ライフラインコンシェルジュはいらない?代行のデメリットとは

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引っ越した際に不動産仲介業者や管理会社から「ライフラインコンシェルジュを利用しますか?」と言われたことはありませんか?

人によっては何も言われてないのにいきなり電話がかかってきたりすることもあるようですが、僕はこのライフラインコンシェルジュを2回ほど利用したことがあります。

今回はライフラインコンシェルジュとはどんな業者なのか、任せていいものなのかについて評判等をまとめてみました!

ライフラインコンシェルジュとは

ライフラインコンシェルジュは簡単に言えば電気・ガス・水道の契約に関して代わりに手続きを行ってくれる代行業者のことです。

業者は1つではなく提供しているのは株式会社DUALホールディングスの「ライフラインConcierge®」やヘヤギメ、アエラスなどの不動産も提携してサービス提供を行っています。

電力自由化等に伴って自分で契約する会社を選べるようになったおかげで自分のライフスタイルや単価の安い会社と契約を結べるようになりましたが、自分で一つ一つ探さないといけない煩わしさは誰しも感じたことがあると思います。

面倒な手続きをライフラインコンシェルジュが代わりに請け負ってくれて、自分が契約できる業者の中で安価なものや安心に契約できる会社を選んでくれるというのが主なサービスとなっています。

引っ越したばかりだと家具家電を揃えたり、住民票を移したり他の手続きも多く忙しいので電気・ガス・水道の面倒な手続きを一手に引き受けてくれるのは手間がかからず助かります。

ライフラインコンシェルジュの収益の仕組み

ライフラインコンシェルジュの仕組み

基本的に利用者にとっては無料で受けられるサポートサービスですが、代行業者なので代行をすることによって利益はちゃんと発生します。

ライフラインコンシェルジュは契約を取ることによって契約会社(電気やガス)から報酬を受け取ることができます。

例えばAという電力会社とBという電力会社があり、どちらでも契約可能な利用者をA社に導けばA社にとってはありがたいのでその報酬として支払っても損はしません。

基本的には周辺地域で安い会社を選んでくれるのですが、成功報酬が高い会社を優先させて契約させることもあるようです。

この辺がネットで言われている「信用しきれない」と言われる理由の1つとなっています。

自分で探すことでもどの会社が一番安いのか調べることは可能=バレるので、ちゃんとした会社であれば利益率よりも利用者の顧客満足度を優先して勧めてくれますが、グレーな会社は利益を優先してしまうこともあるようです。

支払い方法は契約会社により異なる

ライフラインコンシェルジュは無料のサービスなので、利用したからといってその利用料を払うことはありません。

代行してもらった場合、光熱費の支払いは契約する会社によって異なります。

例えば『東京ガス』であれば東京ガスの支払い方法に従いますし、『中部電力』の電気を使うなら中部電力の支払い方法に従います。

利用分の水道代、ガス代、電気代の明細がそれぞれ届くことになります。

引き落としにしたい場合は引き落とし手続きを行えば問題ありません。

同時にネット回線やウォーターサーバーの勧誘をされることもある

水道・電気・ガス会社に関してはしっかりと地域最安の会社を紹介してくれることが多いですが、他にも合わせて勧誘をされることがあります。

具体的には利益率の比較的高いと言われるインターネット回線の勧誘や一人暮らしに本当に必要か疑問なウォーターサーバーの勧誘までしてくることもあるようです。

この2つに関しては契約する会社によって料金も結構変わりますし、インターネット回線に関しては値段だけでは判断がつかない”速度”という問題もあるので頼っていいのか微妙なところです。

ネット回線やウォーターサーバーは光熱費関連よりも利益率の高いものとなっているので勧誘して契約させたいという気持ちが強すぎるあまりしつこい営業になることもあるようです。

もちろん電気・ガス・水道だけ任せてネット回線は自分で探して契約するということもできるので、サービスを受けるからと言って全てを任せる必要はありません。

ライフラインコンシェルジュのメリット

まずはライフラインコンシェルジュを利用するメリットから紹介していきます。

手間がかからずに契約が行える

利用する一番のメリットとしては自分でわざわざ電気・ガス・水道会社に連絡を行わなくても勝手に地域の会社を調べて契約が一括で行えることです。

引っ越し時は何かと忙しくて後回しになりがちだったり、どこに連絡すればいいのか、どうやって手続きを行えばいいのかわからなかったりしますが、そういったことを一手に引き受けてくれるのは便利です。

地味に面倒なことを一手に引き受けてしかも無料でやってくれるのはかなり楽です。

使いやすいプランや会社で契約が行える

業者にもよりますが、ライフラインコンシェルジュはその人に合わせた会社選び、プラン選びを行ってくれて提供してくれます。

一人暮らしと同棲では電気使用量も違いますし、契約アンペア数がどの程度が適切なのか違います。

住んでいる場所によっては利用できない会社、プランもあるので煩わしい部分に関してしっかりと調べられ、提案された上で契約が行えるので手間がかかりません。

僕の場合も電気に関しては正直良くわからず困っていたところを最安値の会社を調べて教えてもらうことができました。

契約時にわからない点を相談できる

初めての一人暮らしとかだと良くわからない点も多いと思いますが、相談する相手というのが基本的にいません。

管理会社に連絡しても電気・ガス・水道に関しては管轄外なので親身になってくれませんし、仲介業者も契約が終われば関わることもほとんどありません。

コンシェルジュというぐらいなので光熱費やネット回線等を詳しい人に相談することができる、アドバイスが貰えるというのも良い点の1つ。

ライフラインコンシェルジュのデメリット

ライフラインコンシェルジュはデメリットをしっかりと理解した上で利用しましょう。

と言っても利用者が完全に損をするような問題点というのはほとんどありません。

営業勧誘されることがある

先ほども紹介しましたが、必要ないのにウォーターサーバーをやたらと勧めてきたり、違約金が高いようなネット回線を勧めてきたりすることもあるようです。

必要ないのに勧めてくるのは会社の利益になるからであってこちらの利益につながる話ではないので明らかに営業勧誘です。

コンシェルジュと聞こえはいいがやっていることは営業勧誘と変わらないのであればしつこいと感じるのも無理はありません。

押しに弱い人は話を鵜呑みにしてしまっていらない契約までしてしまう可能性があります。

悪質な業者もいる

全ての業者がしっかりと業務を全うしているとは限りません。

ちゃんとした業者であれば使える会社を調べた上で安いプランを教えてくれますが、中には利益率優先でたいして調べもしないで勧めてくることもあります。

『実際には相場よりも少し高い単価だった』『安いプランもあるのに高いプランしかないかのようにすすめられた』など、利用者が調べたらトラブルになるような問題も抱えています。

また、ネット回線を勧められたはいいが、その地域では使えない会社だったということもあるようです。

適当に対応されて手間がかかる

ちゃんとした会社であれば一任すればいいので楽ですが、ひどい会社だと適当な電気・ガス会社と契約させたり契約日の変更等を一切してくれないといった対応をされることもあるようです。

任せていたら相手のミスで契約できていなかったりすることもあるようです。

日程の調節等をしてくれないなら自分でやったほうが早いので無駄に時間がかかってしまいます。

水道は自分で契約する必要がある

代行業者の公式ページには『電気・ガス・水道の代行手続きを行います』といった文言が書かれていますが、水道は民営化されていないため代行手続きは行えません。

一応、水道局の連絡先は教えてもらえるものの、自分で連絡をして『○○日から利用開始したい』と伝える必要があります。

ライフライン代行業者だからすべて任せればいいやと思って自分で何もやらずに、入居当日水道が使えずにトラブルになったというケースもあるようです。

ライフラインコンシェルジュの評判

調べてみたところライフラインコンシェルジュはハッキリ言って評判がかなり悪いです。

良い口コミや評判を探してみましたが、ほとんど見つけることができませんでした。

悪い評判

ネット回線に関する評判

ウォーターサーバーの評判

評判を確認したところ「しつこい」「何度も電話がかかってくる」「勧誘している感じが嫌」というネガティブな意見が多いです。

代行サービスの内容というよりも電話での対応や態度に対して主に不満があがっています。

電気・ガス・水道の契約代行は契約内容に不備があるわけでもなく、無駄に高い会社で契約させようとしているわけでもないので問題はなさそうです。

ただネット回線とウォーターサーバーに関してはやっぱり利益率が高いものを勧めていたり、不必要なのに勧誘していることがあるので評判が悪くなっています。

実際に利用してみた感想

2019年と2023年の引っ越しの際の2回で別のライフラインコンシェルジュを利用したのでその感想をまとめていきます。

1回目の利用

1回目はイエッティという仲介手数料が半額になるサイトを経由して引っ越した際に「ライフラインコンシェルジュを利用しますか?」とチャット上で言われました。

具体的なやり取りも添付しておきます。

当時はよくわからずに「まぁ代わりに探してくれるならラクだしいいか」と思って利用してみることに。

僕が利用したのは電気・ガス・水道に関しての代行のみでインターネット回線に関してはもともと独自のネット回線が物件に備わっていてそれが一番安いとのことなので自分で契約しました。

結論から言えば、利用して後悔はしていません。

電話で「対象地域で一番安価な電力会社をお探しします。ガスや水道に関しては指定されているので選択できないようです」と丁寧に電話で説明をされたので嫌な印象は一切受けませんでした。

自分でわざわざ電気・ガス会社に電話しなくても勝手にやってくれたのでラクでしたね。

しつこい勧誘等もなく、チャット上のやり取りで機械的に行われただけなので不快になることもありませんでした。

2回目の利用

2回目はレコッサというオンライン型不動産を利用した際に『株式会社younet光』という代行業者から連絡がありました。

インターネット回線に関してはある程度調べて自分が契約したい会社があったので断りましたが、電気・ガスはお願いすることにしました。

結論から言うと、ガス会社に関しては全く問題がありませんでしたが、電気会社を勧められたときにプランがいくつかあり、月額500円ほど上乗せられるプランを自然と勧められました。

不審に思ったので自分で調べてみると、料金は格安なもののもっと安く利用できるプランがあることを知ったので再度問い合わせました。

連絡した際になぜか『こちらのプランは弊社では案内できない』と言われたので「では自分でその電力会社に連絡して契約します」と言いましたが、その電力会社に電話してその旨を伝えると『確認して折り返します』と言われました。

結論から言えば、連携がうまくとれていなかったのか安いプランでの契約は可能だったようです。

最終的には代行業者から安いプランで申し込むことができましたが、自分で調べなければ高いプランで契約するところだったので少し不信感を抱いてしまったのは事実です。

ライフラインコンシェルジュはいらない?

電気・ガス・水道の手続きって自分で電話すれば簡単に契約自体できるのでわざわざライフラインコンシェルジュを利用する必要はありません。

利用したらちょっとラクになるし、電気に関しては少しでも安い会社を利用したいけど自分で探すのが面倒なので探してもらえることに利点は感じますが、これも自分でできないことではありません。

なくてはならないものではないけど、別に利用しても特に不便はないしむしろ引っ越し時に少しラクになるというのがライフラインコンシェルジュのサービスという印象です。

電気・ガス・水道って契約会社でそこまで大きく変わるものでもないので、利用して問題になることは少ないでしょう。

ただし、利用するなら『自分でも料金相場を調べてみること』が大切です。

ポイント
  • 提案された電力会社やガス会社のプランが大手会社より安いかどうか相場を調べてみる
  • 以前使用していた電力会社やガス会社と比較して安いかどうか聞いてみる
  • 電話口で即申し込まずに、一度自分で調べてから折り返すのも大切

本当に他の会社よりも安いのか、もっと安いプランを提供していないのか調べないと知らないうちに高いプランで契約してしまうリスクがあります。

いらない場合は無視ではなく『断る』ことが大切

ライフラインコンシェルジュは提携している不動産でなければ電話がかかってくることも勧誘されることもありません。

もし電気・ガス・水道の手続きを自分でやりたいというのであれば「自分でやるのでいりません」とはっきりと断りましょう。

下手に電話を無視していると利用してくれるかどうかがわからないのでずっとかかってくることになります。

また、先ほども言ったように電気・ガス・水道の手続きだけ任せてネット回線は自分で探すということもできます。

若干面倒になるものの、一人暮らし経験が1度でもあるなら電話するだけの簡単な作業なので自分でやってもいいのかもしれません。

ライフラインコンシェルジュの利用がおすすめな人

強制的なサービスではないので『自分でできる』『信用できない』場合には利用しなくて構いません。

逆に利用がおすすめな人の特徴もまとめてみます。

都市ガスの物件

都市ガスはガス自由化に伴い、賃貸アパートでもマンションでも自分で安いガス会社を選ぶことができるようになりました。

選択肢が多く、自分で選ぶのが大変だったり、安いガス会社を探すのが面倒となるためライフラインコンシェルジュに探してもらうことで手間を減らすことができます。

プロパンガスの場合、賃貸では一括受託となっているため基本的には自分で選ぶことができません。

プロパンガスなら利用せずとも契約するガス会社が決まっているため契約は電話一本で済みます。

ネット回線の契約に困っている人

ライフラインコンシェルジュは『ちょっとした手間を減らせるサービス』となっているため、自分で比較するのが面倒であるネット回線の相談をしてみるのがおすすめです。

ネット回線は物件によって使える回線が限られているケースもあるため、使える回線を聞いてみると良いでしょう。

すでにある程度目星がついている人や回線に詳しいのであれば必要ないサービスです。

まとめ

MEMO
  • ライフラインコンシェルジュは電気ガス水道の手続きを代行してくれる業者
  • 利用するのに一切手数料等のお金はかからない
  • ネットでの評判はかなり悪い
  • 利用するなら電気・ガス・水道のみの代行がおすすめ
  • ネット回線やウォーターサーバーは勧誘と同じで利益率の高いものを勧めてくる可能性が高い

利用するにあたって損はないのでそこまで不安がる必要はありませんが、部屋探しと同じようにしつこい業者もいるので注意してください。

初めて一人暮らしする人とかは手続きに関してわからない部分が多いので任せてしまってもいいと思いますが、怪しいと少しでも感じるなら1つ1つ電話して自分で契約していっても良いと思います。

ちなみにライフラインコンシェルジュの利用は入居時のみで解約する場合は自分で電話する必要があります。

少しでも参考になれば幸いです。

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