メゾネットの賃貸物件で一人暮らしはやめたほうがいい?

引っ越しを考えている方は通常の部屋を見る機会が多いと思いますが、最近普及してきているメゾネットタイプ物件をご存知でしょうか。

あまり聞きなれない言葉ですが、普通の物件とは異なりちょっと変わった雰囲気を楽しむことができます。

そんなメゾネット物件のメリットや意外なデメリットについてご紹介していきますので住もうか悩んでいる方は参考にしてみてください。

メゾネット物件とは?

メゾネットとは簡単に言うと一軒家のように部屋の中に階段がある物件のこと。

この1階と2階は全て自分の部屋として使うことができるので本当に一軒家に住んでいる感覚になります。

階段付きといえばロフト付き物件が思い浮かびますが、ロフトの場合はリビング(居間)の2分の1以下の面積で”物置”というくくりになります。

メゾネットは部屋がもう1つある感じですが、ロフト物件の場合はリビング+物置というイメージです。もちろんメゾネット物件の方がはるかに過ごしやすいです。

ちなみにメゾネット+ロフトという物件も存在します。

1Rや1Kのメゾネット物件の場合はロフト付き物件とかなり間取りが似ているので写真だけではわからない場合もあります。

メゾネット物件の防音性はどの程度?

メゾネット物件の防音性は比較的低いですが、隣人と壁が接していない場合はそこまで音が響くことはないようです。

壁と壁が隣接していない物件だと正確にはメゾネットというよりもテラスハウスとなりますが、合わせて呼ばれることもあります。


これも一軒家と同じ理論ですね。

騒ぐと壁が薄いせいで外まで響く可能性はありますが通常の賃貸物件のように足音まで伝わらないのでファミリーが住んでもある程度は問題なさそうです。

ただし、隣人と壁が接触しているようなメゾネット物件は生活音まで響いてしまうので注意が必要です。

これは日本建築学会が調査した建物の遮音性と等級の関係性です。

遮音等級建物構造音の聞こえ方
L-35日常生活で気になるような音はほぼ聞こえない
L-40鉄筋鉄骨コンクリート造防音性が高く外からの音も軽減される
L-45子供の泣き声や走り回る音は多少聞こえる
L-50鉄筋コンクリート造子供の泣き声や走り回る音は聞こえる
L-55洗濯機や掃除機は少し聞こえるが気にならない
L-60重量鉄骨造足音やドアの開閉音など振動を伴う音が聞こえる
L-65軽量鉄骨造多少音量は軽減されるが生活音はほぼ聞こえる
L-70生活音はほとんど筒抜け
L-75木造生活音は筒抜けで小さな音まで聞こえる

木造アパートの遮音等級は賃貸の構造上は最低レベルとなっています。

メゾネット物件は木造や軽量鉄骨が圧倒的に多いです。

マンションの場合は造りが重量鉄骨以上となるので生活音を多少防ぐことはできますが、鉄筋コンクリート造じゃないとうるさいと感じることもあります。

隣りの音がうるさく感じることは多いですが、自分が1階にいれば足音が気にならないのは利点です。

メゾネット物件に住むのはやめたほうがいい?

まずはメゾネット物件がやめたほうがいいと言われるデメリットについてまとめてみました。

メゾネットだから避けたほうがいいと言えるレベルではありませんが、メゾネットならではの問題点は多々あります。

同じ間取りでも家賃が高い

メゾネット物件は同じ間取りの物件と比較すると家賃が高い傾向があります。

日暮里駅、徒歩10分以内・築年数10年以内の物件で比較してみました。

賃料種類専有面積
170,000円メゾネット(鉄筋コンクリート)45㎡(1LDK)
170,000円メゾネット(鉄筋コンクリート)45㎡(2K)
143,000円鉄筋コンクリート造40㎡(1LDK)
157,000円鉄筋コンクリート造43㎡(1LDK)

都内だとだいたい1万円以上の差が出ています。

メゾネット物件を選ぶのであれば通常の部屋を借りたほうが固定費である家賃を安く済ませることができるので、高いお金を払ってまで借りるかどうかが微妙なところ。

もちろん地域によってはそこまで差がないこともあるのであくまで傾向です。

壁が薄い

先ほども言ったようにメゾネット物件の壁が薄いです。

一軒家っぽいので壁に関しては全く気にならないと思っていましたが建設コストの関係上、木造や軽量鉄骨が多くを占めています。

つまり実際のメゾネットはほとんどが普通のアパートと一緒。

音の種類木造鉄筋コンクリート造
遮音等級L-75L-50
足音聞こえるわずかに聞こえる
ドアの開閉音聞こえるほぼ聞こえない
テレビの音わずかに聞こえる聞こえない
洗濯機や掃除機の音聞こえるわずかに聞こえる
会話少し聞こえるほぼ聞こえない
いびき聞こえるわずかに聞こえる
小さな音わずかに聞こえる聞こえない

木造と鉄筋コンクリート造を比較してみると音の響き方にかなり差があります。

隣りの部屋との壁が薄いため、ドアを閉める音や足音なんかも物件によっては聞こえてきてしまうでしょうね。

メゾネット物件の多くは隣と隣接しているのでアパートと変わりません。


メゾネットタイプは一人暮らしというよりもカップルとか家族が住んでいることがあるので隣人の話し声などが聞こえてくる可能性が高いようです。

話し相手がいればそれだけうるさくなるのは当然。

内階段があるせいで階段の上り下りの足音が響きやすいという点も多く指摘されています。

冷暖房効率が悪い

メゾネットタイプはやはり冷暖房効率が悪い事がネックとなります。

1階と2階に分かれている時点で仕方のないことかもしれませんが、冬場の電気代はかなりかかることが予想されます。

ロフト物件とは違い、1階にも2階にもエアコンが設置できるのでエアコンの効きが悪い時は両方つけることもできますが、片方の階にしかエアコンがついていないとちょっと地獄かも。

このあたりは交渉できるので「エアコンを設置してほしい」と営業マンに伝えてみましょう。

階段が面倒

ロフトほどではないですが、部屋の内部に階段があると毎日階段を上ったり下りたりするのはちょっと面倒そうな気がします。

慣れたらそこまで気にならないレベルだと思いますが、一応デメリット。

例えば2階に忘れ物をしてしまったり、逆に寝るときになって1階にスマホを忘れてきたことに気付いてわざわざ取りに階段を使わなければなりません。

家の中で軽い運動にはなるので運動不足の人にとっては逆にメリットにも感じるかもしれませんが労力が普通の物件より多いというのは面倒に感じるかもしれません。

掃除が面倒

階段があることによるもう1つの弊害。階段部分自体も掃除は面倒ですが、掃除するたびに1階と2階を行ったり来たりするのは大変そうです。

専有面積に通常の賃貸と変わらなかったとしてもコンセントが届かなかったりする弊害はありそうですね。

メゾネット物件に住むならコードレスの掃除機が必要になってくるかもしれません。

自分がいない空間が怖い

気持ちの問題かもしれませんが住み心地に大きくかかわるのであえて挙げてみました。

カップルとか友達同士、家族など誰かと一緒に住むならまだしも、一人暮らしをすれば当然自分は1階か2階のどちらかにしかいないわけですから誰もいない空間ができるわけです。

例えば2階を寝室にした時、寝ている間は1階には誰もいないのでその空間自体が怖く感じることもあるでしょう。

夜中だと真っ暗ですし、空間が広いせいで誰かいるんじゃないかと不安になります。

防犯性が不安

オートロックがあるような物件ならまだしもアパートのようにセキュリティが特にないメゾネットタイプの物件は防犯性が低いです。

というのも、侵入経路は1階の玄関、ベランダ、2階のベランダ、1階の窓、2階の窓など戸建て住宅とあまり変わりません。

これだけ侵入経路があれば1つぐらい鍵をかけ忘れてしまうことはありますし、自分が例えば2階にいるときに1階から侵入されても音に気付かない可能性があります。

2人以上で住んでいればもしもの時になんとかなりますが一人暮らしを想定するとかなり不安な点が多いのも事実です。

そもそも物件数が少ない

条件に合う物件を探そうと思ってもメゾネット物件自体が少ないのもネックな点。

suumoで東京都内のJR山手線でテラスハウスとメゾネット物件がどのぐらいあるのか検索してみました。

山手線物件数
総物件数70,873件
テラスハウス879件
メゾネット物件2,363件

全体のわずか3%程度しかないと考えると条件の合うメゾネット物件を見つけるのが難しいです。

住みたい駅の近くにメゾネット物件自体がない可能性だって高いですし、あったとしても間取りが気に入らなかったり、駅から遠かったり、何かしら不満になる要素は出てくると思います。

先ほども言ったようにそれで通常よりも家賃が高いので”そこまでしてメゾネット物件に住む価値があるのか”を考えてしまいそうですね。

階段によるデッドスペースが生まれる

メゾネット物件は階段がある都合上、階段下にデッドスペースが生まれてしまいます。

階段自体は専有面積に含まれませんが、階段下はデッドスペースであろうと専有面積内なのでその分の家賃が上乗せされています。

うまく収納スペースに使ったりできればいいですが物を置きづらい構造なので工夫するのも大変です。

家具家電の搬入や荷運びが大変

業者にすべて任せているのであれば問題ありませんが、自力での引っ越しとなると部屋の中に階段があるせいで荷物を2階に運びづらいのが難点です。

例えばベッドを購入して寝室が二階だった場合、それを上まで運ばなければなりませんし退去の際は一度バラさないと運ぶこと自体できません。

2階部分がメイン階にする場合、洗濯機や冷蔵庫の大型家電を運び込む必要があるのでより大変です。

外階段とは違い、内階段は幅も狭くて運びずらかったり、そもそも運べないということもあります。

メゾネット物件のメリット

確かにメゾネットならではのデメリットは多いですが、その分通常の物件ではないようなメリットがあるのも事実です。

生活空間と寝室を分けることができる

メゾネットタイプの物件は1階と2階で用途を別々に使うことができるため、生活するための部屋を寝室を分けることができます。

メゾネット

例えば友人が遊びに来た時に寝室に人を入らせずに済みますし、仕事する用の部屋や趣味の部屋を作って、生活にメリハリを持たせることもできます。

足音をあまり気にする必要がなくなる

メゾネットの物件はファミリー層にも人気がありますが、その理由は騒音対策になるため。

子供が走り回る音というのは下の階に結構響くので、それがきっかけで隣人トラブルにつながるケースも少なくありません。

こういった時にメゾネットタイプなら”子供部屋は2階で1階はリビング”というように部屋を上下に分けることができるので足音が近隣の迷惑になりません。

足音がうるさくても響くのは1階部分なので被害を被るのも自分たちだけです。

ルームシェアしやすい

通常の物件だと部屋を分けると言っても隣がすぐリビングで声が聞こえてしまったり、完全にプライベートな空間というのは作りにくいですが、メゾネットは上下で部屋を分けることができるのでルームシェアや同棲にも向いています。

上下で部屋が分かれていることにより音をそこまで気にする必要もなくなりますし、友達と一緒に住む人にとっては理想的な間取りです。

収納スペースが通常の賃貸よりも多い

メゾネットタイプは収納スペースを広くとっていたり、上下に部屋があることで各部屋に収納スペースがあったりと通常の物件よりも収納に困らない造りになっていることが多いです。

物が多い女性なんかにはうれしいメリット。もちろんこれはすべてのメゾネット物件に当てはまるわけではないのであくまで傾向です。

通気性が良くてカビが発生しにくい

メゾネット物件は吹き抜け階段など天井が高く設計されているため、通常の物件よりも空気が循環しやすくカビが生えにくい傾向があります。

また、窓の設置数も多いので光を取り込みやすくてよどんだ空気になりにくいというメリットがあります。

換気がしやすいのは結構魅力です。

天井が高くて開放的

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平米数的にはそこまで広くなかったとしても天井が高いため広くて開放的に感じるのもメゾネット物件ならではの魅力。

ロフト物件も同じように天井が高くて開放的ですが、ロフト部分が部屋ではないので生活自体はあまりしやすくありません。

オシャレな部屋が多い

構造的にも通常の物件とは違って面白みがありますし、一人暮らし歴の長い人だと新感覚を味わうことができます。

メゾネット物件はオシャレな部屋も多く、特にコーディネートしなくても空間自体がオシャレなので満足度も高いです。

こういったオシャレな部屋だと友人を招きたくなりますが、寝室と分けられているのでそういった意味でも便利。

洗濯物を一度にたくさん干せる

メゾネット物件は1階と2階があるので基本的にはベランダも2か所あることになります。

一人暮らしの洗濯物量は大して多くありませんが、仕事が忙しくて洗濯が溜まってしまったり、天気の良い日に毛布や布団など全て一度に干したいと思うこともあります。

普通の賃貸物件では一度に大量の洗濯物を干すことは不可能ですがメゾネット物件ならそれが可能。

仮に同棲してもベランダが2つあることで分けて干すこともできますし、洗濯物の量が多くなっても問題なく干すことができるのがメゾネットならではの魅力です。

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ネットでの口コミ・評判をまとめてみた

調べてみたところメゾネット物件は一人暮らしというよりも同棲、ルームシェア、子供のいない夫婦向けのような気がします。

生活空間を完全に分けることができますが一人暮らしでわざわざ部屋を分ける必要はありませんし、階段の上り下りが面倒という意見も多く、掃除も普通の物件より大変です。

しょっちゅう人を招き入れたりする人にとっては良いと思います。寝室に絶対友達入れたくない人とかもいるでしょうからね。

メゾネット物件を選ぶ上で抑えておくべきポイント

メゾネット物件にはデメリットも多いので部屋選びを間違えると後悔する可能性が高くなってしまいます。

最低限メゾネットに住む上で抑えておくべきポイントをまとめてみました。

荷運びしやすいかどうか考える

メゾネットに住む上で問題となるのが荷物。

内階段が狭かったり、扉を入って階段をあがらないとリビングにたどり着けないような間取りは荷運びがかなりしずらく、危険でもあるので避けるようにしましょう。

理想は1階部分をメインとして使えるような物件です。

1階にリビングがあり、2階部分が寝室であれば重い家具家電のほとんどは階段を使う必要がありませんし、寝室で重いものはベッドやデスクぐらいで済みます。

階段が無駄に多かったり狭かったりする物件も利便性が悪いので避けましょう。

エアコンの台数を確認する

電気代がかかってしまうのはある程度仕方ありませんが、そもそも片方の階にしかエアコンがついていないようなメゾネット物件も多いので注意。

1階にも2階にもエアコンがないとどちらかの階で過ごすことができなくなってしまうので住み心地が最悪になります。

もしエアコンが1台しかないようなら契約前に交渉して取り付けてもらうようにしましょう。

それぐらい現代ではエアコンが必須です。「1台あるからいいや」と思っていると住んでから後悔することになります。

階段下のスペースを確認する

階段下が完全にデッドスペースとなってしまっているのか、それとも備え付けの収納スペースが設けてあり、無駄なスペースがないような造りになっているかどうかを確認してみましょう。

メゾネット自体ある程度の広さがあるので少しデッドスペースがあったところで気にならないとは思いますが、無駄なスペースも家賃相場の計算に含まれているので単純に損をすることになります。

写真だけではわからなかったりするので内見時にしっかりと確認してみましょう。

まとめ

実際に住んでいる人の意見からメリット、デメリットを調べてみましたが、正直一人暮らし向けというよりはルームシェア、同棲向きの部屋という印象を受けました。

メゾネットならではのメリット
  • 生活空間を分けられる
  • 足音が気にならなくなる
  • 寝室を別に設けられる
  • 収納が多い

こういった部分は一人暮らしじゃなくてすべて複数人で住むのにありがたいメリットです。

一人で住むなら生活空間を分ける必要はありませんし、寝室が欲しいなら普通の1LDKとかも選択肢としてありますからね。

誰かと一緒に住むなら1階と2階があるのはプライベートな空間を仕切りやすいのでもってこいの物件。

賃料が安いならメゾネット物件に住む価値は高いですが、相場よりも高いことの方が多いので、そういった点を踏まえても一人暮らし向けとは言えません。

希望賃料で見つけた物件がメゾネットならありというぐらいのレベル感だと思います。

テラスハウスとメゾネットの違いとは?どっちがいいのか徹底比較

メゾネット物件の効率的な探し方

どのサイトでもメゾネット物件は取り扱っているので探そうと思えば簡単に探せますが、メゾネット物件に絞りこむとかなり物件数は少ないです。

メゾネットに似た物件である「ロフト付き物件」なども視野に入れて探すとよいでしょう。

効率的に探したいのであればイエプラというサイトがおすすめです。

イエプラ

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