賃貸で家賃が安くなる時期や家賃交渉しやすい時期はいつ?

家賃は毎月の固定費となり、月々の出費の中でもかなり負担の大きなものなのでいかに安くできるかを重視する必要があります。

同じ物件でも引っ越す時期によって家賃が安くなっていたり高くなっていることもあるので部屋探しを始める時期というのはかなり重要です。

今回は1年の中で家賃が安くなる時期や家賃交渉しやすい時期はいつなのかまとめてみました!

引っ越し時期が確定していると厳しいですが、いつ引っ越すか迷っている場合は参考にしてみてください。

最も家賃が安くなる時期は5月~8月頃

結論から言えば1年の中で家賃が最も安くなる時期はゴールデンウィークを過ぎた5月後半~お盆前の8月前半頃となっています。

家賃相場物件数交渉のしやすさ
1月高いかなり多いしにくい
2月高いかなり多いしにくい
3月高い多いしにくい
4月やや高いやや多いややしやすい
5月やや安いやや少ないしやすい
6月安い少ないしやすい
7月安い少ないしやすい
8月やや安い少ないしやすい
9月普通普通普通
10月普通普通普通
11月普通普通普通
12月普通やや多いしにくい

家賃は需要と供給のバランスによって決められるものなので需要が高い時期には高くなる傾向があり、逆に需要が低ければ自然と下がっていくものです。

つまり家賃が安い時期=不動産業界にとっての閑散期ということです。

年単位で見ると家賃相場は上昇傾向にある

月単位で見れば家賃相場が下がりやすい時期、逆に強気の価格にしやすい時期というものは存在しますが、年単位で考えると家賃相場というのは高くなっています。

株式会社タスが2020年に調査したデータによれば首都圏の賃料相場はコロナの影響で下がるどころか、年々増加傾向にあることがわかっています。

一見すると家賃相場は下がるようにも思えますが、コロナ等による人材不足で新築物件建設のコストが高まり家賃にも影響を与えていることが要因の1つとなっています。

また、最近は部屋を借りる際にこだわりがより強くなっている傾向があるため、設備に対するコストが以前より増えたということも影響しています。

今後も家賃相場は上昇傾向にあると予測されているので、何年も待つぐらいなら今のうちに引っ越しておいたほうが安く借りられる可能性は高いということです。

2年後、3年後に借りると同じ条件の物件でも相場が高くなっていて損をするかもしれません。

ちなみに僕が住んでいる物件も借りた当時は築2年だったので長く住めば家賃も下がると思いましたが、世間的な相場の影響もあり4年経った現在家賃が3,000円ほど高くなりました。

4年前と同じ条件で調べてみても当時のようなレベルの物件がほとんど見つからず、家賃相場自体が高くなっているのを実感しています。

月別の特徴をまとめてみた

年単位で見れば家賃相場はあがっていますが、月単位で見ると家賃が下がっている時期も存在します。

月ごとにどんな特徴があるのかざっくりと特徴をまとめてみました。

1月~3月は繁忙期なので高い

1月~3月というのは需要も高く物件数が最も増えるので不動産業界では繁忙期と言われています。

卒業、入学シーズンなので学生が部屋を探し始める時期でもあり、新社会人になったり転職により引っ越す人も多いので自然と部屋探しをする人は多くなります。

通常、不動産業界では水曜日が「契約が水に流れる」という意味合いから休みになっていることが多いですが繁忙期だけは無休になっています。

そのぐらい忙しい時期で、需要が高いので家賃を少し高めに設定しても入居者が決まりやすいというわけです。

4月は売れ残り物件の多い時期

4月になると一気に需要としては低下しますが、4月に入ったからといっていきなり家賃を下げて募集する大家は少ないです。

理由としてはゴールデンウィークという大型連休を利用して部屋探しをする人が多いのでその時期までは強気の家賃設定で募集したいと考えているため。

入学後や入社後に部屋探しをする人も一定数いるので無理をしてまで家賃を下げる必要がないということです。

5月~8月は引っ越しに向かないので需要も低下

冒頭でもあげたように5月のゴールデンウィーク後からは一気に部屋探しをする人が減ります。

連続した祝日もなくなってしまいますし、梅雨に入るということもあり入居者が見込めないのでこの時期を境に家賃の見直しを行う大家が増えます。

また、梅雨が明けると夏場に入るわけですが、暑い夏の時期に引っ越しをするのはかなり大変なので引っ越す人も少ないです。

こういった理由から需要は減る一方、家賃を下げてなんとか入居者を捕まえたいと考えるので家賃は1年間で最も下がります。

もちろん人気の高い物件の場合は家賃を下げずに募集していることが多いのであくまで傾向です。

9月・10月は需要が増加する

9月からは暑さも和らぎ、外に出やすい時期になることから需要も増えていきます。

また、この時期は人事異動や転勤も増える傾向があるので自然と部屋探しをする人が増加傾向になります。

9月~10月というのは第二の繁忙期と呼ばれるぐらいには需要が回復しているので家賃も少し高くなります。

結婚する人も6月に次いで多くなるということもあり、2人暮らし用物件も多く出回る傾向があります。

11月・12月は最後の家賃交渉チャンス

1月~3月→4月・5月のように9月からの需要の高さで入居されずに売れ残ってしまった物件が11月にそのまま募集をかけているので家賃の交渉はしやすい時期です。

ただし12月中旬~下旬に入ってくると繁忙期が近くなるためあえて強気の家賃帯や家賃交渉に行わないという大家もいるので注意しましょう。

11月は最後の家賃交渉チャンス。12月は早めに退去連絡した人の物件が募集をかけ始めるので条件の良い物件が出始めており、ライバルは少ないので穴場時期です。

閑散期に部屋探しをするメリット

閑散期にあえて部屋探しをすることにより繁忙期よりメリットのある部分も意外と多いです。

比較的安い家賃や初期費用の物件が増える

閑散期に存在する物件というのはいわゆる売れ残り物件となります。

繁忙期を逃してしまうと向こう1年入居者が決まらず空き室状態になってしまう可能性があるので、大家としても無駄に空き室にして固定資産税を支払うよりも家賃を安くしてでも入居者を捕まえたい状態です。

家賃が安くなっていなかったとしても「フリーレント1ヶ月」や「礼金無料」のように初期費用を安くしている物件が増えるので結果的にお得に部屋を借りることができます。

引っ越し業者依頼費用も安い

引っ越し業者が忙しくなればなるほど料金単価も高くなる傾向があります。

いくら需要があっても手が足りないめ、数ある人手で仕事を請け負うとなるとピーク時の単価を高くして選別する必要があるためです。

2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータによると荷物が多くなればなるほど料金も顕著に高くなることがわかっています。

時期単身(荷物小)単身(荷物大)
1月47,189円64,776円
2月48,617円62,694円
3月58,168円87,643円
4月55,010円81,943円
5月50,365円66,955円
6月50,193円63,121円
7月48,053円67,773円
8月45,746円58,447円
9月49,332円59,896円
10月45,989円62,489円
11月47,022円56,935円
12月45,033円64,202円

3月と4月はやはり件数も多くなるためか料金も高いです。

引っ越し業者の場合は繁忙期と閑散期と考えるよりも【繁忙期かそれ以外か】で料金が異なります。

引っ越し件数の少ない閑散期でもめちゃくちゃ安くなるわけではないので繁忙期をとりあえず避ければある程度安い金額に収められるということです。

丁寧に対応してもらいやすい

繁忙期だと毎日いろんなお客がくるので1人1人に割いている時間というは少なくなってしまいます。

丁寧に対応している余裕がないので無駄に待たされたり、決めさせようと必死に営業してきたりと利用者にとってはあまり良い気分で部屋探しをすることができません。

閑散期であれば部屋探しをしている人自体が少ないので、1人1人にしっかりと対応する時間が取れます。

条件通りの物件を探そうと必死になってくれたり、時間をかけて部屋探しに付き合ってくれるので満足度の高い部屋探しができる可能性が高いです。

他の人のとられるリスクが減る

繁忙期の場合はネットで良い物件を見つけたとしても次の日にはすでに成約済みになっていて部屋探しを最初からやり直さなければならないという状況は珍しくありません。

そのぐらい日々、物件の状態というのは変化してしまうほど忙しいです。

閑散期は探している人自体が少ないので狙っている物件があっても数日は空き室のままで時間に余裕をもって内見することができますし、成約済みになってしまう可能性も低くなります。

僕が夏に部屋探しをしたときは狙っていた物件が1ヶ月以上空き室状態でした。

ゆっくりと部屋探しを勧めたい人や時間があまり取れない人にとってはおすすめのシーズン。

家賃交渉や設備交渉がしやすくなる

人気物件であれば家賃も高めにして交渉に応じなくても入居者が自然と集まるので問題ありませんが、閑散期というのは1人1人の入居者が非常に重要です。

その客を逃すと1ヶ月や2ヶ月家賃収入が得られなくなる可能性も十分にあるので、多少無理をしてでも家賃交渉に応じてくれたりエアコンや畳の新調など設備交渉をすることも可能です。

繁忙期だとそう簡単に家賃交渉に応じてくれる大家は少ないですし、もしできたとしても1,000円前後とあまりお得にはなりません。

閑散期に部屋探しをするデメリット

安さだけを考えるなら閑散期に部屋探しをするのがおすすめですが、当然閑散期故のデメリットもあります。

物件数自体が少ない

参照:https://myhome.nifty.com/column/rent/161215225078/

繁忙期になるとスーモやホームズでは1,000万件近くの物件が掲載されていますが、閑散期になると300万件前後とかなり少ない数になってしまいます。

その年によっても違いがあるものの、確実に繁忙期の半分以下にはなるので条件に合う物件が少なくなるということです。

家賃が1,000円~2,000円安くなったところで条件に合わなければ元も子もありません。

物件数が多ければ多いほど理想の物件に住める可能性は高くなるので繁忙期ではある程度妥協して部屋を決める必要が出てきます。

サービスが少ない

繁忙期には自社を利用して契約してもらうために様々なサービスが提供されています。

サービスの例
  • 契約するだけで3万円キャッシュバック
  • 仲介手数料無料!
  • 抽選で○○名様に○○が当たる!

特に多いのが経由して契約するだけでいくらかキャッシュバックされるというものです。

数万円お得になるので利用者にとっては繁忙期に部屋探しをするだけでも得をするというわけです。

繁忙期ではあまりこういったサービス合戦はなくなってしまうので、契約したところで何も特典がないことが多いです。



なるべく安く部屋を借りる方法

家賃の安さも重要ですが、初期費用の安さも重要です。

部屋を安く借りる方法についてまとめてみました!

家賃交渉を積極的に行う

せっかく閑散期に引っ越すのであれば積極的に家賃交渉は行いましょう。

交渉事はこちらが言わなければ基本的には言い値で契約することになるので契約前に「もう少し安くならないか」ということをしっかりと伝えることが大切です。

家賃の交渉ができることは知っていても「どう言えばいいのかわからない」という人や「交渉を持ち掛けることに気が引ける」という人も多いので具体的な言い方についてテンプレートを作ってみました。

◇例「この物件すごく気に入ってるんですけど、条件より2,000円ほど家賃が高いんですよね。どうしようなかなぁ・・・。あの、家賃交渉していただくことってできませんか?」

◇例「この物件の申し込みしたいんですけど、希望する条件より少し家賃が高いので2,000円ほど家賃を下げられないか交渉していただけませんか?」

コツは「家賃交渉ができたら即決する・契約する」という意思を示すことと、あくまでお願いベースで打診することです。

営業マンとしても家賃交渉が成立すれば契約してくれる客ならなんとか頑張ってみようと思いますし、上から目線でただ「この物件の家賃さげてほしい」と言われるよりも丁寧にお願いされたほうがなんとかしようという気になります。

結局は人と人とのやり取りとなるので、営業マンをどれだけやる気にさせられるかが重要です。

礼金無料やフリーレント物件を選ぶ

礼金を設けている物件というのはまだまだ需要が高い新築や築浅物件が挙げられます。

部屋探しをしている側としても礼金が無駄にかかるのは嫌ですが、それでも設けているということは強気の価格にしても人が集まるからです。

こういった物件は交渉が難航する可能性があり、初期費用も高いので避けたほうが良いでしょう。

礼金無料としている物件やフリーレント物件であれば初期費用を大きく削減できるのでおすすめです。

特にフリーレント物件は家賃まるまる1ヶ月以上無料になる上に、需要が低い=家賃交渉もしやすい物件なのでねらい目です。

仲介手数料の安い不動産を選ぶ

仲介手数料は基本的に賃料の1か月分+税がかかります。

不動産会社は無数に存在しますが、大手で仲介手数料を安くしている仲介業者は数えるほどしかありません。

仲介不動産仲介手数料
UR賃貸住宅無料
ビレッジハウス無料
レオパレス無料
エイブル(直営店)家賃0.5ヶ月
mini mini(ミニミニ直営店)家賃0.5ヶ月
イエッティ家賃0.5ヶ月
AWANAI賃貸家賃0.5ヶ月
いい部屋ネット家賃1ヶ月
アパマンショップ家賃1ヶ月
ピタットハウス家賃1ヶ月
ホームメイト家賃1ヶ月
タウンハウジング家賃1ヶ月
お部屋探しのマスト家賃1ヶ月
イエプラ家賃1ヶ月

もちろん仲介手数料がすべてというわけではありませんが(オプション代をとって結果的に高くなることもある)、安いに越したことはありません。

仲介手数料が安い賃貸不動産はどこ?無料&半額の業者をピックアップ

オプション代のかからない不動産を利用する

オプション代というのは【消毒施工費】や【抗菌消臭費】といったもので、基本的には任意のものですが入居条件として賃貸契約の【特約】に消毒サービスの加入が必須になっているような物件(不動産)の場合は拒否するのが難しいです。

相場は1つあたり15,000円前後かかるのでオプション代がかかるのとそうでない場合で初期費用も変わります。

不動産消毒施工オプション
アパマンショップ
エイブル
ミニミニ
ピタットハウス
センチュリー21
ビレッジハウス
UR賃貸住宅
イエプラ
イエッティ

強引に加入させようとしている仲介業者は〇、そこまで強引ではないけど加入選択がある仲介業者は△、基本的につけていないところは✕で表しています。

本気を出せばオプション代は拒否できるものですが、交渉するのが苦手な人は最初からかからない不動産を選ぶのが無難です。

入居時の室内消毒代は任意で拒否できる?自分でやるのと効果は同じ?

まとめ

MEMO
  • 年単位で見ると家賃相場は上昇傾向にある
  • 家賃が安くなりやすいのは5月中旬~8月上旬
  • ゴールデンウィーク後~お盆前は積極的に家賃交渉ができる
  • 人気物件の場合は閑散期でも家賃が下がりにくい
  • 閑散期は物件数の少なさがネック
  • 家賃の安さも大事だが初期費用の安さも大事

1年の中で家賃が安くなりやすい時期はありますが、景気によっても大きく影響を受けるので注意してください。

場合によっては2~3年前の同じ時期よりも家賃が高くなっているということもあり得ます。

基本的には需要が高くなればなるほど家賃もあがり、需要が下がれば自然と家賃も安くなります。

閑散期に引っ越す場合は家賃交渉もセットで行うのが賢い部屋探しのやり方です。

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