部屋探しをしているとついつい広い部屋を優先的に探してしまいますが実際に住んでみるとデメリットも感じられます。
僕は過去に10.5帖のワンルームや約50㎡の2DKに住んだことがあるので今回は改めて広い部屋のデメリットについてピックアップしていきたいと思います。
もちろんあくまで僕の個人的な意見なので参考程度に見て頂ければと思います。
広い部屋に住んで感じたメリット
広い部屋と言うと定義が曖昧なのでワンルームや1Kなら10畳以上、もしくは2部屋以上に住んだときに感じたメリットをまとめてみました。
- 模様替えの自由度が高い
- 色んな家具を置くことができる
- 友人を呼びやすい
- 空間を区切りやすくなる
- 収納スペースが充実している
こういったメリットがあります。
模様替えの自由度が高い
部屋が狭いといくら模様替え好きでもドアやベランダ、クローゼットの位置が固定になっているので場所が限られてしまいます。
一方、部屋が広ければそれだけ部屋を色々とカスタマイズできるので模様替え好きなら雰囲気を変えたい時にガラッと変えることができるのがメリットです。
空間が広いので扉の位置などはあまり気にせずに配置することができますし、普通の物件だったら「ここに置いたら部屋が狭くなる」という状態でも平気で置くことができます。
ベッドとか通常なら四隅に置きますが、あえて真ん中に置いて空間を大胆に使ってみたり、仕切るために部屋の途中に棚を設置しても狭く感じることはありません。
色んな家具を置くことができる
6畳程度の物件だとベッドを置いただけで空間は半分近く埋まってしまい、余計な家具を置くことができません。
置けたとしてもかなり狭苦しい感じになってしまうので圧迫感が嫌な人は結局なるべく物を置かないような部屋作りをします。
部屋が広ければ広めのソファを置いたりすることもできますし、大きめのテーブルを購入して配置してもスペースが余るのでオシャレで利便性の高い部屋が作りやすくなります。
ゆとりのある大きめのベッドを置くこともできますし、収納棚を設置しても邪魔になることがないので家具の選択肢が多くて便利です。
友人を呼びやすい
部屋が広いということはそれだけ一度に入れる人数も増えるということ。
6畳程度の物件では4人入るのが限界なほどの狭さですが、8畳や10畳ならスペースにも余裕があるのでそれだけ人を招きやすいですし、宅飲みとかする際にキッチンとの往復の邪魔になることもありません。
一人暮らしって友人や恋人を招き入れやすいこともメリットの1つですが「部屋が狭い」という理由だけで家に人を入れづらいのであればそれはメリットを1つ失っているのと同じですからね。
特に友達複数人を呼んで鍋パーティーなんかをする想定なら広いほうがゆとりがあって使い勝手が良いです。
空間を区切りやすくなる
部屋が2つ以上あるなら仕事部屋や寝室、リビングのように自分なりに用途に合わせた空間をそれぞれ造ることができます。
特に最近ではテレワークも多くなってきて自宅で仕事する人も増えましたが、こういった際に寝室とリビング、仕事部屋が全て一緒になっているとオンオフが切り替えにくくなるというデメリットがあります。
これは家にいると仕事がはかどらない要因の1つになっています。
また、ワンルームや1Kでも広ければ棚やラック、カーテンで部屋を区切ることが可能なので用途に合わせた使い方ができるようになります。
収納スペースが充実している
広い部屋の場合、収納スペースも相対的に広くなる傾向があります。
一人暮らしの収納スペースって基本的に狭くてちょっと物を入れただけですぐに埋まってしまって別途で棚や収納グッズを購入しなければならないことも多いですが、収納が最初から広ければ無駄に物を購入する必要がなくて済みます。
部屋をすっきりと見せることができますし、部屋をオシャレにするのにも見せない収納というのは非常に大切なので理想の部屋作りがしやすくなります。
広い部屋に住んで感じたデメリット
- 掃除が大変になる
- 家賃が相対的に高くなる
- 1度広い部屋に住んでしまうと狭い部屋に戻れない
- 使わないスペースができてしまう
- 寂しさを感じやすくなる
- 自分のいない空間が怖い
- 電気代が高くなりやすい
- エアコンが効きづらい
- お金がかかりやすい
- 騒音問題に巻き込まれる可能性がある
実際に住んで感じたデメリットはこんな感じです。
掃除が大変になる
部屋が広いということはそれだけ掃除する場所も多くなってしまうので人によってはこれが面倒に感じることもあると思います。
逆に広いからこそ狭苦しくなく家具の配置ができるのである程度広いほうが掃除がしやすいという意見もあるのでこのあたりは人によりますが、掃除する範囲が広くなるのは間違いありません。
掃除って床だけならまだしも壁だったり狭い隙間に埃が溜まりやすいので家具を多くおけばそれだけ掃除も大変になります。
家賃が相対的に高くなる
当然ながら狭い部屋よりも広い部屋のほうが家賃は高くなります。
そもそも一人暮らし用の物件って6畳が圧倒的に多いので「少し広めの8畳や10畳の部屋が良い」と探してみても物件数はあまり多くありません。
自分の条件に合う物件を探しずらく、見つけても希望の家賃に見合わない高さに設定されていることも多いのがネックです。
家賃って言うなればムダ金なのでできれば安く済ませたいですからね。
高い家賃を払ってでも広い部屋に住みたいかと言われると正直微妙なところ。

1度広い部屋に住んでしまうと狭い部屋に戻れない
設備とかもそうなんですけど、一度でも良い部屋に住んでしまうと次に引っ越す時にそれと同等かそれ以上を求めてしまうので結局ずっと高い家賃を払い続ける羽目になりやすいです。
例えば風呂トイレ別の物件に住んだらユニットバスに戻れないとか、築年数の浅いキレイな物件に住んでしまうと少し築年数が経っているだけで嫌悪感を抱いてしまうというのも一人暮らしあるあるです。
生活水準ってあげるのは簡単ですが下げるのは思っている以上に難しいので安易な気持ちで「広い部屋に住みたい」と少し無理して高い家賃を払ってしまうと長い目で見たときにデメリットも大きくなります。
家賃的な面もそうですが、広い部屋に合わせて家具家電を購入してしまうと次に引っ越すときに置き場所がなくなって手放さなければならないような状況になるかもしれません。
特に大きめのソファなんかを購入してしまうと6畳程度の物件に引っ越すときついので捨てる羽目になります。
使わないスペースができてしまう
広い部屋を余すことなく使えたらベストなんですけど、実際に住んでみると自分1人で生活する範囲って限られているので結局ただ無駄に広いスペースだけあって困ることもあります。
ワンルームや1Kならまだ余裕のあるスペース使いができるのでいいですが、2DKとか部屋が2つあるような空間だと1部屋まるまる使わないってことも十分考えられます。
しっかりと何に使う空間なのか、なぜ広い部屋が必要なのかを考えておかないと無駄なスペースができてしまうので注意が必要です。
寂しさを感じやすくなる
明日から月曜の朝まで久々の一人暮らし!
広い部屋やとなんか寂しいなぁw
— やまくろう@浪速の浮かれ夫 (@taku_banbi) June 11, 2021
狭い部屋に住んでいた時に寂しさを感じたのは初めて一人暮らしをした時とふとした瞬間ぐらいですが、広い部屋に住んでいると狭い部屋よりも孤独感を抱きやすくなります。
無駄に広い空間に自分1人で生活してるって一見すると快適に思えるかもしれませんが、狭いところが好きな人がいるように自分にとって十分すぎる空間というのは寂しさや悲しさを引き出させてしまう要因になることもあります。
ストレス耐性が低い人ほど孤独感に陥りやすいので広い部屋は避けた方が良いかもしれません。
僕の友人でかなり広いリビングに1人で住んでいる子がいて、上京したので友人も少なくてテレワークが多くなったことに対して「寂しくてきつい」と嘆いていました。
自分のいない空間が怖い
俺も経験あるけど一人暮らしで無駄に部屋数が多かったり広い部屋に住むとなんだか怖くなってくるのよね
— はいねさん (@heine_919) August 31, 2021
これも精神的な部分の1つですが、部屋が2つ以上の広い部屋だと自分がいない空間というのが必ずできてしまいます。
霊的なものが見えるわけではなくとも無駄に部屋が広いせいで怖く感じる人も多いようです。
子供の頃は誰もいない2階にあがるのを怖がっていましたが、まさにそれと同じで自分の見えない場所があるのってなんなく住んでいて怖くなるんですよね。
もちろん実害があるわけでもないですし、単なる気の持ちようなので気にしない人は全く気にならないと思いますが怖がりな人は後悔しやすいようです。
電気代が高くなりやすい
空間が広ければそれだけ部屋を暖めたり、冷やしたりするためのエネルギーを多く使うことになります。
広めの部屋だと8畳用とか10畳用の大きめのエアコンが設置されるケースも多く、それ故に電気代も高くなります。
一人暮らし広い部屋にしたはいいけど色んな意味で寒い
— すん (@qpipipiqiqiqp) November 12, 2021
また、広い部屋は最初から契約アンペア数も高く設定されている可能性もあるので、そうなれば電気基本料も高くなってしまいます。
お金がかかりやすい
家具なんかを揃えるのもそうですが、広い部屋の場合は窓の数が多かったりしてその分カーテン等を新たに揃えたりしなければなりません。
カーペットも広めの部屋に合うように大きめのものを用意すれば金額もあがりますし、ベッドも同様に広めにすればそれだけ値段も跳ね上がります。
抑えようとすれば買わないという選択肢はあるものの、空間にマッチするような部屋作りをすると基本的に広い部屋というのはお金がかかってしまいます。
騒音問題に巻き込まれる可能性がある
無駄に広い部屋に一人で住むと、高確率で上の階や隣の部屋が二人以上住んでるだろうし、騒音問題に巻き込まれるリスクも上がると思う。
だから、一人暮らしはワンルームや1Kが最強説ある。
— コッテロリア (@asaou0306) August 15, 2021
部屋が広いということはそれだけ隣人が2人以上で暮らしている可能性が高くなるため、話し声や笑い声などが聞こえやすく、うるさくて寝られなくなったりすることも。
一人暮らし用物件でも広い部屋というのは内緒で同棲しているようなカップルも多くなりますし、部屋が複数ある場合は友人とルームシェアをしている可能性も高くなります。
狭いワンルームなら話し相手も特にいないので毎日うるさいってことはほぼありませんが、広い部屋ほど複数人で住んでいることが多くなるので騒音問題に巻き込まれるかもしれません。
一人暮らしに最適な部屋の広さとは?
今まで引っ越しは5回以上して狭い部屋から広い部屋まで住んだ経験から言うと広すぎても狭すぎても快適に過ごすことはできないと感じました。
用途別に合わせた一人暮らしのおすすめの部屋の広さや間取りをまとめてみました。
快適に過ごしたい人:8畳の1K
SUUMOの調べによると20代一人暮らしの平均専有面積は27.4㎡だそうです。

脱衣所の有無や廊下の有無にもよりますが、これに当てはめるとだいたい部屋の広さは8畳程度になります。
実際に8畳の部屋に住んだこともありますが、ベッドやデスク、テーブルやテレビ等を置いても空間的にはある程度余裕がありましたし、宅飲みをした時は6人程度ほどなら普通に入ることができたので個人的にはこの広さが理想だと思いました。
6畳だと最低限という感じで社会人のように帰って寝るだけのための部屋とか、普段部屋にいる時間が短いなら問題なく過ごせますが、家にいる時間がながないならもう少し広さが欲しいところ。
10畳以上だと明らかに使わないスペースができてしまうので異様に広いので寂しさを感じやすいというデメリットもあるのであまりおすすめはできません。
7畳の場合は「もう少しだけ広さが欲しい」と感じたので理想は8畳。
寝室を分けたい人:1LDK
最近はテレワークにより自宅で仕事をする人も増えていますが、自宅で仕事をしようとすると私生活と仕事部屋が混同されてしまうのでかなり集中しにくいです。
仕事を自宅で行うのであれば寝室を分けて休まる空間と仕事に集中する空間を区切ったほうが効率的です。
おすすめは1LDK。
リビングにはキッチンも一体型となっている間取りが多く、プラスで寝室が備わっているので一人暮らしでも広すぎず使い勝手が良いです。
問題点としては家賃の高さ。1LDKは近年主流になっている間取りのためか新築や築浅物件が非常に多く、家賃もその分高めに設定している物件が多いです。
ある程度のゆとりが欲しい人:1DK
ダイニングキッチンの定義は非常に曖昧となっていますが通常のキッチンは2畳程度。DKは3畳以上の空間が設けられていることが多いです。
特に料理をする人だったり、1LDKの間取りに住むほどの高い家賃を払いたくない人は1DKを中心に探してみるとよい部屋が見つかりやすいです。
基本的には広めのキッチンという位置づけですが、中にはキッチンとダイニング部分が区切られていてリビングのように使用できるような物件も存在します。
そうなると余った1部屋を寝室として使えるので家賃を抑えながら快適に過ごすことができます。
まとめ
- 必要以上の無駄に広い部屋はデメリットも多い
- 一人暮らしは8畳程度が快適
- テレワーク中心の生活なら1LDKがおすすめ
- 家賃を抑えたいなら1DK
聞いた話によると今広い部屋に住んでいるお金持ちの芸能人、例えばさんまさんとかビートたけしさんなども最終的に6畳一間に住みたいと言っているそうです。
「意味不明」発言だと思っていましたが、実際にちょっと広めの部屋に住んでみてやっと言っている意味に気が付きました。
狭い部屋の方が確実に安心感がある、これにつきます。
誰しも最初からお金もちだったわけではないので若い頃、学生の頃狭い部屋に住んでいてその頃に帰りたいという思いがどこかにあるのだと思います。
原点回帰ってやつですね。
広い部屋は確かに憧れを感じますが、寂しがり屋な人は結構後悔する気がします。
もし僕も次に引っ越すのであれば1Kの6畳か8畳ぐらいの部屋がいいなと思っています。
狭い部屋には狭い部屋なりの魅力があるのでもし今後引っ越すのであれば無駄に広い部屋はおすすめしません。
より条件の良い物件を探す方法とは
どんな物件に住むにしても最初に設定した自分の条件に合う部屋に住むことってほとんどできません。最終的にどこかを妥協することになります。
もし条件の良い部屋を探したいのであれば取扱物件数の多いサイトを使いましょう。
例えばスーモやホームズは取扱物件数が600万件前後とかなり膨大で、大手仲介業者の持っている物件情報がまとめて掲載されているので効率的です。
ただ、ネットで探すとなると店舗で探すよりも情報スピードが遅いので掲載されている物件がすでに成約済みの可能性があります。人気物件なら埋まるのも早いですからね。
もし関東や関西に引っ越しを考えているのであればイエプラを利用してみると良いでしょう。
イエプラはチャットで条件を伝えると専門スタッフが物件を次々に紹介してくれるサービスですが、取扱物件数が関東・関西限定なのに500万件と膨大で、店舗と同じスピードで新着物件を教えてもらえるので自分の条件に合う物件が見つかりやすいです。
無料で利用できるサイトの割にかなりクオリティが高く、チャットで気になることを気軽に相談できて便利です。まぁ、地方に住む予定の人は残念ながら利用できないので、ネットで探すか不動産に直接行くしか今のところ方法はありません。
少しでも参考になれば幸いです。
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