重量鉄骨マンションはやめとけ?うるさい?話し声や足音はどれぐらい響く?

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鉄骨造はアパートにもマンションにも使用される素材ですが、重量鉄骨造はマンションの中でも比較的家賃が安くて物件数も多いのが特徴です。

ただ「重量鉄骨造だとうるさい」という意見があるのも事実で、住民の質によっては話し声や笑い声などから眠れなくなるリスクもあります。

今回は重量鉄骨造のマンションはうるさいのか具体的な数値とともに、音がどの程度響くのか紹介していきます。

実際に重量鉄骨マンションに引っ越して生活した上で感じた経験も踏まえているのである程度参考になるかと思います。

重量鉄骨造マンションはやめとけ?うるさいのは本当?

マンションと聞くと防音性が高いようなイメージがありますが、結論から言えば重量鉄骨造(S造)のマンションは音が響きやすくうるさいと感じる可能性があります。

この度、重量鉄骨造マンションの2階に引っ越したので、数値から見た音の聞こえ方と実際の音の聞こえ方を比較してみました。

音の種類音の聞こえ方実際の聞こえ方
足音小さく聞こえる聞こえる
ドアの開閉音聞こえる小さく聞こえる
テレビの音ほとんど聞こえない聞こえない
洗濯機や掃除機の音聞こえるほとんど聞こえない
話し声ほとんど聞こえない聞こえない
笑い声多少大きく聞こえるまだ聞こえてこない
いびき聞こえる聞こえない

重量鉄骨造は柱が軽量鉄骨造よりも太いため壁や床も厚くはなりますが、コンクリートではなく壁に使われる素材は木造や軽量鉄骨と同じなので防音性が高いとは言えません。

軽量鉄骨よりはマシなものの、生活音はある程度聞こえてしまいます。

アパートに比べると気にならないレベルかもしれませんが、防音性を重視している人からすると期待していたよりも音が響きやすいと感じます。

日常会話をする程度の小さな話し声であればほとんど気になりません。

ただし『笑い声』『突発的な大きな声』は遮音できずに聞こえてしまい、突発的であるせいで不快に感じる可能性があります。

重量鉄骨造に引っ越したことは全く後悔していない

個人的な意見となりますが、7度目の引っ越しで重量鉄骨マンションに引っ越しことには全く後悔していません。

後悔していない理由として”しっかりと物件を選べたこと”が大きかったと思います。

後悔していない理由
  • 騒音リスクの低い”角部屋”を選んだため
  • 騒音リスクの低い”お隣と隣接していない箇所のある部屋”を選んだため
  • 条件内の家賃帯に抑えることができたため
  • 築浅の物件を確保することができたため

選んだ間取りは1LDKで、リビング部分は隣と隣接しているものの寝室部分は隣りと一切接していない場所に位置しているおかげで騒音リスクは上階だけです。

ワンルームや1Kに比べると部屋自体が広いことも隣人の音が聞こえにくくなっている要因と思われます。

外階段からの足音、上階からの足音は少し聞こえてくるものの常時というわけではないため、それほど気になりません。

自分が人を呼んだときの喋り声も考慮すると、最適な間取りを選べたと実感していています。

幸い、隣人もうるさくする人ではないためか、話し声や笑い声が聞こえてきたことはなく、いびきによる騒音もありません。

ただし、以前住んでいたRC造のマンションに比べると音の響き方、壁や床の薄さを感じるのも事実であるため、防音性だけを考えるならRC造のほうが良いでしょう。

重量鉄骨マンションの防音性を徹底解説

防音性は隣室との壁である『界壁』と上下階の足音に関する『スラブ』の厚さによってある程度決まります。

同じ重量鉄骨造でも施工方法によって厚さ、防音性は異なるため平均的なものとして参考程度に見て頂ければと思います。

床(足音)に対する防音性

床の遮音性はL値で示されており、値が高ければ高いほど音が聞こえやすくなります。

これは日本建築学会が調査した建物の遮音性と等級の関係性です。

遮音等級建物構造音の聞こえ方
L-35 日常生活で気になるような音はほぼ聞こえない
L-40鉄筋鉄骨コンクリート造防音性が高く外からの音も軽減される
L-45 子供の泣き声や走り回る音は多少聞こえる
L-50鉄筋コンクリート造子供の泣き声や走り回る音は聞こえる
L-55 洗濯機や掃除機は少し聞こえるが気にならない
L-60重量鉄骨造足音やドアの開閉音など振動を伴う音が聞こえる
L-65軽量鉄骨造多少音量は軽減されるが生活音はほぼ聞こえる
L-70 生活音はほとんど筒抜け
L-75木造生活音は筒抜けで小さな音まで聞こえる

重量鉄骨マンションの遮音等級は『L-60』で、軽量鉄骨アパートよりわずかに防音性が高い程度となっています。

マンションというくくりでありながらアパートとあまり変わらないことに違和感を覚えますが、鉄骨造は同じ素材で厚さが違うだけなのでスラブ厚が多少マシになった程度しか変わりません。

足音についてさらに深堀りして見ていきます。

L-60は正確には一定の衝撃を上階から加えた際に「500Hz(中音域)で60dBほど聞こえる遮音性能」という意味です。

音には足音等の重量衝撃音とスプーン等軽いものを落とした時の軽量衝撃音があります。

足音の種類

重量衝撃音は31.5Hz~125Hzの周波数に分布しています。

低音ほど音は吸収しきれずに下の階まで響きやすく、逆に高音ほど衝撃を吸収しやすい性質があります。

音の種類音の大きさL-60での聞こえ方
大人の足音45dB小さく聞こえる
子供の走る音65dB聞こえる

低音域は中音域の1.25倍大きく響いてしまうということです。

このため大人の足音もうるさいとは感じないものの聞こえてしまいますし、子供の走る音は不快に感じられるほど聞こえます。

ただし上下階に対しての話し声はほとんど聞こえません。

話し声(界壁)に対する防音性

壁の遮音性能は透過損失を評価する数値のDで表すことができ、重量鉄骨造のマンションはD-45程度の遮音性です。

L値とは違い、D値は高ければ高いほど防音性能も高くなります。

透過損失とは音が通り抜けたときに遮音してくれるdb(デシベル数)のことで、例えばD-40の壁に50dbの音がぶつかると、隣に聞こえる音は50-40=10dbとなります。

こちらは重量鉄骨の界壁(隣りとの壁)でよく使われる素材。

重量鉄骨の内壁は石膏ボードを2重張りにした施工方法が一般的です。

防音性能は木造や軽量鉄骨よりも高いものの、鉄筋コンクリート造よりは低くなっています。

石膏ボードを2重張りにしても透過損失はそこまで変わらず、日常的な音域では5db~6db程度の減衰率となっています。

他には石膏ボードとの間に遮音制振ゴムを挟んだり、材質の異なる硬質石膏ボードを使うことで10db以上防音性が高くなる内壁を採用している物件もあります。

D-45としたときの音の聞こえ方がこちら。

音の種類音の大きさ透過損失後聞こえ方
ドアの開閉音75dB30dB聞こえる
掃除機70dB25dB聞こえる。会話には支障なし
洗濯機の音70dB25dB聞こえる。会話には支障なし
テレビ(中)60dB15dBほとんど聞こえない
いびき(大)80dB35dB多少大きく聞こえる
話し声60dB15dBほとんど聞こえない
笑い声80dB35dB多少大きく聞こえる

重量鉄骨造でも生活音はある程度聞こえてしまいます。

テレビの音や会話など小さければほとんど聞こえないものの、笑い声や洗濯機や掃除機の音は普通に聞こえてしまいます。

「いびきまで聞こえるの?」と思うかもしれませんが、いびきは重低音なのでRC造でも壁や床を簡単にすり抜けて聞こえます。

軽量鉄骨造と重量鉄骨造でどのぐらい防音性は違う?

軽量鉄骨よりは防音性が高いものの、同じ素材で厚さが違うだけなので内壁に関しては平均でも5dB前後しか違いがありません。

音の種類重量鉄骨軽量鉄骨
ドアの開閉音30dB35dB
掃除機25dB30dB
洗濯機の音25dB30dB
テレビ(中)15dB20dB
いびき(大)35dB40dB
話し声15dB20dB
笑い声35dB40dB

同じ”マンション”というくくりであるRC造よりも軽量鉄骨造と重量鉄骨造のほうが音の聞こえ方は近い関係にあります。

軽量鉄骨造に住んだ人の口コミ

軽量鉄骨というのは建物の柱や梁などの骨組みに軽量の鉄骨を使う構造のことで厚さ6mm未満が基準値となっています。

木造よりも通気性は悪いですが若干防音性が高いのと耐震性も少し改善されているので建物として木造と比較すると優秀です。

軽量鉄骨アパートに住んで生活音が気になるという意見は多く見受けられました。

木造より多少マシな部分も多いようですが、等級から見ても生活音を防ぐことはできないのである程度の音は我慢するしかなさそうです。

同じ軽量鉄骨でもシャーメゾンの上階からの衝撃音を大幅に抑える「シャイド55」や「シャイド50」といった遮音性の高い床材や特殊な素材を界壁に設けている場合は防音性が高くなります。

また、防音性というのは結局のところ隣人が静かに生活しているかどうかという民度の問題が大きいので民度の高い物件であれば快適に過ごすことができます。

重量鉄骨造に住んだ人の口コミ

厚さが6㎜以上ある鋼材を使用している場合は重量鉄骨と呼ばれ、アパートではなくマンションとして分類されます。

構造上では「鉄骨造」としか記載されていませんが、アパートに分類されるのは軽量鉄骨でマンションに分類されるのは重量鉄骨造です。

同じ構造でも厚さが異なることで使用する材料が増えたり耐震性が高くなっているため相対的に若干軽量鉄骨よりも防音性は高くなります。

重量鉄骨造でも「うるさい」という意見はかなり見受けられました。

括り的にはマンションでも防音性能は軽量鉄骨アパートとそこまで差はないので、期待した分だけ裏切られた感があるのでしょう。

上の階の足音が聞こえるのは鉄筋コンクリー造でも同じですが、生活音が聞こえることも割と多いので少し騒いでいれば苦情がきそうです。

ただし、マンションはアパートよりも家賃が高いので民度的には多少マシです。

うるさいかどうかって隣人の性格とかマンション全体の民度もかなり影響されるので、静かな物件も中にはあります。

重量鉄骨造マンションにもメリットはある

防音性の観点から見ればあまり高いものではないので、重視するならやめておいたほうがいいです。

ただ、あえて重量鉄骨造のマンションを選ぶメリットもあります。

鉄筋コンクリート造よりも家賃が安い

マンションで検索したときに賃料が安いのはほとんどが重量鉄骨造です。

ホームズより重量鉄骨造とRC造の似たような条件を調べ、家賃を比較してみました。

種類家賃専有面積立地築年数
重量鉄骨A9.7万円25.2㎡徒歩9分3年
RC造A12.2万円26.0㎡徒歩10分2年
重量鉄骨B9.7万円25.2㎡徒歩8分3年
RC造B11.8万円26.0㎡徒歩6分3年
重量鉄骨C11.2万円26.1㎡徒歩5分4年
RC造C13.0万円26.1㎡徒歩10分4年
重量鉄骨D10.3万円26.2㎡徒歩5分4年
RC造D12.8万円25.5㎡徒歩8分6年

4軒の重量鉄骨造の平均家賃は10.2万円に対してRC造は12.5万円。差額は2.3万円もRC造のほうが高くなっています。

「オートロックは欲しいけど家賃は抑えたい」というのであれば軽量鉄骨造のアパートではなくマンションを選択することになるため、RC造よりも安く済ませることができます。

ある程度設備が整っている

アパートに比べるとマンションというのは設備が充実している傾向があります。

例えばアパートにはエレベーターはついていませんが、マンションだと階層が高くなるためエレベーターがついていたり、オートロックや防犯カメラがついている物件も多くなります。

女性の場合は防音性よりも防犯性能を気にする人も多いため比較的家賃を抑えつつある程度設備が整っている物件を探すとすれば重量鉄骨マンションがぴったりです。

耐震性や耐用年数が優れている

重量鉄骨造のマンションは建物の中でも比較的耐震性や耐用年数に優れています。

構造耐用年数
木造22年
軽量鉄骨造19年
重量鉄骨造34年
RC造47年

当然鉄筋コンクリートマンションには負けますが、地震が起きたときに安心感がありますし耐用年数が長ければそれだけ古い物件も多いので意外と家賃の安い物件も多かったりします。

自由度の高い間取りが多い

重量鉄骨造は1本1本の柱自体が太いため、柱の本数は軽量鉄骨に比べて少なくて済みます。

そのおかげで自由度の高い間取りの設計が可能となるため「1部屋だけ広い部屋」「天井の高い部屋」など物件の選択肢が広くなります。

こだわりの物件に住みたい人や、特徴的なオシャレな物件に住みたい人には利点です。

比較的防音性の高い重量鉄骨マンションの選び方

重量鉄骨マンションは家賃をある程度抑えることはできますが、防音性能は低くなってしまいます。

そこで重量鉄骨造の中でも比較的快適に過ごせる部屋の選び方についてまとめてみました。

戸数の少ない物件を探す

生活音が響くかどうかは防音性が影響しますが、そもそも隣人がいなければ木造だろうと軽量鉄骨だろうと生活音が響くことはないので快適に過ごすことができます。

通常の賃貸物件は101号室~105号室といった具合に部屋が複数存在しますが、探してみると101号室~102号室までといった部屋数の少ない物件もあります。

戸建てのような見た目で隣の部屋がないような物件も存在するので、こういった部屋数の少ない物件に着目して探してみると防音性を気にせず生活することができます。

角部屋を選ぶ

隣人がうるさくするかどうかは実際に住んでみないとわかりませんが、角部屋であればそのリスクを2分の1に軽減することができます。

中部屋だと両隣りの生活音が聞こえてしまったり、逆に自分が少しでもうるさくしていると苦情が入る可能性が高いですが、角部屋であれば隣人1人のリスクだけで済みます。

角部屋

また、角部屋は隣人が引っ越し等で空き室になったときに生活音を気にせず快適に過ごすことができる点。

上からの音に関しては我慢するしかありませんが、リスクを少しでも減らしたいなら角部屋は絶対に譲れない条件です。

大通りや路線沿いはなるべく避ける

軽量鉄骨はコストが安く造られているため車や電車、バイクなどの外からの騒音に対してもあまり期待することができません。

軽量鉄骨で大通りとか線路沿いに住むと間違いなく外からの騒音に悩まされることになるので、なるべく路地裏や住宅街を選ぶようにしましょう。

外からの騒音がないだけもかなり静かに過ごすことができます。

最上階を選ぶ

最上階

上からの足音や生活音を気にするようであれば1階ではなく最上階を選ぶようにしましょう。

最上階は若干家賃が高かったり、自力で引っ越し作業をするのは面倒ですが、その分防犯面に優れていたり下の階からの生活音はあまり響かないのでメリットも多いです。

重量鉄骨マンションでできる話し声の防音対策

『隣室の話し声が気になる』『自分の話し声が響かないか心配』という場合は防音対策をすれば改善が見込める場合があります。

具体的な方法についてまとめてみました。

隣室の話し声対策:背の高い家具を壁際に設置する

遮音性は遮蔽物の素材×質量によって高めることができます。

隣人の話し声や生活音は壁を経由してこちらの部屋に伝わりますが、隣室に面した壁に背の高い本棚や壁一面のテレビボード、本棚を設置することに伝わる音が軽減されます。

本棚で遮音性をあげる

具体的な遮音性能についての研究はないため具体的な数値まで出すことはできませんが、遮蔽物を置くような感覚で設置してみましょう。

特にタンスや本棚のような質量の高いものは吸音率が高く、遮音シートや吸音材と組み合わせることでより高い効果を発揮します。

物の配置を見直すだけでも隣人の話し声が気にならなくなるお手軽方法なのでお試しください。

隣室の話し声対策:石膏ボードを利用する

石膏ボードは木造アパートや鉄骨造、RC造のマンションにも利用される壁の材料となります。

耐火性能があり、同時に遮音性能も高めてくれる素材として重宝されています。

遮音性能は厚さによって異なりますが、防音材の製造販売を行っているアン・ノイズによれば『9.5mm厚』で22dBほどの防音性能があります。

加えて、石膏ボードは遮音シートやそのほかの防音材に比べるとかなり安価なのも利点の1つ。

ホームセンターでは910mm×1820mmのものが500円~700円ほどで購入できます。

6畳の部屋であれば4枚ほど購入すれば片方の壁を埋めることができるため、トータル費用はかなり安く抑えることができます。

自分の話し声対策:防音材を設置する

壁に対しての防音グッズというのは色々とありますが、代表的なものは『防音材』と呼ばれるものです。

防音専門ピアリングが提供しているワンタッチ防音壁の実験結果では設置前と設置後で15dB前後の遮音に成功しているので実際に効果が証明されています。

片側の70%以上に貼り付けなければ効果的ではありませんが、物理的に壁を厚くすることができるので遮音性が高まります。

単身者のお部屋のサイズは6畳~8畳が一般的ですが、間取りによって縦横の広さは異なります。

畳数片側の壁サイズ30㎝×30㎝の防音材
6畳
(長方形)
高さ2.5m×幅3.6m96個
8畳
(長方形)
高さ2.5m×幅4.3m104個
8畳
(正方形)
高さ2.5m×幅3.6m96個

最もメジャーな防音材は30㎝×30㎝の正方形のもので、数としては床に敷き詰める個数と同等程度になります。

セット売りしていることが多く、安いものから高いものまで種類も様々です。

ニトリやカインズホームなどホームセンターでも購入できますし、ネットでも買えます。

商品名値段遮音性
防音ファストラボ 防音シート
20,980円
(120枚)
14dB~19dB
EVENREACH 遮音シート
19,920円
(24枚×4)
14dB~19dB
YOPIN 遮音シート
19,160円
(48枚×2)
16db~23dB

防音シートの相場は敷き詰めると2万円前後となっています。

1枚あたりの値段はそれほど高くありませんが、何枚も組み合わせる必要があるため数万円程度かかってしまうようです。

購入する際は「どの程度の効果があるのか」遮音性能が記載されているものを選ぶようにしましょう。

騒音が気にならない鉄骨造もある

重量鉄骨造の防音性はマンションでありながら決して高いわけではありませんが、高品質な施工のハウスメーカーであれば快適に過ごすことができます。

遮音性能を意識している高品質施工のハウスメーカーを2つほど紹介していきます。

シャーメゾン(積水ハウス)

積水ハウスが手掛けるシャーメゾンは高品質な物件を多く提供していて防音性能が高いことが特徴です。

シャーメゾンには特許を取得している「シャイド50」や「シャイド55」といった高遮音床システムがあります。

シャイド55であれば本来聞こえる軽量鉄骨造の物件の約2分の1の音量になり、シャイド50の場合は鉄筋コンクリート造の床厚と同程度の遮音性となります。

音の種類音の大きさシャイド55シャイド50
大人の足音45dB小さく聞こえるかすかに聞こえる
子供の走る音65dB聞こえる聞こえる

大人の足音であればわずかに聞こえる程度、靴下などを履いていたり足音自体が大きくない場合はほとんど聞こえません。

2011年からシャイド55は標準仕様となっていて、それ以降に建設された賃貸物件では床の防音性が強化されています。

シャーメゾンは軽量鉄骨造の建物も多いものの、3・4階建ての「べレオ」と呼ばれる高性能構造の重量鉄骨マンションも提供しています。

重量鉄骨造の物件の評判はかなり良いものとなっていて、住んだ人の多くは「静か」と評価しています。

D-room(大和ハウス)

大和ハウスも積水ハウスと同じ高品質物件路線の賃貸『D-room』があり、その多くは軽量鉄骨造です。

大和ハウスの場合は2012年以降の物件に関して「サイレントハイブリットスラブ50」という高遮音床を採用しています。

音の種類音の大きさD-room
大人の足音45dBかすかに聞こえる
子供の走る音65dB聞こえる

2020年に発表した「GRACA(グラサ)」という3階建て重量鉄骨造の賃貸住宅の場合、スタンダード仕様が【D-50】、エクセレント仕様が【D-55】となっています。

D-50は鉄筋コンクリートマンション並で、高い防音性があります。

D-roomではサイト上でその部屋の平均入居期間や住んでいた人について確認できる項目が存在します。

ファミリーが多いのか、後悔してすぐに引っ越してしまったかなどを事前に知ることができるのも利点。

細かい条件の物件を効率的に探す方法

重量鉄骨自体はそれほど防音性が高くありませんが、物件の選び方次第で快適に過ごすことができます。

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まとめ

MEMO
  • 重量鉄骨造のマンションでも生活音は聞こえてしまう
  • 防音性は鉄骨造のアパートとそこまで差がない
  • 隣りよりも上の階の音が聞こえやすい(足音やいびき等)
  • マンションなので設備が充実しているため女性向き

防音性の観点から見るなら重量鉄骨造のマンションはやめておいたほうがいいです。

もちろん防音性も高く静かな物件も存在しますが、住んでみないとわからないので不安要素が大きいです。

ただし、マンションという括りで設備もある程度充実しているのでそれなりの防音性+セキュリティを重視しているような女性にはおすすめです。

防音性だけ考えるなら鉄筋コンクリートマンションのほうがいいし、家賃の安さ重視で考えるなら重量鉄骨造じゃなくて軽量鉄骨アパートのほうが良いです。

少しでも参考になれば幸いです。