部屋を決める際に家賃や駅からの距離と同じぐらい重要ともいえる問題。
それがユニットバスかバス・トイレ別かということです。
特に学生ならユニットバスの部屋も多いようですがネットでは「やめとけ」という意見もかなり多いです。
トイレと風呂場が一緒になっているユニットバスの物件には学生時代4年間住んだことがあるので、その経験を元にメリットやデメリット、使用感について率直な感想をまとめてみました。
目次
ユニットバスと風呂トイレ別物件の違い
ユニットバスと聞くこと「お風呂とトイレが一緒になっている物件」イメージを持ってしまいがちですが、もともとの意味は「床、壁、天井や浴槽を予め工場で製作、搬入したもの」のことです。
非常にわかりずらいですが、予め一体型で製作されているか別個で浴槽等が付いているかによってユニットバスと呼べるかどうかの違いがあります。
風呂トイレ別物件のお風呂場も実はユニットバスと呼べるものばかりだったります。
ただ、ネットや不動産に行って「ユニットバス物件」を探すとほとんどはトイレと浴槽が一緒になっている物件になるので、気にする必要はないかもしれませんね。
一般的な意味としてはそれで通りますので知識として覚えておく程度でいいと思います。
ユニットバス=お風呂+トイレというのがむしろ一般的な意味になっています。
正確には3点ユニットバス(風呂+トイレ+洗面台)と呼ぶのが一般的な認識のユニットバスです。
【3点ユニットバス】
参照:東京大学塾
【2点ユニットバス(洗面台+浴槽)】
参照:https://myhome.nifty.com/column/rent/181019264291/
少し前に不動産の営業マンにこの話をされて「意味が通じれば良いのでは?」と思ったので紹介しました。不動産に行っても「ユニットバス」で意味は通じます。
ユニットバスがやめとけと言われる理由
まずはネットで言われているユニットバスがやめとけと言われている理由について調べてみました。
「汚い・精神的にきつい」
一人暮らししようとしてる人にこれだけは言いたい
「ユニットバスはやめとけ」
人によっては精神的にかなり辛いぞ— やひろ (@jinseienjoy46) May 25, 2021
ユニットバスは臭いからやめとけ
— グレタ限界オタク (@YOUSAKUISMYDICK) January 31, 2021
トイレするだけならまだしも一緒の空間でお風呂に入らないといけないのが精神的にきついという意見が目立ちました。
確かに自分が使っているとはいえ、汚いトイレと体を清潔にするためのお風呂が一緒になってしまっているのである意味矛盾した空間です。
こまめに掃除をしていてもトイレには変わりないですし、トイレをしたあとすぐにお風呂に入ると匂いに問題も発生します。
「疲れが取れない」
ユニットバスだと疲れ取れないよね
— なぐっち (@keirin_114514) November 13, 2021
今まで湯船に浸からないユニットバス生活を2年したもんだから、今のお家でいつでも湯船に浸かれる生活が最高。
体の芯から温まるってのがよくわかるし疲れが取れる。— たいやきlover (@toraemon_201) November 1, 2021
3点ユニットバスは浴槽がついているもののトイレと一緒の空間でお湯を張る人は非常に少ないです。
ちゃんと疲れをとるためには湯舟に浸かる必要がありますがユニットバスだとそれができないのが辛いところ。
毎日じゃなくても湯舟に浸かりたいと思ったときにできる状態かどうかってのは結構大きいです。
「掃除が大変」
独り暮らしをしたいと思ってるみんな!ユニットバスはやめとけやめとけ!掃除がまじで大変ですよ…
— 細いひと (@hosokunaihito) May 2, 2019
春から一人暮らしする人たちへ、ユニットバスだけはやめとけ
あれはどんなに足掻いても、綺麗さを維持できない闇の物件だ— あき (@J4lek) February 26, 2019
ユニットバスはある意味では掃除が楽な反面、ちゃんとキレイにしようとするとかなり面倒です。
お湯を使えるのでささっと空間を流すことはできますが、ユニットバスのせいでカビが生えやすかったり3点ユニットは狭い空間の中に細かく配置されているせいでトイレの裏側や洗面台の裏側、配管部分などの汚れをしっかりと落とすことができません。
ユニットバス=もともと汚いイメージも強いのでそこまで掃除する人もいないですけど、キレイにしても結局トイレなので限度があります。
「湿気がこもりやすい」
外の洗濯機とユニットバスはやめとけ
水あかが敵になるぞ…
わい思ふ、栃木安くていい家住める— その辺のさがらちゃん👾 (@1Dlike0203) March 6, 2018
湿気のせいでユニットバスすーぐ黒カビだらけになるのほんとやだね璃果、燃やすか(?)
— たきこみ (@itou_hayakawa) October 24, 2021
ユニットバスは構造上窓がないので換気扇のみで湿気を逃がすしかありません。
お風呂場だけならまだましですが、通常は湿気なんて発生することもないトイレまでカビが生えたりするので問題です。
浴槽、シャワーカーテン、トイレの裏側などカビが発生する場所がより多くなってしまいますし、しかもお風呂後だともわっとした空気の中トイレに入らないといけないのも気持ち悪く感じます。
実際に住んで感じたユニットバスのデメリット
実際に僕が4年間ユニットバスの物件で生活して感じたデメリットについてまとめてみました。
やめとけと言われる理由を重複する部分もありますが、結構問題点は多かった印象。
- 清潔感に欠ける
- トイレットペーパーが湿る
- シャワーカーテンがかびる
- お風呂に入った後にトイレに入ると湿度が高くて不快
- 臭いが気になる
- 収納スペースがない
- 友人や恋人が泊まりに来た時に困る
清潔感に欠ける
ユニットバスを毛嫌いする人のほとんどは清潔感の面を考えている方がほとんどでしょう。冷静に考えてお風呂に入っている時にトイレが横にあるって正直かなり抵抗感があると思います。
構造上お風呂に入るときって必ずトイレを一回経由してバスタブに入るという流れになりますし、シャワーを浴びた後に外に出るときも同様にトイレを経由しないといけないのでこれを嫌がる人は多いと思います。
僕が住んでいた時はトイレの地面を踏むのが嫌だったのでタオルで身体を拭いた後は頑張って飛び越えていました。
トイレットペーパーが湿る
シャワーの湯気でトイレットペーパーが湿ってしまうこともなんかはユニットバスあるあるの一つで、冬場は顕著です。
ユニットバスの換気扇ってキッチンとか浴室乾燥機付きの物件に比べると出力が弱いのである程度時間が経たないと換気することができません。
直接トイレットペーパーに水がかからなくても湿気によってトイレットペーパーがヨレヨレになって使い物にならなくなることもあります。
シャワーカーテンにカビが生える
ユニットバスにはトイレまで水が飛び散らないようにするためにシャワーカーテンを設置するのが一般的ですが、このシャワーカーテンってある程度使用しているとカビが生えるんですよね。
先ほども言ったようにユニットバスは換気力が弱いので濡れている状態で放置を続けているとカーテンの下の部分から変色していきます。
かと言って毎回シャワーを浴びたら拭くのも面倒なので定期的に買い替える必要が出てきます。
だいたい1年も使っているとカビが発生するので注意。
お風呂に入った後にトイレに入ると湿度が高くて不快
シャワーを浴びている最中や直後に「トイレに行きたい」ってなることあると思いますが、ユニットバスだと湿度が高い状態になっているのでかなりモワッとしていて不快な状態でトイレをすることになります。
冬場になると湿気が多すぎて便座もなんか湿っているし、トイレットペーパーも湿っている状態になるのでかなりの不快感を抱きます。
これに関しては4年間住んでいても最後まで慣れませんでした。
なるべくお風呂直後はトイレに入らないようにするか対策としてありませんからね。
臭いが気になる
トイレに行ってからシャワーを浴びる人は比較的多いと思いますが、ユニットバスでそれをやってしまうと臭いがそのまま滞留してしまうことになります。
小便ならまだしも大便をした時とかトイレでシャワーを浴びているのと同じなのでこれが結構不快感なんですよね。
これを解決するにはトイレに行ったら換気されるのを待って数十分経ってから入るか、そもそもトイレを我慢してから入るかしかありません。
後者の場合は結局シャワー浴びた後にトイレに行きたくなりますし、そうなると湿気で不快になるという問題が発生します。
収納スペースがない
ユニットバスは最低限のコストで設置されているので収納スペースなどの便利なものは基本的に設けられていません。
僕が住んだ物件も収納スペースやシャンプーやリンス―等を置く場所は一切確保されておらず置き場所にかなり困りました。
辛うじて置けるとすれば洗面台の端っこぐらいです。
シャワーを浴びるのはバスタブ内になるのでこの限られた空間のどこかに置く必要が出てきてしまいます。
風呂トイレ別なら座ってシャワーを浴びるという選択もできるので地面にこういったシャンプーやリンス―を置いてもいいんですけど、ユニットバスは基本的に立って浴びることになるので床に置いてしまうと非常に取りづらいしシャワーの水圧で動いたりしてしまうことも多くて困ります。
僕の場合は仕方ないので自分で置くスペースを頑張って作りましたが、こういう些細な部分もユニットバスもデメリットです。
友人や恋人が泊まりに来た時に困る
もし友人や恋人が泊まりに来た場合もデメリットがでかい。
片方がトイレに行っている間はシャワーを浴びることができませんし、その逆もしかり。
自分ならまだしも他の人がトイレに入った直後にシャワーを浴びること自体にもて抵抗を感じますし、逆に自分がトイレに入った直後に恋人がシャワーを浴びようとするとさすがに止めることになります。
こういう煩わしさはユニットバスならではの悩み。
ユニットバスのメリット
- 家賃が安く済む
- 相対的に部屋が広くなる
- 掃除が楽
- トイレの水漏れもあまり気にならない
家賃が安く済む
ユニットバスの最大のメリットと言えばやはり家賃が安く済むということ。
月々の家賃が安くなることって年間で考えるとかなりの節約になります。
僕が最初に一人暮らしをした時はユニットバスの物件が35,000円前後が平均で風呂トイレ別の物件はほとんど40,000円以上でした。
調べてみると場所によっては風呂トイレ別とユニットバスで10,000円~20,000円の差があることも珍しくはありません。
ユニットバスというのは風呂トイレ別と比較すると設備コストが安くなり、需要と供給のバランスを踏まえてもユニットバスのほうが人気が低いので安くなります。
相対的に部屋が広くなる
ユニットバスというのは構造上、部屋のスペースを広く確保することができます。
お風呂とトイレが一緒になることによって余ったスペースを部屋の広さに回すことができます。
風呂トイレ別の場合は6畳の部屋が多いですがユニットバスだと8畳とか広い部屋も多く存在します。
「安くて広い部屋に住みたい」という人にとってはおすすめです。
僕が最初に住んだ物件もユニットバスでしたが、8畳の1K。同じ家賃では6畳しか借りられないと言われて非常に悩みました。
ある意味掃除が楽
ユニットバスの場合掃除する時はお風呂のシャワーをそのまま使うことができるので楽ちん!
シャワーで全体を流すことができるので面倒臭がりな人にはおすすめ。
トイレって普通掃除していないと埃が四隅に溜まったりして、実際に掃除しようと思っても奥のほうは手が届かないし、かといって掃除機で吸おうとしても思いっきり手を延ばす必要があるので非常に大変です。
ユニットバスならちょっとした埃ならシャワーで流せば一発で終了。水を使うことができてそのまま流せるのはかなり大きいです。
トイレの水漏れもあまり気にならない
最近、風呂トイレ別の物件に住んでいてトイレの水漏れが発生したのですが、もしユニットバスならこういったトラブルもそこまで気にならないのは良いなと思いました。
ユニットバスならトイレから多少水漏れしていてもお風呂場なのでそのまま排水溝に流れていきますし焦る必要なく対処することができます。
ちなみに風呂トイレ別物件でトイレが大洪水になって部屋まで浸水する大参事になったことが一度ありますが、ユニットバスならそんなことになることは絶対にないですからね。
ユニットバスで快適に過ごすコツ
ユニットバスは正直デメリットも多く、良いと感じる人はほぼいないと思います。
デメリットを完全になくすことはできませんがそれでもある程度快適に過ごすための方法や対策についてまとめてみました。
収納スペース問題
ユニットバスには収納スペースがないので快適に過ごすためには自作するか、ユニットバスで使えるような収納グッズを購入して場所を確保するしかありません。
僕の場合はバスタブの端っこに突っ張り棒を設置してそこに引っ掛かるようにシャンプーやリンスーを設定していました。
僕がユニットバスの物件に住んでいたのが7年前とかで当時はあまり便利グッズがありませんでしたが、今はちょうど良いバスタブに置けるラックも売っています。
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また、マグネット式のものが置ける場合は浴槽の前に設置することができるのでラクです。こういうのが一つあるだけで置き場所に困らなくなるのでユニットバスならかなり良いアイテムです。
湿度対策
トイレットペーパーが濡れるのを防ぐためにはシャワーを浴びるときに外に出しておくのが効果的ですが、実際わざわざ毎回やるのは面倒です。
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こういうものを置いておくと買ってきたトイレットペーパーを全て収納できて、なおかつ使いたい時に取りだすことができるので便利です。

トイレットペーパーの湿気を防ぐ方法は具体的にまとめているので参考にしてみてください。
シャワーカーテンのカビ対策
シャワーカーテンのカビ対策は2つあります。
1つは安いシャワーカーテンを使用して定期的に買い替えることを前提として使用する方法。
どう頑張ってもシャワーカーテンというのは使っていればカビが生えてしまうので、だったら買い替える前提で安いものを購入してしまったほうが良いというわけです。
ちなみに場所によっては100円均一でも購入できるぐらい安いものもあります。
もう1つは防カビのシャワーカーテンを使うこと。激安のものでなければ防カビになっていますが、実際こういったものでも限界はあるので使っているとカビが生える可能性はあります。
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一応カビはカビハイターとかで除去することはできるので気に入ったシャワーカーテンがあるならハイターを併用して定期的に浴槽と一緒に掃除してあげたほうがいいですね。
バスマット対策
ユニットバスの場合はシャワーを浴びた後にトイレのマットを踏むことになってしまったりあまり衛生的ではないので足拭きに困りがちです。
かと言ってバスマットを置くスペースはないし、かと言って飛び越えて外に出るのも結構造りによっては大変です。
個人的におすすめなのは珪藻土のマットです。
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珪藻土マットは現在僕も使っていますが、無駄に洗濯したりする必要がなくて速乾性があるのでめちゃくちゃ便利です。
普段はトイレの外に立てかけておいてシャワーを浴びる時にトイレマットの上に置いて使うことで限定的な使い方ができます。
シャワーカーテンから少し水撥ねしても珪藻土マットならすぐに乾燥するので問題なく使用できます。
まとめ
- 家賃の安さ重視ならユニットバスはあり
- 清潔さや利便性を考えるならデメリットが多いのでやめとくべき
- ある程度は住めば慣れる
- お風呂に浸かってゆっくり疲れを取りたいなら避けるべき
初めて一人暮らしするならユニットバスでもいいですが、風呂トイレ別の物件に慣れてしまえばユニットバスに戻ることは正直できません。それぐらいデメリットも多いということです。
一人暮らしって一度でも良い物件に住んでしまうとそこから質を落とすことができなくなるのでだんだん家賃の高い物件に引っ越すようになってしまいます。
生活の質を落とすって思っている以上に難しいので最初はあえてユニットバスに住むのはありというのが正直な感想です。
僕も最初は風呂トイレ別が必須条件で部屋探しをしていましたが結局悩んだ末にユニットバスを選びました。家賃が安いってのは何よりも魅力的ですからね。
嫌と思っていても住んでしまえば多少は慣れるので参考にしていただければ幸いです。
ただ「今ユニットバスに住めるか?」と聞かれればNO。個人的には清潔感にかける感じが一番嫌な部分です。
効率的に部屋探しを行うには
ユニットバスにするにしても風呂トイレ別にするにしても、より条件の物件を選んだ方が良いのは間違いありません。
時間がない場合は店舗に行くのが手っ取り早いですが、店舗では取扱物件数が少なくて条件に合う物件が見つかりにくいのがネックです。
個人的には最初はネットで検索してある程度目星をつけることをおすすめします。
ただ、ネットは情報スピードが店舗よりも遅いので良い物件を見つけてもすでに成約済みということがあるので注意してください。
個人的にはイエプラやイエッティ等のお部屋探されサイトの利用が効率的でかなりおすすめです。
ネット上で専門スタッフにチャット上で条件を伝えると後は自動的に最新の情報を教えてくれるの手間もかかりません。取扱物件数はスーモやホームズと同じ規模。
店舗とネットの良いとこどりと言った感じです。
特にイエプラは返信スピードがAIレベルで早いので煩わしさを感じずに部屋探しが行えます。
こういった無料で利用できるサービスは積極的に使っていくと良いでしょう。
少しでも参考になれば幸いです。
一人暮らしコラム