基本的によほど家賃が安かったり古い部屋でなければエアコンが付いているのが賃貸物件でも当たり前になっています。
しかし、気に入った物件になぜかエアコンがついていないことってあるんですよね。
私も内見してかなり気に入った物件にエアコンが付いていなくて愕然としたことがあります。
そこで今回は一人暮らしにエアコンは必要なのか、交渉などはできるのか、実際に取り付けることは可能なのかなどなど気になる疑問を解消していきます。
目次
一人暮らしにエアコンはないとキツイ
「なくても大丈夫だろ」と言う人も中にはいると思いますが、一人暮らしを10年以上している僕の意見としはエアコンは必須です。
実家だとエアコンは一切使っていないという人ならなくてもそこまで困りません。
そもそもエアコンは電気代がかかるので一人暮らしにとっては常時使っていられるものでもありません。
ただし”あるけど使わない”のと”使えない”のでは精神的に全然違うので注意が必要です。
実際にどういった弊害が出てくるのか具体的なデメリットについてまとめてみました。
寝苦しくなったり寝不足になりやすい
夏場だと寝苦しくてなかなか寝付けなくなったり、眠りが浅くなってしまうので適度にエアコンをつけていたほうが快適に眠りにつくことができます。
寝苦しくてもエアコンがなければ扇風機を回したり窓を開けて頑張って空気を循環させることしかできず部屋自体の温度を下げることができないのが難点です。
多少寝苦しくても我慢しなければなりませんし、寝汗をかけばかぶれたり汗疹ができる確率も高くなってしまいます。
日中の暑さ対策ができない
冬場はエアコンの暖房でなくともハロゲンヒーターやコタツなど代用できるものもあります。
暖房機器は充実しているのでエアコンじゃなくても部屋や身体を暖めることは簡単にできます。
しかし、問題は夏場です!
実は夏場に部屋を涼しくしてくれる商品というのは暖房器具よりも圧倒的に少ないのです。
使えるものといったら扇風機ぐらいですが、扇風機は風を循環させているだけで部屋の温度が下がるわけでもありません。
hot&coolという冷暖房の出来るアイテムがCMなどで話題になりましたが、これも実は扇風機としての役目しかありません。
家でよく過ごしている人や在宅ワークの方なんかは特にエアコンが必須ということになります。
夏場のエアコンは冬場の暖房と比べるとかなり電気代も安いので使いやすいですし、熱中症とか寝苦しくて夜寝られない、なんてことになったら意味ないですからね。
不動産屋に「札幌でエアコン有り条件だと物件少なすぎる、というか年に数回も使わないっすよ」
て説得されてエアコンなし物件にしたけど。
年に数回でもいいからエアコン有りにしときゃよかった。— カズマさ (@zeanos33521) July 30, 2019
エアコンついたらすんごいうれしいよね! 中京地区で1年ほどエアコン無しの物件に住んでたことがあるんですが、前夫と「あの時よくエアコンなしで生活できたね」と感慨深く思っています。
— 朝霞 薫 (@Kaoru_Asaka) July 23, 2019
エアコンなし賃貸物件て何で存在してるの
— kanou (@kanou00246868) July 7, 2019
賃貸物件の9割はエアコン付き物件ですが、例えば2DKとかちょっと広めの部屋だと1部屋にしかついていなかったりするパターンもあるので、そこで同棲すると困ったことになります。
北国ですらエアコンなしはきついって言っているので、やっぱり今の時代にはないと生活できないぐらいのものなんでしょうね。
朝起きるのがきつくなる
冬場って特に朝起きるのが辛いですが、エアコンがあればちょうど起きる時に部屋が暖まるように調節することができて朝起きる辛さを緩和することが可能です。
エアコンなしの場合はこういったタイマー調節ができないので冬場の朝は地獄です。
コタツやホットカーペットはつけても部屋が暖まるわけではありませんし、ハロゲンヒーターは寝ている時に作動すること自体が危険。
使えるとすれば電気ストーブぐらいですがエアコンのほうが安全性は高い上に部屋を暖める能力もエアコンのほうが高いです。
暖房機器を購入しないといけなくなる
エアコンがあればエアコン一台で冬場凌ぐこともできますが、ない場合は寒さに耐えられないので代用品を購入する必要が出てきます。
本来いらないものをわざわざ購入するって次に引っ越した時使わなくなる可能性が高いのでお金の無駄になってしまいます。
それに暖房機器ってある程度値段が高いものが多いのでお財布にも優しくありません。
エアコンがなくても寒さは凌げますが、それ相応にお金がかかるのは確実にデメリット。
エアコンなしの物件を気に入った場合の解決策
エアコンなしで実際に生活するのはキツイですが、エアコンなし物件だからと言って諦める必要はありません。
実はエアコンがついていることもある
内見時にすでにチェックしている状態であればエアコンの有無は目視でわかりますが、物件情報だけだと実際にエアコンがついているかどうかは把握することができません。
例えば設備にエアコンがなかったとしても前の入居者が自分で設置してそのまま置いていってしまった場合は設備ではなく残置物になります。
その物件が気に入っている場合は内見時や問い合わせの段階で「この物件はエアコンがついていますか?」と聞くようにしましょう。
ほとんどの物件はエアコンがついているのでないほうが珍しいです。
貸主に交渉することもできる
ただ入居する前なのかそれともすでに入居しているのかによって難易度がだいぶ異なりますがエアコン設置も交渉することができます。
もしまだ契約しておらず、入居審査前、あるいは審査の段階であれば仲介業者を通して借主にエアコンの取り付けを行えないか交渉することができ、その交渉に応じてもらえる可能性も高くなります。
家賃収入が確定されていない段階だと借主としては「入居してもらえばエアコン代を含めても明らかに儲かる」と思うからです。
一方入居している途中での交渉も可能ですが、こちらは応じてくれない場合が多いようです。
入居中にエアコンを設置するというのは大家側にデメリットしかありません。
もし入居中に交渉したいのであれば契約更新の際に「エアコンの設置をしていただけませんか?」とお願いしてみると先ほどよりも可能性は高くなります。
僕の場合は内見した時に部屋にエアコンがついてないのを見て「あれ、この物件ってエアコンはついてないんですか?」と営業マンに尋ねたら「ほんとですね。ちょっとつけてもらえるか交渉してみます」と言ってすぐに電話をかけてもらってエアコンを設置してもらえることになりました。
内見時に大家に設置をお願いしてくれてものの1分で交渉が成功したので言えばつけてもらえることも多いです。
一人暮らしを始める人はアパートマンションを契約する前に『交渉』してみるといいよ。
家賃等交渉がダメでも設備交渉は成立する可能性がある。
エアコンの年数が10年以上前のものなら新しいものに変える、トイレがウォシュレットじゃないならウォシュレットにする、電気コンロならIHに変える、など。— ソライロ (@MeWsorairo) June 4, 2018
実費で取り付けることもできる
もし借主が交渉に応じず、そのまま入居してしまった場合にエアコンをどうしても欲しいというのであれば実費で取り付けることが可能です。
ただ、エアコンの取り付けには工事が必要なため、必ず借主や管理会社に「実費で負担するので設置しても良いですか?」と了解を得てからにしてください。
無断で設置した場合は退去の際に高額な退去費を請求されることもあるそうです。
ちなみにエアコンの値段は40,000~高いもので100,000円と幅広いですが、最近のものは電気代もそこまで高くならないので個人的には安いものでも問題ないと思います。
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ちなみにエアコン設置の工事費用の相場は大体1万円前後と言われています。合わせると5万円前後はかかると思っていたほうが良いです。
この辺は家電量販店で詳しく聞いてみることをおすすめします。
借主には造作買取請求権という権利があり退去の際に貸主に買い取ってもらうことも可能ですが、仕様具合によりかなり安くなってしまうそうなので自分で設置した場合はあまり返金の期待はしない方が良いでしょう。
エアコンがない物件で快適に過ごすには
今住んでいる部屋にエアコンが設置されていなかったり、交渉しても断られてしまった時でもなるべく快適に過ごす方法をいくつかご紹介していきます。
夏場の対策
- 遮光・断熱カーテンを取り付ける
- なるべく窓を開けておく
- 扇風機を使用する
- 冷感マット等を利用する
- 置き型エアコンを設置する
視覚的に青を取り入れたりするのも確かに有効な方法かもしれませんが、そこまで体感温度は変わりません。
一人暮らしでできる方法としては上記の5つぐらいです。
◆遮光・断熱カーテンを取り付ける
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日中はカーテンを閉めても日の光が通ってしまって地獄になるので、個人的には遮光カーテンがおすすめです。遮光カーテンは断熱効果もあるので暑さを和らげることもできます。
昼間に寝たい時とかにも遮光カーテンは使えるのでエアコンの有無にかかわらず有用性は高いです。
◆なるべく窓を開けておく
暑さを対策するためにはなるべく空気が循環する必要があります。温度が変わらずとも風通しが良くなることで体感温度が下がるので結果的に涼しく感じます。
寝るときだったら夜窓を少し開けておくだけでも外から風が定期的に入ってくるので寝苦しさはある程度緩和されます。
ただし、1階のアパートとか防犯性が低いと窓を開けておくことで不審者が侵入してくる可能性もあるので女性の場合は注意すべき点ですね。
◆扇風機を使用する
空気を循環させるためになるべく窓を開けて(網戸にしておく)扇風機でさらに部屋の空気を回します。
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扇風機を使うと体感温度は5~6度下がるとも言われているので非常に有効な方法です。
◆冷感マット等を利用する
寝苦しい夜を少しでも和らげたいのであればこういった布団に敷く冷感マットを使用するのが効果的です。
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こういった冷感タイプの商品はニトリでも売っていますし、合わせて枕や敷布団を冷感のものにするだけでもだいぶ変わります。
◆置き型エアコンを設置する
工事不要で置けるエアコンというのも実は売っています。
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基本的にエアコンを設置する場合は室外機の設置やエアコンと繋げるための工事が必要になりますが、置き型タイプのものであればいちいち管理人に許可を取ったりする必要もありまsねんし、交渉が断られても部屋に置くことができるので便利です。
価格もそれなりに高いので購入する時は慎重に。

冬場の対策
- こたつを利用する(おすすめ)
- 電気ストーブを使用する
- ハロゲンヒーターを利用する
- 遮光カーテンを利用する
- とにかく重ね着をする
- スリッパを履く
暖房器具はかなり多いので例えエアコンがなくても寒さ対策はいくらでもできます。
◆こたつを利用する(おすすめ)
ホットカーペットやハロゲンヒーターは意外と電気代が高いので、個人的におすすめなのはこたつを購入すること。
こたつは他の電化製品よりも圧倒的に電気代が低いので一人暮らしの味方です。
僕は10年以上一人暮らしをしていますが、電気代を抑えてある程度暖かさのあるコタツが最強だと思いました。
見た目としては正直オシャレではないですが、利便性があまりにも高くて使い勝手が良いので迷ったらコタツにすべきです。
◆電気ストーブを使用する
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電気ストーブというのは電気の力を使って温風を出すタイプのストーブのことです。
石油ストーブのほうがもちろん暖かいんですけど、電気ストーブも結構暖かいのでエアコンがないなら絶対に合ったほうが良いです。
僕の友人が電気ストーブを使っていたんですけど、点灯も早くて石油ストーブみたいに給油する必要もなく一人暮らしにとって利便性が高いと感じました。
エアコンがあれば構造的には同じなのでわざわざ買う必要はありませんが、部屋の暖まる速度も早くて部屋干しでも洗濯物を早く乾かすことができます。
◆ハロゲンヒーターを利用する
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ハロゲンヒーターは冷え切った身体をすぐに温めたい時に使えるのが便利な点です。
赤外線によって表面だけではなく身体の内側も温めてくれるのでエアコンがないなら電気ストーブかハロゲンヒーターどっちかはあったほうが良いと思います。
僕も学生時代4年間使用しましたが利用価値は高いのでおすすめ。
◆遮光カーテンを利用する
先ほど紹介した遮光カーテンは断熱効果があるので冬場でも活躍してくれます。冬場の冷気はほとんどが窓からくるものですからね。
冷気を考えるのであればカーテンの長さは床に軽く付くぐらいがおすすめです。下手に見た目のキレイさを求めて短いものにしてしまうと窓からくる冷気を防ぐことができず、暖房機器を使っても部屋が全く暖まらなくなってしまいます。
◆とにかく重ね着をする
いちいち暖房機器とかにお金をかけたくないのであれば重ね着をして防寒するしかありません。
ユニクロの極暖とか超極暖を重ね着することで厚着をしなくてもある程度の暖かさが確保できるのでおすすめです。
◆スリッパを履く
冬場はフローリングがめちゃくちゃ冷たくなってしまうのでスリッパを履いたり、靴下を履くようにするだけでもだいぶ寒さを防ぐことができます。
スリッパってあまり一人暮らしだと購入する人は少ないですが、自宅にデスクとかある人なら足元が寒くなるので必須級のアイテムです。

内見でエアコンの有無は必ず確認しよう
内見って実際してみると案外見るところがなくて困りますが、エアコンの有無はちゃんと確認しておきましょう。なかったらその場で交渉できます。
交渉にはエアコンの他にも家賃、管理費や共益費、礼金、畳なども可能です。
入居前に少し気に入らない部分があれば仲介業者に相談してみると大家に交渉してくれる可能性があるので積極的に言った方が良いでしょう。
⇒家賃交渉だけじゃない?部屋を借りる時に交渉できる5つの項目
少しでも参考になれば幸いです。
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