一人暮らしにおすすめの賃貸ハウスメーカーランキング!防音性の高いメーカーとは?

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賃貸物件は同じアパートやマンションという括りであっても、ハウスメーカーによる施工方法によってデザイン性や遮音性、住み心地にいたるまで180度変わります。

『一人暮らしにおすすめの賃貸ハウスメーカーってどこ?』『静かに過ごしたいから防音性の高い物件が良い』という人のためにハウスメーカーごとの特徴を比較しながらおすすめについて紹介していきます。

一人暮らしにおすすめの賃貸ハウスメーカーランキング

賃貸物件を施工するハウスメーカーは様々ですが、一人暮らしする人にとって最も重要視すべきは『快適性』です。

快適に生活する上で必要不可欠となってくるのが『防音性』です。

スーモが一人暮らしをしている学生・社会人の男女300人を対象に行った「一人暮らしをスタートさせて後悔・失敗したと思うこと」の調査結果によれば、第1位は『壁が薄い』ことが挙げられています。

つまり、防音性の高いハウスメーカーを選ぶことで後悔しづらく、快適に過ごしやすいということです。

遮音性を判断する上で重要となってくるのは『床の遮音性』であるL値と隣室との仕切りである『界壁の遮音性』D値です。

床の遮音性L値はスプーンなど軽いものを落としたときの衝撃LL値と足音など重たい衝撃であるLH値によって示すことができます。

足音の種類

L値は値が低ければ低いほど防音性が高く、『L-55』以上の数値が快適に過ごすには最低限必要です。

遮音等級建物構造音の聞こえ方
L-35 日常生活で気になるような音はほぼ聞こえない
L-40鉄筋鉄骨コンクリート造防音性が高く外からの音も軽減される
L-45 子供の泣き声や走り回る音は多少聞こえる
L-50鉄筋コンクリート造子供の泣き声や走り回る音は聞こえる
L-55 洗濯機や掃除機は少し聞こえるが気にならない
L-60重量鉄骨造足音やドアの開閉音など振動を伴う音が聞こえる
L-65軽量鉄骨造多少音量は軽減されるが生活音はほぼ聞こえる
L-70 生活音はほとんど筒抜け
L-75木造生活音は筒抜けで小さな音まで聞こえる
参考:日本建築学会

一方、界壁の遮音性D値は逆に値が高くなればなるほど良いとされていて『D-50』ほどの値であればRC造並であり、隣室からの騒音を50デシベルほどカットできます。

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一般的な木造アパートはD-40、重量鉄骨造のマンションでもD-45程度です。

大手ハウスメーカーは近年『遮音システム』を採用していて、比較的防音性が高くなっているものの、メーカーによって防音性は異なります。

そこで遮音性がより高く、住み心地の良いハウスメーカーをランキング付けしてみました。

第1位:へーベルハウスのへーベルメゾン

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運営会社旭化成ホームズ
ハウスメーカーへーベルハウス
メイン構造鉄骨造(ALC造)
仲介手数料基本賃料1ヶ月分+税
遮音システムANR(旭化成ノイズリダクション)フロア
採用年月2018年5月
床の遮音性LL-45/LH-50(標準仕様)
界壁の遮音性D-50
外壁の遮音性D-40
特徴軽量気泡コンクリートを採用している
耐久性・耐震性・耐火性が高い
ALCの断熱性能が高い
遮音システムの採用年月は遅め

へーベルメゾンは旭化成が手掛ける賃貸物件で、ALCパネルを採用している鉄骨造の物件です。

ALCは軽量気泡コンクリートの略で、製造にあたって「JIS A 5416軽量気泡コンクリートパネル」という基準があり、日本ではALC協会に入っている企業しか使用されていません。

へーベルメゾンの防音床には「ANR(旭化成ノイズリダクション)フロア」という独自技術が採用されています。

フローリングの下の衝撃を吸収するクッション材を採用し、さらにALCコンクリートやゼオライト制御材で振動を抑制しています。

また、界壁には種類の異なる石膏ボードを2重張りにして厚みと遮音性を高め、グラスウールよりも高価で低音をより吸音しやすいロックウールが使われています。

これによりD-50と鉄筋コンクリート造と同程度の遮音性を実現しています。

残念な点は遮音システムの採用時期が2018年とハウスメーカーの中でも遅かったことです。

性能自体は高いものの、遮音システムがまだ採用されていない物件のほうがはるかに多いため入居者からの口コミがあまり高くありません。

旭化成へーベルメゾン賃貸はうるさい?住んでみた人の意見や防音性を徹底調査

第2位:積水ハウスのシャーメゾン

シャーメゾン

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運営会社積水ハウスグループ
ハウスメーカー積水ハウス
メイン構造鉄骨造
仲介手数料基本賃料1ヶ月分+税
遮音システム・シャイド55
・シャイド50
採用年月2010年9月
床の遮音性・LL-55/LH-55(通常仕様)
・LL-45未満/LH-50(シャイド50)
界壁の遮音性・D-50(推定値)
外壁の遮音性
特徴高品質な物件が多い
2010年より高遮音床「シャイド55」を採用
独自サービスが乏しい
設備が充実している物件が多い
少し家賃が高い

積水ハウスのシャーメゾンは遮音システム『シャイド』でお馴染みのハウスメーカーで、防音性、設備の充実度、デザイン性、防犯性など高クオリティな水準で提供しています。

シャーメゾンの入居者満足度は92%と高く、入居率は2023年時点で97.8%となっています。

つまり、空室になってもすぐに埋まってしまうほど人気の高いハウスメーカーということです。

シャーメゾンの遮音システムは2010年9月と早い段階から採用していて、標準仕様の『シャイド55』とプレミアム仕様の『シャイド50』があります。

シャイド55では重量鉄骨マンション以上RC造以下、シャイド50ではRC造並の防音性があります。

床には『シェルシャットスラブ』というセメントを混ぜたパネルを採用することで高い遮音性を実現しています。

2022年段階でシャーメゾンの賃貸住宅約約250万戸のうち27万戸にシャイドシステムが採用されています。

物件数自体が多く、採用年月も早いため遮音性の高い物件を選びやすいというのもシャーメゾンの利点です。

隣室との仕切りである界壁は衝撃が直接伝わりにくい『千鳥配置』を採用し、推定値D-50程度の遮音性があります。

D-50は鉄筋コンクリート造と同程度の防音性です。

独自の技術によって間取りの自由度が高く、オシャレなお部屋や隣接箇所の少ない間取り配置など入居者の満足度が高くなるような配慮が施されています。

シャーメゾンみたいな賃貸ハウスメーカーはどこ?一人暮らしの物件探し!

第3位:大和ハウスのD-room

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運営会社大和リビング株式会社
ハウスメーカー大和ハウス
メイン構造鉄骨造
仲介手数料基本賃料1ヶ月分+税
遮音システムサイレントハイブリットスラブ50
採用年月2012年
床の遮音性・LL-55/LH-65(通常仕様)
・LL-45/LH-60(3階建て耐火構造仕様)
・LL-40/LH-50(エクセレント仕様)
界壁の遮音性・D-50(標準仕様)
・D-55(エクセレント仕様)
特徴高品質な物件が多い
軽量鉄骨造の物件が多い
2012年より高遮音床を導入
設備が充実している物件が多い
契約プランが選べる

D-roomは大手ハウスメーカーである大和ハウスが施工する賃貸物件で、シャーメゾンとよく比較される高品質クオリティな物件を提供していて評価も高いです。

2012年11月以降建設された物件に「サイレントハイブリットスラブ50」という高遮音床を採用しています。

通常の鉄骨造であればコンクリートが使われることはありませんが、d-roomでは床にPC板(プレキャストコンクリート)を挟むことで振動を抑制しています。

このおかげで従来よりも約3分の1ほど騒音が抑えられています。

軽量衝撃音LL値に関しては日本建築学会におけるL値基準において最高水準である特級レベルです。

隣室の仕切りである界壁に関してもスタンダード仕様ですでにRC造並である『D-50』の性能があり、より防音性の高いエクセレント仕様では『D-55』とかなり高い性能となっています。

通常の軽量鉄骨造のD値は40程度と考えると高遮音といって差し支えない数値です。

D-roomでは他にもホームセキュリティの『アルソック』『セコム』を業界でもいち早く取り入れています。

入居者特典も多く、シャーメゾンに引けを取らない大手ハウスメーカーとなっています。

大和ハウスのD-roomはうるさい?足音や話し声はどの程度聞こえる?

第4位:住友林業のフォレストメゾン

フォレストメゾン

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運営会社住友林業レジデンシャル
ハウスメーカー住友林業(フォレストメゾン)
メイン構造木造
仲介手数料基本賃料1ヶ月分+税
遮音システム・高遮音床50
・高遮音界壁50
採用年月2019年3月~2022年9月
床の遮音性LL-35/LH-50
界壁の遮音性D-50
外壁の遮音性D-35(推定値)
特徴・再生可能な木造建築
・木の魅力を活かした内装
・ZEH-M Oriented以上に対応
・遮音システムの採用は最近

フォレストメゾンは大手ハウスメーカーである住友林業が建設を行っている賃貸物件シリーズで、再生可能な素材である気を活かした木造住宅となっています。

『ビックフレーム構法』『ウォールフレーム構法』を採用し、自由度の高い間取り設計が可能となっています。

  • BF(ビックフレーム)構法:高層ビル建築に用いられるラーメン構造を採用し、自由度の高い間取り設計が可能。
  • WF(ウォールフレーム)構法:外周部に面材耐力壁を採用することで強靭な構造斜体となっている。自由度の高い間取り設計が可能。

賃貸住宅であるフォレストメゾンでは通常床のほかに遮音性が高い『高遮音床(50)』があります。

高遮音床(50)はL-50であり、これは鉄筋コンクリートと同じレベルと非常に高い値です。

また軽量衝撃音であるLL値は35と、現状提供している大手ハウスメーカーの遮音システムではトップの数値となっています。

住友林業は他のハウスメーカーに比べて遮音システムの採用が遅く、最新技術を取り入れているおかげで高い遮音性を実現しています。

隣人との界壁も木造でありながらD-50と鉄筋コンクリート造に匹敵する遮音性があります。

ただし、採用されたばかりの技術のため、ほぼ新築のみしか組み込まれていません。

全体でみるとほとんどは一般的な木造アパートの遮音性能と変わらないので注意しましょう。

住友林業フォレストメゾン木造賃貸アパートの防音性を徹底調査

第5位:セキスイハイム

セキスイハイム

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運営会社積水化学工業
ハウスメーカーセキスイハイム
メイン構造鉄骨造
仲介手数料基本賃料1ヶ月分+税
遮音システム遮音床・遮音界壁
採用年月2011年~2013年
床の遮音性L-55(通常仕様)
界壁の遮音性D-50
外壁の遮音性D-40
特徴耐震性・耐火性が高い
退去費用がわかりやすい
物件数はあまり多くない

セキスイハイムは積水化学工業が行っている住宅事業ブランドで、戸建てだけではなく賃貸住宅の販売も行っているハウスメーカーです。

主な構造はシャーメゾンと同じ鉄骨造ですが、2011年より高遮音界床を採用し、2013年からは隣人との仕切りである界壁にも防音システムが採用されています。

床の遮音性はシャーメゾンと同じ値のL-55が採用されているおかげで、上階からの生活音を約50デシベルほどカットしてくれます。

また、界壁はD-50という鉄筋コンクリート造と同程度の防音性があります。

第6位:東建コーポレーション

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運営会社ホームメイト
ハウスメーカー東建コーポレーション
メイン構造木造
仲介手数料基本賃料1ヶ月分+税
物件数16件(山手線内)
遮音システム・TKS-55(通常仕様)
・TKS-50(オプション仕様)
採用年月2013年11月~2017年2月
床の遮音性・L-55(通常仕様)
・L-50(オプション仕様)
界壁の遮音性・D-45(推定値)
外壁の遮音性
特徴・同グループホームメイトが物件を管理
・気密性の高い2×4工法
・耐震性能が高い

東建コーポレーションはホームメイトが管理しているハウスメーカーで、木造~RC造と建物構造も幅広いですが、メイン構造は2×4工法の木造建築となっています。

2×4工法は建物を面で支えるため、従来よりも耐震性・耐風性に優れて、気密性や断熱性が高くなるといったメリットがあります。

木造アパートにオリジナル高遮音床「TKS-55(東建高遮音床-55システム)」と「TKS-50(東建高遮音床-50システム)」を採用しています。

これは床材に『防振ダンパー』と呼ばれる振動を吸収するシステムを採用することによって実現しています。

東建コーポレーションの標準仕様TKS-55は重量鉄骨マンションの床厚よりも高く、生活音が若干聞こえる程度。

オプション仕様のTKS-50にいたってはRC造並みとかなり高い数値となっていて、子供の走り回る大きな衝撃でない限り基本的にほとんど聞こえません。

界壁に対する数値は公表されていないものの、工法を見る限り推定数値はD-45程度。

これは重量鉄骨造のマンションに匹敵する遮音性となっています。

東建コーポレーションでは床や界壁だけでなく、日常の生活音が大きくならないための工夫が施されています。

具体的にはドアの開閉時に静かに閉まる『ソフトクローズ機能』、排水管を流れる水音を抑制する『防音排水管音ナイン』などがあります。

馴染みの深いホームメイトに行けば東建コーポレーションの物件を紹介してもらえるので、ハウスメーカーに詳しくなくても認知度は高いと思います。

第7位:パナソニックホームズ

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運営会社パナソニックホームズ不動産株式会社
ハウスメーカーパナソニックホームズ
メイン構造鉄骨造
仲介手数料基本不要
遮音システム床遮音複合システムQON-50Ⅲ
採用年月2016年4月
床の遮音性・LL-50/LH-55(HS構法標準仕様)
・LL-60/LH-65(HS構法ALC床)
・LL-60/LH-65(F構法)
・LL-55/LH-60(F構法オプション仕様)
界壁の遮音性D-45(HS構法)
外壁の遮音性・D-50(HS構法)
・D-40(F構法)
特徴・地震に強い物件が多い
・床遮音複合システムQON-50Ⅲを採用している
・外壁の防音性が高い
・連帯保証人が不要

パナソニックホームズは旧パナホームの名前でお馴染みのハウスメーカーで、メインで取り扱っている構造は「鉄骨造」となります。

建物によって建設構法が異なりますが、メイン構法は『HS構法』となっていて、高層マンションで採用されている『NS構法』、アパートで採用されている『F構法』があります。

  • HS構法:精神鉄骨枠組構造で耐震等級3を誇る技術
  • NS構法:無溶接ボルト構法を採用してシステム化することで均一な施工ができる構法
  • F構法:耐震等級3級でアパートや一軒家に採用されているリーズナブルな構法

パナソニックホームズは3階建てHS構法の建物に対して『床遮音複合システムQON-50Ⅲ』を標準採用しています。

引用:https://homes.panasonic.com/chintai/technology/sumai.html

床材に高密度のALCパネルを採用し、ダイナミックダンパーによって衝撃を抑えることによって高い遮音性を実現しています。

床遮音複合システムQON-50ⅢはRC造と重量鉄骨マンションとの間ぐらいとなるため、遮音性は高いです。

一方、F構造での床の遮音性は軽量鉄骨アパート並と、あまり高い数値ではありません。

こちらは生活音がほとんど筒抜けとなるため、住んでいる人によっては『うるさい』と感じることがあります。

パナソニックホームズの床の遮音性

界壁に関してはメインとなるHS構法でD(r)-45の性能があり、隣室から聞こえてくる音は45dBほどカットすることができます。

引用:https://homes.panasonic.com/sumai/technology/syaon.html

数値としては重量鉄骨造マンションと同程度なので、メイン構造からみても遮音性はそれほど高くありませんが、一般的な賃貸と同等以上の数値ではあります。

ただ、外壁に関してはかなり高い数値となっています。

パナソニックホームズの外壁は断熱材や石膏ボードを組み合わせ、さらに間に空気の層を設けることにより遮音性を高めています。

パナソニックホームズの外壁
遮音性能
HS構造D-50
(50dB)
F構造D-40
(40dB)

セキスイハイムで『D-40』、ミサワホームで『D-30』程度となっているため、単純な外壁遮音性能は他のハウスメーカーよりも高いぐらいの数値となっています。

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第8位:ミサワホーム

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運営会社ミサワホーム賃貸サポート株式会社
ハウスメーカーミサワホーム
メイン構造木造(木質パネル工法)
仲介手数料基本賃料1ヶ月分+税
遮音システム高遮音界床・高遮音二重床
採用年月2008年1月
床の遮音性・LL-40~65/LH-70(標準仕様)
・LL-40~60/LH-65(重ね建床仕様)
・LL-40~60/LH-60(高遮音界床仕様)
・LL-40~55/LH-55(高遮音二重床仕様)
界壁の遮音性D-40(推定値)
外壁の遮音性D-35
特徴・断熱性脳・耐震性能が高い
・気密性が高い
・デザイン性が高い
・蔵のある間取りを施工
・在宅ワーカー向け物件もある

ミサワホームは注文住宅でお馴染みの大手ハウスメーカーなので戸建てのイメージが強いものの、『蔵のある物件』としてグッドデザイン賞も獲得しているデザイン性の高い物件が特徴です。

メインとなるのは木質パネル工法の木造アパートです。

木質パネル工法とは向上で作成した木質パネルで構成された壁式工法であり、従来よりも気密性の高い木造アパートが建設可能であり、外からの騒音に対しての遮音性が高いのが特徴です。

ミサワホームでは2008年1月より賃貸住宅に床制御ダンパーを用いた高遮音床を採用しています。

大家の注文により建物ごとに遮音性は異なるものの、高遮音床ではL-60以上の性能があります。

他のハウスメーカーと比較するとそれほど高い数値ではないものの、かなり早い時期に採用されているため高遮音システムが採用された物件は多いです。

界壁には高遮音シートを配した格子遮音パネルによる8層構造を使用しているため、通常の木造アパートよりも遮音性は高くなっています。

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第9位:大東建託

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運営会社大東建託株式会社
ハウスメーカー大東建託
メイン構造木造
仲介手数料賃料1ヶ月分+税
遮音システム・ノイズレスフロア
・高遮音階段
・ノイズレスウォール
採用年月2011年6月~
床の遮音性LL-40/LH-55
界壁の遮音性・D-40(標準仕様)
・D-50(オプション仕様)
外壁の遮音性
特徴・物件数がかなり多い
・更新料が安い
・契約パターンを選択できる
・DK SELECT会員の特典が良い

大東建託は賃貸アパートで同じの『いい部屋ネット』で管理されているハウスメーカーで、物件数が他と比べて圧倒的に多いことが特徴です。

全国賃貸住宅新聞が発表している「2022年管理戸数ランキング」によれば2位の積水ハウスに2倍の差をつけて大東建託が圧倒的1位となっています。

企業名管理戸数
大東建託120万2245戸
積水ハウスグループ67万4125戸
スターツグループ65万2017戸
大和リビング61万8231戸
レオパレス2156万7314戸

遮音性に関してはあまり評判がよくありませんが、大東建託でも遮音システムを導入してます。

2011年6月には『ノイズレスフロア』、2013年11月に『高遮音階段』、2015年11月に『高遮音界壁(オプション)』を採用しているため、築浅物件では防音性が高くなっています。

ノイズレスフロアの遮音性能はかなり高いので問題ありませんが、界壁は標準仕様でD-40と建築基準法ギリギリの数値しかありません。

オプション仕様の高遮音界壁はRC造並の数値ですが、物件数が限られているため選びにくいといった難点があります。

大東建託は建築コストが安いため、比較的家賃も安くて一人暮らしにも選びやすいというのがメリットです。

内階段が設けてあるメゾネット系の賃貸アパートも多いため、遮音システムが採用されている築浅物件を中心に探しましょう。

大東建託の木造アパートは壁が薄い?騒音は意外と気にならない?

第10位:レオパレス21

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運営会社株式会社レオパレス21
ハウスメーカーレオパレス21
メイン構造木造
仲介手数料無料~賃料1ヶ月分+税
物件数2,469件(山手線)
遮音システム・ノンサウンドシステム
・高遮音界壁
採用年月2013年4月~
床の遮音性・LL-40/LH-55(木造)
・LL-40/LH-50(鉄骨造)
・LL-40/LH-50(RC造)
界壁の遮音性D-40(推定値)
外壁の遮音性
特徴・マンスリープラン等の短期プランが充実
・家具家電付き物件が多い
・入居審査が緩い
・壁が薄い物件が多い
・自社管理物件は仲介手数料無料

レオパレス21は全国展開している不動産会社で、家具家電付き物件やマンスリープランなどが有名ですが、実際は家具家電付きじゃない物件も取り扱っていますし、普通の賃貸契約物件も存在します。

入居審査は比較的緩く、マンスリープランや短期契約プランでは住む期間の費用を最初にすべて負担する前払い制となるため審査自体がほとんどありません。

レオパレス=壁が薄いというイメージがあるのは事実ですが、これは施工不良問題が原因です。

レオパレスにも他のハウスメーカー同様遮音システムを採用していて、「ノンサウンドフロア」「高遮音界壁」といった防音性を重視した物件があります。

木造のノンサウンドフロアでは重量鉄骨マンション以上の遮音性能があり、軽いものを落とした際の軽量衝撃音はほとんど聞こえてこないレベルとなっています。

一方、隣人との仕切りである界壁の数値は木造の建築基準法ギリギリの値であるD-40以下です。

レオパレスを選ぶなら上階の生活音はそれほど気にならないので1階でもいいですが、角部屋を選ばないと騒音に悩まされやすいということです。

ただ、レオパレスは割引システムがあったり物件数自体も多いので学生の一人暮らしにとっても選びやすいといった利点もあります。

レオパレスのノンサウンドシステムの評判!高遮音壁でも騒音は響く?

大手ハウスメーカーを選ぶメリット

研究開発を行っている大手ハウスメーカーは普通の建設会社と違った強みがいくつもあります。

遮音システムを採用しているので防音性が高い

大手ハウスメーカーでは2010年前後から独自の遮音システムを採用しているおかげで、通常の物件よりも防音性が高くなっています。

ハウスメーカーメイン構造防音システム採用年月
シャーメゾン鉄骨造・シャイド55
・シャイド50
2011年
大和リビング鉄骨造サイレントハイブリットスラブ502012年
東建コーポレーション木造TKS50
TKS55
2013年
ミサワホーム木造床制御ダンパー2008年
セキスイハイム鉄骨造床制御ダンパー2011年
レオパレス21木造・ノンサウンドシステム
・高遮音界壁
2013年
へーベルメゾン鉄骨造
(ALC造)
ANR(旭化成ノイズリダクション)フロア2018年
大東建託木造・ノイズレスフロア
・高遮音階段
・ノイズレスウォール
2011年
住友林業
(フォレストメゾン)
木造高遮音床50
高遮音界壁50
2019年~
2022年
パナソニックホームズ鉄骨造QON-50Ⅲ2016年

技術の導入はどのメーカーでも行われていますが、大手ハウスメーカーは零細に比べて技術の研究・開発コストをかけやすいため独自の技術を発展させやすいといったメリットがあります。

大手では建材を工場で生産して現場で組み立てるような工法を用いる場合が多いため、一定の水準を確保していて品質が保証されているという安心感もあります。

デザイン性の高いおしゃれな物件が多い

大手ハウスメーカーでは自由な間取りで建設しやすいため、建設コスト重視ではなく住み心地の良い間取り、トラブルになりにくい間取りが多く、見た目も華やかです。

『ホテルを思わせるようなデザイン性』『高級感のあるエントランス』『温かみのある間接照明』など明確なコンセプトのもと施工されています。

上記はシャーメゾンが実際に賃貸物件に対して施工している例です。

普通のアパートのような雰囲気は一切なく、ホテルに泊まっているような感覚を味わうことができます。

設備が充実している

オートロックや宅配ボックス、独立洗面台など快適に過ごす上で必要な設備が充実しているのも大手ハウスメーカーの特徴です。

また、防犯対策として割れにくいガラスを採用していたり、アルソックやセコムなどのホームセキュリティも採用しているメーカーもあります。

最近では木造でありながらオートロックを採用している物件も増えてきていて、設備が以前よりも全体的に充実している傾向が見られます。

口コミが多いので住み心地を判断しやすい

普通の物件ではどの建設会社が建築を行ったのか入居者にもわからないというケースが多く、壁や床の厚さなど住んでみるまでわかりません。

大手ハウスメーカーが施工した物件はブランド力もあり、口コミを調べてみると住んでいる人からの意見を見つけることができます。

また、施工方法やどういった技術が導入されているのか公式ページに掲載しているので、ある程度の情報を得てから入居希望者が判断できるのも利点です。

大手ハウスメーカーのデメリット

オシャレで住み心地の良い物件を提供している大手ハウスメーカーは、部屋にこだわりがない人にとってはデメリットを感じる部分もあります。

長く住み続ける戸建てと違い、帰って寝るだけ生活の人は注意が必要です。

初期費用が高くなりやすい

大手ハウスメーカー施工の物件は家賃だけでなく初期費用全体が高くなる傾向があります。

大手の場合、人件費や広告宣伝費にお金をかけていて、独自技術の開発のために研究費にもコストをかけているので家賃や初期費用に上乗せされるようなケースがあります。

ワンルームや1Kでも『礼金2ヶ月』といったことは珍しくありません。

すべてのハウスメーカーが高いというわけではありませんが、壁や床を厚くするために建設コストもより多くかかる傾向があります。

住み心地は良い反面費用が高くなってしまうといったデメリットが発生しやすいというわけです。

遮音システムが採用されているか判断しにくい

公表されている遮音システムは確かに魅力的ですが、すべての物件に対してその技術が採用されているわけではありません。

アパート建設をお願いするオーナーがどこまでコストをかけるかによって遮音性は変わります。

基本的に採用される標準仕様の遮音システムと、オーナーの意向によって施工される『オプション仕様』があるので注意しましょう。

遮音システムが導入されている場合は物件紹介ページに記載されているケースが多いです。

もし、判断がつかない場合は問い合わせで確認することで入居後に後悔するリスクを減らすことができます。

大手ハウスメーカーで迷ったときの選び方

大手ハウスメーカーで迷ったら遮音性能が上位で、なおかつ評判も高い『へーベルメゾン』『シャーメゾン』『D-room』を選べば後悔することは少ないです。

ファミリー向けの賃貸物件で上階の音に悩まされたくないなら『へーベルメゾン』、大通りで外からくる騒音が気になる、隣室の音が気になるようなら『D-room』、デザイン性も考慮するなら『シャーメゾン』といった選び方ができます。

各遮音性能を比較して順位付けした表が以下となります。

床の遮音性界壁の遮音性外壁の遮音性
へーベルメゾン同率1位
(L-50標準仕様)
同率2位
(D-50)
第3位
(D-40)
シャーメゾン同率3位
(L-55標準仕様)
(L-50オプション)
第5位
(D-50推定値)
D-room第9位
(L-60~65標準仕様)
(L-50オプション)
第1位
(D-50標準仕様)
(D-55オプション)
第1位
(D-50推定値)
住友林業
(フォレストメゾン)
同率1位
(L-50標準仕様)
同率2位
(D-50)
同率5位
(D-35)
セキスイハイム同率第5位
(L-55標準仕様)
同率2位
(D-50)
同率3位
(D-40)
東建コーポレーション同率3位
(L-55標準仕様)
(L-50オプション)
第7位
(D-45推定値)
パナソニックホームズ同率5位
(L-55標準仕様)
第6位
(D-45HS構法)
第2位
(D-40/D-50)
ミサワホーム第10位
(L-70標準仕様)
(L-55~65オプション)
第9位
(D-40推定値)
同率5位
(D-35)
大東建託同率5位
(L-55標準仕様)
第8位
(D-40通常仕様)
(D-50オプション)
レオパレス21同率5位
(L-55標準木造)
第10位
(D-40以下)

※建物の『構造』などは加味されていません。

こうしてみると同レベルの遮音性能が多いことがお分かりいただけるかと思います。

遮音システムさえ採用していれば後悔することは少ないので、口コミを調べて問題がなければ選んでよいでしょう。

まとめて探したいならイエプラがおすすめ

大手ハウスメーカーで遮音システム採用の物件をまとめて探したいのであればスーモやホームズよりもイエプラが効率的です。

イエプラは家にいながら部屋を探せるサービスで、細かい条件をチャット上で伝えることができます。

『遮音システムが採用されている大手ハウスメーカーの物件のみを探してほしい』といった要望を伝えることができ、あとは放置で新着物件を待つだけでいいのでラクに希望の物件のみを探せます。

また、イエプラでは『ATBB』と呼ばれる不動産業者専用ネットワークの閲覧が可能となっているため、市場に出る前の物件を探せるといった強みもあります。

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まとめ

  • 総合的に防音性が高いのは『へーベルメゾン』
  • 『シャーメゾン』『D-room』は高品質クオリティな物件が多くてデザイン性も高い
  • 遮音システムはすべての物件に採用されているわけではない
  • 物件数が多いのは『大東建託』『シャーメゾン』

多少の優劣はありますが、大手ハウスメーカーが施工している物件は騒音にも配慮されているため、遮音システムさえ採用しているなら騒音に悩まされる機会は少ないです。

一人暮らしにとって選びやすいのは知名度のあるシャーメゾンですが、へーベルメゾンやダイワハウスのD-roomなどの物件もクオリティが高いのでおすすめです。

また、家賃や費用面を抑えたいのであれば木造建築である住友林業、大東建託、レオパレスで”遮音システム採用”の物件を選ぶと良いでしょう。

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