い模様。
物が多くなりがち(引っ越しが大変になる)
30代/男性
間取りの広さに甘えて、物が蓄積されてしまっていました。
40代/女性
空いたスペースが多いので、邪魔なもの、片付けてないものをそのあたりに放っておくようなことが何度かありました。結局、最終的に片付けなければならないので大変でした。
広さがあるので家具を追加したり、シングルベッドじゃなくセミダブルやダブルベッドを設置したり、ソファを設置したりすれば引っ越し業者依頼費用も高くなります。
仮に次引っ越す物件がワンルームや1K等の手狭な間取りだと入りきらない可能性すらあります。
住んでいる物件に合っている家具も、引っ越したら使えるかどうかわからないので最悪処分する可能性も。
引っ越しにおいて面倒になる可能性が高いけど、かといって快適に過ごしたいならある程度家具は必要になってくるのが悩ましいところ。
空間を持て余してしまう
30代/男性
今思うと一人暮らしには1DKぐらいが丁度良い広さだと思います。1LDKになるとゆったりとしたスペースは確保できるが、やはり1人では広い気もします。
30代/女性
家賃が高い。デッドスペースができてしまって、有効活用できなかった。
今まで一人暮らししていた経験や、イメージから広めの1LDKを借りる人は多いものの、それでも空間を持て余してしまうという意見も見受けられます。
ワンルームでも十分に生活していたのに1LDKに住めば、自分には必要のないスペースが生まれてしまうので「広すぎる」と感じる要因となってしまいます。
リビングは生活空間として使うとして、もう1部屋を何に使うか事前にしっかりと考えないと後悔する可能性も高くなります。
また、リビング部分の広さも様々なので、その広さが必要な理由は明確にしておく必要があります。
一人暮らしで1LDKに住むメリット
こちらも同様にアンケート調査を行ったところ、1LDKで良かった点の圧倒的1位は「メリハリがつく」で全体の31%を獲得しています。
他には「手狭なワンルームや1Kと比較すると使い勝手が良い」「快適に過ごすことができた」などの意見がありました。
具体的な利点について紹介していきます。
生活にメリハリが生まれる
1LDKで一人暮らしした多くの人が挙げていた生活のメリハリというのは寝室とリビングを分けることができるという点が非常に大きいです。
40代/女性
リモートワークのとき、zoomで寝室を観られたくなったのでリビングにパソコンを置いて参加出来たのが良かった。部屋が分かれていて助かった。
20代/男性
しっかりとしたテーブルと椅子で在宅勤務ができる。休憩する位置とご飯を食べる位置が異なるので、気持ちが変わる。
30代/男性
シンプルな用途に応じたベストな作りで生活もスムーズ化されてよかった。在宅ワークに向く良い環境だと思います。
ワンルームや1Kでは食事・仕事・娯楽といったすべてが1つの部屋で行われるのでメリハリをつけることが難しくなります。
1LDKの場合はベッドがリビングを離れていることで生活空間とリラックス空間を完全に分けることができ、仕事空間を切り離すことも可能です。
特にテレワークや在宅ワーカーにとっては集中できる環境を作ることが大切になってくるため、1LDKは理想的な間取りです。
人を呼びやすい
50代/女性
友人が気軽にあそびにきてくれても余裕で泊まれましたし、5~6人が泊まったこともありましたが親密さが増して楽しかったです。
20代/女性
作業スペースを寝室と分けることができる点や、家族や友人を泊めても普通に生活ができる点が良かった。
生活空間を分けることができる1LDKは恋人や友人を呼びやすいのが利点の1つとして挙げられます。
空間自体も広いので数人呼んでも窮屈になることはなく「寝室を見られたくない」「勝手にベッドの上に座られたくない」といった問題も同時に解消できます。
ワンルームや1Kであれば友人や恋人を泊まらせると自分の行動も制限されてしまいますが、1LDKであれば問題なく生活できるのも良い点です。
恋人が出来て、泊まる機会が多くなってもストレスなく過ごすことができます。
キレイな部屋に住める
1LDKの間取りだと新築や築浅物件が非常に多く存在します。
キレイな部屋に住みたい人は選択肢が多いのでより好みの近い物件に住むことができます。
2DKとは逆で1LDKは近年需要が高いため積極的に建設している会社も多いので探すことに関して苦労することはありません。
その分家賃がお高いのが悩みどころですが、ある程度資金力のある人ならデメリットになりません。
レイアウトの自由度が高い
いままでワンルームに住んでいた人なら「棚を置きたいけど部屋が狭くなってしまう」だとか「ベッドの置く場所がなくてベランダまでの同線がなくなってしまう」といった悩みを抱えたことが一度はあるかと思います。
1LDKの場合は8畳以上のリビングに加えて6畳前後の寝室部分が別に設けられているので、家具の配置に困ることはまずありません。
40代/女性
本や衣類など、置き場を心配することなくとっておくことが出来て安心感がありました。
40代/女性
とても荷物が多かったので、結構置き場所が沢山あってよかった。また広くそれなりに使え台所なども料理作りなど困らなかった。
居心地の良いリビングをとことん追求して家具を配置できますし、睡眠に最適な専用空間を作ることも可能です。
今まで購入できなかった大きめのソファを配置したり、専用デスクで在宅ワークを快適にすることもできます。
独立した寝室を設けることができる
30代/女性
ベットルームは人が来た時に見られたくなかったので、リビングと部屋が分かれてたため、よかったです。
30代/女性
人が来た時に、ベッドなどのプライベート空間を見られずに済んだ。
「睡眠は人生の3分の1を占める」というように、生活において寝具というものはかなり重要です。
1日のうち8時間程度はベッドの上で過ごすことを考えると専用で寝室を設けられるって大きなアドバンテージです。
実際僕が1LDKを借りたい理由も独立した寝室スペースを設けたいから。
大きめのベッドを買うのも1LDKならできますがワンルームだと部屋が狭くなったり、置く場所が限られているせいで現実的には難しいです。
1LDKなら独立した寝室を持つことができ、さらに友人を呼んだ際にベッドルームに他人を入れさせずに済むため、プライバシーが確保しやすいのも利点です。
収納スペースに困らない
40代/男性
生活空間に余裕が持てることが良かったです。特に筋力トレーニング用の機材が場所をとるという問題があったので、以前の1Kに比べのびのび暮らすことが出来ました。
40代/女性
荷物が多かったので、突然の来訪者にも荷物を隠せて良かった。
1LDKならそれなりの広さのクローゼットやそのほかの収納スペースが設けられているので「収納がなくて困る」ということはありません。
もし仮に収納スペースが少なかったとしても棚を設置すればいいだけですし、実際にそのゆとりもあるほど広いので邪魔になることもありません。
インテリアにこだわりやすい
20代/女性
インテリアにこだわりがあるため、沢山のものを置けて良かったです。
本来、寝室と生活空間を一緒にするというのはかなり難しいものです。
部屋がごちゃごちゃしやすくなってしまいますし、配置も限られているのでよほどおしゃれな人じゃないとインテリアをうまく活用することすら難しいです。
1LDKの場合は寝室は間接照明を多く利用したリラックス空間に仕上げて、リビングは居心地の良さと動きやすさを重視したインテリアに分けることができるので配色さえ間違えなければ誰でも簡単にそれなりにおしゃれにすることが可能です。
こだわりたいけど狭くてできないという問題がないのはかなり大きいです。
恋人ができたときに一緒に住みやすい
カップルの場合は1LDKや2DKの間取りを選ぶ人が多いです。
通常であれば同棲をする際は広めの部屋に引っ越しを検討しなければなりませんが、最初から1LDKに住んでいるのであればわざわざ引っ越す必要はありません。
1LDKなら寝室とリビングを分けることができるので2人で住んでも十分に暮らしていけるだけの広さがあります。
高い引っ越し代を払う必要はなくなりますし、1LDKでは「二人入居可」となっている物件が多く、簡易的な手続きのみで同棲をすることができるのでメリットです。
1LDKで一人暮らしが向かない人の特徴
1LDKは一人暮らしと二人暮らしのちょうど間に位置する間取りです。
一人暮らしでも広すぎるということはありませんが、結局は使い方次第で部屋の広さを活かすことができずに後悔する可能性はあります。
1LDKが向かない人の特徴について紹介していきます。
帰って寝るだけ生活の人
仕事が忙しく、家にいる滞在時間の少ない人では1LDKという広さがあってもうまく活かせず無駄に家賃を払うだけになってしまう可能性が高いです。
1LDKはリビングと寝室を分けるような構造をしているため、私生活を充実させなければ1Kや1Rでも変わりません。
寝室とリビングが同じでも生活が変わらないのであれば広い部屋に住む意味がないというわけです。
荷物の量が少ない人
もともと荷物の量が少ないという人も1LDKのような広い間取りは不向きです。
「テレビを全く見ない」「ベッドではなく布団で寝る」「無駄なものは置かない」という性格であれば、スペースが余ってしまうため、かえって寂しさを感じることになります。
逆に言えば荷物の量が多かったり、理想とする部屋のイメージがついている人ならうまく活かすことができます。
友人や恋人を呼ばない人
寝室を分けることで急な来客時にも対応しやすいのが1LDKです。
友人や恋人と過ごすときはリビングだけで使うことができますし、生活リズムの違う恋人と半同棲状態となったときでも部屋を分けることができるのは1LDKならではの利点です。
全く家に人を呼ばないのであれば、寝室を分けたところで移動が増えるだけとなってしまうので無駄も多くなります。
家で仕事をまったくしない人
寝室を分けることのメリットはオンとオフの切り替えに大きく関わります。
テレワークや在宅ワーカーであれば、日中はリビングで仕事をしたり、あえて仕事専用部屋を設けることによりだらけることなく仕事をすることができます。
仕事や勉強というのは無駄なものや誘惑を視界に入れないことが重要になってくるので、在宅ワーカーにはおすすめの間取りです。
家で全く仕事をしないのであれば、常にオフ状態となるので部屋を分けても大したメリットがありません。
1LDKのレイアウト例
1LDKは『リビング』+『洋室』の実質2部屋を使えるため、人によってどのように使うかでレイアウトは異なります。
寝室として使用する(定番)
最も多いレイアウトは片側を寝室として使用し、キッチン部分はリビングとして寝る以外の生活空間として使用するような配置です。
【リビング部分】
リビング部分にはワンルームのようにベッドを置く必要がないため広々と部屋をカスタマイズすることができます。
ソファを置いても圧迫感がないため、部屋をオシャレにしたいのであれば好みのソファを中央部に設置してみましょう。
それでも余裕がある場合にはテーブルを置いてワークスペースやご飯を食べるスペースとして使うことができます。
仕事専用部屋にする
テレワークが多い人やフリーランス等で在宅仕事をする場合は仕事専用の部屋を設けるというのも作業効率があがるのでおすすめです。
【仕事部屋】
仕事や勉強を自宅でする際に重要なのが集中力です。
仕事以外で使うものが目に届く範囲にあると集中力低下につながるので専用部屋にするのが大事です。
L字デスクなどの大きめの机や書類等をまとめるための棚を置いてもスペース的には余裕があります。
広さが気になるなら上記のように高い本棚ラックを設置して部屋を狭くするという手法もおすすめ。
趣味部屋と寝室を兼用する
趣味が多い人ならあえて趣味部屋を設けるというのも使い方の1つです。
【寝室】
読書が趣味であれば全面に棚を設けて手に取りやすくしておいて寝室も兼ねておけば寝ころびながら漫画や小説等を読むことができます。
本と寝る場所というのはマッチしやすいのでレイアウトとしては一緒にしても問題ありません。
【趣味部屋】
「ゲーム専用部屋」などはそれほど広くない4.5畳程度のスペースだと逆にちょうど良いかもしれません。
その場合は寝室をリビング部分に配置する必要があります。
1LDK以外におすすめの間取り
1LDKだと広すぎるという場合におすすめの間取りを3つほど紹介していきます。
1DK
1DKというのはダイニングキッチン+リビングの間取りです。
キッチン部分が3畳~6畳程度の広さとなるので「1LDKだとリビングが広すぎる」という人におすすめの間取りです。
6畳あればダイニングキッチンにテレビを置いたりして居間として使い、本来のリビング部分は寝室として使い分けることも十分可能です。
- キッチン部分も広く使える
- やろうと思えば生活空間を分けられる(キッチン部分の広さによる)
- 家賃が比較的安い(築年数が少し古めの物件が多いため)
築浅の物件は比較的少ないですが、そのおかげで家賃を抑えつつある程度の広さを確保することができます。
築浅物件が良いって人にはあまり向きませんが、選択肢として考えてみましょう。
広めの1K
1Kの場合、一般的には6畳程度の広さが多いですが8畳や10畳程度の間取りも存在します。
寝室を分けたいと考えていない場合や6畳だと少し手狭だと感じている場合は1LDKにするのではなく1Kの中で広い部屋を選んでみるようにしてください。
広さはあっても間取りは1Kなので1LDKのように一気に家賃があがることもありません。
10畳もあれば仕切りを使うことで簡易的に部屋を分けることも可能ですし、在宅ワーカーでも仕事空間を作ることができます。
階段式のロフト
ロフト付き物件ははしごのイメージが強いですが階段式タイプのものもあります。
ロフトは専有面積に含まれないため広さの割に家賃を抑えることができるタイプの間取りとなっています。
ロフト部分を仕事部屋や寝室として使い、下の部分はリビングとして使うことでさながら1LDKのような使い方もできます。
注意点としてはロフトの寒暖差ですね。特に夏場は暖かい空気が上部に行く性質があるせいでかなり暑いです。
エアコンの設置部分や小窓が設置されているかどうかはしっかりと確認しておきましょう。
1LDKを選ぶ上で気を付けたいポイントやコツ
家賃に納得し、使用用途がはっきりとしている人なら一人暮らしでも1LDKで快適に過ごすことができます。
1LDKを選ぶ上で気を付けたいポイントや部屋探しのコツについて紹介していきます。
エアコンの台数をチェックする
40代/女性
エアコンや暖房を使う際、リビングと寝室を賄うことになり、それが付いていない部屋の方が暑かったり寒かったりした。
ワンルームや1Kなど狭い間取りであればエアコンは1基で十分ですが、1LDKで快適に住みたいならエアコンは2基必要です。
ホームズにてエアコンが2台ある物件がどの程度あるのか調べてみたところ、いずれの間取りも3%未満という結果に。
間取り | 総物件数 | エアコン2基 | 割合 |
---|---|---|---|
1LDK | 32,646件 | 793件 | 2.4% |
2DK | 14,649件 | 253件 | 1.7% |
2LDK | 15,437件 | 294件 | 1.9% |
ほとんどの物件ではエアコンはリビングの1台のみ。
内見時に意外とチェックし忘れがちな部分であり、交渉によってエアコンを設置してもらうことも可能です。
自分で設置することもできますが、エアコン代、工事費、撤去作業費など高くつくので、なるべく交渉してつけてもらいたいところです。
クローゼットの広さもチェックする
50代/男性
クローゼット等の収納が不足していて、断捨離する必要があった。
1LDKであれば部屋自体の広さは問題ないものの、必ずしも収納も充実しているとは限りません。
クローゼット部分はワンルームと同じ広さしか確保されていないこともあり、寝室側もしくはリビング側いずれか片方にしか用意されていない間取りも多いです。
内見時にはクローゼットの数、クローゼットの広さまで確かめておくことで入居後後悔するリスクを減らせます。
リビングと寝室の日当たりを確認する
30代/女性
間取りは良かったけど、日当たりも同じくらい大事だと思った。
日当たりの良さはどの物件でも重要ですが、1LDKの場合はリビングと寝室が逆方向に位置していることがあります。
寝室部分が南向きで日当たりが良くても、生活の中心であるリビングが北向きでは日中ほとんど日が当たりません。
方角 | 日照時間 | 特徴 |
---|---|---|
南向き | 夏季7時間/冬季9時間30分 | 1日通して最も日当たりが良い。 |
東向き | 夏季7時間15分/冬季4時間45分 | 午前中から日が差し込む。 |
西向き | 夏季7時間15分/冬季4時間45分 | 午後から日が差し込む。 |
北向き | 夏季7時間30分/冬季0分 | 1日通して最も日当たりが悪い。 |
寝室は夜しか使用しないため北向きでも問題ありませんが、リビングはどっちに位置しているのか必ずチェックしておきましょう。
ちなみに僕が住んでいる1LDKの物件の場合、朝の7:00~8:00ぐらいしか寝室に日が当たりません。
リノベーション済み物件も視野に入れる
「広い部屋に住みたいけど家賃は抑えたい」という人におすすめなのがリフォーム・リノベーション済みの物件です。
ある程度築年数が古くなってくると需要が一気に減るので大家としては家賃収入を得るために内装を新しいものに改装しようと考えます。
外観は古いままですが、内装は新築同様の物件となっていて家賃もかなり手ごろに抑えられるのでおすすめです。
物件によっては水回りがそのままだったり1階だと虫が出やすい等の問題もありますが、物件選びさえ間違えなければ確実にお得な部屋です。
物件数の多い不動産を利用する
ワンルームのような似た間取りの多いお部屋ならどこで探してもあまり変わりませんが、1LDKは『寝室が廊下を挟んで分かれている』『寝室に扉がある』『寝室が狭い』など部屋ごとにかなり違いが見られます。
効率的に自分の条件に合う1LDKを探したいならイエプラがおすすめです。
イエプラは家にいながら店舗で探すのと同じようにお部屋探しが行えるサイトです。
細かい条件は顔を合わせずチャット上で伝えるだけで、あとは放置で新着物件や条件に合う物件を送ってもらうことができます。
『リビングと寝室が隣接していない1LDKを探している』『寝室部分は狭くて良い』など細かい要望を伝えることができます。
スーモやホームズでは大雑把にしか検索をかけられず、店舗では行く手間がかかったり、物件数も限られています。
イエプラはネットに掲載されている約8割の物件を紹介可能な上、ATBBという業者専用ネットワークを見ることができるので効率的に他の人より早く新着物件をチェックしたい人にもおすすめです。
まとめ
- 物が多い人なら1LDKでも広すぎるということはない
- 今までワンルームや1Kでも十分だった人からすれば広すぎるように感じる
- 1LDKならレイアウトの自由度が高くなるので快適度は増す
- 1LDKは家賃が一気に跳ね上がるので無理をしてまで住む物件ではない
広すぎると思うかどうかもう1部屋を何用に使うかどうかで決まります。
家にいることが長い人や在宅が多いのであれば生活空間と仕事空間をしっかりと分けることができるのでいいですが、帰って寝るだけのような生活をしている人からすれば無駄に高い家賃を払うだけで大したメリットを感じられないのも事実です。
1LDKは設備も充実していたり、築浅だったりするので家賃がかなり高くなる傾向があるので、無理をしてまで住むべきではありません。
もし選ぶのであれば30㎡~35㎡ぐらいを目安にして探すことで家賃を比較的抑えつつ、無駄な広さを感じることなく過ごすことができます。
住まない方がいい間取りとは?後悔しやすい間取りの特徴まとめ