この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
梅雨を過ぎ、夏も本番となる7月~8月は内見するにも暑くて大変な時期となりますが、不動産業界では閑散期になります。
『8月中に入居したいけどいつぐらいから物件を探せばいいかわからない』という方のため、契約までの流れから逆算して最適な時期について解説していきます。
8月入居を目指す場合の物件探しのコツについても紹介していきます。
目次
8月中に入居したいなら物件探しは7月の梅雨明けから始めるべき
入居希望日が8月上旬なのか、8月下旬なのかによって部屋探しのタイミングは変わりますが、いずれにしても7月中旬までには部屋探しを始めておくのが理想です。
7月上旬から始めれば、部屋探しが内見に2週間程度の猶予を持つことができます。
入居希望時期 | 即入居可物件 | 退去予定物件 |
---|---|---|
8月上旬 | 7月上旬~中旬 | 6月下旬~7月上旬 |
8月中旬 | 7月中旬~下旬 | 7月上旬~中旬 |
8月下旬 | 7月下旬~8月上旬 | 7月中旬~下旬 |
早い人であれば部屋探しを始めて翌日には申込みができますが、良い物件が見つからない場合には1ヶ月程度かかることもあります。
suumoが900名の男女を対象に行った調査では、『1日』と回答したのが24.4%と最も多いものの、『1ヶ月未満』も19.5%とかなり多くなっています。
7月・8月は閑散期となるため、比較的じっくりと部屋探しをしても翌日すぐに先を越されて成約済みになっていることも少ないです。
どんな物件があるのか6月から部屋探しをするのはありですが、良い物件を見つけても物件を長期間確保することはできないので注意しましょう。
7月から始めれば交渉で8月入居が可能です。
時間がないなら『即入居可物件』を選ぶ
入居希望日まで時間がないのであれば即入居可物件を選ぶことをおすすめします。
物件には【即入居可物件】と【退去予定物件】があり、それぞれ入居できるまでの日数が異なります。
入居までの工程 | 即入居可物件 | 退去予定物件 |
---|---|---|
物件の申し込み | 1日 | 1日 |
審査期間 | 3日~7日 | 3日~7日 |
初期費用の入金・確認 | 1日 | 1日 |
ハウスクリーニング | – | 退去から7日~14日後 |
書類作成・契約 | 1日 | 1日 |
鍵の引き渡し・入居 | 1日 | 1日 |
合計日数 | 7日~11日 | 2週間~3週間 |
即入居可物件はすでにハウスクリーニングが済んでおり、入居審査を通過すればあとはすぐに契約して入居が完了します。
一方、退去予定物件は『住居中の人が退去するまでの期間』+『ハウスクリーニング』が入るため、入居するまでに1ヶ月程度かかります。
時間がない場合は即入居可物件を選び、早めに物件を押さえておきたいなら退去予定物件を選ぶようにしましょう。
お盆の時期は不動産業者も休み
8月13日~16日は世間的にお盆の時期となりますが、不動産業界もお休みとなっています。
すでに物件を確保し、入居審査に通過してあとは契約して入居するだけの状態だっとしても鍵渡しを行うことができません。
中旬に引っ越したい場合はお盆に入る前日に鍵の受け渡しを行うことができなければ、お盆明けとなってしまうため注意が必要です。
引っ越し業者はお盆休み中でも営業しているため、お盆に入る前に鍵を受け取り、お盆中に引っ越すことはできます。
8月中に入居するメリット
8月入居を目指すなら、お部屋探しのメインは7月となります。
7月ならではのお部屋探しの特徴について、まずはメリットから紹介していきます。
日当たりをよく確認しやすい
日本の梅雨は5月末~7月上旬までとなるため、その後はカラッと晴れた日が多くなります。
内見時に日当たりをよく確認することができるため、日当たり重視でお部屋探しを行っている人にとってはメリットです。
日当たりが良いのは物件のメリットではありますが、あまりにも良すぎると部屋が暑くなりすぎてしまいます。
夏場の暑さを確認しやすいのでちょうど良い物件を探しやすいということです。
ただし、早めに部屋探しをすると梅雨の時期と重なるため、内見が面倒かつ日当たりも確認しづらいので注意してください。
風通しを確認しやすい
夏場の暑さは建物の立地や構造によっても左右される部分。
他の季節であればあまり気にならない風通しも、夏場はかなり気になる部分となります。
窓の配置、近くの建物の有無によって夏の過ごしやすさは変わるので、内見時に肌感で確かめることができます。
窓が多いほど風通しはよくなりますが、向きによっては直射日光の入りがすごくて暑く感じることもあるためチェックしておきましょう。
虫の出やすさを直接確認できる
夏場は虫が出現しやすいため、内見時にもゴキブリの死骸が発見されたり、共用廊下で虫を確認することができます。
最も虫が出やすい季節のため、入居前に虫がよく出る建物なのか、物件自体に問題がないか見ることができます。
以前僕が内見した築年数の古い物件では、リビングにてゴキブリの死骸を発見したのでそのお部屋はやめることにしました。
通常、虫は餌があるお部屋によく出ますが、夏場では活動も活発的なので物件の精査に役立ちます。
客が少ないのでゆっくりと部屋探しができる
不動産業界では閑散期にあたるため、1月~3月のような繁忙期と比べると来客が少なく、比較的ゆっくりと部屋探しができます。
予約なしで伺っても丁寧に対応してもらいやすく、ライバルに先を越されるリスクが少ないのも特徴。
繁忙期では『翌日には成約済み』ということもよくありますが、この時期であればよほど人気物件でなければ週末に内見予約を入れてもしっかりと内見することができます。
比較的長い期間物件を確保しやすい
8月入居は閑散期となるため、他に同じ物件の申込みを行う人が少ないため、ある程度の融通が通ります。
通常であれば物件を確保した状態から契約・入居に至るまでに待ってもらえても2週間程度が限界です。
8月入居であれば早めに物件を確保してから『8月に入居したい』と要望を出せば、そのまま通る可能性が高いです。
大家にとっても入居希望者を逃すと次に希望者が現れるまでに時間がかかり、家賃分を損してしまうので要望を聞き入れてくれやすいということです。
長ければ審査通過後から1ヶ月程度待ってもらえる可能性もあります。
家賃交渉や設備交渉がかなりしやすい
家賃を検討していても下げて募集をするのは入居中の住人を考えるとやりにくい方法の1つです。
ただ、こちらから入居条件として家賃の引き下げを提示すると「この入居者を逃すと家賃収入を得られず赤字になる」と考えるので交渉に応じてもらいやすいです。
1ヶ月空室状態になっただけでも家賃分損をすることになるため、家賃交渉に応じてでも入居してもらったほうが大家としても得というわけです。
家賃交渉の他にも「エアコンを新品と交換してもらう」「畳を新しくしてもらう」「温水洗浄便座をつけてもらう」など設備交渉もしやすいです。
初期費用を下げて募集している
家賃を下げたくない大家は礼金を無料にしたり、初月の家賃を一時的に無料にするフリーレントをつけたりといった対策を取ります。
総じて初期費用が安くなる傾向があるので、ある程度お得に引っ越すことが可能です。
繁忙期を過ぎてしまっているため、入居してもらえるように『礼金無料』となっていたり、仲介業者も『仲介手数料割引』など入居してもらいやすいような工夫がされています。
特に築年数の古い物件はフリーレントをつける傾向にあるので、リノベーション済みであればねらい目です。
引っ越し料金が安い
引っ越し業者の利用料というのは固定ではなく忙しくなる時期ほど高くなる傾向があります。
国土交通省が調査した大手引っ越し業者の引っ越し件数によると3月~4月がピークとなっています。
ゴールデンウィークを過ぎた5月中旬以降は引っ越し料金が一気に下がるので、7月であればかなり安く引っ越すことができます。
時期 | 単身(荷物小) | 単身(荷物大) |
---|---|---|
1月 | 47,189円 | 64,776円 |
2月 | 48,617円 | 62,694円 |
3月 | 58,168円 | 87,643円 |
4月 | 55,010円 | 81,943円 |
5月 | 50,365円 | 66,955円 |
6月 | 50,193円 | 63,121円 |
7月 | 48,053円 | 67,773円 |
8月 | 45,746円 | 58,447円 |
9月 | 49,332円 | 59,896円 |
10月 | 45,989円 | 62,489円 |
11月 | 47,022円 | 56,935円 |
12月 | 45,033円 | 64,202円 |
引っ越し業者に依頼するか迷っている場合は一度見積もりを取ってみるのがおすすめです。
想定よりも安く引っ越すことができるため、利用しやすくなっています。
また、利用者が少ないため予約が取りやすく、入居のタイミングに合わせて以来しやすいのも閑散期ならではの強みです。
8月に入居するデメリット
デメリットの数で言えば少ないものの、お部屋を探す上で問題となる点もあります。
暑い中で内見を行わなければならない
梅雨を越えれば雨の煩わしさからは解放されますが、蒸し暑さや直射日光の暑さの中で内見することになります。
内見するためには電車等で希望の地域までいく必要があり、周辺環境を確かめるには自分の足で歩く必要があります。
店舗で探してもらう場合、内見場所まで車で送ってくれるもののお部屋の暑さは変わりません。
電気の契約をしていない物件ではエアコンを使うことができないため、お部屋の確認中は蒸し風呂状態となることもあります。
物件数が少ない
6月~8月頃は閑散期となるため、市場に出る物件数も少なくなり、条件に合う物件が探しにくいといった特徴があります。
参照:https://myhome.nifty.com/column/rent/161215225078/
ゴールデンウィーク中に部屋探しをする人は多いですが、それを過ぎてしまうと大きな行事やイベントごとがありません。
繁忙期であれば少し時期をずらすだけで見たこともないようなお部屋が多数掲載されていますが、閑散期は物件数が少ないため時間をかけてもあまり変動がありません。
今現在調べた物件の情報の中で探す必要があるため、住む地域によっては希望の条件に沿わずに物件自体が見つからないこともあります。
台風が最も多い月
8月は年間を通して最も台風が日本列島に近接する月となります。
通常の雨とは違って突風の中で引っ越し引っ越し作業を行う可能性もゼロではありません。
ちょっとの風程度であれば問題ありませんが、あまりにも大型の台風の場合、予定が延期となり、再打合わせが必要になることもあります。
自力での引っ越しとなると延期せざるをえない天気になっていることもあるため、注意が必要です。
引っ越し作業は前々から予定を組むため臨機応変に対処しにくいのが難点です。
8月中に入居する場合のコツ
8月中の入居を目指す上で最低限抑えておきたいポイントやコツについてまとめてみました。
エアコンの交換が不要な物件を選ぶ
最近ではエアコンが設置されているお部屋が当たり前となりますが、広い部屋の場合は部屋ごとに設置されていないケースが多いです。
夏本番となる7月~8月はエアコンの工事予約も取りづらい状態にあるため、最初からエアコンがついている物件を選びましょう。
エアコンが古い場合、交渉も可能ですが、入居までに交換が間に合わない可能性もあります。
必ず家賃交渉や設備交渉を持ち掛ける
閑散期である6月~8月頃は1年の中でも最も交渉がうまくいきやすい時期となっているので、ここで交渉をしない手はありません。
家賃交渉は言わなければ下げてもらう可能性すらないので、積極的に”自分から”「家賃を少し下げてもらえないか」と言う必要があります。
実際に交渉を行うのは担当の営業マンなので、交渉というよりも相談という形になりますが、話を通してもらえれば下がる確率は高いでしょう。
もし、家賃交渉が失敗した際は設備交渉に切り替えて不満な点を事前にチェックしておくことをおすすめします。
例えば内見時にエアコンの古さが気になるなら「エアコンが古かったので新しいものと交換してほしい」と言うことができます。
設備は数万円程度で、この時期に交換しなくてもいずれ壊れたら修繕・交換が必要になるため、大家としても応じやすい項目です。
早めに引っ越し業者の予約を入れる
8月は引っ越し業者も閑散期となっていますが、お盆中を狙って引っ越しを予定する人は多くなります。
お盆に引っ越しを検討しているのであれば、念のため少し早めに予約を入れておくようにしましょう。
これは引っ越し侍がまとめた引っ越し依頼のタイミングに関する表です。
見積もり依頼のタイミング | 通常時期(4月~12月) | 繁忙期前(1月~3月) |
---|---|---|
前日~1ヵ月前 | 74.8% | 68.5% |
1ヶ月~2ヶ月前 | 20.3% | 25.7% |
2ヶ月~3ヶ月前 | 4.9% | 5.8% |
入居審査が通過した段階ですぐに申し込めるように、どの業者に依頼するか前もって決めておきましょう。
引っ越しの見積もりは「引っ越し日」「転居先の住所」「階数」「荷物量」がわかれば行うことができますし、予約を後から変更しても3日前にならなければ手数料がかからないのが基本です。
ある程度物件の目星がついた時点で予約を取るようにしてもいいでしょう。
内見時に前の入居者が何年住んだのか聞いておく
1月~3月のような繁忙期に引っ越す人は入学や就職の割合が多くなるため、部屋に不満を抱いている可能性は少ないです。
ただ、7月・8月のような閑散期は中途半端な時期となるため”住み続けるのがきつい”と感じている可能性が高くなります。
3月末退去なら「ちょうど進学や就職がきっかけなんだろうな」と予想できますが8月となると「部屋に不満をかかえて退去したのではないか」という問題を考えておく必要があります
内見時に営業マンに前の入居者がどのぐらい住んでいたのかを聞くことで部屋に問題があるのかどうか推測することができます。
例えば数か月で退去したなら部屋に問題点がありますが、1年や2年といった区切りで退去したのであれば更新日をきっかけに引っ越したことがわかります。
部屋探しと交渉がしやすいおすすめサイト
効率的に行うには「取扱物件数」と「情報の新しさ」に注目してください。
店舗に行くと物件情報が早いものの取扱物件数が少なくて、ネットで探すとこの逆で情報が古い場合が多く、すでに成約済みの場合が多いです。
『早く引っ越したい』のであれば住みたい駅の最寄りの不動産に行くのが手っ取り早いですが、良い条件の部屋が見つかりにくいのは覚悟しましょう。
好条件の物件を探しやすい&交渉しやすいサイトとして有能なのはイエプラです。
運営会社 | 株式会社コレック |
---|---|
口コミ評価(google) | ★★★★☆(4.5) |
対応エリア | 関東・関西 |
店舗数 | 2店舗 |
物件数 | 約10万件以上 |
仲介手数料 | 基本賃料1ヶ月分+税(保有不動産に依存) |
利用料金 | 無料 |
会員登録 | 必要 |
おとり物件 | 0件 |
特徴 | 自宅にいながら部屋探しができる チャットでやり取りが可能 新着物件を手に入れられる 業者専用サイト「ATBB」が見られる 設定できない細かい条件を伝えられる |
イエプラは自分で物件を探すのではなく、賃貸専門スタッフに物件を探してもらうサービスです。
「8月中に入居したい。家賃6万円以下でキッチンが広めの部屋を探してほしい」と細かい条件も設定できる上に「礼金を無料にできないか」「家賃を2千円下げてもらえないか」といった交渉も顔を見ずに行うことができます。
直接交渉しなくてもチャットで文字を打つだけで家賃が安くなったり、設備が整えられる可能性があるので使ってみてください。
まとめ
- 8月に入居したいなら7月中旬頃から始めれば十分間に合う
- 退去予定物件を狙うのであれば6月から始めるのがおすすめ
- 閑散期なので物件・入れ替わり共に少ない
- 家賃交渉や設備交渉がしやすい時期なので積極的に交渉しよう
8月入居の場合、閑散期のシーズンとなるため物件の入れ替わり自体は非常に少ないです。
数日で入れ替わる繁忙期とは違うため、今見つけている物件の中からより良い物件を選ぶようにしましょう。
閑散期は家賃交渉や設備交渉が通りやすいので、何も言わずに申込むよりも『家賃が安くならないか』『エアコンを新しくできないか』など交渉してみるのがおすすめです。
暑い時期なので熱射病や脱水症状には気を付けてお部屋探しを行ってください。