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普段あまり意識しない防犯対策ですが、一人暮らしの女性は犯罪にも巻き込まれやすく、普段から意識しておくことが大切です。
今回は空き巣被害としても狙われやすいベランダの防犯対策や、一人暮らしの女性が意識しておくべき対策をまとめてみました。
目次
一人暮らしの女性はベランダが狙われやすい?
警視庁がまとめている令和4年における侵入窃盗の侵入方法を表したものです。
種類 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
一戸建住宅 | 窓 (53.5%) | 表出入口 (21.3%) | 非常口 (0.1%) |
共同住宅(3階建以下) | 表出入口 (47.3%) | 窓 (40.7%) | 非常口 (0.1%) |
共同住宅(4階以上) | 表出入口 (60.7%) | 窓 (24.5%) | 非常口 (1.9%) |
3階以下のアパートやマンションでは窓の侵入が全体の約4割、4階以上のマンションでは約2割となっています。
階数が低ければ低いほど窓から侵入される確率は高くなっていますが、2階以上だからといって狙われないわけではありません。
ベランダが狙われやすい明確な原因についても紹介していきます。
大通りから死角になりやすいため
ベランダは大通りや人通りの多い路面とは逆向きに配置されていることもあり、通行人から死角になりやすいという点も挙げられます。
ベランダ付近には通行人から視線が隠れるような柵が設けてあったり、木が植えてあるため見られくい構造となっていることが多いです。
ドアから侵入を試みるよりもリスクが低く、ばったり他人と遭う可能性が低いことが主な原因。
戸締りの閉め忘れが圧倒的に多いため
入口のドアは警戒されやすく、しっかりと戸締りを行っている人は多いですが、ベランダ窓は鍵の閉め忘れが圧倒的に多い箇所です。
こちらは令和4年における侵入窃盗の侵入手口を示したものです。
種類 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
一戸建住宅 | 無締り (51.2%) | ガラス破り (30.7%) | 合鍵 (3.1%) |
共同住宅(3階建以下) | 無締り (51.5%) | ガラス破り (18.0%) | 合鍵 (11.8%) |
共同住宅(4階以上) | 無締り (40.6%) | 合鍵 (23.5%) | ガラス破り (11.3%) |
いずれの物件の種類でも第1位は鍵の閉め忘れとなっています。
毎回細かく鍵を閉めている人の割合は少なく、洗濯物を取り込んだ際にそのまま閉め忘れているというケースもあります。
ベランダ窓の鍵はカーテンによって隠れてしまうので閉め忘れていることに気付きにくいのも閉め忘れが多い原因です。
足場が確保しやすく登りやすい
ベランダ側は2階や3階でも足場を伝って登りやすいという点も狙われやすい原因となっています。
1階部分のベランダや階段の手すり、水を流すための排水管なども設置されているため、足場や手をかける部分が多くなっています。
侵入できてしまえば他の部屋にも移動しやすく、ベランダの塀が視線の妨げになるのも犯行には利点となります。
高すぎる階では容易に登ることはできませんが、2階~3階程度は関係なく狙われるので注意が必要です。
一人暮らしの女性がすべきベランダ防犯対策
一人暮らしをしていて最も狙われやすいベランダ部分の防犯対策についていくつかご紹介していきます。
カーテンの色を考える
女性が住んでいるのか男性が住んでいるのか外から見分ける方法はカーテンです。
女性の場合、ピンクや黄色などの色を使う傾向があるので外から簡単に知られてしまいます。
一方男性の場合は青や茶色などのカーテンが多いことがわかっています。
外から住んでいる人の性別がわかってしまうので、簡単に狙いを付けることができます。
- ピンク系
- 淡い色
- 花柄
住んでいると意外と気づきにくい部分ですが、この色を変えるだけでも防犯的には効果があります。
薄手のカーテンだと部屋をのぞかれるリスクもあるので、心配であれば遮光カーテンがおすすめです。
カーテンや窓はなるべく閉めておく
部屋の換気は定期的に行ったほうがカビ対策や臭い対策としても優れていますが、長時間窓を開けておくと外から部屋の中が丸見えになってしまいます。
窓をあけていなくてもカーテンを開けっ放しにしていれば当然どんな人が住んでいるのかわかってしまいますし、今留守かどうかの判断材料をあげることにも繋がります。
家にいるときはある程度仕方ない部分ですが、外出時はカーテンを閉めるように心がけたほうが防犯対策になります。
カーテンを閉めていれば今家にいるのか、それとも留守にしているのか判断が難しくなります。
透過性の高いカーテンだと部屋内部が透ける可能性もあるため、レースカーテンも同時に使用するか遮光カーテンがおすすめです。
ちなみに電気メーターの回り方でも留守かどうかチェックできてしまうのでカーテンを閉めたからといっても安心はできません。
洗濯物をベランダに干さない
下着までベランダに干す女性はほとんどいないと思いますが、洗濯物は性別を判断する上で良い材料になります。
下着じゃなくても服を見ればどんな人物が住んでいるのか一発でわかってしまいますからね。
洗濯物をベランダに干すというのは当たり前なことかもしれませんが、できる限り部屋干しすることをおすすめします。
どうしてもベランダに干したい場合は、男性の下着をあえて吊るすだけでもかなり効果があります。
女性の一人暮らしは危ないから、見えるとこに男性の下着ぶら下げてたほうがいいって聞くな
— 後方彼氏面ナ級 (@kutiku_nakyu) January 17, 2021
外から見ると男性と同棲しているように見えるので狙われにくくなります。
鍵をしっかり閉める
当たり前ですが、戸締りはしっかりしましょう。
「ちょっとコンビニまで」とか「自販機まで」という少しの用事で鍵を閉めないと狙われる可能性があります。
また、ドアの鍵は閉めていてもベランダの鍵を閉め忘れる人が多いので注意してください。
例え2階でもよじ登ろうと思えば簡単に侵入できてしまいますし、ベランダが侵入されるのはよくある話なので基本的には閉める習慣を身につけましょう。
ベランダ窓に防犯フィルムを貼る
空き巣の被害で最も狙われやすいのがベランダの窓部分です。例え鍵をかけていたとしても本気で狙おうと思えば窓を割って侵入することも可能。
一人暮らしだとそもそも部屋の中にそれほど貴重品はないのでリスクのほうが多いですが、こういった空き巣被害を防ぎたいのであれば防犯フィルムの貼り付けがおすすめです。
賃貸の窓ガラスは強化ガラスではありませんが、内側から補強することでかなりの衝撃にも耐えられるようになります。
貼るだけの簡単なものなので心配性な人は使ってみるのもありです。
今日からできる一人暮らし女性の防犯対策
すでに一人暮らしをしていたり、物件が決まっている場合でもできるベランダ以外の部分での防犯対策もまとめてみました。
引っ越しの挨拶はいかない
ストーカーになるのは外の人間だけとは限りません。
同じアパートやマンションの住人が変質者って可能性は十分にあります。特に家賃の安い物件、アパートは民度が低かったりするので注意してください。
女性が一人暮らしするときは危ないから挨拶しに回るのはやめといた方がいいかもですね〜。確かにたまーに引っ越し挨拶される方は男性か2人暮らし以上のイメージです。
— hida (@Mdiskaudio) February 7, 2021
最近はわざわざ引っ越しの挨拶をする人は少なくなりましたし、余計なトラブルを招く必要はありません。
外に洗濯機がある場合はすぐに干すようにする
部屋の中に洗濯機がある場合は問題ありませんが、屋外に洗濯機が設置されている物件は注意してください。
僕が同棲していた時に洗濯が終わって30分ぐらい放置してしまったことがあるのですが、その時に女性の下着類を盗まれたことがあります。
犯人は女性が住んでいることを知っている人、なおかつ洗濯していることを知っている人間ということになるので隣人や近所に住んでいるアパートの住人だったと思います。
下着泥棒って干している洗濯物を取るイメージがありましたが、こういうこともあるので本当に気を付けてください。
アポなしドアノックには出ない
一人暮らしでアポなしで訪問するのは特に事情がない限りは出ないようにしましょう。
宅配業者ならあらかじめ自分がネットで購入したもの等の身に覚えがあるはずですし、最近は通知サービスもやっているので登録しておくことで間違って出てしまうのを防ぐことができます。
アポなし訪問で特に問題なのはNHKの受信料や宗教の勧誘、新聞の勧誘など。出たところで良いことはありません。
ただ深夜のインターホンは音による隣人からのクレームも一定数あるのでドアチェーンを付けてから確認するように。
ポストに鍵を付ける
ポストというのは個人情報の宝庫です。
自分宛に届いた書類が含まれているため仮に不審者が開けてしまえば性別はもちろん名前や電話番号等も漏れてしまう可能性があります。
マンションならダイヤル式など鍵がかかっているものが多いですが、アパートは誰でも簡単に開けられてしまうようなタイプで鍵がないことも多いので自分で取り付けて他人に見られないようにしましょう。
これだけで防犯対策になります。
人通りが多い道を選んで帰る
ストーカーや不審者の被害に遭う際はかならず暗い路地裏です。人通りの多い大通りなどは人の目があるため犯罪を起こしにくい場所。
被害に遭わないためにはなるべく暗い路地裏ではなく明るい大通りを選んで帰宅するようにしましょう。自ら危ない目に遭うリスクを負う必要はありません。
少し遠回りをしてでも暗い道は避けるのが被害に遭うリスクを減らすことができます。
部屋に入る時に誰ががいると思わせる
部屋に人がいなくても「ただいま」と言いながら入る。
少し前に流行った方法ですが、これも狙っている人がいる場合は効果があります。
中に誰ががいると思わせることによって相手に無理だと思わせるようにしましょう。
ちなみに、人の出入りが激しい部屋も避けてくれるので、毎晩飲み会をするような家は狙われにくいです。
定期的に友人を家に招く
ずっと一人で暮らしていると空き巣や不審者に狙われやすい物件となってしまいます。
不審者から見れば部屋にいなければ窓等から侵入できますし、帰宅を狙って襲うこともあり得ない話ではありません。
定期的に友人等を呼ぶことで例え外出していても他に誰かいると思わせることができるので犯罪に遭うリスクを減らせます。
この方法は他の人を巻き込むことになるので”できれば”で構いません。
ドアスコープをふさぐ
ドアスコープは急な訪問者を中から覗く時に便利ですが、実は外からでも部屋の様子をある程度確認することができてしまいます。
夜だと光が漏れているかどうかで今いるのかどうか確認できますし、くっきりとは見えないものの部屋のインテリアや雰囲気まで見ることができてしまいます。
女性が一人暮らしするのであれば光を通さないテープ等で塞いでおくことをおすすめします。
見た目を気にするのであれば簡単に取り付け可能なものも売っているので貼り付けておきましょう。
実際に被害にあった女性の体験談
一人暮らしをしようとしている女性は防犯面を考えた部屋選びをしている方が多いと思います。
「私は心配ない」と警戒しない場合も多いらしいのでちょっと私の友人の話を一つしたいと思います。
これは少し前の出来事なんですが、僕の友人の彼女も一人暮らしをしていました。
ある日、シャワーを浴びようと思いお風呂場に行った時に鏡を見ていると知らない男と目が合ったそうです。
大声を上げようとしたその瞬間、彼女は顔面を殴られ戦意喪失。
そのまま襲われてしまったという事件が起こりました。
なぜ彼女は全く面識のない男に襲われてしまったのか。
それは家の鍵を開けっぱなしにしてしまったせいです。
こういう事件を身近に感じたことがなかったので防犯面なんて今まで一度も考えたこともありませんでしたが、かなり怖い話です。
鏡越しに知らない男と目が合うのを想像してみてください。
ちなみにこの事件の犯人は未だに捕まっていません。
顏を覚えていたとしてもこうした被害では証拠が残りにくいので犯人を特定することはほぼ不可能です。
一人暮らし女性に役立つ防犯グッズ
確率的に言えば確かに実際に襲われたり、被害に遭う可能性は低いですが、実際に事件に巻き込まれてからでは遅いのである程度の対策はしておいた方がいいです。
では一人暮らしの女性でも使える防犯グッズをいくつか紹介していきます。
防犯ブザー
防犯ブザーは100円均一でも売っているためわざわざネットで購入する必要はありませんが、100円均一のものは寿命が短くていざという時に電池切れになっている可能性があるので、不安な人はちゃんとしたものを持っておきましょう。
小学生の頃に配られていた防犯ブザーですが、いざという時は声があげられないのでこういったものを持っておくと役立ちます。
催涙スプレー
かなり実物は小さいので持ち運んでもあまり気にすることもなく、効力が強いのでおすすめ。
コンパクトな防犯スプレーで、キーホルダー式になっているので普段からリュックやバッグなど持ち運び安くて便利です。
間違えてもふざけて使わないようにしてください。
不審者の侵入がわかる防犯カメラ
帰ってきた時に物の場所が移動していたり、何か不信感を感じるようなら防犯カメラが役立ちます。
スマホと連動できて照明がなくても赤外線センサーがあるので暗くても問題ありません。
ペットを飼っている人や同棲していて恋人の浮気を調べる時なんかにも使えそうですね。
すぐに部屋に入れるスマートロック
実は部屋に入るときにバッグ等から鍵を探している間が最も無防備で危険な状態です。
実際、部屋の鍵を探している時に背後から男に襲われてそのまま部屋に入り込まれたという事件もあるので夜帰ってきた時などは注意しましょう。
スマートロックはスマホと連動させることで自動的に鍵の開閉が行える便利グッズで、スマホが機器に近づくだけで自動ロック、自動解除が行えます。
鍵を無くしやすい人とかもたもたしてしまう人、朝忙しい人にとってもかなり便利なアイテム。
まとめ
- 窓からの侵入は階数が低ければ低いほど高い
- 鍵の閉め忘れにより侵入されるケースもかなり多い
- ベランダの鍵は常に閉めるようにしよう
- 窓を開けている時間が長いと部屋の中を覗かれやすい
「自分は大丈夫だろう」と思っていても、意外と犯罪は身近に潜んでいます。
被害に遭ってから「対策しておけばよかった」と嘆いても意味がないので、被害に遭う前に今日からでもできる防犯対策をすべきです。
特に鍵の閉め忘れは犯罪のきっかけを作ってしまうので注意してください。