賃貸物件でトイレやエアコンの交換など交渉可能な8つの項目

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部屋を借りるとなった時にネックなのが初期費用、そしてこれからのことを考えると家賃は安い方が良いと思うのが当然です。

誰しも知っている家賃交渉というのは契約前に営業マンに仲介してもらい大家に交渉を持ちかけるわけですが、実際交渉できるものはこれだけではありません。

どんなことが交渉可能なのかご紹介していきますので、参考にしてみてください。

契約時に交渉できる8つの項目

契約前であれば、営業マンはなんとかして契約させようとしているので多少無理なお願いも聞いてくれます。

ただ、物件の人気が高いと交渉自体難しいので注意してください。

家賃

交渉しやすさ
交渉可能額1,000円~5,000円(家賃の5%)

家賃交渉は賃貸物件の中では一番メジャーな交渉材料です。

家賃設定は法律上も特に決まりがなく、相場や物件の立地等から設定されることがほとんど。

入居者が決まらない場合は収益にならないので家賃自体を下げたり、家賃交渉に応じやすくなります。

家賃の高さにもよりますが、1,000円~5,000円程度であれば交渉で下げることが可能です。

僕は一度アパマンショップで46,000円という格安な物件を2,000円割り引いてもらうことに成功しました。

家賃交渉のポイントは契約するかどうかのタイミングで迷う素振りを見せることです。

40代/女性

気に入った物件だったが、どうしても予算オーバーだった際に、あと5000円安かったら決める!と伝えたら管理費相当の5000円分安くしてくれました。

20代/女性

迷っている物件があったが家賃で悩んでいたため、伝えたら下げてくれました。

こうすると仲介業者から「よければ家賃交渉してみましょうか?」と打診されて、大家に交渉してもらうことが可能です。

いくらまで下がるかは仲介業者の腕と大家次第ですが、最初に「どの程度希望か」聞かれるので気持ち多めに減額を伝えると希望の家賃に下がりやすいです。

礼金

交渉しやすさ
交渉可能額半額~全額

家賃についつい目がいきがちですが、礼金がかかる物件は交渉可能です。

礼金は昔の風習の名残で、住まわせてもらう感謝の気持ちをお礼として包んでいるようなもの。

礼金を取っている物件はまだまだ多く、国土交通省がまとめている「令和3年度住宅市場動向調査報告書」では『礼金があった』という世帯は45.9%と借りる物件の約4割強が礼金を取っていることがわかっています。

礼金は初期費用の中で無駄な項目の一つ。

例えば家賃6万円、礼金1ヶ月かかるとして交渉で礼金なしに出来れば2年間住むと想定しても1ヶ月あたり2500円もオトク。

つまり家賃を2500円安くしてもらったのと同じ意味があります。

礼金交渉は難しいですが、家賃か礼金どちらかの交渉をお願いすれば、どちらか一方の交渉は受け入れてくれる大家は多いです。

【賃料1ヶ月分→賃料0.5ヶ月分】

礼金を出来る限り下げてくれないかとお願いしたところ少しだけ下げてくれました。(30代/男性)

【賃料1ヶ月分→無料】

新築物件だが駅から遠くあまり入居者がいなかったようなので(3か月ほど経過して12件中3件ぐらいしか入居していなかったようで・・・)、現在住んでいる物件の騒音で悩んでいるので礼金を下げてもらえたらこちらに住み替えたいと申し出たら、あっさりと礼金を無料にしてもらえました。騒音もなく、きれいな住まいなのでラッキーでした。(40代/女性)

また、礼金0といかなくても半額になる場合もあるので交渉する価値はあります。

敷金

交渉しやすさ
交渉可能額半額~全額

敷金は退去時のハウスクリーニング費用として充てられる項目なので交渉して0円になったところで正直意味はありませんが「とりあえず初期費用を下げたい」というのであれば交渉するのもありです。

敷金の交渉難易度は家賃や礼金よりも低いものの、大家にとっては「敷金分を確保して修繕費に充てたい」という考えがあります。

交渉されることにより「もしかしたら退去費を踏み倒す気なのでは?」と不安にさせることがあるので意外と渋られることも多いです。

なぜ敷金を下げて欲しいのか理由についてはしっかりと告げて納得してもらえれば交渉できます。

仲介手数料

交渉しやすさ
交渉可能額10%~全額

仲介手数料は仲介業者の大事な収入源の1つです。

物件を案内したり、契約書類を作成したりする不動産側の手間賃となっていて、仲介手数料は家賃や礼金とは違い大家ではなく仲介業者との交渉になります。

マニュアルとして仲介手数料を割引したりすることが不可能になっている仲介業者も多いので交渉できるかは不動産次第ですが、一応交渉可能です。

仲介手数料の交渉方法としては他社と比較して迷っていることを全面に出したほうが上手くいきます。

例えばアパマンショップやピタットハウスは仲介手数料が賃料1か月分かかりますが、エイブルやミニミニの直営店であれば半額で済みますからね。

「エイブルの物件と仲介手数料の差で迷っている」等と言えば交渉に応じてくれる可能性が高くなるというわけです。

客を取られるぐらいなら少しぐらい割り引いても契約してもらったほうが利益につながるので。

エアコンの追加・交換

交渉しやすさ
大家負担額3万円前後
耐用年数10年~15年

部屋に備え付けられているエアコンがあまりにも古いものだったり、もしくはそもそもエアコンがついていない物件の時はエアコンをつけてもらえないか交渉してみましょう。

僕が部屋を借りたときに部屋にエアコンがついていなかったのでお願いしたところ「住んでくれるなら」と心よく受け入れてくれました。

部屋にエアコンがついていない場合は直接「エアコンつけてもらうことはできますか?」と相談してみましょう。

ワンルームや1Kはもちろん、広い間取りで片方のお部屋だけエアコンがついていない場合にも交渉して追加設置してもらうことが可能です。

設備としての値段はそれほど高いものではないので、応じてくれる大家は多いです。

古すぎるエアコンも積極的に交渉すると新品と交換してくれることもあります。

エアコンの耐用年数はだいたい10年程度と言われていて、それ以上経っているエアコンは修理ではなく交換が必要になってきます。

エアコンが古いと燃費が悪くなるため電気代も高くなってしまいます。

内見時にエアコンに記載されている設置年数を確認して、古いようであれば積極的に交渉してみましょう。

見た目が黄ばんでいたり、明らかに古そうなエアコンなら交渉成功率は高いです。

交換してもらう際は「耐用年数を超えているようなので新しいものと交換してもらえませんか?」と聞いたり部屋を決める際に「エアコンの古さが気になります」と言ってみましょう。

エアコン交換は自分から言わない限り替えてもらえないので営業マンに相談する必要があります。

交渉が失敗した場合「実費負担でいいので取り換えさせてもらえないか」と相談すれば、新品にすることもできます。

畳やフローリングの交換

交渉しやすさ
畳の費用(6畳)6万円~10万円
フローリング費用(1㎡)8,000円~20,000円
耐用年数10年~20年

和室の部屋なら畳を新品にしてもらう交渉が可能ですし、フローリングが汚れている・傷があるようならこれも同様に交渉することができます。

年々畳は劣化してきますし、相当汚くなっていなければそのまま交換せずに次の入居者が使うことになります。

僕も物件を探していた時に畳の交渉はしませんでしたが、大家の方から「住んでいただけるなら畳を新しいものに交換します」と言ってくれたことがあります。

内見時によくチェックしてみて、古いと感じるなら交渉するのはありでしょう。

壁紙(クロス)の張り替え

交渉しやすさ
大家負担額(6畳)48,000円
耐用年数6年

壁紙は毎回全て張り替えていると思いきや、天井部分は既存のままだったり、前に住んでいた人が綺麗に使っていたらそのままにする場合もあります。

ちょっと気になる部分があるようなら交換してもらえないか交渉してみましょう。

壁紙自体はそれほど高いものでもないので住むという前提があるなら心よく受け入れてくれる大家は多く、たいていの場合は承諾してもらえるはずです。

トイレ(温水洗浄便座)

交渉しやすさ
大家負担額2万円前後
耐用年数7年~10年

新築の物件ではトイレは温水洗浄便座を取り付けているところが多いですが、それ以外の物件ではまだまだ取り付け数は少ないです。

温水洗浄便座は自分で取り付けることも可能ですが、値段は工事費込みで2万円前後かかります。

便座ももちろん交渉可能。

自分で取り付けるには少し高い金額ですが、大家から見ればエアコンなどその他の設備と比較すると安いので交渉難易度は低めです。

温水洗浄便座を取り付けるためにはトイレにコンセントが必要になるので、内見時にチェックしてから交渉するようにしましょう。

コンセントがない場合は配線を工事したり延長しなければならないため、工事費が高く、大家の負担が大きくなるので拒否される可能性が高いです。

交渉に失敗して、それでも温水洗浄便座がいいという人はトイレにコンセントさえあれば自力で取り付けるのもありだと思います。

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契約後に交渉ってできるの?

相手はこちらに契約してもらいたいからこそ交渉に応じてくれます。

しかし、一度契約してしまうと交渉に応じてもメリットがないので何か部屋のものが壊れたりしない限りは基本的には対応してもらえません。

絶対に交渉に応じてくれないわけではないですが、契約書類はすでに作成済みで押印もしているとなれば、再度契約書類を作成する手間もかかります。

例えば入居後にエアコンを設置してもらった場合は「設備」としての記載が必要になったりと面倒なんですよね。

そのため内見時に「クリーニング済なのにちょっと汚いな」と思う部屋があったり、家賃や礼金に納得がいかないようであれば契約前に必ずそのことを営業マンに伝えるようにしましょう。

住んでから部屋が汚いと言ったところで交渉できませんが、契約前ならもう一度クリーニングをしてくれることもあります。

入居中の設備故障は家賃減額の可能性もある

入居者の過失がなく、エアコンやガス給湯器等の設備が故障してしまい、使えなくなれば修繕費はすべて大家が支払うこととなっています。

故障した場合、大家には修繕義務が発生します。

また、故障してから使えるまでにかかった日数によって日割りで家賃を減額してもらえる可能性があります。

これは2020年4月の民法改正に伴い、『賃借物の一部滅失等による賃料の減額等』の内容が「当然減額制度」に変更されたため。

【改正民法611条】賃借物の一部滅失等による賃料の減額等賃借物の一部が滅失その他の事由により使用及び収益をすることができなくなった場合において、それが賃借人の責めに帰することができない事由によるものであるときは、賃料は、その使用及び収益をすることができなくなった部分の割合に応じて、減額される。

引用:賃貸借契約に関する改正のポイント(2)

使えない期間が長ければ長いほど減額も大きくなるので、使用できないからといって損をすることはありません。

入居後に交渉したいなら更新日がねらい目

入居中の交渉は難易度が高く、一度契約をしてしまった以上はよほどのことがない限り変更はされません。

ただし、契約更新日というのは”そのまま住み続けるか退去するか”を決める重要な期間となっているので、更新日を狙って交渉してみるというのも手です。

更新日には更新手数料という名目で賃料1か月分相当支払わなければならず、大家としては更新料を払って住み続けて欲しいと思っています。

更新日を狙って「エアコンを新しくしてほしい」「家賃○○円下げてもらえませんか?無理であれば退去します」と交渉に出ると応じてくれる可能性が高いというわけです。

交渉してもらえる不動産を利用しよう

実際に交渉するのは営業マンとその物件の所有者である大家です。

不動産単位でも交渉が積極的かどうかは変わりますが、最終的には担当の営業マンが交渉上手かどうかで決まります。

最悪な場合は交渉を持ちかけてもくれずに「厳しいと思います」と否定されて終わりです。

そういった意味では会社全体として交渉に積極的であるイエプラなどのサービスを利用するのがお勧めです。

イエプラのホームページへ

運営会社株式会社コレック
口コミ評価(google)★★★★☆(4.5)
対応エリア関東・関西
店舗数2店舗
物件数約10万件以上
仲介手数料基本賃料1ヶ月分+税(保有不動産に依存)
利用料金無料
会員登録必要
おとり物件0件
特徴自宅にいながら部屋探しができる
チャットでやり取りが可能
新着物件を手に入れられる
業者専用サイト「ATBB」が見られる
設定できない細かい条件を伝えられる

イエプラは自分で物件を探すのではなく、賃貸専門スタッフに物件を探してもらうサービスです。

イエプラ自体は実店舗を持ちませんが、交渉には積極的ですし、営業マンに直接話を持ちかけるのが苦手という方でもチャット上でやり取りができるので利用者にとってはかなり都合が良いです。

無料のサービスなので安心して使えます。

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イエプラの評判は悪い?仲介手数料は?利用者の口コミを徹底調査

まとめ

MEMO
  • 家賃以外にも交渉できる項目は多い
  • エアコンやトイレのウォシュレット設備は交渉しやすい
  • 交渉を行うときはスムーズに契約しないほうがいい
  • 人気の低い物件ほど交渉に応じてもらいやすい
  • 同じ物件でも不動産によって交渉難易度が変わる

部屋を決める際はその物件が自分の条件に合うかどうかで決める人も多いですが、なるべく理想の部屋になるように交渉してみるというのも手です。

もし断られたとしても損することは一切ないので、こういった交渉は言い得です。

積極的に交渉して後悔のないお部屋探しをしてみてください。

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