最近は賃貸コンシェルジュサービス、いわゆるお部屋探されサービスというのが流行っているようですが、似たりよったりで違いがよくわからないと思います。
そこで今回はイエプラとイエッティ(ietty)のサービスや使い勝手について細かく比較してみました。
本当はノマドも比較したかったのですが、2018年の5月にサービスを休止してしまったので割愛します。
目次
イエプラとイエッティを比較してみた
イエプラは「家AGENT+」という名前もありますが、これは中の人(専門スタッフ)の名称。会社名はエヌリンクスでサービス名は”イエプラ”です。
イエッティは株式会社iettyが運営していて基本的に不動産関連のことのみを事業展開している会社です。
ちなみにイエッティに関しては実際に契約までしたので割と細かいところまでわかります。
利用料金 | イエプラ | イエッティ |
---|---|---|
利用料金 | 完全無料 | 完全無料 |
利用時間 | 9:00~0:00 | 10:00~22:00 |
利用制限 | なし | 家賃6万円以上のみ対象 |
仲介手数料 | 賃料1か月 | 賃料の半額 |
未公開物件 | あり | あり |
取扱物件数 | 約500万件 | 約500万件 |
物件の持ち込み | 〇 | 〇 |
チャット | 〇 | 〇 |
返信スピード | 1分以内 | 5分以内 |
アフターサポート | あり | あり |
アプリ | ios/android | ios/android |
こうしてみるとietty(イエッティ)とイエプラはかなりサービス内容が似ていることがわかります。
利用できる時間とか多少違いはありますが、基本的な仕組みは同じ。
どちらも”チャットしながら条件に合う物件を見つける”というのをコンセプトにしています。
使い方の流れとしてはメールアドレス等で無料登録して、条件を設定するとAIが自動的に条件に合う物件を提示してくれます。
細かい条件とかはチャット機能があるので、そこで「お風呂場が広めがいい」とか「仕切りは扉がいい」とか伝えることができます。
利用料金で比較
イエプラ、イエッティどちらも利用料金は一切かかりません。
どちらも無料登録するという手間はあるものの、部屋探し、チャット機能、内見から契約に至るまでサービス料金というものをかけずに部屋探しができます。
似たようなサービスでノマドというサイトがありましたがノマドの場合は利用料金がかかっていました。(現在は休止中)
そうすると利用する敷居が高くなるので、採用していないのでしょう。
どちらも契約した時に仲介手数料という形で利益が得られるので必要ないのでしょうね。
利用時間で比較
これは圧倒的にイエプラの勝利。
イエッティは朝の10時~22時までで、時間外にチャットで質問したりしても一切応答してくれません。しかも水曜日が休み。
イエプラは朝の9時~0時まで対応しています。こういうネットで部屋探しをするサービスって仕事終わりとか深夜帯に利用することが多いので長い時間対応してくれるのは魅力。
定休日で比較
イエッティは通常の不動産と同様水曜日を定休日にしています。
一方でイエプラの場合は水曜日も普通にチャット返信等に対応しているのでイエプラのほうが優れています。
店舗の場合は管理会社自体も水曜日を休みにしていたりするので定休日とするのは自然な流れですが、チャットサービスとして定休日があるのはやっぱり使いずらさを感じる部分だと思います。
イエプラはその点いつでも利用しやすいように考慮されていますね。
引っ越しまで時間がない時とか定休日の有無で部屋探し効率も大きく変わるので意外とこの差はでかいと思います。
対応エリアで比較
これに関してもイエプラの勝利。
イエプラは関東なら東京、神奈川、千葉、埼玉で関西だと大阪、京都、兵庫が今のところ対応できるエリア。
イエッティは東京、神奈川の2つのみで関西には対応していません。
以前はイエッティも埼玉や千葉県も対応エリアになっていましたが、いつの間にか縮小してしまっていました。
僕は埼玉に引っ越した時にイエッティを利用したんですけど今は出来ません。
対応エリアを広くしてしまうとその分支社を増やしたりスタッフを増やしたりとリスクも多くて大変なのでしょうね。
今後利用者が増えればまたエリアが拡大する可能性はあります。
仲介手数料で比較
これはイエッティの完全勝利。
イエプラは仲介手数料が賃料1か月分を基本としているのに対してイエプラは賃料の半額で済みます。
例えば家賃8万円のところを借りようとするならイエプラだと8万円+税かかりますが、イエッティはその半額の4万円+税となります。
初期費用を大幅に減らすことができるのがイエッティの強みですね。ちなみにサービス当初は普通に仲介手数料1か月で運営していて限定的に半額にしていました。
差別化を図るためなのか今は常時半額で運営してくれています。
イエプラも一応半額になる物件もあるそうですが、それは例えばエイブルやミニミニが管理しているような物件で最初から仲介手数料が半額になっている物件のみ。
イエッティはアパマンショップのように賃料1か月分かかる不動産が管理している物件でも半額にすることができます。
チャットスピードで比較
これはイエプラの勝利。
イエプラはチャットスピードにとことんこだわっていて1分以内の返信を心掛けているようです。スタッフは20名いて、待機しているスタッフが対応してくれます。
イエッティは使ってみた感じ結構バラバラですね。平均でだいたい5分前後。早いときは1~2分ぐらいで返信がきますが、こないときは10分とか20分ぐらい返信がこなかったり。
取り扱い物件数で比較
取り扱い物件数はイエプラ、イエッティどちらも500万件前後あります。
これは不動産のデータベースから紹介しているので大差がありません。
ただし対応エリアがイエプラのほうが多いので実質的に紹介できる物件数ならイエプラのほうが上ですね。
東京限定とかになってくるとどっちを使っても同じような物件となるので差はあまり出ません。
ただし、イエプラの場合はatbbという不動産業者専用のサイト(データベース)を利用者にも公開しています。
このデータベースはスーモやホームズ等に掲載される前の物件も載っているので物件情報をより早く知ることができます。
この差を考えるとやはりイエプラのほうが優れています。
非公開物件の有無で比較
これもイエプラの勝利。
イエプラもイエッティも自社物件はもちませんが、イエプラはネットにはまだ掲載されていない未公開な物件を優先的に提示してくれます。
スーモやホームズに掲載されている物件って情報が少し遅いため、すでに成約済みってことも結構ありますが、イエプラの場合は不動産専用のネットワークに新着物件が出た瞬間にその情報を提供してくれます。
物件の持ち込みで比較
これはイエプラもイエッティどちらもできるので同点。
というかサービスの形上、自社で管理している物件がないので他社の物件を提供するほかないんですよね。
スーモやホームズで自分で探してみて良さげな物件を見つけたらそのURLでチャット上に添付して「この物件紹介できますか?」と聞いてみてください。
空き室確認をしてくれて紹介可能かどうかすぐに確認してくれます。
内見の対応で比較
内見時の対応はどちらも同じような感じですが、利用した感じだとイエプラの方が上。
というのもイエッティで内見してみたら、まさかの車じゃなくて徒歩移動だったが面倒でした。
仲介手数料を半額にするにあたってこういった経費を削減しているんでしょうけど、夏場の内見だったので結構疲れました。
イエプラは男性スタッフか女性スタッフか選ぶことができるので女性の部屋探しでも安心だと思います。
ネットの口コミや評判から比較
イエプラ、イエッティどちらも良い部分と悪い部分があり実際に利用者の声は様々です。
部屋探しサイトがうまく使えない
イエプラ←AI提案の物件の中に内見したい物件がないのに、担当者が内見予約を勧めてくる。
ietty←引っ越し時期はいつでもいいを選ぶとAIとしか話ができない。AI提案物件を内見したいと言うと引っ越し時期を設定しろと言われて先に進めず堂々巡り。
— とらっぴー阪神ファン 5/14〜16東京ドーム (@rokkoo64) November 26, 2019
私もiettyで引っ越しました。仲介手数料も安いし最高だった
— こにふぁー (@konifar) April 10, 2018
イエプラの担当者さんに電話で相談したら信じられないほど丁寧だった✨
現状、昨年度の確定申告の内容だと借りれる部屋は2万円程度だと
個人事業主の場合、家賃の約36倍の収入が審査に通る目安らしい
もしくは貯金が300万以上ある場合や、初期費用さえ払えれば借してもらえる部屋もあるとのこと
— ヒロト@menuウーバー配達員東京 (@hirotojjpp) March 25, 2021
お家探しのイエプラ。去年の今頃数軒の不動産と併用しながら、最終的にはイエプラさんで家を決めた。ネット口コミは賛否両論だけど、私は結果としては良かったと思ってる。担当の方にもよるのかもしれないけど、チャットサービスが最高だった。この方が最後まで一貫して担当してくれないかと思うくらい
— 人事&社労士受験2021 (@tzow1lmI3p7S6Lp) March 13, 2021
賛否両論ありますが、ネットの口コミからまとめるとイエプラのほうが営業感はやや強いようですね。
イエッティの場合は仲介手数料が安く済むという点はかなり魅力的で高評価ですが、対応が若干雑だったりする部分があるようです。
丁寧な対応をしてもらえるのはイエプラで、安く済むのがイエッティという住み分けが出来ているようです。
どちらもチャットサービスなので担当者がころころ変わってしまうというのが懸念点として挙げられていました。
最初の部屋探しはAIとなっていて後に部屋探しスタッフがチャット等に答えてくれます。
内見時には別のスタッフとなって担当が変わってしまうので連携が取れていない場合は自分のことをしっかりと理解してくれない(審査が通るか不安など)部分はあるでしょう。
初期費用を安くしたいならイエッティがおすすめ
- 仲介手数料が全物件半額になること
- 相場より安い物件を定期的にメールで教えてくれる
- 内見に車が利用できないこと
- 対応エリアが狭いこと
イエッティの最大の魅力はやっぱり全物件の仲介手数料が半額になることで、初期費用を安くすることができることですね。
イエプラと比較するとそれだけしか勝っている部分は正直言ってありませんが、金額に直結する部分なので大きいです。
サービスうんぬんはともかくとして安く引っ越ししたいならおすすめ。
ただ、イエッティは家賃6万円以下の物件には対応していないようです。家賃3万円や4万円の物件だと利益が出ないので対応してくれないのでしょう。
また、対応エリアは東京と神奈川しかないのでかなり限定的。
他のエリアに住む予定であればイエッティを利用することは原則できません。
快適さや業者専用サイトを見たいならイエプラがおすすめ
- 対応エリアが関東・関西と広め
- 返信スピードが早いから快適
- 時間がなくてもすぐに部屋を探せること
- 女性スタッフが多くて内見も選べること
- 業者専用サイト(atbb)を無料で見ることができること
- ちょいちょい内見を勧めてきてしつこいこと
- 仲介手数料が1か月かかること(物件によります)
サービスの質が全体的に高いのがイエプラの魅力です。
先ほども言ったようにイエプラを利用すると業者専用サイトのatbbをみることができるのは個人的にかなり魅力的だと感じました。
【atbbの画面】
物件情報というのはまずこの業者専用サイトに情報が集まり、そこからネットに掲載したり、不動産に来た人に対して紹介していくわけですが、それを一般の人が見ることができるのは業界でもイエプラだけです。
スーモやホームズに掲載されている物件数よりも多く、さらに”まだ公開されていない新着物件”を見ることができるため、実質的に掘り出し物件を探すことができてしまいます。
これだけでも利用価値はかなり高いです。
探したいと思った時にすぐに探せるレスポンススピードの早さや業者専用サイトを見てみたいという人にはイエプラがおすすめです。
早さを売りに出しているだけあって快適に部屋探しができますし、探してもらうのは嫌って人はatbbから自分で条件に合う物件を見つけるという使い方もできます。
部屋探しで誰よりも早く新着物件を手に入れられるってのは個人的にかなりでかいように思えます。