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賃貸アパートや家賃が比較的安めのマンションだとお風呂場に洗面台が設置されている物件が多いです。
僕もこれまで何度もこういった物件に住んだことがありますが、今回は使い勝手(メリット・デメリット)やお風呂場の洗面台が嫌だという人のための部屋の探し方についてご紹介していきます。
目次
お風呂場と洗面台が一緒の理由
一人暮らし用のアパートやマンションに多いのがお風呂場に洗面台が取り付けられている構造です。
これは正確には2点式ユニットバス(お風呂・洗面台)や3点式ユニットバス(+トイレ)呼ばれているものです。
僕も過去4件はこういった物件でした。
有用性の低そうな洗面台が取り付けられているのには理由があります。
コスト削減のため
お風呂と洗面台が一緒になってしまっている最大の理由は費用が抑えられるため。
例えば独立洗面台の場合は新たに水道管を引っ張る必要があり、独立した洗面台も同様に用意する必要があるので高くなってしまいます。
お風呂場であれば水道管をそのままに簡単に取り付けられるのでコストを抑えて洗面台付きの物件にできるというわけです。
僕も住んでいて思いましたが、住んだ人の中には「いや、だったら洗面台すらいらないし邪魔」という声がありますが、昔はこの型が当たり前となっていました。
洗面台付きをアピールできるため
洗面台がない物件よりも洗面台がある物件のほうが聞こえが良いのが入居者が集まります。
一人暮らし歴の長い人からしてみればいらないものでも初めて一人暮らしする人からすれば洗面台は欲しいと思いますからね。
洗面台が生活に必要なため
”あったほうが生活しやすい”という勝手な大家側の計らいな側面もあります。
簡単にいえばよかれと思って取り付けてくれているわけです。
最近建設された物件はあまりお風呂場と洗面台が一緒になっていることが少ないですが。これは需要が減っているためだと考えれます。
20年前ぐらいにはこのスタイルが主流でしたが最近は「ないほうが良い」という意見も多くなっているので、最初から取り付けずにお風呂場としてだけの機能を果たせる造りになっています。
お風呂場に洗面台が付いている物件のメリット
実際に何件も住んでみて感じた魅力について紹介していきます。
家賃が安い
お風呂場と洗面台が共有されている物件が非常に多いので家賃が安いとは感じられにくいですが、コスト削減のためにこういった造りになっているので相場よりも家賃は安くなっています。
設備 | 金額相場 (アパート) |
---|---|
3点ユニットバス | 約22万円 |
2点ユニットバス | 約20万円 |
風呂単体 | 約17万円 |
トイレ単体 | 約15万~20万円 |
独立洗面台 | 約5万円 |
風呂トイレ別+独立洗面台の価格は40万円~50万円ほどですが、3点ユニットバスであればその半額程度で済ませることができます。
独立洗面台は5万円ほどと高い価格ではありませんが、水を流すためのリフォーム代や専有面積の関係上家賃は必然的に高くなります。
洗面台が別(独立洗面台)付きの物件と比較すると家賃は5,000円~10,000円ほど差があります。
お風呂と洗面台が一緒の2点式は10年~20年以上前に建設された物件が多いという理由も安さの理由でしょうね。
一人暮らしにとっては何よりも家賃の安さが第一になるので個人的にも安くてありがたかった。
掃除が楽
トイレとお風呂が一緒になっているユニットバスでも同じことが言えますが、少し汚れてもシャワーで流して少しこすれば汚れは落ちるので掃除は比較的楽です。
ただ、お風呂場に洗面台が付いているようなタイプは洗面台の裏側が若干掃除しにくいという点もあるので完全にメリットとは言い切れません。
洗面台が濡れても気にならない
朝寝ぐせを直すために髪の毛を濡らしたり、顔を洗う人は多いと思いますが、一人暮らし用の独立洗面台だと割と狭いので洗面台周辺が濡れてしまいます。
洗面台がお風呂にあれば朝支度する時にこういった水滴に余計な神経を割かなくて良いのはメリットかもしれません。
水滴が残って困るということがないのは独立洗面台よりも優れている点。
お風呂と洗面台が一緒のデメリット
独立洗面台と比較するとデメリットが多いのも事実です。
家賃が安いので妥協するか住み心地を優先するべきかを考えましょう。
実際に生活する上での問題点を挙げていきます。
朝支度をするときに足場が濡れていて不快
個人的に一番嫌だなと思ったのはお風呂に入る時以外に洗面台を使う場合です。
例えば朝支度する時に歯を磨いたり髪の毛を整えたり、顏を洗ったりするのに洗面台を使用するわけですが、足場が濡れているので朝からかなり不快な思いをします。
夜お風呂に入るとまだ乾いていないことも多く、寝起きの朝は特に不快感が強いです。
このためにお風呂場用の靴を利用するのも手ですが、お風呂入る時にいちいちどかしたり戻したりしなきゃらならないので手間です。
最終的にはこの不快感が嫌で洗面台を使わなくなる方も多いと思います。
僕も結局キッチンの水道で歯磨き等を済ませるようになりました。
お風呂にお湯を溜めにくい
湯船に浸かりたいという人にとって洗面台はかなりのデメリット。
まず第一にお風呂場自体が狭くなってしまいますし、なんとなく洗面台=汚い感じがあるのでお湯をためる気にならないんですよね。
何度かやってみましたがやっぱり落ち着かなかったので諦めました。気にしない人は気にならないかもしれませんが、神経質な人は嫌だと思います。
しかも洗い場じゃなくて浴槽側でシャワーを浴びるようになります。こうなってくると「だったらシャワー室のみの物件のほうが良い」という結論になりますよ。
お風呂場に小物を収納できない
収納付きの洗面台も物件によってはありますが、基本的には鏡と洗面台のみのシンプルな造りになっている物件が多いです。
歯ブラシはコップを用意しておくことで置いておけますが、その他の物(ヘアワックス、スプレー、化粧品等)は置けないので身支度がお風呂場で全て行えません。
当然こういった小物は他に収納スペースを作らなければならないので部屋が散らかりやすいというデメリットもあります。
独立洗面台だと洗剤等も収納できてかなり便利。
コンセントが付いていないのでドライヤーを使用できない
お風呂場なので当たり前ですが、コンセントはついておらず、ドライヤーやヘアアイロン等は部屋で使用することになります。
独立洗面台なら基本コンセントが付いているので朝の準備も効率が良いですが、お風呂場に洗面台がついている物件は独立洗面台がないのでかなり面倒です。
ひじや手や足をぶつけることがある
狭い空間に洗面台を設置しているため、身体を洗っている時に手足をぶつけることがたまにあります。
お風呂場が狭く見える上に使用する上でも邪魔になることが多いので、ない方がいいと思う人は少なくないでしょう。
洗面台の裏側が汚くなりやすい
普段はあまり目につかない部分が故にカビが生えやすくて掃除もしにくいと思いました。
お風呂場なのでシャワーを浴びた時などの水滴はそのままになってしまいがちですが、そのせいでカビが生えやすい場所になってしまいます。
定期的に掃除をする必要がありますが、菅の裏側とか狭くて暗いので掃除するのも面倒なんですよね。
洗面台を取り外すことは可能?
取り付けられている洗面台を外すこと自体は可能ですし、自力でやろうと思えばできなくはないですがあまりおすすめはしません。
管理会社や大家に「洗面台を取り外して欲しい」と依頼をしたところで拒否される可能性は高いです。
いちいち取り外すのは面倒ですし、第一業者に依頼するコストがかかってしまいます。
退去した際に元に戻すためにコストがかかるので、相当優しい大家でもない限りは拒否されてしまいます。
自力でやるためにはドライバーで洗面台の留め具を外し、洗面台と風呂場の壁に隙間がないようにするために付着しているシーリング材(ゴムやボンドのようなもの)をはがす必要があります。
繋がれている菅を外せば洗面台のないお風呂場を造ることはできます。
ただここまでしてなくす必要があるかは疑問ですし、退去の際は元に戻さなきゃいけないのでかなり大変。
わかりやすく洗面台の外し方を解説しているブログを見つけたので一応リンクを貼っておきます。
→ユニットバスを広くするためにDIYリフォームで洗面器を取り外し!
入居前に外してもらえないか聞いてみて、無理なら諦めるか自力でリフォームするかの2択。
独立洗面台とどっちがいいの?
単純に利便性だけを考えるなら独立洗面台の方が圧倒的に使い勝手が良いのでおすすめです。
ユニットバス | 独立洗面台 | |
---|---|---|
家賃 | ||
利便性 | ||
コンセント | ||
使用頻度 | ||
収納 |
ただ独立洗面台あり物件は家賃が5,000円~10,000円ほど高くなるので家賃をあげてまで必要かどうかは微妙なところ。
独立洗面台は支度に時間がかかる女性に特に人気が高く、女性なら必須級かもしれません。
ただ、男性はそこまで支度に時間がかかりませんし、独立洗面台がなくても鏡があれば身支度にはそれほど困らないのでいらないかもしれません。
僕はどちらにも住んだことがありますが、一つ言えるのは独立洗面台付き物件に住むと元の生活に戻るのが嫌になります。最初は「別になくても良いかな」と思っていましたが、使ってみると使い勝手が良すぎて手放したくなくなる。
お風呂と洗面台が一緒の物件で快適に過ごす方法
普通に生活していると洗面台を全く使わない人も多いですが、使い方次第ではちゃんと洗面台としての役割を果たしながら快適に過ごすことも可能です。
足場に簡易すのこを用意する
お風呂場に洗面台があると歯磨きをしたり、顔を洗ったりするときに足場が濡れていて最悪な気分になります。
この対策としておすすめなのが【バスブーツ】や【簡易すのこ】を使うことです。
バスブーツはその名の通りお風呂場用の靴のことで、濡れることがないので不快な気分にならずに済みます。
わざわざ履く動作が面倒という場合は簡易すのこを購入して使用するときだけでお風呂場に置くというのもおすすめです。
使用しないときはお風呂場横に立てかけておけばいいので楽です。
バスブーツにも不快感を示す人は一定数いるのでそういった人なら簡易すのこを敷きましょう。
洗面台周辺に収納スペースを作る
簡易的な洗面台だと収納するようなスペースは一切ついておらず、鏡ぐらいしかありません。
洗面台横の小さなスペースにものを置いてしまうとお風呂の時に水がかかったり邪魔になることも多いので別で収納スペースを作っておくのがおすすめです。
参照:https://weboo.link/article/7117
参照:https://www.pinterest.jp/pin/588775351256148436/
壁に貼り付けるように歯ブラシスペースやワックススペースを確保します。
シャワーが当たってしまう可能性があるので濡れてほしくないものはなるべく高い位置に吸盤を貼り付けるようにしてください。
お風呂場に洗面台がない物件の探し方
2点式ユニットバスが嫌な場合は探し方が2つあります。
新築や築浅物件に絞って探す
2点式は数十年前に流行った造りとなっており、最近は需要が減っているので新築物件でも減ってきています。
新築物件や築浅物件で探して『家賃が高い』と感じるようならシャワールームのみの物件を選ぶと必然的に洗面台のつかないお部屋を探すことができます。
シャワールームには洗面台と浴槽がついていない分家賃を抑えることができます。
浴槽に浸かりたい人には不向きですが、家賃を抑えつつ綺麗な部屋に住みたいのであれば選択肢の1つとして考えてみてください。
独立洗面台付きの物件を選ぶ
独立洗面台のついている物件であれば浴室には洗面台がありません。
その分広々と使うことができ、独立洗面台の使い勝手も良いため家賃を少しでもあげて良いのであればおすすめの物件です。
効率的に独立洗面台付きの物件やシャワールームのみの物件を探したいのであればイエプラがおすすめ。
イエプラは家にいながら店舗で探してもらうのと同様に部屋を探してもらうアプリです。
細かい条件はチャットで指定することができるため「家賃6万円以内でお風呂場に洗面台がついていない物件を探してほしい」といった注文を付けることが可能。
また、不動産業者しかみることのできない「ATBB」というサイトもイエプラであれば一言伝えるだけで見ることができます。
スーモやホームズに載っていないような未公開物件や新着物件を誰よりも早く探すことができるのでおすすめです。
まとめ
- お風呂場に洗面台がついていても邪魔になることが多い
- お風呂場の洗面台は利用頻度が少ない
- 身支度を整えたい場合はキッチンでも代用可能
- 収納スペースや足場を用意すれば洗面台の利用価値はあがる
お風呂場に洗面所があってもたいしたメリットはないので、家賃次第ですが出来れば洗面台は別の方が良いでしょう。
個人的にはあってもいいけどそれほど利便性が良くないので、できることならない物件のほうが良いなと感じました。家賃が安いから仕方ないなって感じです。
うまく活用すればちゃんとした洗面台の役割を果たすこともできますが、面倒であればキッチンに歯ブラシを置いて代用できてしまうので好みの問題もあるかと思います。