一人暮らしをしたいと思っている人の中には虫が嫌い過ぎて不安で仕方ないという方も多いと思います。
実際、僕自身かなりの虫嫌いで一人で退治できないレベル(たぶん失神する)ぐらいの虫嫌いです。
アパートに虫が多く出現して引っ越したいと考えている人のために虫が出にくい物件の特徴についてご紹介していきます。
目次
虫が出にくい物件の特徴
まずは虫が出にくい物件の特徴をまとめてみました。
- 2階以上(高い方が良い)
- 木造よりも鉄筋コンクリートマンション
- 近くに飲食店やコンビニがない物件
- 部屋数が少ない建物
- 近くに田んぼや畑のない物件
- 新築物件
- なるべく日当たりの良い物件
これらを満たしている物件というのは比較的虫が出にくいです。
全ての条件を満たすような物件を探す必要はありませんが、部屋探しで迷った時の指標として見ていただければと思います。
1つずつ細かく解説していきます。
2階以上(高い方が良い)
取りあえず虫が苦手という人は1階を避けるようにしてください。
1階は最も地面に近く、虫が生息しているのも基本的に地面なので部屋に入ってくる確率が高くなります。
2階でももちろん蚊やアリなどの虫が入ってくる可能性はありますが、それでも1階と比較すればかなり割合としては少なくなります。
不動産サイト「オウチーノ」が行った563人によるアンケート調査でも高層階ほど虫が発生しにくいことは証明されています。
この調査では「1年間のうちにどのぐらい虫を見たのか」に対しての遭遇回数を平均化したものとなっています。
階数 | ゴキブリ | 蚊 | クモ |
---|---|---|---|
1階~2階 | 3.39回 | 7.46回 | 4.59回 |
3階~5階 | 3.61回 | 15.21回 | 8.43回 |
6階~10階 | 1.28回 | 8.06回 | 4.06回 |
11階以上 | 0.07回 | 5.54回 | 0.21回 |
多少のばらつきはありますが、基本的には地上から高くなればなるほど虫の出現率は徐々に低下しています。
ちなみに蚊が自力で飛ぶことができるのはビルの2階程度だと言われています。
高さが6階~8階程度になると自力であがってくることができる虫はほとんどいません。
入ってくるとすればエレベーターや階段などから侵入してきたり卵が段ボール等に産み付けられているケースですが、それでも数は圧倒的に減るので高層階に住めば問題ありません。
木造よりも鉄筋コンクリートマンション
木造アパートというのは気密性が低い物件なのでわずかな隙間から虫が侵入してくる構造になっています。
また、木造は雨が降ることによって湿気を吸ってしまうのでそれを好む虫やダニ等が発生するようになります。
木に卵を産む虫は多いですがコンクリートに卵を産む虫は少ないですからね。
ゴキブリはダニをエサとするのでそこから繁殖して住処にされてしまうので注意してください。
鉄筋コンクリート造の場合は気密性が高く虫が侵入しにくい構造になっています。また、雨が降っても湿度が高くなるだけで木よりもコンクリートのほうが吸水性が低いので相対的に虫が湧きにくくなっています。
近くに飲食店やコンビニがない物件
虫嫌いなら絶対条件にすべき点です。
飲食店が近くにあるとどうあがいても虫が入ってきます。例えるなら普通の物件の周りにいる虫が100匹だとすれば、飲食店近くは1,000匹いるようなもの。
繁殖している数も多いので虫に出くわしてしまう確率も高くなりますし、気づかないうちに部屋内部まで侵入されてしまいます。
飲食店近くということでエサが近くにあるようなものなので虫が住み着くにはもってこいの環境というわけです。
特にラーメン屋や中華屋など臭いがきつい飲食店は絶対に避けるようにしましょう。ゴキブリの発生率が異常になります。
部屋数が少ない建物
部屋の数が少ないということはそれだけ虫にとって好ましい環境が少なく、エサの出どころも少ないということです。
木造アパートでも4部屋しかないような物件も中にはありますし、集合住宅と迷ったらなるべく部屋数が少ないほうを選んだほうが虫の発生率は抑えることができます。
隣で発生した虫が自分の部屋に侵入してくるのはよくあることなので部屋同士が離れているのが最も好ましいです。
近くに田んぼや畑のない物件
当然ながら近くに田んぼや畑、緑が生い茂っているような場所は虫の数も多いので部屋に虫が出る確率もあがります。
先ほどの飲食店近くだと虫がよく湧くのと同じ理由です。
田舎なんかだと避けられない部分かもしれませんが、もし近くに空き地とか田んぼ、畑があるなら1階じゃなくてなるべく2階以上を選んだほうがまだマシ。
新築物件
建設されたばかりの物件というのは建設途中でもともと住んでいた虫も逃げていきまますし、新築状態だと虫も住み着いていない状態となるので発生率は低くなります。
新築物件は家賃が高いのでそう簡単に手が出せる物件ではありませんが、築浅物件も割と虫の発生率は低いので目星をつけておくと良いかも。
もちろん新築物件のほうが段違いに虫は虫の発生率は違います。
1年以上経っている物件と比較すると2.5倍ぐらい虫の出現率が変わるので超虫嫌いな人は新築物件がおすすめ。
マンション・ラボさんのサイトを見ると面白いぐらい虫出現率が低いのがわかります。
なるべく日当たりの良い物件
日当たりの悪い物件の虫発生率が高いように逆に日当たりが良くて空気が循環しているような物件は虫が出にくいのでおすすめです。
日当たりの良さはカビなどにも関係してくることですし、日常的に洗濯物の乾きやすさにも影響が出るのでやっぱり重要ですね。
南向きや東向きが良いとされていますが、裏の物件のせいで一部屋だけ日当たりが悪いってこともあるので内見時にはしっかりとチェックしておきましょう。
虫が出やすい部屋の特徴
虫嫌いならなるべく避ける物件についての特徴についてもまとめてみました。
基本的には出にくい物件の特徴の逆と考えていただければ問題ありません。
飲食店が近い
おそらく一番注意した方が良い部分です。物件の1階部分が飲食店とかだと虫の発生率がえげつないぐらい高くなるので絶対に選ばないように。飲食店が近いとみんな大嫌いなゴキブリがよく発生します。
実際1階にラーメン屋さんが入ってるマンションに住んでた友達(♂)の家は出放題でしたよ。
遊びに行くと目の当たりにしたしその友達が飲食店近くは絶対だめって言ってたし何だか納得でした。参照元:発言小町
便利だから、部屋が良いからという理由で安易にこういった物件を選ばないように。
1階
1階は家賃が安いので初めて一人暮らしをされる方は選びやすいですが、虫嫌いならなるべく避けるべき物件の特徴の一つです。
階数ごとの虫出現率の調査では圧倒的に1階が高く、階数が高くなるにつれて虫が出にくくなることがわかっています。
木造アパート
木造は鉄筋コンクリートに比べて虫が出やすい傾向があります。木造を好む虫として有名なのはシロアリですが経験上、アリの発生率が高かったような気がします。
木造は家賃がかなり安くて選びやすいですが防音性も低いのであまりおすすめはできません。
団地
要は部屋数が多くてでかいマンション。虫は部屋から部屋へ渡り歩くので当然住んでいる人が多ければ多いほど自分の部屋に虫が発生する確率が高くなります。
エサが多ければ当然と言えば当然ですね。
特に団地やかなり大規模なマンションは部屋が密集しているので危険です。
田舎(畑や田んぼの近く)
当たり前ですが近くに田んぼや畑のある物件というのは虫の発生率が高くなります。
自然が多ければそれだけ虫も多くなるので家賃が安いからと言って選ぶのは危険です。
こういった物件は蚊やコバエが多く発生します。
築年数の古い物件
築年数が古ければ古いほどそこの物件に住み着いてしまっている虫も多く存在します。
オウチーノが568名に対して行った「住居内の「虫トラブル」実態調査」がこちら。
築年数 | ゴキブリ | 蚊 | クモ |
---|---|---|---|
1年~5年 | 1.43回 | 7.36回 | 4.25回 |
6年~10年 | 1.87回 | 9.43回 | 6.45回 |
11年~20年 | 3.23回 | 12.96回 | 5.46回 |
21年以上 | 13.91回 | 13.91回 | 8.48回 |
グラフを見る限りでも築年数が古くなればなるほど比例して虫の出現率も高くなっていることがお分かりいただけると思います。
僕は築48年の物件に1年間住んだことがありますが、鉄筋コンクリート造にもかかわらず入居してわずか1ヶ月でクモが出ました。
それからも定期的に蛾やよくわからないような虫が部屋の中に出没して虫嫌いとしては正直かなり精神的にきました。
古い物件になると虫にとっても住みやすい環境が整っていることが多いので例えリフォーム済みだったとしても虫が出ると思った方が良いです。
日当たりの悪い部屋
ジメジメした場所というのは虫がまさに好む環境です。よく湿地帯に色んな虫がいるように湿度が高ければ高いほど卵を産みやすい環境になるのが原因です。
入居した時は全くいかなかったとしても日当たりが悪いせいで虫が繁殖し、その何匹かは換気ダクトや給気口、扉を開けた時などに入ってきてしまいます。
僕が過去に住んだ日当たりの悪い物件では頻繁にクモが発生していました。
築年数が古かったせいもありますが、ジメジメした場所は虫が生息するのに適しているので嫌でも集まってきてしまいます。
虫が出ないようにするための対策
これから一人暮らしをしようとしている人にとっては選択肢も多く、虫が出にくい物件を選ぶことができますが今住んでいる物件でもなるべく虫が出ないようにすることは可能です。
実際僕はかなりの虫嫌いなので色んな対策をしていますが、効果があった方法についてご紹介していきます。
部屋を清潔に保つ
汚い部屋はそれだけ虫の発生率があがります。
例えばゴキブリは暗いところを好むので脱ぎっぱなしの衣類やタオル、片づけていない小物の下にいるケースがかなり多いです。
片づけようと思って衣類を手に持ったらその下にゴキブリがいて背筋が凍ったというのは誰しも経験があるかと思います。
また、生ごみを処理していないとそこからコバエが発生しますし、お風呂場も掃除をしていないと排水管から羽化してコバエが湧くようになります。
段ボールにはゴキブリの卵が産み付けられていることもあるので、なるべく早く処分したほうが良いですね。
部屋を清潔に保つだけでもかなり虫が出現しなくなるので第一に部屋を掃除しましょう。
虫よけグッズを揃える
虫はハーブ系の臭いが苦手だと言われています。こういったグッズを部屋に置くだけでも外から来る虫に対して一定の効果があるので虫嫌いなら対策しておきましょう。
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実際僕はこのハーブを置いてから10年間一度もゴキブリを見たことがありません。飲食店近くの物件なんかだとこれだけだと不十分なんですけど、普通の物件ならこういうのを四隅に置いておくだけで家全体を守ることができます。
他にも虫が発生しなくなるような虫よけグッズはいくらでもあるので、自分が必要だと思うものは揃えるようにしてください。
ちなみに僕が過去に買ったものについてまとめているので参考にしてみてください。
入居時にバルサンを焚く
一応すでに住んでいてもできることにはできますが、荷物が汚れてしまう可能性があるので入居時にバルサン等の防虫剤を散布することをおすすめします。
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バルサンは様々なタイプがありますがEXタイプが最も効果が強いのでおすすめ。
【1Kやワンルーム】一人暮らしにおすすめの最強バルサンはどれ?
部屋全体に防虫剤がいきわたることによって住み着いていた虫は逃げ出すかそのまま死滅します。
また、そのまま防虫効果があるので虫が寄りつかなくなるようになります。
一応仲介業者から入居時に部屋の消毒オプションを受けることができますが、15,000円前後かかるのに対してバルサンと効果は変わらないので自力で出来る場合は自分でやるようにしましょう。
効果は1年程度しかないので1年以上住んだらもう一度炊いたほうがいいかも。
焚く際は荷物には布等を被せておくことで対応できます。
【1Kやワンルーム】一人暮らしにおすすめの最強バルサンはどれ?
まとめ
- 1階や飲食店が近くにあると虫の出現率は高くなる
- 虫嫌いなら最低でも2階以上でなるべく築浅の物件がおすすめ
- 虫よけグッズである程度対策は可能だが、あまり効果のない虫もいる
- ゴキブリ対策は意外と有効的
虫嫌いなら「木造アパートの1階」と「飲食店の近く」の2つだけは絶対に避けるようにしてください。
この2つは虫が出やすい物件の中でもさらに出現率が高いので家賃が安くても避けるべきです。
虫を完全に防ぐことはできませんが、部屋選びや入居してからも工夫するだけで圧倒的に虫の出現率を抑えることができます。
もし今住んでいる物件で色々対策しているのに依然として虫が出てくる場合は施しようがないぐらいに虫がたくさんいるということなので精神的にも早めに引っ越したほうが良いと思います。
風呂場の換気扇から入ってくる虫対策にはフィルターが最強だった
虫が出にくい物件の具体的な探し方
基本的に虫嫌いなら2階以上で飲食店が近くにない物件を選べば問題ありませんが自分の条件に合う物件が必ずしもあるとは限りません。
部屋探しはホームズやスーモを使う人が多いですが、好条件の物件は掲載と同時に成約済みになってしまっているのであまり効率的ではありません。
おすすめなのはイエプラというアプリ。
イエプラは家にいながら不動産に行ったときと同じように部屋を探してもらえるので効率的な部屋探しができます。
チャット欄があるので「虫が出にくい物件を探してほしい」と言えばあとは放置で条件に合う物件を探してくれます。
ネット上で設定できない細かい条件で探したい場合はかなり使い勝手が良いのでおすすめです。