入居前のハウスクリーニングが雑で部屋が汚い場合の対処方法

賃貸はよく退去のハウスクリーニング代でトラブルになることはよくあります。

ただ、これって入居前に行われたハウスクリーニングでも意外と多いんですよね。

内見をして、審査を通してようやく引っ越したのに入居してみたら風呂場はカビが残っていたり、キッチンは垢だらけ、フローリングは傷が目立つ・・・こんな最悪な状態に陥ることもあり得ない話ではありません。

と言うわけで今回は入居前にハウスクリーニングされているのに汚れが気になった場合の対処法についてまとめてみました。

ハウスクリーニングしたのに部屋が汚い理由

基本的に賃貸物件は退去した時にハウスクリーニング(清掃)をして次の人がすぐに入居できる状態に戻します。

つまり内見時にはすでにハウスクリーニングが施されている状態なのでそこからさらにクリーニングが入ることは滅多にありません(入居者が決まってからクリーニングする物件もある)。

入居前や入居後によくトラブルになるのは、このハウスクリーニングがいい加減で思った以上に汚いというパターンですね。

そもそもハウスクリーニングって誰がやってんだって話ですが、大きく分けて4つの方法が考えられます。

ハウスクリーニング方法
  • 大家や管理会社が外注して清掃業者に依頼する
  • 不動産業者が清掃業者と提携
  • 大家自身で掃除する
  • ほとんど掃除しない

多くの場合、1番か2番の専門業者に依頼する(提携している)パターンで3番は稀です。

専門業者がやっているにも関わらずなぜこんなにも問題になるかというと、明らかに清掃業者が手を抜いているからです。

部屋の汚れというのはどう頑張っても落ちないものもあるのである程度は仕方ありません。ただ新築同然とまではいきませんが、しっかりした業者が本気でやればかなり綺麗になります。

床やクロスは張り替えますし、シンクや風呂場のカビも残さないように掃除するのがプロです。

しかし、清掃業者というのは入居者と直接関わることはなく、クレームが付くこともほとんどないのでだんだんと仕事がおろそかになっていき、手を抜くこともあるようです。

業者は1日に何軒も回っているので1軒1軒完璧な状態まで清掃している業者自体が少ないです。

こういう手抜き仕事や大家自身(素人)がする掃除の場合は入居したばかりでも細かい部分に汚れが目立ちます。

クリーニングされても完璧に綺麗になることはない

ハウスクリーニングが入ると一見キレイな部屋にも思えますが、当然ながら新築同様の綺麗さになることはほぼありません。

国土交通省の原状回復に関するガイドラインによると建物は居住の有無にかかわらず時間の経過とともに劣化するものであると書かれています。

これに原状回復は「通常使用で汚れたものは負担する必要がなく、故意に傷や汚れをつけてしまったもののみを借主負担とする」と定めています。

故意の傷と言えばフローリングやドアについてものがありますが、とても小さな傷で修繕が必要かどうか微妙な場合は借主からその費用を取らないこともよくあります。

お金を請求していない=修繕の必要がないと判断されればその傷はそのままになってしまいます。これは貸主が負担する通常使用の損耗であっても同じことが言えます。

例えば若干フローリングの色が変色していても「まぁ住む上で問題ない」と判断されれば当然その劣化は見逃されてそのままになります。

また、フローリングのちょっとした傷に関しても「交換する必要はない」と判断されれば修繕されずにそのまま放置されるというわけです。

実際、僕が以前借りたアパートでは傷ついたフローリングはそのままになっていました。

少し古めのマンションを借りた際にはキッチンの引き出しがガムテープで補強されているということもありました。

このようにハウスクリーニング=完璧に綺麗になるわけではないのである程度の汚れに関しては見逃されることも多いということです。

ハウスクリーニングに義務はないがやるのが当たり前

そもそもハウスクリーニングというのは義務ではありません。

もちろん前の入居者から退去費用を請求しているにも関わらず清掃されていない場合は詐欺罪に当たるので法律違反です。

ただ、極端な話「退去費不要」としている物件ならクリーニングをせずにそのまま次の入居者に貸すことも出来てしまいます。

ハウスクリーニングというのは次の入居者に好印象を与えるために部屋を掃除しているに過ぎません。

「貸主は家賃という対価を得ている以上、借主に対して使用収益させる義務を負っており、貸主は使用収益させるための修繕義務を負っている」

原状回復をめぐるトラブルとガイドラインではこう明記されています。

あくまでガイドラインなので”義務”とは言えませんし、この記述通りにしなければならないのであれば大家がクリーニング代を支払わなければならなくなります。

しかしご存知の通り、実際には入居者にハウスクリーニング代を負担させています。

入居の際、契約してしまった後で「汚いから掃除して欲しい」と依頼しても大家側は拒否することができますし、仮に請け負ったとしても費用を請求することもあるようです。

契約の前であれば「清掃を条件に入居する」と交渉することが出来るので承諾してくれる可能性は高いでしょう。

契約項目で退去費用を請求しているようなら清掃された綺麗な部屋に住む権利があるので正々堂々と主張しましょう。

退去時に清掃費用を請求されるのであれば、
入居時にも清掃してある綺麗な部屋に入居する権利がありますので、1日も早く管理会社に申し出て、清掃して貰って下さい。

参照元:知恵袋

◇退去費がかかる場合:清掃された綺麗な部屋に住む権利がある

◇退去費が一切かからない場合:大家次第で清掃されていない部屋の場合があり、こちらの主張は通りにくい

ハウスクリーニング代を払うかどうかでこの辺は簡単に判断することができます。

ハウスクリーニングをやり直させることはできる?

ハウスクリーニングが入居費、もしくは退去費として含まれているのに汚れが目立つ、気になるようであればやり直しをさせることは可能です。

そもそもやり直しをさせる、ということは仲介不動産にとってはなんの痛手にもなりませんし管理会社にとっても実は損ではありません。

やり直し=不備があるということになるので、当然ながら業者からの追加料金はなくもう一度やってもらうことができます。

業者さんの不足や不備があった場合は追加料金なしで磨き直し、清掃し直しをしてくれる場合が多いようです。もちろん事前に確認した清掃範囲を超える場合は追加料金が必要です。

参照:https://yourmystar.jp/c0_1/c1_11/askmeister/594/

損をするのは清掃業者だけですからね。

交渉可能な例
  • お風呂のうろこ汚れや黒ずみが取れていない
  • クローゼットにカビが生えている
  • 壁紙が汚れている
  • トイレの黒ずみが取れていない

こういった汚れに関しては通常のハウスクリーニング施工範囲内となるので、落とし切れていないのは手抜きである可能性が高いです。

もちろん中には業者でも落とすことのできない汚れがあるのでその点だけ注意してください。

担当の営業スタッフに言えば割と簡単に交渉することができます。

エアコンの汚れはハウスクリーニングに含まれない?

ハウスクリーニングと聞くと部屋内部の全てを綺麗にするようなイメージがありますが、実はエアコンというのは別途オプション代となることが多く、通常の施工では含まれていないことが多いようです。

ただ単にハウスクリーニングするだけなら表面的な汚れを取り除いて終了なので内部のカビを洗浄することがありません。

つまり入居してもエアコンが綺麗とは限らず、使用したばかりなのにカビ臭いということもあり得るということです。


エアコンというのは設備にあたるので入居直後にカビ臭ければ貸主の責任となるため当然ながらクレームを入れることができ、無料で洗浄してもらうことが可能です。

ちなみに最近では退去費としてハウスクリーニング費の他にエアコンクリーニング費を別途請求している管理会社が多いですね。

エアコンは使うまでは気付かないポイントとなるので事前に「エアコンの内部洗浄はされていますか?」と聞いた方が後からもめなくて良さそうです。

エアコンが急に酸っぱい匂いになる原因!臭いの取り除き方とは?

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契約前に部屋の汚さに気付いた時の対処法

まだ契約を行っていないのであれば積極的に部屋の清掃について交渉してみましょう。

内見時の段階で交渉する

交渉と言っても仲介業者を通して依頼するだけですので、大家と直接交渉をするわけではないので安心です。

通常、内見時にすでにハウスクリーニングが施されているので良い部屋だと思ったら汚れも同時にチェックしてください。

気になる箇所をメモっておき、その場でも良いので担当の仲介業者の方に「お風呂場とトイレの汚れが気になるので清掃してもらうことはできますか?」と聞いてみましょう。

仲介業者の役目は大家側の主張と入居者側の主張をまとめ、交渉し、契約させることです。

やり直し後契約前に確認させてもらう

内見時に「もう一度ハウスクリーニングをやってほしい」とお願いすれば承諾されることがほとんどですが、実際は口だけでハウスクリーニングが再度入らないケースもあります。

「もう一度業者に頼んでおくので契約を~」という感じで契約を促されたら「心配なのでハウスクリーニング後チェックさせてください!契約後に改善されていないことに気付いたら嫌なので」と言っておきましょう。

内見時にハウスクリーニングされていない場合

すぐに入居者を募集したい場合やあまり人気がない物件は入居者が決まってから清掃に入るパターンがあります。実際僕も何件かこういった物件を内見したことがあります。

まずは「ハウスクリーニングされるのか」聞きましょう。大抵の場合は聞かなくても言い訳のように「今は汚いですけどクリーニング入るので大丈夫ですよ」と言われます。

取りあえず確認が取れたら申込書を提出して良いでしょう。

心配な方は審査が通って、ハウスクリーニングが済んだ段階で「もう一度部屋を確認させてほしい」と言ってください。

どの程度綺麗になっているか入居しないとわからないというのはちょっとしたギャンブルですからね。

契約して、入居した後で汚れに気付いても交渉するのはかなり難しいので注意してください。

入居後に部屋の汚さに気付いたら

おそらく実際にトラブルになるのは圧倒的にこちらのケースです。

入居後は実際に部屋に住むわけですから、生活している中で汚れに気付くことも多いでしょう。かといってすでに契約しているので掃除を依頼しても対応してくれるかどうかは微妙なところ。

順を追ってできる限りの最善策をご紹介していきます。

1.証拠を集める

まずは、部屋の汚れを見つけたらデジタルカメラ等でその部分の写真を撮るようにしてください。日付が入るものならなんでも構いません。

これは退去の際に高額なクリーニング代を請求された時のための対策です。

2.管理会社に連絡する

「部屋に気になる汚れを数か所見つけてしまったので清掃していただけませんか」と聞いてみましょう。

同時に書面にて気になる箇所の写真を添付作成し、郵送してください。この時、コピーはしっかり取っておくようにしてください。

しっかりした管理会社であれば何かしらの対応をしてくれるはずです。もちろん拒否される可能性もあるのでこの辺は管理会社次第ですね。

常識のある不動産屋なら、今からでもハウスクリーニングしてくれるか、業者の手抜きなら、やり直させてくれるかもしれません。
不動産屋と業者の関係は不動産屋が強いと思うので、業者の手抜きの場合のほうがやり直ししてくれる可能性は高いですね。

悪い不動産屋で、意図的にケチっているのだとしたら、いまさらどうしようもないですね。

参照元:教えて!goo

拒否されるようなら悪い不動産の可能性が高いです。


入居直後なら再度やり直してもらえることが多いようなので気付いた時点で管理会社に連絡すべきですね。

3.自分で清掃業者に依頼する

交渉が決裂してしまった場合、そのまま住むか自分で掃除をするか、退去するか考えなければなりませんが個人で清掃業者に依頼することも可能です。

先ほどの電話の際に相手が渋るようなら「個人で清掃業者に依頼するのでその清掃代を負担してください」と伝えてみましょう。

全額払ってもらうのは難しいかもしれませんが、何割か負担してもらえることは多いです。

私の場合ですが、築2年の集合住宅に越しました。
掃除をしたような雰囲気ではなくどこもかも薄汚れていて直接不動産に交渉しました。
のちのちわかりましたが、オーナー家族が掃除していました(プロではない)退去時にクリーニング代を払わないと約束し、その場は自分達で掃除し直しました。

また、友人の場合ですが、こちらも水周り、キッチンが汚いということで不動産と交渉し再度相手側もちでクリーニングをお願いしたそうです。

参照元:大手小町

それでも拒否されるようなら退去の際の交渉をしてみると良いでしょう。

写真で撮った気になる箇所と退去時の状態を比べた写真を提示して「入居した時よりも綺麗になっているので退去費の減額をお願いします」と伝えてみましょう。

退去費はもめると安くなることがかなり多いです。それだけ普段は多めに請求している業者が多いということでしょうね。

まとめ

MEMO
  • ハウスクリーニングをやり直させることは可能
  • ハウスクリーニングに義務はないが料金を取っている以上はやるのが基本
  • 業者でも落としきれない汚れは存在する
  • 入居後汚れに気付いたら証拠を集めて管理会社に連絡
  • エアコンの汚れは清掃されていないことがある

家賃交渉なんかと一緒で契約前であれば多少のわがままは通るので、気になる汚れがあるなら指摘してハウスクリーニングを再度やってもらうのが良いと思います。

賃貸物件でトイレやエアコンの交換など交渉可能な8つの項目 入居前の家賃交渉はいくらまで下がる?言い方やテクニックまとめ

口だけで実際にやってもらえていないケースもあるので、契約前は再度内見して確認するようにしてください。これが意外と大事です。

契約した後なら先ほども言ったように汚れを見つけた段階で指摘してください。僕の経験上はトラブルを避けるためにこちらの要望を聞いてくれる場合がほとんどでした。

汚れの他にも扉が壊れてるとか何か問題があれば入居直後なら即対応してくれるはずです。

少しでも参考になれば幸いです。

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2 COMMENTS

光国クリーンM.A.C本部

入居退室クリーニングについて。
確かに管理会社、清掃会社の仕上げにはバラツキがあります。私も原状回復クリーニング、入居退室クリーニングを個人、自営で営んでいますが会社によって作業方法の違い、汚れの落とし方にも違いがあります。
また、管理会社→清掃会社→個人、バイトの流れになっているのも現状です。
末端のクリーニング作業員のレベルはどうしても変える事が出来ず、人任せの状態にあるのが90%を占めているのではと思います。

一番良い方法は手が良い自営の方々にお願いするのが良いと思います。その理由として、末端の方々の人達が日雇いバイトの可能性があるからです。仕上げレベルの希望、消臭、除菌、原状回復、等はプロの個人経営で自信を持って作業をして頂ける方を探すのも一つだと思われます。

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Shain@Re:master

クリーニングの件について。
上記の方も述べている通り、管理会社からの依頼である以上物件引き渡し前には管理会社のチェックが入ります。
ですので末端のバラつきがあっても管理会社が高いレベルの意識がある所であればやり直しや手直しさせているはずです。
もし物件を選ぶ際、2~3か所で迷われたら入居前のクリーニングが綺麗な管理会社を選ぶと言う選択もあると思います。

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